作者近況 4月 3月 2月 1月 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月以前

5/31 午前中からカタログ用の商品の撮影。10カット程の予定だったが、やはりカット数が増え、フィルムを新しいエマルジョンに変えておいて良かったと思った。途中デジタルでも試して見たのだが、白っぽい背景のトーンが不自然で、かなりの画像処理が必要そうなのですぐに止めてしまった。K社のカメラであれば得意な被写体だと思う。

男ばかりのスタッフでの撮影でいつもとは違った雰囲気で時間が流れる。普段は家庭用品や料理、書籍など、必ず女性のスタッフも立会っているので、男ばかりの大人数と言うのはちょっと珍しい。うちのスタジオに限った事では無いと思うのだが、、、、9時の最終現像に間に合わなかったので明日の現像になるのだが、フィルムにも微妙に撮影の雰囲気が反映されていて面白そうだ。

片付けを済ませそこそこの時間に帰宅したのだが、先日の食材で残っていた、真鯛の片身を茸や根菜などで調理し、大きななべで鯛飯を作ってみた。真鯛がかなりの大きさだったので米の量も多く時間もかかったが見栄え、味共に良好で、1人で贅沢な気持ちに包まれつつ少しだけ食べ、後は小分けにして冷凍した。

先週の土曜日に千葉の市場で買った真鯛だが、よほど新鮮だったらしく、刺身で食べなかった事も少し悔やまれる。都心に住んでいると何でも手に入ると思い込んでいるのだが、何かが違う。房総の海沿いの町、古びた民宿、そんな味がした。


5/30 休み明けには丁度良い仕事量。午前中は先日のセットを片付けで午後からは書籍の表紙を2カット。片付けと明日の準備を済ませて帰宅し、自宅で夕食をとる。

納品用に画像の処理を始めたが異様に眠く、途中で止めてしまった。先週から痛み始めた左足は、善くもならず、悪くもならず相変わらず歩くのに不自由するのだが、自宅にいる時はそれ程気にならない。


5/29 昼前からやっと動きだし、昨日の片付けの後は久しぶりに部屋を掃除する。クロスやラグなども洗濯し、少し部屋の中が明るくなった。もう少ししたら冷房を使う季節だと思いながらエアコンも掃除した。

ふと気が付くと人を呼んだ後に何時も部屋を掃除し、それで季節が変わって行くように感じる。1人でいると気分が切り替わらないからなのか?人を呼ぶ上では失礼な事なのだが、ラグやクロスが汚れた頃に人を呼び、終わった後で漂白してしばらくたまっていた落ちない汚れを落とす。気を使わなくて良い集まりだからできる不思議なサイクルなのかも知れない。

スッキリと片付いた部屋で昨日買ったグラスを出してみる。昨日はHべる事に集中していて買い物したガラスの事は忘れていたが、使えば良かったと後悔する。我が家には似合わないぐらいとても良い物ばかりだ。渇れ易いィを嫌う習慣で子供の頃から家にはガラス食器は少なく、その為とても憧れがあった。光を通す素材はとてもすばらしい。

夜になって残った食材をいろいろと調理して片付ける。昨日あまり揚げなかったかき揚げを作ってみたのだが、とても美味しくできて昨日出しそびれた事が悔やまれる。桜海老、白魚、小柱、シソの葉と一緒に上げた物は最高の美味だ。


5/28 仕事仲間のスタイリストや友人を集め、千葉にあるクリスタルガラスの工場へでかける。朝早く出たつもりだが何度か渋滞があり、昼前に着くのがやっとだった。九十九里海岸に近いこのメーカーは年に一度だけ工場内でセールがあり、普段は高価なガラス製品がとても安い値段で手に入る。

私は、最近破損してしまったグラスや食器を補充し、新たに大きめのワイングラスを1セット、ショットグラス、ロックグラスなどを購入。普段は買わないような癖の強いデザインの物も価格が安いと買って試して見れるので楽しいなどと思いながら、何時の間にか自宅には使っていない不思議なガラス食器が増え続けている。しかも自分ではその存在を忘れてしまっているようで、また同じ物を買ってしまう事もしばしばある。

友人達もそれぞれ気に入った物を見つけて購入、昼食の後、地元の市場に寄って食材を買い今度は空いていた高速を走り夕方前には自宅に戻る。千葉はとても食材が豊富で、海の物も山の物もとても安い値段で売っていて買い物はとても楽しい。米も買ったのだが、精米したばかりで少し暖かく、普段のスーパーでの買い物がとても味気ない物だった事に気付かされる。

夜になって10人程の人を呼び、遅く迄飲む。最近自分の中でブームになっている天婦羅を揚げ、寿司屋に勤める友人が巻き簀を持って来てのり巻きを巻いてくれる。久しぶりに遅く迄飲み、少し片付けて明るくなるころ休む。


5/27 午前中から児童書の撮影。見開きのページでとても神経を使うカットを撮る。ほぼ一日掛かりでメインのカットを終え、デジタルに変えてサブのカットを8カット。

始めてお会いする編集者や、立体製作を担当してくれたアーティストなどと、最初は、ぎくしゃくしたやり取りだったのだが、メインのカットを撮り終えた頃にはすっかり打ち解けて、ずっと一緒に仕事を続けているメンバーのように事が運ぶのは、撮影の楽しさの一つのように感じる。

久しぶりにスタジオ内に大きなセットを組み、神経を使ったせいかとても疲れた。現像のテストを何とか間に合わせ、渋谷のデパートで明日の食材を買って帰宅する。

明日の準備にかなりの時間をかけた後、久しぶりに出汁巻卵を作って夕食、久しぶりだと上手く巻けない。


5/26 昨日のフィルムのテストをチェックする為に朝早くからスタジオへ。午後からの撮影迄の少しの時間をスタジオのPCのキャリブレーションに当てる。昨日の夜に仕上げたロケのデータを出力と照らせ合わせ、再びモニターの彩度を調整する。

昨日の仕上りは全て良好。フィルムとデジタルの両方で進めているので納品前に双方の違いを入念にチェックし、今後の参考にする。実験的にデジタルで撮ってみた物も、比べてみるとそれぞれのカットで仕上りはまちまちで一概にフィルムの方が良いとは言い切れない。

もっとも手間を感じる点は、デジタルとポジフィルムのダイナミックレンジがあまりにも離れている為それぞれのカットでストロボの照明比を調整しなければならない事だろうか。

ついでにデジカメでも撮っておく、と言うふうな簡単な具合にはなかなか事が進まない。ヒストグラムをチェックしてみるとカラーバランス、ダイナミックレンジ共に、ポジの照明比のままでは上手く納まらないのが現状だ。

深夜になってから、昨日のロケのデータをプリンターでで出力する。それぞれのコンセプトごとに画像を調整しレイアウトしながらサンプルのポートフォリオを作っているのだが、プリンターが寿命なので、ベタのインクがどうしてもムラになってしまう。いよいよ買い替えなければならないようだ。


5/25 朝から一日中スタジオで撮影。新しく導入したデジカメも使用するようになり、撮影が終わってからも遅く迄スタジオのPCでデータの現像処理。16ビット/Cで持ち帰ったデータは自宅のマックで最終的にチェックする為深夜迄色々な作業が続く。昨日のロケのデータを全て現像し、何とか休めたのは明るくなってから、しばらくは慣れない作業の日々が続く。

5/24 午前中は時間をかけて昨日のデータをMac でチェック。午後からはスタジオでデジタルの撮影をこなす。

今回新しくなったN社のデジカメに伴う新しいソフトウェアーだが今一つ使いこなせてない部分があるだけでなく、微妙に作業上のストレスを感じる。異様にかかる処理速度も問題だが、ソフトやシステムの切り替え時に独特のハングアップがあり、そのタイミングが旨く掴めない。CPUの処理速度は申し分ない機種なのでもう少しメモリーを増やせば改善されるのだろうか?

インストールに関するトラブルや制約も多く、現在使用中の幾つかの機種の内、未だにスタジオのマックにはインストール出来ない状態だ。殆どの処理をPCでこなしているスタジオの現状では、旧型のマックにインストールする必要は無いようにも感じるのだが、フォトショップがバージョンを上げながら進化して来た事を考えると、マックを無視しているようでソフトとしての懐の狭さを感じてしまう。N社専用のソフトと言う事を考えれば決して価格も安くは無いのだから、、、、

スタジオのモニターを入れ替えてPCとデュアルで作業を進めるようになって16ビット/Cでの作業はいくらか早くなった。フォトショップそのものは軽快に動くのだが、N社のキャプチャーでの処理と読み込みには異様に時間がかかってしまう。少しだけ昔のマックのフォトショップを思い出して懐かしく感じたりもするのだが、分単位で時間がかかるのはどこかで処理方法を間違えているからなのだろうか?


5/23 昼過ぎにスタジオに戻りロケのデータを処理する。かなり感覚的な部分はMac に近付けたとは言えやはりPCでの作業は心もとない。16ビット/C のデータを持ち帰り最終的な判断はMac で進める事になる。

昨日の撮影を振り返る。フィルムで撮ったのは結局35ミリの1本だけ、後は全てデジタルで撮影した。色々なカメラのRaw データを比較する事で本当の意味でのカメラの性能を実感する事ができる。照明比を変える事の出来ないロケのデータを比較する事は多くの発見があり、色々な方法を試しながら自分が知っている事は極僅かなのだと感じた。

その中で実感したのはやはりポジフィルムの仕上りの美しさ。しかし、それが必ずしも全てに優先する訳では無い。今回は色々な制約の中であまり性能の良くない機種のデジカメの写真が一番インパクトがあるように感じる。写真の善し悪しは、画質だけにに左右される訳ではない、、、


5/22 千葉の蓮沼海岸でロケ。デジタルとフィルムを用意したのだが天候が曇りだったのでデジタルの頻度が多くなる。コンパクトなカメラも使ってみて色々なアングルを試してみる。モデルでなくて物撮のロケもたまには良い物だ。終了後銚子港で旨い鉄火丼を食べる。

5/21 明日のロケの準備を進めながら渋谷へ出掛け急ぎの振り込みを済ませる。機材を持って歩くには土曜日の渋谷は人が多すぎてとても疲れる。

明日のロケで久しぶりにコンタックスのゾナーを使ってみようと思ったのだが、チェックしてみると絞りの動きが悪く修理が必要だ。このすばらしいレンズをヤシカが作ったのでなければ一生使い続ける事ができるのに、メカの部分が弱い事がとても悔やまれる。

結局フィルム、デジタル共に、ニコンのカメラを用意して丁寧にメンテナンスする。全ての信頼度は高いのだが、今一つレンズの感触が気に入らない。レンズにはそれぞれの空気感が在り、それを掴める迄に長い時間がかかる。ひょっとしたらニコンのレンズも使い込めば良さが解るのだろうか?

昔のマニュアルフォーカスのレンズなら良いのかと思い最近105ミリを買ってみたがこれも今一つ使いこなせない。そんな事を思いながら長い時間をかけてカメラをチェックする。ズームレンズは私には難しすぎて、なかなか仕上りが予想した画面と一致しないので、今は1本も持っていないのだが、スナップや海外旅行には便利そうだ。

35ミリのフィルムカメラで仕事をする頻度がとても低くなった。デジタルはとてもとても便利に成りつつある。この便利さが写真に今迄にない何かを与えてくれると信じたい、、、、、


5/20 昨日のフィルムの仕上りを待ちながら、個人事業税の申告の為の仕分けをする。何処迄が非課税で、どこからが課税対象なのかが解りづらく、仕分けする手間を考えると取引先別に全てを課税対象にしてしまったりと、なんだか損をしているような感じも在る。一体幾ら納めなければばならないのだろうか?

昨日の仕上りの納品に下北沢迄出かけ、日曜日の撮影の為のレンズのアダプターをヨドバシカメラで購入する。カメラのレンズにつけるフィルターの説明を熱心に店員に聞いている老人がいて、そのやり取りが妙に印象に残る。しばらくして他の売り場でも同じ人が同じように店員に説明を聞いている場面にも出くわした。

もう20年以上前の事になるのだがこのヨドバシカメラで働いていた事が在る。今のように沢山の店鋪もなかったし小さな店だったと記憶しているが、大手のフィルムメーカーの技術説明員と言う肩書きで出向し、しばらく勤め、その後も連休や土日には店員として当時は3階のフィルム売り場を担当していた事を思い出した。

他にも勤めがあった私にとって休日にできる仕事はとても有り難く、給料以外にも昼食の補助なども在り、条件の良い職場だったのだが、それ以外に実際にフィルムを買いに来る人間に接した事も良い経験となった。写真を撮る為にフィルムを買いに来る。どんなレベルであれ、これから写真を撮る為にフィルムを買いに来る人を相手にするのだから辛い気持ちになる事はなかった。

当時は雇い主だったそのメーカーのフィルムを実際に使う事は殆ど無かったが、今考えるとシェア拡大の為に色々な企業努力をしていた事が伺える。当時アメリカではポジフィルムのシェアを伸ばしていたメーカーだが国内ではあまり良い印象を抱いている人は少なく私の中では、現在のような生長振りはとても予測の出来ない物だった。

そして当時、そんなギャラで買っていた物は国内では売られていなかったコダックのFXPやアグファパン25など、そして始めての冷凍庫もそれらのフィルムの為に手に入れた事を覚えている。


5/19 書籍の表紙の撮影を1カット。午後早い時間に終了し、現像所に出掛けた後、自由が丘へ携帯電話の解約や機種変更に出かける。先日一度相談に出向いているので事務的な手続きに終始するが、それでも結構な時間がかかった。

今迄使っていた携帯電話は大手電話会社の物で、番号が二つ在る特殊な物だったので今となってはそのまま機種を存続する事も出来ない。10年以上の長期契約なのにあっさり解約を進められるのはなんだか寂しい物である。

結局一つの番号を存続し、もう一つのPHS番号の方は他社の電話に切りかえる事にした。問題は400件近くあった電話帳であまりに旧い機種から引き継いでいる為転送する事が出来ず、殆どの部分を入力し直さなければならない。

自宅に戻り一件ずつチェックしながら名前を入力し直したのだが、猶に6時間はかかってしまった、両手に小さい携帯電話を持って同じ姿勢を続けていたせいで終わった時には身体が動かなくなっていた。

思えば色々な番号が入っている。10年以上前のものは、もうつながらないだろうなどと思いながら少し消去した。


5/18 比較的移動の多い一日。何度か電車に乗り、バスにも乗った。3カットの撮影のあい間に納品などに都内を移動する。風が強く出かける度に外に出してあるスタジオの鉢植えのパキラの事を気にかける。ふと思えばあまり愛情を注いでいた訳ではないのだが、スタジオを中目黒に移して以来の長い付き合いだ。

何時か、もし南に引っ越す事があったなら、庭に植え変えようと今日、ふと思った。ただ何となくそんな事はないような感じもする。今日納品を済ませたポジは、来年の年賀状。市販の物だが、ほぼ干支がひとまわりしたように感じる。

撮影を済ませたのは調理器具。すぐに渋谷の現像所に出したので、夜にはポジが仕上がった。

妙に先を急ぐ一日だったが、手が付けられないままのWeb のページの事ばかり考えている。最近、朝窓を開ける度に、なぜか秋の気配を感じる。


5/17 今日はフィルムでの撮影だったのだが、テストを兼ねて新しいデジカメでも撮ってみる。画像のRaw データの扱いにも少しづつ慣れて来て、見た目の露出ではなく、Raw での加工を前提にした撮影の仕方を少しづつマスターする。センサーそのもののダイナミックレンジを上手く把握して行かなければならない。

デジタルのカメラはセットアップしてすぐに使いこなせると言う物ではない。そのデータの癖を解析し、自分の用途に適合させる事が必要だ。その点を考えてみると一般のアマチュア用のカメラは非常に性能が良い。どのような画像解析でデータを形成しているのかは解らないが、不都合を感じないと言う事がすでにすばらしい事である。私の感覚の中ではフィルムよりも早い進化に仕事に関しては早く全てがデジタルに対応すれば良いとさえ感じるようになった。

最近ずっと気になっているモニターのキャリブレーションだが、今日も午前中長い時間悩んで結局設定を変えてしまった。行き着く所は何処なのだろう?


5/16 スタジオのCRTモニターの調整に長い時をかける。Mac とPC をデュアルで使うようになり、それぞれを切り替えた時の印象がどうもしっくり来ない。そもそもマシンの関係で同じ解像度が出せない事にも不満が在る。

色に関しては2週間程同じようなキャリブレーションを繰り返しているのだが、実際に作業して見ると結局やり直す事になってしまう。今日はPCの方もデフォルトの2.2のガンマをやめて Mac の1.8で調整する事にした。しばらくはこれで使ってみよう。

最近のデジカメの画像ソフトは Mac では殆ど実用性を感じない。PCで現像処理をする以上、双方の感覚的な差をできるだけ小さくしておかなければならない。

夜になってWeb 用の資料のネガを長い時間をかけてチェックする。マスキング処理に就いて具体的なページを加えるつもりなのだが、どの程度詳しく説明しなければならないかを考える。デジタルの部分とアナログがからみ合ってた作業なので、受け止める側の知識の範囲によってはまったく説明不足と言う事にもなりかねない。重要な部分はその作り方なのか?それともどんな物を作るのか?両方を上手く説明するにはどうすれば良いのだろうか?


5/15 友人に誘われ大磯のプリンスホテルまでイベントに出かける。いつもフリマで何か面白い物を見つけて買って帰るのだが今回は何も見つけられず4時過ぎには帰宅。

道中の会話の中で彼が最近ネットオークションの詐欺にあった話を聞き、他人事ではない被害の実状を知らされた。通販やオークションなど、慣れて来た頃が感覚が麻痺して危険なのだろう。ついつい金額が大きい事に無感覚になってしまう。

相手を信用するしかないのだが、オークションの主催者側ももう少し被害を小さくする方法はないのだろうか。あまりにも多くの被害事例が掲載されていて、これでは犯罪を誘発しているように感じる。先日私もオークションで彼と同じようにPCのモニターを買ったばかりなので他人事とは思えない。


5/14 日記の日付けが間違っていた事に気付く、最近1人で作業する事が多く日にちの感覚が麻痺しているのだろうか。

昨日から悩んでいたトーンリプロダクションのページを作る。当初考えていた写真は、カラーのイメージがかなりアングルが違っていた為、違うイメージで仕上げる事にした。プリント作業の中で作品のイメージがより強く、新鮮な物へ変化して行く事を表現したいのだが、その主旨にそった作品がなかなか見つからない。

やっとカラーのポジの在る作品の中から一点を選びだし、使用していなかった色々なプリントを全て探し出してスキャンした。最近の作品はネガのバランスが整っているので、色々な種類の印画紙を使っても意外に近い調子に仕上げる事ができる。そんな中で、珍しく、様々な特徴の在る紙でプリントした作品を見つけていくらかほっとした。

写真に就いて詳しくない人にはまったく解らない話だと思うのだが、プリントのコントラストはパラドックスで入り込んだら出られない複雑な迷路の果てにもとの所に帰って来てしまう。そんな中でプリントの効果が引きだせる一枚をやっと見つけたと思うのだが、、、、、、ここはゾーンシステムなどの総合的な分野とは切り離して考えたい。


5/13 フラットニングに関するおまけのページをやっとアップする。

ずっと悩んでいるのだが、プリントの項目の中にトーンリプロダクションがあるのだが、この部分にどうしても調子再現に関する説明を入れておきたい。他にもビジュアリゼーションなどのフォームがあるのだから、あく迄概要と言った感じで入り口の表現にしたいのだが、切り口を何処に持って行くかで悩んでしまう。

ローカルとメジャラルなコントラストのコントロールを主体にするのか、それとも一般的なゾーンシステム的なアプローチにするべきなのか、ここだけは専門的な感覚を離れて、一般的な表現でコンセプトにつて説明できれば嬉しいのだが、、、、、


5/11 先日購入したN社のデジカメを少しづつつ使っているのだが、未だその性能を把握出来ない。ソフトを新しく購入し、PCの環境も順調に改善して来たのだが、カメラそのものの画像に就いては上手く使いこなせてないのが現状だ。

他のメーカの画像にも興味があるので、購入前に検討していたK社に続いて今度はC社のカメラを借りて比べる事にした。カメラそのものは価格の安い機種なので比較の対象にはならないのだが、画像の安定感と言うかフィルムに近い絵の質感はC社の物が私の好みにはあっているようだ。N社の画像はハイライトのガンマと白に近い部分の彩度が少し高すぎるように感じる。調整してもナチュラルな感じに戻す事は難しい。

デジタルの絵作りは画像処理の慣れが画像を大きく左右するので、一概にカメラの優劣を比較する事は出来ない。しかし各社の画像にこれほどの違いがあると言うのは何か作り手のこだわりの部分が良くも悪くも反映されている事なのだろう。

しばらくは時間に余裕があるので何とかこのカメラを使いこなせるるようになりたい。考え方を改めなければならないのだが、自分の使っているフィルムに近い画像を作れるようにソフトを操作するのか、スタジオワークの場合はカメラに合わせてライティングを変更するのか、両方の妥協点を探らなければ先に進めない。全てに限界があり妥協の割り合いが、今後のデジタルワークを左右しそうに感じる。


5/10 やっと床屋で髪を切る。最近5年程使っている携帯電話の調子が良くない。そろそろ買い替えなければならないのか?

5/9 連休明けの打ち合わせなどを電話で済ませながら、銀行で遅れていた税金などを入金する。かなりナーバスになったのだが、逆に払った後の方が気持ちがスッキリする。これから先、毎月のように大きな税金関係の出費があり憂鬱だ。

連休明けで貯まっていたメールの中にNYから転送されて来たフィルムホルダーのバキュームポンプに関する問い合わせがあった。普段から問い合わせの多い項目ではあるのだが、このシステムは本当に必要に迫られて開発した部分なので、問い合わせて来る方の気持ちも解りできるだけ質問には答えて行きたいと思う。


5/8 昨日迄の事を振り返る。次はマッティングのページを作らなければならないのだが、探してみても丁度良いマットボードが見つからない。かなり探したのだが諦めて来週の作業にする事にした。

かなり一般的な技術解説が続いていてすっかりやる気が無くなってしまったのだが、いざ作り始めると自分の技量の貧しさが辛くなる。そんな時にA.アダムスのテキストを見ていると20年以上前に書かれた物なのに、そのすばらしさに感服させられる。本当に自分がこのサイトを作る必要性があるのだろうかと思いはじめる。

しかし、今迄誰も作らないから自分に知識がなかったのだと思えば、入り口としての意味はあるかも知れない。

長かった連休がやっと終わる。これほど長い連休はここ数年なかったように感じる。何故だかとてもストレスを感じる休みだった。明日からは違う感覚で暮らしたい。


5/7 やっとスポッティングのページを完成させる。内容を振り返ると何の役にもたたないような物で反省する所が大きいのだが、個人的に技量のすぐれないジャンルは仕方がない。

夜になって恵比須迄来た友人から電話があり久しぶりに地元で飲む。2軒目は最近新しく出来たバーに言ったのだがやる気の無い店でがっかりだ。


5/6 朝食を済ませたら異様に眠い。妙にスッキリしない一日。今日から取り掛かったスポッティングのページの為に、実際に保管してあった作品を修正していたらあっという間に時間が過ぎてしまう。夕方前に水道橋のイベントに出掛け夕食前に戻った後やっとページを作りはじめる。

スポッティングと言うのは不思議な作業だ。本来ならば、たとえばネガにゴミやキズがなければやらなくて良い作業なのだが、なぜかこの行程を無視して進む事には異様な抵抗がある。。。。この作業が上手い人には無条件で敬意を払ってしまうような、、

写真家である事と供に、職人的な技の部分に微妙に反応してしまうからだろうか???逆にと言うか当然の事として、文章で紹介される資料は今迄見た事がない。私自身もあまり得意な分野ではないのだが、それ故にいろいろと努力して色々な方法や解決策を模索して来た。もちろん作業の必要性を減らす事に対しても同じである。

以前、A.アダムスの自分の作品に対するコメントで、始めてその作品の中に大きなレタッチが施してあった事に気付いた事がある。それは非常に有名な作品の一つでローンパイクでの作品だったと思うのだが岩山に書かれた大きな落書きをネガから削り取り、不器用なスポッティングが施されているのである。この写真をオリジナルで何度も見ていて一度も気が付かなかったのだが、それを知ってからはあまり良くない印刷の写真集を見ていてもそのレタッチがハッキリと判る。

作品の欠点と言う物はそう言う物だと思う。作った人間はどうしてもそこから見てしまう。しかし、それを超えた魅力があればどんな問題点も後になってしまえば些細な事だ。その時本当の彼の偉大さが分ったように感じた。


5/5 昨日に引き続きドライマウントの解説のページを作りやっと完成させる。フラットニングは資料作りにもう少し時間がかかりそうだ。明日はスポッティングを進める予定。

ドライマウントのページを作るのはかなり時間がかかってしまった。写真で表現しなければならない部分が把握しづらく、何度も途中で写真を取り直す事になったからだ。どんな人が見るのかを考えていると、いくら頑張っても何も伝えられないのではと言う不安が付きまとう。

この世界をささえているのは写真が好きな人、そこにはアマチュアとかプロとかの低俗な仕切りは無い。シルバーでもオルタネィティブでも関係ない、その美しさは写真の為せる物だ。プロだから責任があると言う事では無く、逆にアマチュアならばその作品に責任が無いと言う事では無い。皆写真を愛する事に対して平等にその責任を負っている。

判りづらい表現でも幾らかの物は伝えられる。少しづつ、何かを作っているだけで気持ちが楽になる。広く、浅く、そして更に広く、深く、、、


5/4 幾つかの写真を撮りドライマウントのページなどを作りはじめる。ドライマウントやフラットニングなどフィニッシュにまつわる作業は写真を学ぶ人にとっても接する機会の少ない作業だと思うので、解説にはできるだけ多くの写真を使って分かりやすく紹介したい。かなり長い解説になりそうなので、完成するには未だしばらく時間がかかりそうだ。

何れにしても作業をまったく経験した事の無い人にとってはなかなか判りづらい部分だと思う。Web だけで無く展覧会の会場などでも色々な質問を受ける事が多い。私自身も半分は独学、色々な道具にもオリジナルの物が多いので、少しづつページに個性が出せるのでは無いだろうか。

何時も目標と言う訳では無いが次のステップを自分の中で感じている。このページを作り、何とかフィルムの処理のページ迄、早く辿り着きたい。被写体に直接結びついてこそ、技術を語る意味がある。そこが入り口だ。


5/3 昨日の片付けで午前中を過ごし、午後からは以前からのWebのページを作りはじめる。ファイナルのプリントプロセスを作っているのだが、途中資料を調べていて意外な所でつまづいてしまった。水洗処理で昔からポピュラーに使われていたコスタイナーのアーカイバルウォッシャーだが、以外にも現在は何処でも販売されていない。

色々なコメントを調べているとどうやら随分前に会社が製造から撤退してしまったような状況がうかかがえるのだが、日本にいるとそんな話はまったく伝わってこない。別に現在は幾つかのメーカーから同じような物が供給されているので問題はないが、3種の神器のように奉られていただけに知らなかった事にはいくらか反省させられる物がある。

やっとプリントのファイナルプロセスを仕上げて、明日はフィニッシュのページを作りはじめる。受け売りのような当たり前の解説が多く作っていてもあまり気が乗らないが、こんな物でもきっと誰かの役にたつ。そう思いつつ、、、、、


5/2 久しぶりに友人を呼んで自宅で夕食。5人で天婦羅を揚げ、春の食材を堪能する。先日、やはり食関係の仕事をしている友人がイタリアに引っ越してしまったのだが、彼女のブログからは何時ものどかな南ヨーロッパの食文化が伝わって来る。最近迄うらやましい思いをさせられていたのだが、それを見ながら、今、日本で食すべき物は天婦羅だと妙に気分が盛り上がってしまったのである。

もちろん素人の揚げる天婦羅だから出来栄は知れているが、好みの食材を自分流にアレンジすると言う点では捨てた物ではない。春の野菜を中心に季節の物を揚げてみたのだが、どれもなかなかの物。野セリ、たらの芽、インゲン、舞いたけ、あしたば、、、、葉野菜が多くもう一つと言う所だが、自らさばいた魚の中で、ギンポはとにかく美味だった。とても調理しづらい魚なのだがこれはとにかく絶品である。

そして天つゆ。最近は塩だとか、カレー粉だとか色々な食べ方が話題になるが、日本の食を堪能するならばこれに尽きる。カツオの出汁をたっぷりと取り、それに少しづつ昆布の出し汁を加えて行く。この二つの出汁をあわせる感覚は和食ならではの物。何か現像主薬のように超過生成作用がありすばらしい味わいが、、、、、、


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