final print posi RDP2

プリント作業単独で調子再現を考える事は出来ません。撮影からプリント迄の流れの中で総合的に把握する事の必要性は Visualization
Exposure Negative Print で、これからも多くのイメージを紹介して行きますが、ここではプリント作業の中でイメージを強化する事の
必要性に就いて少し触れてみたいと思います。

上のプリントは2000年の横浜での展覧会で使用した物で、撮影は99年の夏、ネガはTP4415、予備にTmax100 が在り、
カラーポジは資料としてほぼ同じ条件で撮影した物です。
一見、光線状態がかなり違うように見えますが、時折建物の反射で入って来る光線はとても弱く、TPの15分の露光の間も不安定で
実際にネガに取り込めた日射しは極僅か、TPのガンマの高い部分を活かし、濃度は2.0以内、Pota現像液で17分の処理です。
Pota で処理したのはドアの窓の部分の質感を残したかったからですが、それでもガンマは十分に高く、相反則不規も含めポジフィルム
よりも高いコントラストを得ています。

TP4415 nega T-max 100 nega

次のページではこのメインのネガからのプリントワークを紹介します。

5/14 .05