レンズボード部分に取り付けた四隅のワイヤーはギャラリーで額などを吊るす為の物で、自由に止められるストッパーが付属して
います。このワイヤーに小さい重りを付けて金属製のA4程度のフレームをぶら下げ、覆い焼き用のマスクをセットできるように
しています。使わない時はレンズ近く迄持ち上げてありますので、邪魔になる事は無く、必要な位置に応じてワイヤーで傾きも
コントロールする事ができますし、また大きめの四角をを描く4点から吊るされている事による微妙な揺らぎと復元性が、単なる
覆い焼きのアシストだけで無く、後に紹介するアマログのマスクにはかなり効果を発揮します。撮影時のレンズやカメラによる
ハレーション、またネガの現像状態などによって、長時間の露光を周辺部のみに与えなければならない時など、細いナイロンで
中心に吊るしたマスクなどで、エッヂ部分の焼き込みに使用します。
改造にあたっての注意点は、レンズ側に固定する位置が狭すぎると復元性が悪くゆれが納まらない事や、完全にレンズ近く迄
移動できるようにしなければ邪魔になっていちいち取り外さなくなってしまいます。ワイヤーも含め全てのパーツははがれない
強力な塗料で、マットブラックに塗装しなければなりません。

11/24 .03