現像処理
停止処理
第1定着処理
第2定着処理
第一水洗処理5分
水洗促進剤処理
第2水洗処理10分
トーニング処理
最終水洗処理60分
乾燥
水洗を含めた最後の処理は定着以前のケミカルの影響を受けるので取りあえずここではポピュラーな
停止、定着の処理から説明します。
まず停止液ですがもちろん現像液のアルカリの強さによって影響を受ける物ですが
一般の現像液を使用するのであれば酢酸ベースの市販の物で十分です。
私はイルフォードのストップバス IN-1 を使っています。この薬品は試薬が含まれていて
定着液が少し色付きますが、定着は2浴ですので特にに問題は感じていません。
ILFIORD IN-1 STOP BATH
試薬が添加された停止液で能力を失うと処理液の色がが新液の黄色から紫に近い色へ変わります。もちろんそのような状態まで使う事はありませんが一応の目安にはなります。

定着液に関しては、現在新しい処方が広まる過渡期だと思うのですが、国内で入手できる物は
まだ限られていますので、通常の硬膜剤を含まないハイパムフィクサーを2浴で処理しています。
定着液の種類は、それ以降の処理にに大きな影響を与えますので、2浴定着を前提に以降の
処理を進めます。
ILFORD HYPAM FIXER

本来、印画紙用の定着液は硬膜剤を含まないのが主流ですが、一般にはフィルム兼用の硬膜剤入りが多く売られています。
私は以前から硬膜処理はしていませんが、特に印画紙の膜面が傷付き易いと言う事はなく、水洗その他の処理を考えても
印画紙には非硬膜の処理剤を使った方がメリットが多いと思います。
処理方法は1:4の使用液でそれぞれ30秒、常に新しい薬品が第2定着液になるようにローテーションしています。
この方法は一般的に紹介されている物で、疲労の大きい第1定着で使った処理液を廃棄し、あまり疲労していない
第2定着液を第一定着にスライドさせる物で、新液が常に第2定着に来るようにローテーションします。
短い処理時間ですので連続撹拌し、時間を厳守する事が重要になります。定着液の寿命はバライタ紙をアーカイバルに
処理すると意外に短く、能力を使い切る為にも2浴の処理をお勧めします。
2浴目や最終定着処理をハイポの単薬で処理すると言う方法もありますが、水洗促進浴を用いる
現在の処理方法であればこれでも十分な結果が得られると思います。

最近、特に興味を惹くのは Archival Fixer と言われるタイプの物で、処理後の酸の影響が極めて少ないと言われています。
私自身試した事はないのですが詳しい情報が解り次第掲載して行きたいと思います。
Clayton Chemical's -ARCHIVAL FIXER CONCENTRATE
Photographers' Formulary ーFormulary TF-4 Archival Rapid Fixer

水洗促進剤

定着が終了した印画紙は迅速に水洗処理に入ります。その後水洗促進浴を行いますが、私はイルフォードの
ウォッシュエイドで指示された10分の処理を行っています。以前は2%の無水亜硫酸ソーダで処理していましたが
イルフォードの印画紙の場合、ベースの白さが引き立つように感じて最近ではこの処理に統一しています。
その後の水洗も指示に従い、10分程度処理します。
水洗、乾燥の処理については次のページで説明して行きます。

4/28.05