作者近況 | 2月 | 1月 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月以前 | |||||||||||
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3/31 帰国してからずっとハードな撮影が続いている。デジタルを併用するせいで、深夜迄自宅に戻っても作業を続けなければならない。夜中に少しずつ渡米中の日記をレコーダーから書き写したのだが、自分の声で綴られた記録は何か生々しくて不思議な体験である。
今回の渡米に使ったボイスレコーダーはとても優れものだった。1万円以下と言う予算のせいでPCにつなげる事は出来ないが、本当にメモ代わりといった感覚で、夜ホテルに戻って昼間の会話を復習する事が出来るので、英語に対する緊張感はとても軽くなる。繰り返し聞いていると少しずつ聞き取れるようになって来る。 電話や、時間、道などを聞いた時もペンを出して書き込む手間がなく、録音しておけばすぐに聞く事ができる。PCに繋げられれば全てを保存する事も簡単なのだが、アナログで転送するのはかなり面倒な作業だと思う。撮影のメモなどにも使いたいと思っているので、次には少し高性能なものを買い求めても良いと思う。 電子辞書に就いても同じ事が言える。コンパクトな物を買ったのは良かったのだが、暗い飛行機の中では全然見る事が出来ない。これも役に経つ道具なのでもう一つよいものを手に入れたい。できれば発音の解るものが欲しい。 いつもの生活がとてもハードだった事を旅行のせいで再認識させられた感じだ。 |
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3/21〜27 in NY.
3/26 午前3時頃目が覚めて昨日の日記をつける。つけるといっても今回はとてもコンパクトなボイスレコーダーで全てを記録しているのだが、いつも寝る前、あるいは3時、5時頃と、不眠症の私は起きる度に何かを少しづつ記録している。今回の旅もまったく時差を感じない。いつも眠っているのか起きているのか解らない夜を過ごしている自分にとって、時間さえあれば、夜であれ昼間であれあまり関係はない。もちろん1人で過ごしているからなのだが、、、、 比較的道路が空いていてJFK迄はそれほど時間はかからない。かなり長い時間を空港で過ごしほぼ定刻に離陸し、少し遅れて成田に着く。長かったようで短い1週間だった。空港での警備や入官でのシリアスな対応の噂ばかり聞くが入る時も出る時もそれほど物々しい緊張を感じる事はなかった。一人旅のわりに今回は入国の通関もあっさりで始めよければ終わり良しと言った感じ。 何か全てを終えたような落ち着きを感じているのだが、実際は個展は未だ始まったばかりである。NYでの会期は5週間。これが標準的なものの様だが、日本ではなかなか考えられない。レセプションなどで見てくれた人達が、少しずつ情報源となり徐々に盛り上がって行くと言うのが理想のパターンらしい。 まったくストレスを感じる事のない旅だったので現地では快適だったのだが、流石に飛行機は辛い。日本を含め色々な国の旅行シーズンで、機内は帰りも満席だ。 3/25 午前中、昨日のレセプションに来てくれたアーティストが近くの埠頭に面白い船を留めていると言う事で招待されて見に行く。彼の話は私にはほとんど解らなかったので、一緒にパーティーで話を聞いてくれた写真家の大庭さんの通訳に因るのだが、船の作りもアートならば、中にも色々な作家の作品が展示されているとの事。ギャラリーから歩いてすぐの場所なので、二人で訪ねる事にした。 船の名前は「Schooner Anne」ハンドメイドの古めかしい船体が美しい。色々な所に細かい細工が施され、豪華ではないのだが、全てが手作りの暖かさに包まれている。われわれを招待してくれた男性はこの船のキャプテンでしばらくマンハッタンに面した埠頭に滞在し、ふたたび1000日の航海に出ると言うような事を、長い時間をかけて船のなかを案内しながら説明してくれた。 船内も至る所に彼を含めたアーティストの作品が飾られ、とても暖かい空間になっている。薪ストーブには火が入っていて、ネコもいる。始めてNYに触れた気がした。ここには出会いがある。 NYに来て以来ずっと自分の展覧会の事やこの地の写真の事ばかりを考えていて、旅ならではの新しい体験のような感覚を忘れていたのだが、今日始めて自分は東京とは違う場所にいて、新しい発見の中で過ごしている事を感じた。 写真だけの視点から、何かを受け止めようとしていても出来なかった事がふっと見えて来るのを感じる。本当にここに来て良かったと始めて感じる。自分の写真は、すばらしい町に飾られているのだと、素直に感じた。 午後遅くなったランチを写真家の大庭さんと取る。彼女を見ていると20年以上会っていない姉の事を思い出す。 イースターの休みのせいかホテルの廻りは観光客が多い。ギャラリーを出ていつものコリャンタウンのデリで夕食を買い早い時間にホテルに戻って食事をする。久しぶりにゆっくり酒を飲み、気持ちを切り替えて東京に帰る準備をする 3/24 午前中少し見残していたギャラリーを廻った後いよいよレセプション。ICPではラリークラークをやっていて、その作品はすばらしいのだが、ガードマンの威圧的な態度が少し悲しい。何か全てが台なしのような、、、、 6時からのレセプションはとても印象的だった。反響はとてもダイレクトで感じた事をストレートに伝えて来る。何より写真を全ての人が観てくれる。日本で開くレセプションパーティーとはまったく別の物だ。僅か2時間程だが、私にはとても長く感じた。色々な事を質問してくれて、私の語学のレベルがひどくどんなにめちゃくちゃな返事をしても、相手の方で理解しようと更に色々な事を聞き込んでくれる。ここでは本当の意味で言葉が必要ではないのかも知れない。私の説明しようとする態度を受け止めてくれているようだ。 隣の写真のギャラリーでもオープニングレセプションをやっており、双方の客が入り乱れ色々な人が次々にやって来る。こういう感覚はさすがに日本では味わえない。 やっとパーティーが終わり食事に出かける頃にはかなり酔っぱらってしまう。ずっとワインだけを飲んでいた。ギャラリーを出て数人でイタリアンレストランへ。ここでも長く話をした。ワインの酔いのせいかあまり疲れを感じない。 3/23 朝から雪が舞いとても寒い。午前中から写真を展示する多くのギャラリーを観て廻る。57丁目当たりはまるで銀座のようで、ここは丸の内、新橋、などと東京の町にいるように自分の意識はまったく旅を感じない。歩いていても縮尺が全て大きくなっている事をふっと忘れてしまうと、東京にいるように町を歩き、食事をし、地下鉄やタクシーに乗り、自分の写真の事だけを考えている。チェルシーは芝浦の様だが東京と違って少し魅力的だ。 現在、NYで扱われる写真のプリントエディションはとても少ない。大きな作品が主流だと言う事もあるかも知れないが5〜7点が当たり前だ。これはコレクターが好んでエディションの少ない物を買い集める事にも原因はあるが、作品としてはありきたり、目を惹く大きさと見なれない色調を売り物にしていれば沢山創っても仕方がないのだろう。環境と一体となった作品を好むNYの嗜好も加わっているのだろうか。 幾つかのギャラリーでは過去の作家のビンテージプリントを観た。やはり、それらのプリントはインパクトも強くとてもすばらしいもので、多くの現代の作家がその作品に影響を受けて現在に至った事もうなずける。価格は同じなのかも知れないが現在の作家のプリントが例え同じ値段で、エディションをどんなに少なくしても、環境が変わり20年も経ってしまって古臭くなった時、そのエディションにどれほどの意味があるのだろうか。 時代を切り開く精神性。芸術の価値は環境の中で生まれるが、それを凌駕している事こそが本質だろう。作家にとってエディションとは無意味な物だ。それを理解したとたんに、全てを許す気持ちになった。誰も悪くはないのである。私自身も、、、、、例え5でも1でも良い。そう思って仕上げればもっと良いものが出来たかも知れない。血迷っているのは私なのか、、、、何を目指しているのか、、 3/22 午前中は近くのB&Hで買い物、1人では解らない事が多く店員に聞きながら幾つかの物をやっと買う。資料としての書籍など極限られたものだけだ。レタッチ用のペイントなど異様に種類が多く、数多くの技法がここではポピュラーだと言う事を実感する。 午後からはギャラリーでエディションを決定して書き込んだり、現在のNYのアートの状況など長い時間話をする。夜になってパブリシティー関係の方を含め近くのレストランで食事。久しぶりに長い時間人と話をしたように感じる。作品の方向性などについても初めて、ゆっくりディレクターと話をする。 今回の展覧会を含めNYで活動を展開して行く事に関してディレクションを担当してくれた柴田さんと長い間話をする。今回のセレクトを中心に意見を聞く事となったのだが、その話の中で何度も強調される事は、切り口を鋭くする事の必要性。その中色々な考えが自分の中で蠢いて入るのだが、、、 ホテルの部屋に戻って少し眠り、夜明け前に今日の会話を思い出す。私は80年代の始めから現在のようなスタンスで作品を創り続けているのだが、日本では、たとえば真剣にただ一つの世界感で創作を極めて行くような人に対して、ある意味、蔑むような表現として、「自己満足」と言う言葉で片付けてしまう事がある。 どんなに一つの世界を突き詰めようと、見る人間を、受け止める人間を無視したように感じ取られると、解らないものに対して、何も言わなければ良いのに、「あなたの自己満足で終わっている。」と、理解できない事の腹いせのような事を言うのである。 他人を意識しないで物を創る事がまるで悪い、次元の低い事であるかのように、本来なら芸術に関してはまったくあてはまらない批判なのに、、、、他人を無視している事が作家にとってそれ程大きな罪なのだろうか、、、 多くの人が写真に対して無知だった80年ごろ私の作品を受け入れる人はほとんどいなかった。今ではそんな事はまったく無いのだが、、、、私自身の作風も、長い間に少しづつ変わって来た事も事実である。他人に受け入れられる要素、、、96年にモノクロの展示活動を再開した時、テーマを解り易い廃虚にまとめ観る側の間口を広くした事、プリントの中に技術的なトピックを加え写真への関心を引き出す事など、、、、それらの「さわり」を加えて行く事が自我を捨てて、何かに迎合して行く事にあたるのだろうか。見えない意識のどこかで、私の方向は違うものへ吸い寄せられているのだろうか?解らなくなっていく、、、、、 撮影と言う行為はもっとエキサイティングでストレートなものだ。感動が全てを支配している。自分を偽る事などありえない。被写体との出会いは本当にすばらしい。 今日持って来てもらった日本語の新聞に、今回の展覧会が作品と供に紹介されていて嬉しかった。 3/21 昼前に東京を発ち、久し振りの成田の第一ターミナルからJFKへ。出発が一時間以上遅れたもののNYには午後の5時過ぎに着き、時間に追われながらチェックインを済ませ地図を頼りにギャラリーに向う。ほとんど睡眠を取っていない割には体調も良く、夜の7時過ぎに着いたギャラリーでは明日からのオープンに備えて最終的な展示のチェックを済ませ、長い時間ディレクションをしていただいたギャラリーの方と色々な話をする。 今回の展示に就いては私の渡米スケジュールもあり、仕上がった状態で見せていただく事になったのだが、今迄の自分の展覧会以上に満足の出来る仕上りだと思う。ガラスが入っていないフレームは初めて体験するもので、広いギャラリーの空間ではとても美しく、自分の正面にある作品も周辺の作品も皆同じようにクリアーなイメージのまま視界に入って来る。 何かデパートのショーケースのガラス越しに見ていた宝石が急に手にとって見れるようになった感動を覚える。この距離、このタッチこそが自分の世界に相応しい事を初めて感じた。 かなりストイックなイメージに集中したセレクト、展示された空間そのものを違う次元迄引き上げているような感覚さえ感じさせる。以前、私の作品に対して批判的なコメントの中に、『あなたの作品には遊びがない。見ているる者が襟をたださなければならないようで息苦しい。見る側に何かを強いるような作品には芸術的な価値がない』と言うような意見を言われた事があるのだが、このセレクトを見ていると私自身を凌駕する程に、排他的なイメージを打ち出しているのが気持ち良い。 見る側に何かを強いると言う解釈は人それぞれだと思うのだが、私にとって創作とは何かしらの特別なイメージを形にしたものでなければ意味がない。襟をただせと言っていると言われればそれまでだが、何かその空間を浄化し、私自身は特定の宗教を持っている訳ではないのだが、教会とか、寺とか、神社とかであるように、特別な意味を持った空間である事を当然の事のように感じてしまう。 その場所では自分は日常から離脱し、その芸術の力によって何か脳の中の扉が開き、あるいは、閉じる事が出来るようなエネルギーを与えてくれる事こそがその作品の存在価値のように感じる事すらある。 私はこの表現に誤りがない事を確信する。信じる物を創る事の中にこそ私の命がある。 ホテルに戻り、近くのデリで買った夕食をとる。未だ時間は11時頃。出国前に買ったウィスキーを飲みながら色々な事を考える。このホテルはとても居心地が良い。日本では悪い評判を聞くのだがこの古さ、ありのままをさらけだした感じが私には丁度良い。ホテル、ペンシルバニア。 |
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3/20 大体の仕事が手から離れ旅行の準備に取り掛かる。月末を挟んでの旅なので支払いの口座などをチェックしなければならないのだが、各銀行によって日曜日の取り引きがまちまちで、結局渋谷のシティーバンク迄出掛けなければならい。
渋谷に出掛けたついでに少しフィルムを買い、その足で横浜迄出向き他のフィルムを買った。 とても疲れていて久しぶりに電車の中で眠る。明日はNYに発つ。 |
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3/19 午後早い時間に帰宅しHPの更新の準備を進める。最近になってやっと展覧会の案内をメールで発信するようになり、HPに情報の掲載を求めるメールが多くなった。
トップページを更新し新たに展覧会に関するページを日本語と英語の両方でリンクする。基本的にはNYのギャラリーから送られたメールをページに張り付けてレイアウトを進めるのだが、これがなかなか上手くいかない。 それでも夜には何とかアップして、これで渡NYの準備は完了だ。アクセスが多くなっているようでサーバーの調子は今一だ。 今回、久しぶりに多くの方に告知のメールを送り大変多くの返信を頂いた。写真を続けて行く事、今迄にプリントを買ってくれた多くの方が自分を支えてくれている事を実感する。写真家にとってギャラリーの存在とは一体何なのだろう。 大手のサロンを離れてから長い年月が経つが、自己の写真とのスタンスを守れる範囲で作家活動、作品の販売を続けて来た事が少しずつ変わり始めている。少しでも多く作品を販売し、1人でも多くの人に飾ってもらう事が自分の目指す世界への入り口と考える事に、変わりは無いのだが、オリジナルプリントと言う考え方をわれわれ作家の方が意外と曖昧に解釈して来た事が問題のはじまりだ。 たとえば、ウィン.バロック 、非常に良くで来たリプロダクトのプリントが販売されており、アンセル.アダムスなどもリプロダクトのプリントで十分鑑賞にたえるオリジナル性を備えている。ゼラチンシルバーであれば複製が可能と言う概念がオルタネィティブ嗜好を高めているのか。 私の作品がオリジナル性が高く、リプロダクトが不可能なのかと言えばそんな事は無い。ある意味先日PGIで行為に甘えて見せていただいたブレットや他の作家のプリントであれ、現在の科学的水準を持ってすればリプロダクトは可能だと私は考える。 その中で、オリジナル性を追求し、ギャラリーも作家も、より複雑な技法を展開する。それが現在の写真のマーケットを支えているのだろうか? ここ数日そんな事を考えると頭が痛い。自分に出来る事。写真を始めた頃の自分がもしここにいたら今の私に求める物は何なのだろう? |
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3/18 疲れが取れないまま朝早くスタジオに向う。からだが重くスタジオの空気自体が少し憂鬱な感じで、入った瞬間に疲労感が増すのは何故だろう。
午前中から慌ただしく仕事を片付け、やっと作った時間で銀座にIzu.Kenro のBlue を見に出掛けた。意外と会期が短く、来週明けには終わってしまう。最初の数日は来日していたと言う話なので、その時に出向けば良かったと残念な思いをする。 いろいろな意味でとても贅沢な展覧会だ。最近、これほど迄に密度の濃い作品にはめったに触れられない。エディションの10から20と言うのはむしろ多い位に感じる。ヌードの方は何層にも階調が重ねられているようで淡い光の中でいろいろな色合いが潜んでいる。目が慣れてくると少しずつ見えて来る暗闇に入るような感覚だ。例えは悪いがインクジェットのプリンターで何層にもいろいろな色素を重ねたような複雑なトーンだ。見た事のない重厚な額に入っていて強烈な存在感を放っている。 シンプルな静物の方はとにかく階調がデリケートで優しい仕上り。これもあまり光を当てずに薄暗い部屋に飾りたくなる。写真にはそれぞれに適したモチーフがある事を実感させられる。 最近では私の作るようなダイナミックレンジの広い「強い調子とでも言うのだろうか」プリントの方が見る機会が少なくなっている。日本ではゼラチンシルバーの美しさを取り残したままオルタネィティブの世界へ入ってしまうのだろうか。広い再現域、楽器で言えばピアノのような感じだと思うのだが、流行る物、流行らない物、噛み合わない歯車を感じる。 |
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3/16.17 昨日から忙しく撮影が続く。決して忙しい時期ではないのだが、週末迄に全てを終わらせなければならない事がいろいろな部分を圧縮している。
昨日、今日と遅く迄撮影し、かなりの体力を消耗した。特に足が疲れる。昨日はフードの撮影で殆ど全てを1人でこなした為腰が痛い。今日は俯瞰の撮影が多く、脚立の昇り降りが足に来る。 自宅に戻ってから深夜迄展覧会の告知のメールを送る作業を続ける。ミスが多く情けないが、疲れている時は仕方がない。昔、展覧会のDMを同じ宛名に3枚も送ってしまった事がある。届かないよりは良いと言ってしまえるレベルではないが、、、、 今回も似たようなミスを沢山おかしているようだ。 |
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3/15 撮影は10時からだが9時着の荷物があると言う事で早くからスタジオに入る。久しぶりに遅く迄撮影が続く。決して厳しいスケジュールではないのだが、試行錯誤に余裕を持って時間を使っていると、やはり終了は遅い時間になる。自分のスタジオだとそのへんが自由で、又、気のゆるむ部分でもある。貸しスタで全てをこなした頃はそんな事は出来なかった。
最後のカットは流れる水の波紋をフィルターとして使った物でデジタルで撮影したので効率が良い。以前フィルムで撮影していた頃は100枚以上撮影し、それでも現像がが仕上がる迄はまったく見当のつかない大変なカットだった。今ではその場でオーケーが出る。まあ、当時の経験があるから簡単に進められる訳だが、、、、 片付けと、明日の準備を終えて深夜に帰宅。いろいろ考えていたのだがやはり先日テストしたK社のデジカメを1台買ってみようと思う。NYから戻ったら手配を進めよう。売却した車の資金があるうちに、、、、、 |
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3/14 NYのチケットがやっと確定し飛行機の時間が決まる。ユナイテッドの午後着の便でほぼ希望の便が取れたようだ。もう少し早い便でも良かったのだが、今度は成田が早すぎる。直前迄仕事があるので丁度よい時間かも知れない。
納品などまずまずのスケジュールの一日だが、途中役所に出掛けて先日売却した車の登録の為の書類をそろえる。すぐに郵送しこれで私の方の手続きは全て終了だ。昨日死んだ魚の水槽はしばらくそのままだがNYから戻ったら少し片付けよう。 気になっていた事が全て片付き、身軽な旅になりそうだ。 |
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3/13 昨日からかなり弱っていた魚が今朝死んだ。十分に寿命を全うしたと言う事がせめてもの救いか。生きているように美しく、どこかに埋めようと思ったのだが、結局目黒川に流した。
昨日の車に続きこれも少し身軽になったと言う感覚なのか。2つの物は同じ世界に生息する生き物のように感じる。 午後から、今度購入しようと考えているデジタルカメラを借りてスタジオでテスト撮影をした。使いこなすのが難しいと言われているK社の物だが、いろいろテスト撮影した画像を見る限りでは、全てに於いて良好だった。後はどうやって手に入れるか、、、 夕方からはカメラを貸してくれた後輩のカメラマンを含めて自宅で食事。若い写真家にネガのマスキングの方法を説明する。プリントワークは実際に行程を見ないと解らない事が多い。昔J.ユルズマンのワークショップに参加した時も目からウロコだった。 そう言う機会が少なすぎる。実践出来るだけの実力を持った人間が日本に少ない事も理由なのか。 後輩に見栄をはって久しぶりに良い酒を飲む。華やかなような悲しいような複雑な一日。 |
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3/12 先月から買い手を探していた車が急に売れてしまった。個人売買の仲介業者通じて見に来られた方が、とても気に入ってくれて、その場で引き渡す事になった。今度のオーナーはプロの整備士で、他にも手のかかるポルシェを所有しているとの事、とても心強い。
とは言え、あまりに急な事で少し実感が湧いてこない。何かが無くなったと言うよりも一つの仕事をこなしたような疲れを感じる。NYの展覧会の前に少しだけ身軽になって、新しい気持ちで臨めそうだ。 丁度その車と同じ頃から飼っている魚が、数日前から弱っている。今日は餌も食べなくなった。数年の寿命と言う事なのでそろそろこちらも逝ってしまいそうだ。 |
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3/11 午前中から児童書の表紙を撮影。現像のテストの待ち時間に渋谷で電子辞書とボイスレコーダーを買う。特に電子辞書は種類が多いので撰ぶのに時間がかかった。
何十年も使って来たコンパクトな辞書は、最近では老眼でとても使いづらい。電子辞書を撰ぶのも表示の大きくて見やすい物を選ぶ事にした。あまり機能は必要ないのでシンプルで使い易く、とにかく軽いもの。15000円と価格も手ごろだった。 ボイスレコーダーはとにかくメモ代わり。こちらもシンプルで軽いもの、PCとの接続が出来ない物を選んだので10000円と手ごろな価格。思ったよりも進化していない道具で、もっと軽くて、高性能な物を想像していたので少しがっかりしたのだが、実際に自分が何処迄使い込めるかをためした上で、高性能な物を手に入れれば良いと思う。習慣的にメモの方が早いかも知れない。 撮影データの記録などにも使ってみたい。 |
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3/10 久しぶりにインクジェットでプレゼン用のポートフォリオを出力する。プリンター自体は久しぶりと言う訳では無いのだが、インクジェットのノズルにつまりがあり、10回以上のクリーニングを余儀なくされてしまい、かなりのインクを無駄に交換する事になった。
このプリンターは昔からインクのつまりがとれにくく、一色が全然出なくなってしまう事迄ある。メーカーではポンプの不良のあるロットと言う事で無償修理の対象になっているのだが、修理に出すことが結構な手間だ。しばらく使えない訳だし、、、、 今回製作したポートフォリオは以前にも何回か仕上げている物なのだが、形を変えて、いろいろと編集をやり直してみる事にした。自分の考えが良く伝わるようにいろいろ考えて作り直したのだが、今日見る限りではかえって焦点がぼやけてしまったように感じる。点数を減らした事が混乱を招くのだろうか?スッキリしない気持ちのまま休む。 |
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3/9 珍しく暖かい日が続いているので夕方床屋で髪を切った。かなり久しぶりで、それだけで自分の気持ちがこんなに変わる物かと驚かされる。
何を感じてそう思うのかは解らないが。風邪を惹いたり、いろいろな事からの脱皮のような感覚なのか、、、、 明日、作ろうと思っているプレゼン用の資料の準備をしてから休む。 |
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3/8 税務署に書類を提出し、一応確定申告は終了。いろいろ勉強になったが課題はこれからである。早くソフトを導入しなければならないのだが、いつも終わってしまうと、喉元過ぎれば何とやら、、、、ト言う事になりかねない。取りあえず払う税金の事はしばらく忘れよう。
今朝NYのギャラリーから展覧会の告知のメールが送られて来た。やっと会期迄こぎ着けたと幾らかほっとして、気持ちに余裕が出来るのを感じる。このメールを元にそろそろHPにも告知を出さなければならない。 気持ちが軽くなったので車で出掛け暖かい房総を走る。アクアラインを渡り久しぶりに広い空を見る。暑いぐらいの陽気で南房総はすっかり春だ。 |
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3/7 昨日仕上げた帳簿に基づいて確定申告の書類を仕上げる。転記しているだけでも時間がかかり、夕方迄の作業となった。昼食に出る余裕があったりしてこれが普通だなと、ふと思う。
昨日も考えたのだが早くソフトをマスターしたい。参考になるテキストを探したい。ロータスのテキストなど売っているのだろうか?それはともかく明日には提出できる。幾らか気持ちが落ち着いた。 |
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3/5.6 朝から先日の続きで確定申告の準備を進める。先日仕上げた帳簿に誤りがあり、記帳方法も含めて1から作りなおさなければならないのだが、どうせならPCで、と考えていろいろな表計ソフトをためして見るのだが、どれもこれも今日一日で使いこなせる物では無い。記帳用のソフトも幾つかダウンロードしてみたのだがかなりの時間を無駄にして、結局諦める事となった。
消費税に関する計算に備え、経理の全てをPCで進めなければならない事は絶対的な事なのだが、記帳用のソフトと言うものは何とも自分にはあてはまる部分が少ない事も分って来た。それを踏まえた上でもエクセルなどの表計ソフトを使いこなしてカスタマイズする事が、これからの課題になって来るのだろう。 マックからコンピューターを使い始めた自分にとって、オフィス系のソフトと言う物は未だになじみが無い。未だにPCにもオフィスは入れて無いのだが、取引先から送られて来る、ワードの書類を開く為に繁用の簡易ソフトだけは用意している。 今回それらのソフトに加え、価格の安いロータスを購入したのだが、これとてガイドブック無しでは使える物では無い。今後は少しでも良いからこれらの資料を購入し、勉強して行く事が必要だろう。いろいろな処理を見ている限りとても役に立つ事は解るのだが、アドバイザーのいない状態ではとても危険で、全てを無にしてしまう可能性もある。 今回も、途中迄は試みたのだが、演算上の試みで幾つかの方法をためしているうちにデータを書き換えてしまう事が結構あり、ぶっつけ本番はやっぱり無理だと諦めた。 日付けが変わって手書きの帳簿に戻り、12時間ほどで完成。これでは消費税は処理仕切れないと痛感した。明日には全ての処理が終わり提出できそうだ。咳きもあまり出なくなった。すっかり回復したようだ。 |
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3/4 珍しく丸一日撮影する。体調はすぐれないのだが、動けない程では無くなった。もうこれで大丈夫だと思うのだが、、、
終了後食事をしてから帰宅。体調を気づかって風呂に入った後すぐに休む。無駄な事の無い一日。回復しそうだ。 |
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3/3 朝からスタジオにこもって帳簿の整理を続ける。とにかくひたすら作業に没頭したせいで深夜に殆どを終了。減価償却とかの計算を終わらせれば、何とか確定申告が可能になった。明日の撮影の為にスタジオを片付けてから自宅に戻る。
去年は経理上いろいろな事情で、スタイリングやコーディネート、ロケバス代などをうちの経理に含める事が多かった。そのせいで金額が膨れ上がり経理の処理を複雑にしてしまったようだ。払わなければならない税金が見えて来てだんだん憂鬱になって来る。戻ってくる額を遥かに超えている。 |
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3/2 遅く迄、確定申告の準備を続ける。かなり回復したのだが、未だ普通に風邪である。あまり効率は上がらない。少し遅れている仕事の関係で、長い時間を経理の為に使う事が出来た。
この時期になって仕事が遅れているのもあまり嬉しい話では無いのだが、、、明日は一日中帳簿に明け暮れる。一気に進めたい。 自分のモチベーションを維持する為にいろいろな事を考える。スタジオとの行き来の途中であったり、眠りに就く前の長い時間であったりするのだが、そう言う気の抜けた時間には全てを放棄したいような虚脱感が迫って来る。幸福な時間を想像して気分を一新しようとするのだが、幸福そのものがなかなか見つからなくなって来た。 |
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3/1 夜の間は熱もあり、うなされたような感覚が続いたのだが、明け方からはぐっと楽になった。朝にはほとんど熱も下がり、何とか普通に動く事が出来る。前回の事もあるのであまり油断は出来ないのだが外に出なければいろいろな用事を進める事ガ出来そうだ。
取りあえず、ギャラリーへ略歴と作品のリストをメールで送る。このリストに関しては作品ナンバーがHPと食い違っている物があり、今後全ての作品ナンバーはこのリストで統一される。 HPを作った当初、活動と作品のデータベースにする事を考えてナンバリングをしたのだが、画像データにナンバーを入れた物は後から作りなおす事が結構な手間で、ついついずれた番号がインデックスに入っている物があった。今回は元になるCDロムのナンバーで全てをセレクトしたので、いっそ、こちらのナンバーに統一してしまう事にした。 実際にはあまり表に出てこない作品ナンバーだが、統一して作品を管理する為の物である。HPの細かなファイルの中のナンバーをチェックしていると結構間違っている物がある。当時徹夜で続けた作業がとても大変だった事を思い出した。 最初の方でナンバリングを間違ってしまうと、リンクやインデックスの画像表示、ファイル名を修正して作り替える事はまず不可能である。それ故についついリンク上で修正し、画面上の順番だけを合わせている。HP上は今さらナンバーを入れなおさない方が混乱をさける為には良いのかも知れない。 今回の展覧会の製作行程で出来るだけHPの為に記録を取ろうと考えていたのだが、実際に記録できたのは水洗、ドライング、ドライマウント、カット、などのフィニッシュに近い行程である。幾らか作業に余裕が見えてからの物ばかりだが、取りあえずコンテンツを集める事が重要だ。それぞれの作業も当たり前のようにこなしているのだが、他の人には役に立つ物かも知れない。 |
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