2月
作者近況 4月 3月 1月 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月以前

6/1 午前中ゆっくりとしたスタートで少しゆとりがあったのだが、更に担当者から少し送れるとの連絡で、寝不足の朝には正直幾らか助かったスタートだ。

書籍の表紙などを3本、6カット程の撮影なのだが、7時過ぎのちょうどよい時間にすべて終了し、現像所に出掛けたついでに渋谷の寿司やで久し振りに飲む。

ここの所体調を崩していた事もあり、外で酒を飲むという事は全く無かった。仕事上打ち合わせの席とかで酒の席に顔だけを出す事は毎日のようにあるのだが、楽しく無い相手ばかりで、日常の心がけとして楽しく無い酒は出来るだけ口にしない事にしている。

そんな毎日が続いている事もあり、気心の知れた人間と飲んでこそ酒も旨く、それに相応しい場所という物がある事を久しぶりに感じるひとときだった。旨い寿司屋は天国と言ってもよい。地球最後の日はここで過ごすべきだと正直思う。

今日の呑み屋での話題と言うのはアーティストによるコミューンの話だった。今日撮影に立ち会ったイラストレーターの彼女は最近、気の知れた仲間達と東京近郊に自分達の集団で使える仕事場を作ろうと考えている。それは木工や工芸など都内では作業場を確保しにくい仲間達を集め集団で作業できる村を作ろうと言う物なのだが、一見非現実的なテーマであっても、デタラメにでは無く真剣に向かい合っている姿が少しづつだが伝わって来る。

私の考えている物もそれに近い物だとは思うのだが、私の中にある物はここの、この世界の現実を自分だけで抜け出す事に他ならない。それは本来の仏教で言う所の悟りのような物なのかも知れないのだが、彼女達の考えているコミューンはさしずめノアの箱舟のような物と考えられる。そこには誰を乗せるかと言う聖者の選択が待ち受けている訳だが、個人の悟りよりは遥かに現実性のある悩みである。

久しぶりに自分の現実がカガミに移したように見えてきた一夜だったのだが、自宅に戻ると昨日からのコンピューターのセッティングが待っている。少し酔ってはいたのだが、気を取り直し作業を始め、夜明け過ぎにMacの設定をすべて終了する。

すっかり明るくなったのだが、昨日よりは疲れを感じない。少し眠って新しい明日を待つ。


5/31 CDジャケットの為の写真のセレクト。一日中多くの雑用に追われていたせいで、納品を終えたのは午前1時頃。今日の仕事の合間をぬいながら、暗室の3台のマックを統括し、全ての機能を最新のG4に集約して行く。今迄はスカジー機器に関してはG3化したPMをサーバーのように使っていたのだが、一組のモニターとPMをスタジオに持って行く事になったので、いろいろな役割を組み直して行かねばならない。

作業を進めてみるとそれぞれの中に重複して入っているデータが多く、どちらが新しいかを調べてバックアップを取らなければならないのだが、これがけっこう厄介で、全てを済ませるのは未だ数日かかりそうなのだ。

全てのスケジュールをチェックしてスキャナーやプリンターを使わない日を選んで作業していても、取引先という物はいつ何を頼んでくるか見当が付かない。始めたからには出来るだけ早く終わらせなければならず、ふと気が付くと今日も夜明けが近い。


5/30 昨日に引き続き新しいPCのセティング。新しく購入したソフト、オンラインでダウンロードしたソフトなどのインストールもほぼ終了し、快適に機能し始めた。XPに慣れる迄は未だ少し時間がかかりそうなのだが使い易い多くの機能に驚かされる。この点についてはMacのOSXについてもきっと同じ事が言えるのだろうが、去年あっさり挫折してしまったので今さら始めるかと言うと微妙である。

途中モニターのパーツを買いに再び秋葉原に出掛けなければならなかったのだが、先日とはかけ離れた物凄い人出に驚かされた。今回のPCの入れ替えによって調子の悪かった前の98が残っているのだが、取りあえずリストア後スタジオのメール用に使ってみるつもりである。その他にもいろいろな計画を立てており、現在3台ある暗室のMacの中の一台もモニターと一緒にスタジオに移動する予定だ。

最終的には先日購入したE社のPCのハイエンドなモデルを更に一台購入しスタジオに設置してあまりにも多くなったデジタルの需要に対応して行く予定である。今回新たにスタジオにもADSLの回線を引き込んだのでデータの処理や送信にいちいち暗室迄戻らなくても良いように少しづつ設備を整えて行く事になる。

しばらく体調の悪かった間にいろいろな事を考えたのだが、今しばらくは事業を拡充する事も考えなければならない。どの分野に、と言う物では無いのだが、漠然とデジタルに関してと言う所だろうか。今迄は撮影はフィルムであり暗室作業はデジタルと、全く別の観点で暗室でケミカルと一緒に行ってきた訳なのだが、仕事に関しては撮影も半分近くがデジタルになりつつあるのが現状だ。


5/29 朝から昨日買った新しいPCのセッティングに取り掛かる。気持としては、今日明日の2日間で全てのデータを移し終え、完全に切り替えてしまうつもりである。

昨日から不安の種であったあたらしいXPの操作なのだが、全てのファイルのプロパティーをチェックして保存先を探し出す。腹立たしい事なのだが、かなりのファイル仁関しては全く別の階層に保存先が変更になっている。これではメールやインターネットのファイルなどは普通にバックアップを取っていても転送できなくて当たり前である。

朝早くから、本体を分解し、メモリーやHD、インターフェイスのカードなど必要な物をすべて取り付けて、それぞれのドライバやフォーマットの作業をすませて行く。外付けのHDから100ギガ近いデータを転送し、細かいバックアップを済ませるだけですっかり夜中になってしまう。途中納品の為に外出したのだが、戻ってから更に作業を進め、今日一日で殆どの作業を終える事が出来た。

5年間使っていたPCは、抜け殻のように片隅に取り残される事となったのだが、取りあえず使える部品を再利用するか、何とか蘇生してサーバーとしての利用価値を見い出したい。

朝からの集中した作業ですっかりくたびれてしまった。朝早くから作業を始め、いつしか汗ばむ程暑くなり気が付くとまた暗くなって夜である。PCをセットしてあったラックもサイズがかなり大きくなったせいで大掛かりな組み直しをしなければならない。

殆どの作業が終わってみて、新しくなったインターフェイスをどう思うかという事になるが、今の所けっこう満足の行く物である。スペックの高いマシンでは無いのだが作業速度は満足の行く物であるし、HD間の移動も驚く程スムースである。未だ試してはいないのだが、DVDのライティングもできるマシンなのでこれからのバックアップはかなり楽なのではないだろうか。もっと早くやらなければならなかったのは言う迄も無いのだが、僅かな事であれ予算が絡む事は微妙なやり取りが錯綜してしまい決断に至る迄は時間がかかる。


5/28 午前中に昨日迄のデジカメのデータを整理し、納品用のロムに仕上げる。午後になってからは小道具の返却と納品に渋谷から表参道を廻る。さほど大きな荷物では無かったので先週の日曜日に久しぶりに動かした小さい方の車で出掛けてみたのだが都内の込み入った交通事情では運転していてもかなりのストレスを感じてしまう。

一度駐車場に戻り、ふだんのワゴンに乗り換えて昨日見積もりをとった新しいPCを買う決心をして秋葉原に出かける。不調の続いているPCは5年目でどう考えてもメインに使うのは無理な状態なのだが、常にノートPCと連係して外付けのHDにバックアップを取りながら、内部の部品を交換する事で何とか今迄使い続けたのが現状である。

今回購入する事になったのは、アメリカのローコストで定評のあるE社のベーシックなモデルなのだが、価格がめちゃくちゃ安い割には性能も、その他の印象もそこそこで、試してみた結果によっては、スタジオで使うハイエンドなモデルも同社の物を購入しても良いのではと考えている。

戻ったのは8時頃だったのだが一応今の機種と入れ替えて起動だけはしてみたのだが、XPの使い方が判らない。バックアップを取ってあったいろいろなファイルをインストールしたいのだが、ホルダーの階層が今迄のPCとあまりにも違っておりインストール先が全く判らない。明日には少し資料の書籍を探してみて1つづつ解決策を探して行かなければならないようだ。あまりにも長く使って来た98のファイルは、場合によっては使えない物もあると、覚悟はしているのだがこのストレスは未だ始まったばかりの未知の世界で膨らみ続けている。


5/27 朝早く昨日のテストをチェックした後銀行へ。今月の支払いの多さには本当に参ってしまう。午後からの撮影迄に少し時間があったので、日比谷線で秋葉原に向い、メディアやバッテリーなどの買い物を済ませながらPCの新しい機種の見積もりを取る。決して高くは無いのだが支払いの多い月だけに即決は出来ず、しばらく考えてから決める事にする。

午後からの撮影はそれほど時間のかかる物では無く、夕方過ぎにすべて終了する。すべてデジタルなので戻ってデータの処理を進めなければならないのだが、明日のスケジュールがそれ程詰まっていないので、今日は自宅でゆっくり夕食を取る事にした。

何処迄結果が出れば、自分に一時的な休息を与えて良いかが判らない。長く体調を崩していた事もあり、この週末も休んでしまいたい気持ちもあるのだが逆に言えば、なにも出来ず月日が過ぎている。将来の為に何かを貯えた訳でも無い。先週の日曜日には、自分の魂を解き放つ事が明日への貯えになると思ったりもしたのだが、今週の桁違いの支払いを済ませてみると、やはり先立つ物を稼がなければ結果は評価出来る物では無いのだろ。


5/26 スタジオで機材を積み込んだ後、車で2、3分の所に在るレンタルスタジオに向う。最近、レンタルのスタジオを使う事が多く、中でも地理的に便利な中目黒のFスタジオはかなり頻繁に利用するようになった。今日の撮影は月刊誌の見開きのカットなどで、表紙も含めまる1日かかるのではと覚悟をしていたのだが、始まってみると夕方前にあっさり終わってしまった。

風邪の具合がほぼ良くなったとは言え、スタジオで大きな声を出していると咳き込んでしまい、ずっと咽飴を舐めたりしながら不安もあったのだが、早く終わった事も在り体が完全に回復してきたのを感じた。

夕方には自宅に戻った事もあり、昨日迄にプリントした作品のスポッティングを始めてみようとしたのだが、機材の積み降ろしなど、かなりの力仕事をした後なので手許が震えて断念する。

何度となく繰り返してきた事なのだが、メールなどに使っているPCの調子が崩れ始めている。次の機種も決めているのだが経済的には少しでも先延ばしにしたいので騙し騙し使っているのだが、明日には起動できないかも知れないと言う不安はかなりの重荷になっている、、、、とりあえず明日になって調子を見た上で考える事にしよう。

先日、写真集の件で坂川栄治さんに会って以来、考えている事がある。体調のすぐれなかったしばらくの間はこの件に関してはゆっくり考える為の丁度良い機会でもあったのだが、焦らずに良い考えが浮かんで来るのを待つようにする余裕も生まれてきた。重要なのは言葉である。


5/25 月末の支払いの為に銀行へ。今月は支払いが多く今日一日では終わりそうになく、後日もう一度時間を作らなければならない。請求書などの経理の処理を進め、明日の撮影の機材をセットして昼過ぎには自宅に戻り、昨日のプリントのフラットニングや片付けをする。

昨日仕上げたプリントはまずまずで、ドライダウンを考えて2段階にハイライトの明るさを変えた物を仕上げてあったのだが、どちらを使うか判断に迷う微妙な白が再現されている。後はかなり大きなスポッティングを旨くこなせば一安心、、、

締め切りの迫っていた雑誌用のプロフィールを慌てて仕上げ、顔写真も何とか最近の物を探し出す。いつも困ってしまうのは自分の顔写真で、パスポートとかなら何でも良いのだが、何かに載せるとなると少し楽しそうな写真が中々見つからない。

先週撮影したスチールを出力したり、メールの問い合わせに答えていたりしたら、あっという間に夜中になってしまった。

未だプリントした事の無いネガが沢山在る。何時か落ち着いた生活が送れるようになったら、、、などと考えたりもしていたのだがこれも少しづつ仕上げて行こう。もう少し良い紙を使ってみようかとも考えているのだが、まだまだマルチグレードの特性をすべて把握した訳では無いのだからと、少し反省する。抽象的な被写体には、もう少し黒の階調が欲しいのだが、、、、、


5/24 まだ薬は飲んでいる物の、咽の具合もかなり良くなった。昨日迄のナーバスだった感覚を一掃すべく、朝から暗室でプリント作業を始める。先日、直接ネガにスポッティングした作品は、今日延ばしてみた感じでは、かなり良い結果が得られるようになり、後は仕上げてからのプリントのスポッティングがハードルである。

この作品はプリントデータを調べていると去年の2月頃かなり真剣にプリントしており、当時どうしてもイメージが見えてこなかったのは、メインで無い予備のフィルムを使っていたからと、メインのネガもトリミングして試していたようなのだがなにか不完全なイメージに留まっていたのが窺える。

気分も新たにノートリミングでメインネガをプリントしてみると、やっと撮影した当時のイメージが蘇って来て、自分の中の何かが形になって行くのを感じる。この1点が完璧な作品だと言うのでは無いが、当時この作品にかけていた情熱はやっと形になり、当時の私の思い入れがまんざら間違った物では無かった事に今やっと慰められた気分である。旨く言えないのだが、被写体への極端にストレートなアプローチとでも言うような物で、私の中ではこのような作品はまだこれが2点目である。

今日仕上げたのはこの作品のみで、後は新作のコンタクトプリントを作る。気が乗らない作業だったのだが、仕上げてみると忘れていた何かが見えて来たような気がする。

トーニング迄の作業は明け方近く迄かかり体力にも幾らか自信が取り戻せてきた。アルカリ剤を使わずに希釈したトナーだけで調色してみたのだがプリントの仕上がりは乾燥してみないと判断できない。


5/23 朝起きて殆ど体調に関する不安は感じなくなった。このまま体を気づかって何もせずに過ごしていると、どんどん希望が消滅して老人になってしまいそうだ。

朝から天気は今一つすぐれなかったが、家の中にいてはいけない。出かけるべきである。薬さえ飲んでいれば咳き込んでもひどく胸に痛みを感じる事は無い。

最近偶然読んでいた随筆の中に、吉増剛造の詩「燃える」の中の最後の4行が書かれていた。現代詩そのものにそれほど興味が無かったのと、当時は「乳房」とか、都会の街の名前がやたらと使われる言葉の節々にうさん臭さを感じて、あまり関心は無かったのだが、意外にもその4行には忘れていた何かの感覚を思い出させてくれる物があった。

軽い朝食を済ませた後、地下の駐車場で久しぶりに車のエンジンをかけ渋谷から首都高に乗り千葉の海へ出掛けてみる。久しぶりに運転する緊張感、雨が振り出しそうなどんよりと曇った空、当てずっぽうに千葉方面に向って高速を走っているうちに少しずつ気分が晴れて来る。九十九里を走り、大原の漁港で始めて車の幌をあげたら風が冷たくヒーターを入れて上着を着る。

九十九里に住む知人に電話して寄ってみようかと思ったのだが、急な事だし、少しでは在るが気力を取り戻しつつ在る感覚をそのまま東京迄持ってかえりたいと思い、幌を上げたまま九十九里の道を走り再び高速に乗って東京を目指す。

半日程のドライブだったが雨の振り出しそうな灰色の空のおかげでかなり元気になった。東京のコンクリートにはグレーの空が良く似合う。自宅に戻ってしばらくして外を見ると向いのビルの屋上が雨ですっかり濡れていた。追い詰められた感覚からは生まれてこない心地良い瞬間。言葉にできる希望など必要無いのかも知れない。


5/22 昨日にくらべると確実に体調は良くなった。薬の効いている時はほとんど起きていても辛さは感じない。今日こそ体を休め来週に向けて完璧に体調を整えたい。

咽の痛みやだるさなど、何時になく長い間体調不良が続いた事により考え方迄ナーバスになってしまった。そもそも長い間酒を飲んでいないので夜遅く迄、常に仕事の事や先の事ばかり考えている。考えている時間が長く持続すればする程、突き詰めた結論や見てはいけない本質の中のタブーばかりが見えて来て、10年、20年後どんな作品を作っているかとか、同じだけ過去の自分の行動に就いて作品とともに分析してみたりする。わずか1週間で幾つかの希望迄失ってしまった。

人間の体力や殆どの能力は年令とともに低下して行く訳だが、それを意識し始めたのは何時頃からなのだろうか?そしてさらに10年、これからの歳月の後、自分は更に老いに関する意識を育ませ、どれ程に将来に対する暗雲を広がらせているのだろうか。


5/21 依然として体調は悪く、咽の痛みや、微熱などが続いている。体力を使わないようにしていても、寝込んでいるには微妙な体調なのでついつい体を動かしてしまう。

新宿のヨドバシカメラ迄車で出掛け、駅の地下駐車場に止めた車迄10リットルの定着液などをを運んだら又してもかなり熱が出てしまった。新宿のヨドバシは久し振りだったのだが、暗室用品の売り場が移動していて、縮小されたのかと一瞬不安になったのだが、辿り着いてみると以前とほぼ同じ品揃えでホット胸をなで下ろす。

定着液などはリキッドの物を使っている為、買いに出かけるのは一苦労で、試しにヨドバシの通販を調べてみたのだがイルフォードの物はリストから外れており仕方なく出かける事となったのだが、後でビックカメラの通販を調べてみたらちゃんと取り扱い品目になっており、次からはネットで頼んでみる事にしよう。

他の薬品に就いても通販で購入できるサイトを探してみたのだが、意外な事に写真用の単薬などは扱っている所が見つからない。かなり特殊な物で在ればセットで販売している所も在るのだが、ごく普通の現像主薬などはメーカーのサイトにリストは在るのだが、通販に対応している所が無いので在る。店で注文すれば比較的簡単に手に入るとは言えどこかで一括して全てを安く手に入れる事は出来ない物か。意外な事に写真の世界ではまだ通販は浸透していないようだ。

普段は通販の事など手に入りにくい酒の事ぐらいしか興味が無かったのだが、今回の体調不良によって色々な事を考える機会となった。体力が低下すると店に出かけるのはかなり面倒な物で在る。15年近く前の事になるが、カルメットの通販カタログの日本版が出回った事が在る。ホースマンの駒村商会が製作して扱っていた物だと思ったが、その後はどうなってしまったのだろう。

確かに日本人の性質的な物かも知れないが細やかなサービスや井戸端会議的なコミニュケーションの場を店鋪に求める傾向は在る。そんな中で高級な印画紙や仕上げ用品などは、ネットでも通販を扱っている所も在り、掲示板的なコミュニケーションもサービスとして導入されている場合も在るのだが、もっと実用的に全てが手に入るサイトは無いのだろうか?


5/20 昨日よりは咽の痛みも少なく、体のだるさもあまり感じない。このまま休んでいれば完治するのかとも思うのだが、せっかく撮影が無くなったのだから、午前中は自宅の掃除に専念し、掃除機をかけたついでに掃除機の中まで水洗いしたり、季節物の防寒着などを袋に入れて収納するなど、つい勢いを付けて体を動かしていたらまた熱が出てしまった。

昼になって重たくなってしまった体でスタジオに出掛けたら運悪くエレベーターの点検日で、階段を登り切った頃にはふらふらだ。急ぎの請求書を作り、エレベーターの点検が終わったのを見計らって自宅に戻ったのだが、途中で出すのを忘れてしまった為、駅前迄もう一度出しに出掛けなければならない、、、、、

あまり体力を使わない作業を進めた方が良さそうなのでゴミが写り込んでしまったネガのスポッティングに挑戦する事にした。1年程前に北海道で撮影したカットなのだが、去年プリントした時には、予備のネガを使用したり、ゴミの部分をさけるトリミングを余儀無くされていたのだが、周辺とは言えできればメインのネガでノートリで仕上げてみたいと考えている。鉛筆では無くスポットーンで練習しながら試してみたのだが小さい埃1本のスポッティングはさすがに難しく、かなり広い範囲を塗り重ねる事になってしまった。

今度、画材店に寄った時に一番細い筆について聞いてみようと思うのだが、中国の細密画の中には特殊なねずみのヒゲで書くものが在ると聞いた事が在るのだが、恐らくは市販されてはいないだろう。動物のヒゲなら良いのかも知れないので試してみる価値は在るのかも知れない。それよりも修正用の眼鏡が可なりの高倍率で無ければならない。

プリントへのエッチング作業は特に不快なものなのでどうしようもないネガのピンホールなどは勇気を出してネガ上で埋めてしまい、プリントをスポッティングするようにしているのだが、結局今回のネガもかなりのスポッティングを余儀無くされそうで在る。

ネガのレタッチの話になると何時もアンセル・アダムスのローン・パイクの写真を思い出す。彼がその岩肌に在るLPの落書きを全てのネガから削り取った事は有名な話だが、そのレタッチの痕がが写真集の印刷でも確認できる程不完全な物で在る事にも興味が湧く。あえてそうしたのか、それとも余り気にしていないのか、、、、


5/19 幾らか回復したとは言っても、咽の具合は最悪で午前中はほとんど声が出ない。咳き込んだ後などはしばらく胸の痛みでうずくまって、立っている事が出来ない程だ。朝一番にテストをチェックして指示を出し本番の仕上がる昼過ぎ迄は横になって過ごす事となる。

仕上がって来たテストも本番も良好で、昨日撮影した商品とともに、段ボールに梱包してコンビニから発送したのだが、普段ならたいした事の無い大きさの荷物なのに今日は何度も休みながらコンビニ迄運ぶ事となる。スタジオに戻るギリギリのタイミングで大粒の雨が降り出して早く済ませて良かったと、胸をなで下ろす。

明日に予定していた撮影が来週に延期になった連絡が在りスケジュールに少し余裕が出来たので、スタジオから戻る途中にツタヤに寄ってビデオを探してみたのだが借りる事自体が妙に面倒臭く、そのうちに見る事はもっと面倒臭いような気がして来たので何も借りる事も無く八百屋で野菜を買って自宅に戻ってしまった。

夕食にチンゲン菜と水餃子のスープを作ってみたのだが、風邪のせいなのか薬のせいなのか、あまりさっぱりした味付けの物は味覚を感じない。先日サボイでピザを食べた時だけは旨いと思った所からすると、ソースの効いたこってりした物の方が今の体調に合っているのだろうか?


5/18 午前中に商品が届き午後からの撮影。久しぶりに打ち合わを兼ねてクライアントとサボイでピザの昼食をとる。久し振りに食べたせいか、感動する程旨かったのだが、幾らかは体が回復した証なのだろうか。

今朝仕上がったプリントとデータは午後のバイク便で発送し無事間に合わせる事が出来、ひとまず安心する。今日の撮影は7時頃終了し、渋谷迄出掛けて現像に出し、明日の朝の便でテストをチェックする予定。夕方には少し声も出るようになりかなり体調が良くなっているのを感じる。

先週からの狂ったようなスケジュールはこれで幾らか普通に戻るはずなのだが、別に普通の会社員より暇になる訳では無い。ただ幾らかは体を使う事が少なくなり体力の回復は期待できそうで在る。体力が弱っている時に思うのだが、自分を支えている物にこそ時間を注がなければならない。その実像が微かに見えるのは体力的にも精神的にも追い詰められた時なのかも知れないのだが、あまりに追われていると全ての物が煩わしくなって来る。周りの世界の物が全てデタラメに見えて来るのだが、それはいたずらに寿命をすり減らす自分自身の虚像なのか?


5/17 昨日撮影したデータは今日中に全て出力し、CDロムに整理しなければならないのだが、昼間はアーティストのPBのスティールの撮影にに出掛けなければならず、他の納品や雑用をこなしていると集中して作業を進めるのは結局午前中と夜になってしまう。

最近のプリンターはかなり早くなったとは言え、1000枚のプリントはそう簡単な物では無く、ほとんど10時間は連続して動いている事になる。途中もかなりマメに見ていないとすぐにヘッドが詰まってしまうようで何度もやりなをしてクリーニングやインクの交換を行わなければならない。

結局CDの作成も含め朝迄作業は続き、私自身は熱のせいでうとうとしながら30分おきにチェックを繰り返しながら夜を明かす。今日の撮影の合間にバイク便で発送する予定なのだが、納期が短い事も在るが、早く終わらせないと私の気持ちが落ち着かない。仕事を片付けて、やらなければならない事が沢山在る。何とか体調を元に戻したい。


5/16 かなり広いスタジオで子供のモデルの撮影。わずか5歳の男女ひと組で9時間かけて1000枚以上のショットを切る。夜になってバックアップを取る作業を進めるのだが、体調がすぐれない事も在りボーっとしていて中々捗らない。

広いスタジオでは想像以上に声が通らない為、常に大きな声を出している。昨日からの風邪のせいも在り夜にはすっかり咽緒を潰してしまった。何度か電話で中断し作業が終了したのはかなり遅い時間。気付いてみればかなりの熱で明日の作業や撮影が思い遣られる。


5/15 昨日に比べると少しスケジュールに余裕が在り、体力を維持できている感じ。明日の機材を用意した後自宅に戻り、月曜に納品するデータのインデックスを仕上げる。ポジも整理しておかなければならなかったのだが、そこ迄は手が廻らない。

食欲は在るのだが、味覚が麻痺しているようで食事を取っていても他の事ばかりを考えている。しばらく酒を口にしていない。明日の仕事の事や、済まさなければならない予定ばかりが文字列のように頭の中に並んでいる。


5/14 午前中は納品に追われ、午後からは預かっていた商品をスタジオで撮影する。ロケの為に持ち出していた機材などが散乱し、スタジオの中も落ち着かない。すぐにまた日曜日や月曜日にロケで使う物も在るので、ついついそのままになっているのだが、体力も気力も限界で少しでも効率をあげる為に、少しの事は目を瞑らなければならない。

昨日撮影したデータを処理しバックアップを取り、自宅に戻って更に処理を進めて行く。最近デジタルとの併用が多いのだが、デジカメの性能にはかなり不満を感じている。そろそろ買い替えなければならないのだが、タイミングが掴めない。

昨日からの風邪は良くならず、咽から上が宙に浮いたようで、耳も良く聞こえない。知人の会社のオープニングパーティーに出かける予定だったのだが、大事を取って自宅で休む事にする。


5/13 朝から都内で料理の撮影。何時に無く機材や小道具が多いのでアシスタントとの集合もかなり早い時間になる。切れ間なく撮影を続け、いつものシリーズの3倍の量をこなした割には、早い時間に終了する。

現像所や小道具の返却などをに廻り、スタジオに戻ったのは深夜であるが、昨日迄の仕上がりに目を通し、ホッと胸をなで下ろす。どんなに慎重に作業をしていてもフィルムが仕上がる迄は気が抜けない。50カット以上の仕上がりを明日の納品迄に整理してしまわなければならないのだが、多くのバリエーションに、記憶を辿りながらの作業で結構な時間がかかってしまう。

体調の管理には万全を期しているつもりなのだが、昨日迄のハードスケジュールでかなりの疲れガ溜まって来ている。良く無い風邪を惹いたらしく薬を飲んでいても体が動かない。


5/11.12 わずかに希望を持った昨日の時間とはかけ離れたスケジュールが動き始める。この2日間は自分自身の意識すら失っているように感じる。余りの忙しさにスケジュールに関する事以外は頭の中をよぎる事すら無い。それでも何かを忘れてミスをおかしてしまいそうな緊張感が24時間のしかかって来る。

今日の片付けと、明日の準備を同時に進めながら分刻みで明日のスケジュールを考える。


5/10 雨が降ったり止んだりのはっきりしない天気。写真集の件でグラフィックデザイナーの坂川栄治さんに会う。多望な中、長い時間を割いていただき、ここに来て始めて的を得たアドバイスをもらったような気がする。

今迄お会いする機会の無かった坂川氏であるが、まるで私の展覧会の作品を全て見て来たかのような親近感の在る視点で色々な作品に就いて感想を語っていただき本当に恐縮するやら感謝するやらであっという間に2時間近い時間が過ぎてしまった。

時間に追われながら他の打ち合わせや用事を済ませ、スタジオに戻ってからは明日の準備で深夜に帰宅したあのだが、今日の坂川事務所での時間だけが、空中に浮かんだように記憶の中に埋め込まれている。

多くの人に会い、少しづつ世界が広がって行く。この流れを止めてはいけない。


5/9 大磯のロングビーチ迄イベントに出かける。朝早くからぱらついていた雨は、完全に止む事は無く一日中すぐれない天気。会場でのライブやイベントを撮影するつもりで機材を用意していたのだが、結局一度もカメラを出す事は出来ないまま帰宅する事となる。

夜になってまだ残っていたアサリで今日出掛けたメンバーと近所の友人も加え、夕食を作る。アサリの料理ばかり何品も作ったのだが、いくら食べていても飽きる事のない佐久島のアサリの旨さにはただ感動である。

この数日間で5キロのアサリは食べ尽くしたのだが、自分でとった物を食べると言う行為のすばらしさは他には変え難い物が在る。全てが手のひらの中に在るような身近な感覚の中で暮らす事がいつかは出来るのだろうか?


5/8 昨日撮影したデータのインデクスを仕上げた後、撮影に使った小道具とともに発送する。納期の問い合わせの電話が在り、かなり急いでいる様子が伝わって来る。

夕方からは、今年から仕事をする事となったメンバーで集まり自宅で夕食を作る。先日島で取って来たアサリを料理し、色々な人の持ち寄りで、かなり豪華な夕食となり、シェリーやリキュールなどワイン以外にも普段飲まない色々な酒を飲む。

今年から始まったばかりの仕事のメンバーなので、最初はかなりよそよそしい感じの集まりだったのだが、食が進み色々な酒を飲むうちに、それぞれの個性や環境が少しずつ見えて来て、これからのコミニュケーションにはかなり役立つ集まりだった事を感じた。

仕事で接しているだけではお互いの立場や状況が、どのような位置付けなのかが今一つはっきりしないまま進んでいる感じだったのだが、食事をし、酒を飲んで色々な話を聞くうちに、始めてコミニュケーションが成り立って来た様に感じるのは私だけなのだろうか?


5/7 朝からTV番組とのタイアップの商品の撮影。スタッフが多く気が付くと夜になっていたという感じ。夜遅くなって2件の打ち合わせ。12時を過ぎて戻ったのだが今日撮影したデータは処理を急いでいる為かなり遅く迄インデックスを作る作業を進める。

昨日からの筋肉痛はなんとも言えない疲労感へと変わり、痛み止めを飲んで幾らかからだが軽くなるのを感じる。

この生活から得られる物が何も無い訳では無い。小刻みに流れていく時間、何時もスケジュールを意識している緊張感は自分から何を奪って行くのだろうか?


5/6 朝7時頃迄車内で寝ていたせいですっかり疲れも取れたのだが、昨日の潮干狩りのせいで、結構な筋肉痛に悩まされる。東京に戻ったのは12時頃だったのだが、打ち合わせや明日の撮影の準備で連休の気分はあっという間に無くなってしまう。

色々な所にアポを取り、新しい仕事が始まって行くのを感じる。5キロのアサリはベランダでくつろいでいるのだが、そこには島とは違う時間が流れている。


5/5 何とか天候が回復し午前中から海岸で潮干狩り。1時迄の3時間に5キロの大漁。今年は不作だと聞いていたが島の恵みは健在のようだ。3時の船で島を離れる前に、知り合いを訪ね近況を聞く。この人に会う度にこの島への愛着は深くなっているのをつくづくと感じる。

渋滞をさけて時間を潰しながら国道を走り続け、静岡を過ぎて11時過ぎに車内で休む。


5/4 激しい雨が朝から降り続きほとんど外に出る事ができない民宿でゴロゴロしながら僅かな晴れ間に知り合いを訪ねたのだがあいにく留守のようだった。明日には晴れ間が見えそうで在る。

5/3 朝から雨が降り、僅かな晴れ間に島の風景をカメラに納める。このカメラでは始めての動物であるヤギをやっとカメラに納める事が出来た。明日はもっと天気が悪くなりそうなの出来るだけ島の隅々を廻る。

5/2 焼津のサービスエリアで仮眠を取った後一般道を走り続け、昼前に三河一色町の船着き場に到着する。高速道路で蒲郡迄走ってしまえば夜のうちにたどり着けない距離ではなかったのだが、一人で車を走らせていると何とも不経済に思えてしまい、単調な国道を夜明けから4時間程走り昼過ぎの船に丁度良い時間の到着となる。

途中の海岸線は何処も皆潮干狩りのシーズン真っ盛りで、何度も渋滞に巻き込まれたのだが東京周辺や伊豆半島のようなシリアスな物では無くそれ程時間をロスした印象は感じなかった。目指す佐久島東港もこの時期に向う人は殆どが潮干狩り目当てと考えても差しつかえがなく、家族連れが殆どである。

夕方迄の僅かな時間だったのだが、それだけでもほとんど歩いて一回りできる心地よい狭さの島なので、何時来ても本当に気持ちを緩やかにいしてくれる。民宿の食事にはアサリの他に、湯で立てのタコが出たりして一気に島を満喫した気分になる。


mail
更新履歴