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作者近況

6/30 昼の打ち合わせで明後日の撮影で魚眼レンズを使う事になり、ニコンのデジカメに対応するレンズを探したのだが現在デジカメの一眼レフのフォーマットに対応できる魚眼レンズはまだ出ていないようでレンタルにも代用の物すら見つけられない。仕方なくフィルムでやろうかとも思ったのだが、デジタルで入稿する際の手間を考えるとそう言うわけにも行かず、さんざん探した末にCpx5000のシリーズに純正のコンバーターレンズが在るのを見付け明後日の撮影に間に合うように都内のカメラ店やサービスの全ての在庫を探す事になった。

カメラの方は購入しなくても何とかなるのだが、アダプターも含めると結構な出費でその時点で仕事的には赤字になってしまうのだが、デジカメにまつわる初期投資の一貫と言った所か、、、ボデーの方はファームウエアをアップデートしてRAWデータを処理できるようにし、タイムラグの設定もクイックレスポンスをアップデートしてモデルに対応できるようにした。シンクロモード等も使えるように工夫しなければならないようだ。

レンズの方は新宿で在庫している店が見つかりアダプターと共に購入し、間に合っただけでも取りあえずほっとする。

システムが全て揃ったのは運が良かったせいで4時過ぎと早く、充分テスト撮影する余裕が出来た。実際に使って見るとレンズそのものは魚眼としては十分な効果なのだがシャープネスは全然ダメで、かなりの収差が残っている。しかし30年前に持っていたA社の魚眼レンズも所詮このくらいだったかと言うレベル、コンバーターとしてはまずまずでは無いだろうか、単品のレンズと収差を比較する方がおかしいのかも知れない。

以前良く使っていたツァイスの魚眼は素晴らしく、ブローニーのカメラを使うより遥かに美しい結果が得られていたのを思い出す。勿論レンタルで使っていたのだが、、、今回思ったのだがニコンのデジカメも35ミリのフルサイズになって初めてニコンのシステムと言えるのではないのだろうか、コダックのカメラの発売で結構迷ったのだが個人的には値段に関係なくニコンの新しいカメラを期待するのだが、、、


6/29 天気が良いようなので朝早く洗濯をすませ、昨日は埼玉の秋が瀬辺りのつもりだったのだが、予定を変更して九十九里に出かける。海岸線でカメラのテストをしてみるつもりで海水浴場を廻ってみたのだがどこも天気が良いせいか凄い人出でクルマをとめるのもやっとと言う感じでカメラのテストどころではない。平日に出直さなければと思いながら結局テストはできずに帰る事にする。

それでも途中良い所があるかも知れないと、幕張迄は一般道を走って帰ったのだがいずれもひどい渋滞で何も得る事はできなかった。高速に乗る前に習志野のショッピングモールに寄って食料品と鍋を買う。期待に反して得る物もなく、貴重な1日を無駄に過ごした感じでがっかりだ。


6/28 昨日遅く迄飲んだわりには爽やかに目が覚め、朝は洗濯や掃除をする。借りていたビデオを返しに行きついでに駐車場の家賃を払ってくる。奄美大島の事が気になりチケットを検索してみるのだがなかなか安い所が見つからない。そんな事をしてみたり、昨日のコンタクトプリントをルーペで見ているうちに夜になっていた。

今月はじめから改造していたデジカメがほぼ完成し、できれば明日2度目のテストをしてみたい。埼玉の広い公園辺りが良い感じなのだが、、、


6/27 朝早く先日から気になっていたMacG4をオンラインで注文する。迷った末にモデムを外しSCSIのカードとメモリーを追加した。納期はきっと1ヶ月ぐらいはかかりそうなので、更に追加するHDやメモリーについてはその間に情報を収集するつもりである。

午後から6X6のコンタクトプリントを作る。30本程度なのだがバライタの紙でとってみたかったのでなかなか手が付けられずにいたのだが、ちょっと変わった紙を試してみたくイルフォードのウォームトーンを使ってみる。以前プリント用に使った時は色調が気になってすぐに止めてしまい調子再現迄は掴めずにいたのだが今回コンタクトに使って見ると色調はともかくハイライトとシャドーの特性は昔の印画紙みたいな感じでちょっと懐かしくて面白い。とりあえず今回は全てこの組み合わせで試してみる事にした。

全てのコンタクトを取り終った頃恵比須から電話で飲み会の誘いがありうちの自宅で飲む事にする。丁度よいタイミングで良い気晴らしと言う感じ。かなり遅く迄ウイスキーを飲む。


6/26 午前中銀行で全ての支払いを済ませる。今月は出費が多くかなり憂鬱だ。1時からはスタジオで先週撮影したCDの写真のセレクト、初めてのデザイナーやマネージャー、アーティストも一緒に写真を選ぶ。2時半からは次に撮影するCDジャケットの打ち合わせ、新しいスタッフでディレクションは未定だが来週の水曜日には撮影したい。

夕方渋谷に出かけプリンターのインクを買い、東急に寄って料理するあては思い付かないまま、カツオの半身を買う。

夕食に刺身で少し食べてみたのだが今のカツオはなかなか旨い。残りは明日空揚げにでもしてみよう。先日借りたビデオで「あつもの」を見る。あつものとは観賞用の菊の種目らしいのだが、菊に対する様々な人間のかかわり方が、欲望の対象や人生へのスタンス等と絡まってカチカチとはっきりした表現で仕切られていく。

菊についてはあまり知識は無いのだが、学生時代に中山義秀だったと思うのだが、菊を手掛ける超人的な作家を、その価値を認めながらも淡々と傍観する隣人の視点で綴った小説を読んだ事がある。タイトルは忘れたのだが、ラストシーンだけは忘れられず、映画でも無いのにまるで見たかのように今でもはっきりと頭の中に焼き付いている。

そのシーンと言うのは、彼と菊の事が気になって訪ねた隣人が家の中を覗き込み、先ず床に真っ白なネコを見つけるのだが、それはネコでは無く大輪の大きな菊の鉢が床にこちら向けに転がっているのである。そして少しずつ目が慣れるに従ってその上でくびれ死んでいる彼を発見する、恐らくは完成した菊の鉢を抱いたまま首を吊りその鉢が床にごろんと転がっているのだが何とも話の結末に相応しく、細かい筋は忘れてしまったのだが彼の人物像だけは未だに頭の中から離れない。

映画の中にもそのシーンを思わせる所があるのだけれど、展開はぐっと視点を変えて人間の欲望に焦点が向けられ、あく迄、菊は美しく、話は終らない。。。至上の物とそれを愛する情熱、何かが受け継がれ、何かは消えていく。残る物が真実とは限らないのだろうか?


6/25 朝の開店を待って東急ハンズに小道具を探しに行く。売り場で待ち合わせをして今日の撮影の素材を選ぶ。撮影そのものは午後からでそれほどタイトなスケジュールでは無い。一時頃他のメンバーも集まり順調にスタートし、終ったのは7時過ぎ、かたずけを終えて8時半頃帰宅する。ここの所タイトな日が続いているせいで、疲れだけで無くあちこち筋肉痛で、暫く休みたい気分である。

昨日のG5の発売で買うつもりだったG4がかなり安くなった。たまには待ってみるものでやっと買い物の運が戻って来たようだ。何人からかメールで知らせてもらい、情報の早さにも感心する。どのようにカスタマイズするかはとりあえずこれからの課題。できるだけお金はかけたく無いのと、ここの所PCは調子が良いのでなんだか少し気が楽ではある。明日は支払日なので午前中は銀行だ。考えていると今日から憂鬱になってしまう。


6/24 午前中に昨日預った残りのカットを撮影する。昨日のフィルムも仕上がって来てまずまずの出来ばえでとりあえずほっとする。今日撮影する分はデジカメなので午後からは自宅に戻ってデータを処理しなければならない。その後先週撮影したジャケットの写真のインデックスを出力する。セレクトしながらPCでの作業なのだが400枚程の量で5、6時間は猶にかかってしまう。

遅い夕食を済ませ、借りていたビデオで「幻の光」を見る。土曜日に4本のビデオを借りて毎日遅くに一本ずつ見ている。昨日は「もぐら」、おとといは「水のないプール」を見た。昨日の「もぐら」も素晴らしかったのだが「幻の光」はやはり素晴らしい。水や光のように緩やかな感性がしみ込んでくる感じだ。運命の重圧を受け止めていく為にはやはり、自然を身近に感じられる環境が必要なのだろうか、それは表現としてだけなのかそれとも受動的な意味においてもそうなのか?映画の中に答えを探しているわけでは無いのだが、違う可能性や、見逃している価値観に少しでも触れてみたい。


6/23 先週頼み忘れていたフイルムを朝一番に現像所に頼みもって来てもらう。今日の午後から撮影するフイルムで10時迄に届かなければ間に合わない。雑誌の連載シリーズの撮影なのだが繊細なお菓子で出来た作り物をレイアウトする為、作家の家に出向いて撮る事になった。見開き全面に細かい部分迄描写しなくてはならないのでこのページはいつも4x5のフイルムで撮影する。雨の中、ストロボのジェネ3台や4x5のカメラ関係の細かい機材をケースでいくつも運び出しバックペーパーを濡らさないように気を使うのにはさすがに一人ではくたびれる。アシスタントを頼むつもりだったのだが、なれている者がつかまらず荷物運びだけとは言え先方の家の中での作業なので一人の方が安心だと、結局自分で全てをこなす事にした。

撮影そのものは思っていたより段取りもよく3時間程で終り、残りの撮影分は慎重に預って持ち変える事にする。渋谷の現像所に寄ってスタジオに戻り機材を統べて運び込み汗びっしょりで今日の仕事は終了。

先月潮干狩りに行った三河湾の小島から手紙が届いていた。木工作家の夫婦の方からで、お会いできずに置いて来たお酒のお礼と、私がネコの名前を間違えていた事のお知らせで、その頃は丁度親類の方の御不幸で不在だった主旨が書かれあった。夏になったらまたふらりと行ってみたい素晴らしい島だ。


6/22 少し前から気になっていた家事や雑用を一気にこなす。先ず車のタイヤをスタッドレスから夏タイヤに交換し、ベランダにタイヤを収納する。その後ベランダ全体の簀の子の板を外してブラシで綺麗にゴミを取り除きデッキブラシで水を流していく。排水溝を掃除したり窓ガラスを磨いてみたり、とにかく久し振りの大掃除と言う感じだ。部屋の中も掃除機をかけたり電気の傘を掃除して電球を交換したりで、夜になって部屋の中がだいぶ明るく爽やかになったのが実感できた。

この前から接続が不安定だったADSLが今日も朝から一向に繋がらない。この前の時も殆ど1日以上不通だったので今回は早めにサポートに連絡する事にした。いろいろ設定を試してみても接続は回復せず、電話回線に問題が起きているらしく、一週間以内に調査の結果を知らせてくれるとの事。ストレスの種はなかなか無くならない。


6/21 昨日久しぶりに遅く迄飲んだせいか、昨日の夜からの頭痛でなかなか起きる気にならない。昼前にやっと起きてみたものの出かける程の気力も湧いて来ない。頭痛が収まらないまま3時頃にやっと車であても無く出掛けて見たのだが、山のほうに行きたくて北に向ったのが良く無かったらしく、かなりの渋滞の中で関越の入り口につく頃にすっかり疲れてしまい遠出を断念して戻る事にした。

薄暗くなった部屋に戻り少しうとうとして気がついてみたら夜になっていた。閉店まぎわのスーパーに夕食の食材を買いに出かけ、ツタヤによってビデオを借りる。

少し頭痛が収まって来て落ち着いて考えて見ると北に向ったのはどうも温泉に引き寄せられていたような気がする関越迄行けばあては無くてもきっと何処かにたどり着けたのかも知れない。食事の終った部屋の中でまあこんな1日もいいかと思いながら風呂に温泉のもとを入れて入る。


6/20 昨日殆どの仕事を終らせてしまったので今日はやっと落ち着いた1日が戻って来た気がする。午前中にセレクトした写真を出力し、午後は自宅で打ち合わせ。横浜のダークルームのSさんが自宅迄来てくれる。何時も新しいプロジェクトを考え続けている姿勢には頭が下がり、こちら迄エネルギーをもらえて元気づけられる気がする。

夜の納品迄少し時間が出来たので暗室技術に関するHPを検索して探してみるのだがなかなか参考になるサイトが見つからない。検索方法を変えて海外のサイトも探してみたいのだが、サーチエンジンに関する知識が少なすぎる。

夜になって納品と打ち合わせで近所の店に行き偶然他の知り合いにも久し振りに会う。久しぶりにビール、ウィスキーと長い時間酒を飲んだのだが眠気が頭痛に変わり1時半頃には他の人を残して先に帰る事にする。今日はすぐ眠れそうだ。


6/19 朝早く洗濯を済ませ、昨日のテストをスタジオに取りに行く。9時頃から待っていたのだが今日に限ってテストが上がったのは11時頃だった。待ち時間を利用して返却するカメラからデータをPCに移したり設定を戻したりデジタルの処理を済ませていく。結局最近入れた予備のカメラは全然使う気にならず今の所ほったらかしの感じである。画像そのものは綺麗なのかも知れないが、カメラの感触がどうもしっくり来ない感じなのか?本番が仕上がるのは2時頃なのでその間に借りていたカメラの返却に出かけ、戻ってから全てのフィルムをチェックし今日の分の撮影を始める。今日は一件撮影のキャンセルがあり、少しは楽になった。

夕方自宅に戻りデジカメのデータを整理しはじめるが、急に仕上りを急がせる電話が一件と、以前に撮影したデータをプリントしてほしいとの以来があり仕事の量は予想外に多くなり、閉店ギリギリのビックカメラにペーパーを買いに言ったりしなければならなかった。結局昨日撮影したタレントのサンプルを200枚近く出力しセレクトは明日にまわす事にする。

不眠症ぎみなので車を使わずに殆どの移動を電車でこなしているのだが、記憶のない時間がかなりある。ビデオで映画を見たいとは思うのだが音楽への関心はまるで湧いて来ない。


6/18 午前中からはポップスのCDジャケット、午後遅くなってからは若いタレントのアー写を撮影する。ここのところ忙しくてスケジュールに関する電話も多く一日があわただしい。なじみのアシスタントを呼んでいたので幾らかは楽だったのだが、やはり終って片付ける頃には体が思うように動かない。疲れを意識すれば意識する程体は重くなっていく。

今日はうちの撮影とは別にメイクのスタッフを雑誌のチームが取材に来ていた。カメラマン、ライター、編集の人達が彼女や撮影風景をうちの狭いスタジオの中でテキパキと撮影していく。取材に来られたカメラマンの方には本当に狭くて申し訳ない。自分ならこりゃあ撮りにくいと思わずにいられない感じで、それでもさくさくとカットをこなしていく姿がやはりプロ。妙に感心してしまう。他のカメラマンの撮影現場に取材に行くと言うのはきっと気が思いだろうなあ等と考えたりもする。

そんな取材も昼頃には終了し、我々の撮影はバックを変えながら撮り続け予定どうり4時頃には次のタレントのア−写に取りかかる。思い出して見ると結構色々な事があった1日だ。


6/17 午前中からスタジオ撮影で淡々とで時間は過ぎていく。8時頃撮影は終了し、片付けと明日の準備を済ませ12時前に自宅に戻り始めたのだが、昨夜も殆ど眠れずに過ごしたので、今日も何かビデオを見た方がよいと思い大島監督の「愛の亡霊」を借りて帰る。

前回「愛のコリーダ」で幾らか関心を持っていたのだけれど、こちらのほうは今迄に見た作品と同じで全然つまらない物だった。何となくありきたりの題材を古典的な脚色で大袈裟にしたようで、媚びた感じすらしてなんともつまらない。

体の疲れがとれないので昨日から酒を飲んでいないのだが、基本的に飲まない夜は殆ど一晩中起きたまま朝になってしまう。少し眠ろうとすると何かイライラした考えが頭の中に浮かび、片付けて眠りはじめると5分もしないうちにまた魘されて起きてしまう。そうこうするうちに朝になり、それでも飲み過ぎの朝よりはずいぶん爽やかに1日が始まる。

つまらない映画ではあったのだが「亡霊」と言う物にもう少し独自の解釈や表現があるのではと、ついつい期待してしまった自分について考え込んでしまいそうな、眠れない夜である。


6/16 開店の時間を待って東急ハンズに出かけたら、休みだったのでロフトに行って鏡を買う。他にも買わなければならない物があったのに最近はどうも買い物に運が無いようだ。横浜迄カメラを借りに行き、ヨドバシでバッテリーを買う。スタジオに戻ってカメラをセッティングし、全てのバッテリーを充電して用意する。撮影は無かったのだが移動の多い1日で自宅に戻った時はくたくたですぐに横になってしまった。

少し休んでから昨日のかたずけを済ませ、買ってあったそら豆をゆでる。ビデオで竹中直人「東京日和」を見たのだがなんだか役どころが中途半端であまりピンとこないまま終ってしまった感じだ。


6/15 先週から探している鏡の件で何軒かの家具屋に行ってみたのだが丁度よい物が見付からない。結局諦めて自宅に戻り車を置いて、代官山へ今日のパンを買いに行く。昨日作ったシチューとカレーはまずまずで始めて来てくれたひとも含めて5人が集まった。サラダを作ろうと思ってトマトを買ってあったのをすっかり忘れて出しそびれてしまったのがちょっと悔やまれる。

来週からはは結構ハードなのでこのカレーとシチューの冷凍は重宝しそうである。かなり蒸し暑くなって来たようで始めて冷房を付けたまま寝る事にする。


6/14 昨日買って来た食材で朝からシチューを作りはじめる牛のバラ肉が二キロにたまねぎが12個、下ごしらえを済ませて煮込み始めてから今度はカレーを作りはじめ、カレーはブタのスペアリブ約二キロを大鍋でいためていく。色々な野菜を加え野菜の旨味をスープに取り込まなければならない。最近レシピを忘れてしまうので、造りながら紙に書き留めようと思うのだが、書いていると長くなってしまい読んでもなんだか解らない。時折写真をとってみたりするのだが結局レシピは味見がキモなので見ても当たり前の所しか記録できていない気がする。

夜の十時頃シチューのほうは完成し、カレーは明日薄めて味をつける所迄漕ぎ着けた。よいタイミングで近所の知り合いから電話があり近くのバーのパーティーに出かける。雨で人が少ないようなので、友人ににも電話で声をかける。

明日は誰かを呼んでみたいのだがあまり連絡がとれない。パーティーに呼んだ友人にうちで味見をしてもらったのだがまずまずの評判。明日はカレーも期待できそうだ。


6/13 来週の撮影の準備で色々な資材を買い出しに出かける。夕方スタジオに戻り資源ゴミを出さなければならないので、段ボール等を整理していたのだがこれが結構な重労働だ。ひもで縛ってまとめて何とか運べる大きさで3つもある。玄関も含め4本も切れていた蛍光灯を順に交換し、マット類もクリーニングする。ふだんからわりとかたずいているので大掃除をした事が無いのだが、何年か経つといらない物が結構たまっているようだ。

買い物に出かけ久しぶりに料理をしようと材料をやたら買い込んだのだがちょっと出かけた近所の店で知り合いと飲んでいるうちにすっかり遅くなってしまった。


6/12 久しぶりに1日時間を作る事が出来たのでHP用のダークルームの素材を撮影する。今日はとりあえず引き伸ばし機周辺だけなのだが、イーゼルやキャリア、タイマー、フォーカススコープ等数多くのオリジナル機材を少しでも紹介していきたい。

暗室内は狭い上にいろいろな物がごちゃごちゃしているので、写真を撮るだけでもなかなか大変だ。細かい部分を見せようとしても背景がじゃまをするので、いちいち移動しなければならない。他のサイトを見てみようと思って検索してみたのだが、暗室内の表現は文章が多くて写真で見られる物は本当に少ない。

このサイトを作るきっかけにもなった事なのだが、上級者向けのBWの暗室技術を作品の傾向や方向性にあわせて作家自身が解説しているサイトが余りにも少ない。センシトメトリーに関する物やオルタネイティブなプロセスに関しては技術先行の部分もあるので、幾らか見つける事はできるのだが、作品を含めて感覚的にを把握できるかと言うのはまた別の問題のような気がする。

例えばネガの濃度を測定する方法についてはいろいろなサイトがあり、濃度計の作り方等も解説されているのだが、実際の作品のネガの濃度を解説してくれるサイトはあまり見かけない。科学と感性の間の部分が余りにも少ないようだ。

A.アダムスのテキストが日本に入り始めた頃、その説得力に目からウロコがとれるような気がした事が忘れられない。80年ごろにはM.ホワイトなどによるテキストを見つけ、感性がいかに技術を導いていくかを本当に教えられて来たのだと思う。現在は専門的な事を先行しなくてはいけないのだが、いつか彼等のように写真を始める人達にも分かりやすい技術的な方法論を自分なりに考えられれば本当に素晴らしい事だろうと思う。勿論今でもその分野に関しては多くの先生方がいろいろな方法を実践しているとは思うのだけれど、先行して人々を引き付ける作品と結びついていない場合が多いような気がしてならない。


6/11 最近の湿気と暖かくなったせいもあり、朝早く目が覚めてしまう。スタジオに9時頃出かければいいのだが微妙な時間に目が覚めて最近また買い始めたミネラルウォーターをやたらに飲んでしまう。昨日撮影したフイルムは全て昼過ぎには本番を仕上げて発送しなければならない物ばかりなので、渋谷の現像所迄出かけ、テストの仕上り待って本番の指示を出す。

待ち時間で横浜迄出かけ、注文してあった浄水器のフィルターを受け取り、昼食は渋谷で最近話題のハナマルうどんで済ませる。

奄美大島への関心は、小栗良平の「死の刺」を見て以来更に高まっていて何とか梅雨の間でもいいので行ってみようと思うのだが具体的な日取りが決められない。映画の中に島そのものは全然出て来ないのだけれど、傷ついてしまった信頼を取り戻すカギとして描かれてている所がなんだか気になっているのかも知れない。今でも喪服しか着ないと言う原作の島尾敏雄さんの奥さんの話を最近雑誌で見て、純粋さの裏側の狂気の世界が、激しい奄美の自然の中でならば受け入れられるので無いかと言う感覚が漠然と頭の中を廻っている。


6/10 朝からロケに出かけ、夕方にはスタジオに戻り別の書籍の表紙の撮影をこなす。終了したのは10時を過ぎてからで、その後近くの鮨やで遅めの夕食をとる。久しぶりにたくさんの機材を運んだので早くも筋肉痛の気配を感じる。自宅に戻ると此所の所不通になっていたインターネットがやっとつながり、20通近いメールを一気に受信する。システムが不安定で本当に不自由だ。

スタジオの入り口でロケに出かける時に灰色の蛾を見つけ、踏まないように気を付けて機材を運び出したのだが、ロケから戻って全ての機材をスタジオに戻した後に、潰れている蛾の死体がエレベーターの前に落ちていた。知らない間に踏んでしまったのか、機材を上に置いてしまったような気がする。早く忘れてしまいたいのについつい日記に書いてしまうのはなぜか?


6/9 先週撮影した雑誌の連載のポジを納品に出かけ、4時過ぎに自宅に戻る。その後、前回の個展の作品を買ってくれたお客さんが自宅迄取りに来てくれる。気に入っている作品なのでいい人に買ってもらえるのはやはりよい気持ちだ。

自分にとって一番大切な部分をついつい忘れがちなのだが、作品を作る事こそが自分の世界なのだと感じられるのは、個展の期間中もそうなのだが、やはり人の手に渡る感覚は素晴らしい。前回の注文は後一点だけまだ渡しそびれているので、これも近々渡さなくければと思う。

私の作品はギャラリーを通して販売される物が少ないので、他の作家と比べるとかなり割安だとは思うのだが、写真に限らず人の作品を買うと言うのはなかなか思い入れが無ければできない事で、値段うんぬんと言うよりも、作品そのものの持つ力のような物が必要だと思う。違う空間に飾られてどんなふうに見えているのかは結構興味深い。

明日はロケなので、機材をセットしに再びスタジオに出かける。昨日入った新しいデジカメをセットアップしなければならないのだが全然気が乗らずとりあえず箱から出すだけで、今日の所は電源を入れる気にもならない。


6/8 午前中注文してあったデジカメをカメラ店に取りに行く。機種はニコンのD100で、D1と比べるとずいぶんちゃちな感じだが暫くはサブカメラとして使ってみる予定。

午後からは最近割ってしまったスタジオの鏡を買いに千葉のショッピングモールへ車で出かける。畳一枚分程の大きさなので他の所では見た事が無く、わざわざ運ぶのを手伝ってもらう友人と現地で待ち合わせ迄して出かけたのだが、生憎在庫切れで買う事はできなかった。仕方なくビールや水等の重い物を中心にいろいろ他の買い物を済ませて夕方の閉店と共に店を出ることにした。

自宅に戻り友人と食事。久しぶりにゴーヤチャンプルを作ってみたのだが苦味が少なくシーズンはまだこれから。


6/7 先週から誘われていた企画で江ノ島と鎌倉に食事に出かける。人数は少し来れない人もあり4人と、丁度よい感じだ。江ノ島の魚の美味しい店を紹介してくれると言う事で愉しみにしていたのだが、味は期待以上でそのうえ値段が安い。通りから少し外れた所にあるのだけれども、昼の時間を過ぎても結構な人が列んでおり人気の程も納得できる。

さんざん魚を食べた後は、かまくら迄江の電に乗って田楽の店に行く、此所がまた渋い店で案内してくれた人とは30年来の付き合いらしい。

店を出た頃にやっと夜になり、今度はジャズの流れる店でバーボンとコーヒー。なかなか盛り沢山の1日である。

メンバーは皆私より年上で私が一番の若輩なのだが、とても気さくないい人ばかりなので誰が誰に気を使うと言う事もない。最後に私の自宅に寄って2時間程飲み、飲み続けの1日は12時頃の以外と早い時間に終わりを迎えた。姑くはトラブルだらけのコンピューターの事も頭から遠ざかってやはり酒に限ると言った所か、、、


6/6 昼間スタジオの近くの公園に来週ののロケハンに行く。まずまずの所を見つけ、なんだか許可を申請しなくても、一気にやってしまえそうな感じなので、とりあえずサンプルの写真を撮影する。自宅に戻り新しく届いた地図のソフトを修理の終ったPCにインストールする。

新しくなった地図のソフトはすばらしく、MACではこうはいかないと納得させられるだけの物だった。DVD3枚のインストールに猶に3時間近く掛かってしまったのだが細部迄素晴らしく、これさえあればもう地図を探しに書店に行く事も無い。

今の所、何ごとも無かったようにPCの調子は良好である。しかし今迄の経験から調子が悪くなるのは一月ぐらい経ってからのようなので油断はできないが、、、、


6/5 6/4午前中から雑誌の連載を撮影し、6時からスタジオで打ち合わせ。ベテランのアーティストの久し振りのアルバムを撮影する為、マネージャーや本人から最近迄の資料を見せてもらう。自宅に戻りデータから資料を探していたらまたしても先月修復したPCがクラッシュしてしまった。いろいろと設定を試している所へ打ち合わせの電話があり、再びスタジオへ寄ってから近所の店に出かける。人に会っていてもPCのことが気掛かりで落ち着かない。

夜中に戻った後何とか原因を探そうとドスプロットで立ち上げたりセットアップを全てチェックしても原因はわからない。98そのものを何度もアップデートしているのでどこが原因で不安定なのかを探してみても結局ソフトそのものには原因を見つけだせない。明方になってさすがにマシンそのものを買い替える決心をして、店の開く時間迄待って秋葉原に買いに出かける事にした。

午前中の秋葉原は平日と言う事もあって人も少なく、大きな店だけが開いていて、とりあえず2件程で見積もりをとってみたのだが、今迄のシステムと同じ拡張性を統べて充していくと、結構な金額になってしまう。寝不足で頭がもうろうとしているので、とりあえず食事をする事にして、見積もりの金額をチェックしてみるが何とも苦しい出費である。MACの買い換えが迫っているだけに何とかを少なく押さえたい。新しいMACの調子によってはあまりPCの用途は無くなるかも知れないのである。

昼を過ぎて秋葉原は人も多くなり、いろいろなパーツショップも開いてきて少し覗いてみていると、パーツそのものの値段の安さが目についてくる。初代のMACもトラブルが多く多くのパーツを交換して来た。現在の9600も殆どオリジナルの部分は無いのだが2台ともかなり安定して来たような気がする。MACの場合はセットアップを変更したりする事はできないのでパーツやハードの相性は絶対的だった。そんな事を考えているうちに、PCももう一度もハードディスクを交換すれば何とかなるのではと考えはじめ、9千円で違うタイプの物を購入して、再び修理を試みる事にした。

スタジオに寄って少し仕事を済ませ、夕方から全てを分解して組み立て直し、慎重にドスでフォーマットして領域を確保する。インストールをくり返しネットにつながってからはアップデートをくり返しまたインストールする。夜中になって今迄と同じ状態に戻す事はできたのだが、何時迄持続するのかは解らない。原因がハードディスクであれば、これで姑くは使えるはずなのだが、去年の暮れに内部のパーツは殆ど交換していて、何れの相性が悪かったのかは特定できないのである。

余りにも疲れる2日間がやっと落ち着き、通販で買ったウイスキーの箱を開いて中身をチェックする。とりあえず飲んでいる時はいい気分なのだが、、、、、


6/3 午後になって知り合いのコンピューターのソフトの設定を頼まれて気楽に出掛けたのだが、設定やインストール以前の環境が整理されて無く、実際の作業そのものは一時間半ぐらいなのだが、作業ははかどらず、7時からの次の打ち合わせギリギリに何とか作業を修了して逃げるようにその場を後にする事になってしまった。PCの環境は人によっては全く無関心で、出張してサポートするような職業の人は、それら全ての人に対応しなければならないのだから本当に大変な職業だと思う。またいくらかは無責任になってしまうのも当然の結果だと感じさせられる。

7時を過ぎてからは新しいアーティストのアー写の打ち合わせがあり、デビューまじかの16歳のアーティストに会い、その後はジャケ写をちかじか撮る事になっているアーティストやマネージャーやスタッフと一緒に遅く迄六本木で飲む。


6/2 昨日迄のデジカメの改造は順調に進み、試作の1号機は完成したのだが使ってみると問題だらけで、新しい材料を渋谷迄買いに行く事になった。今週末ぐらい迄には、実際に作品を撮影できれば面白いのだがなかなか問題は多そうである。

撮影そっちのけでテストをくり返していた為、今日の撮影のノルマは全然進まない。明日以降は結構忙しくなりそうな感じである。

やりかけの事は他にもあるのだが、新しい思いつきに夢中になるのはいつも決まってこの季節かも知れない。


6/1 昨日の買い物で少し足りない物があり東急ハンズに出かける。日曜にしては渋谷は人が少ない。ビックカメラに寄って帰宅。洗濯や衣類の買い物等の家事を済ませ、夜になって借りていたビデオで小栗監督の「死の刺」を見る。一度破たんを迎えてしまった人間の信頼やコミュニケーションは絶対に回復する事はできない物なのかを真剣に考えさせられる作品で、原作の島尾敏雄の家庭内の実話に基づいた脚本だと記憶している。

映画の中では、手のつけようのない家族の関係の中から一体何をよりどころに関係を修復すればいいのか、見ている側が考えさせられるような画面が続くのだが、その手がかりは具体的に示される事は無く、郷里の奄美大島への漠然とした期待だけが残って映画は終ってしまう。

私の育った実家も全くこの映画そのものと言った感じで、映画の中の子供達には同情せずにはいられない。いまの私にとっても理由は解らないのだが、私の父は豹貌する母親の感情を押さえる事だけにいつも夢中になっていた気がするし、家族で出掛けた事ははたった一度を除いて、母親の実家に出掛けた事以外は記憶に無い。

信頼と言う物は恐らく破たんと言う形でしかその存在を確認する事ができない物なのかも知れない。いくつかの信頼の形をその中で学びながら自分との最終的な関係を自分なりに見つけていく事こそ家族、また隣人と、平和に過ごしていけるカギになる物では無いのだろうか。


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