Final print Straight print

TP4415のメインネガは全体的に高濃度になっている為、引き伸し機内部のハレーションに細心の注意を払い周辺の余白等は丁寧に
マスキングします。私は3Mのスキャナ−用のマスキングテープを使ってガラスキャリア上に丁寧に張り付けています。
濃度の高いネガをプリントするのには一般的に散光式の引き伸し機が適していると思われがちですが、高いシャープネスとガンマを
維持する事が目的ですので私は集光式に近いシステムの物を使っています。

Print Work

このプリントに関しては比較的簡単で、窓の中の部分はほぼ手を加える事もなく周辺部分の焼き込みが主体です。
ラジエターとそのシャドー以外の部分を周辺に向かって40%程度焼き込み、あと覆い焼きですが全体の露光時間を通して50%程
ブラインドのあたりに必要です。

印画紙がイルフォードマルチグレードFBの場合 / フィルターno.#0.5 /現像処理は指定処理液で2分でOKでした。

印画紙がオリエンタルのNシーガルの場合2号では /セレクト−ルソフト1:0.5で2分 この場合は周辺部分が焼き込みだけでは
コントラストが強すぎるようなので周辺のみ若干のフラッシング露光を与えています。

Finish work

このプリントは20倍に薄めたコダックラピッドセレニウムトーナーで180秒間だけトーニングしています

私はフィニシュで直接レタッチ等の手作業による処理を加えるのが苦手で、殆どの処理はダークルームの中でおこなっています。
今後もフラッシングやマスキング、デジタルネガによるマスキング等、様々な方法を紹介していくつもりです。

Last update 11/27 .02