2012年03月
作者近況2012 2012年09月 2012年07月 2012年05月

11/29朝 昨日はとてもテンションが低かった。雨は良くない、、、、都内にいるとなんとも思わないのだが、、、、もともと一歩も外に出る予定の無い日でも、ずっしりと落ち込んだ気持ちが立ちこめる、、、、、今日は晴れの予報だが、、、少し曇って来たようだ。。。

先日PGI に立寄ったが、久しぶりに三好さんにお会いした。時間がなかったのであいさつ程度だが、、なんだか大学の教授みたいに貫禄があって、大型カメラをフットワークで使いこなす人に見えないのが不思議だ、、、、

車が止められず、ほんの数分だが、展示にも、目を通す、、、大型カメラのとてもおおらかな感覚、、、誤解を招くかもしれないが、、ある意味、、トイカメラのように、、、カメラの造り出すイメージがそれを支配している感覚、、、、そして、、、モノクロームなのに、、、リアリティーがある。。。。。

写真におけるリアリティーとは何なのか?そしてリアリズムの意味とは???

以前、、、日本の写真は、戦後のリアリズムに支配されていた、、、その呪縛は少しずつゆるくなり、、その隙間にいくつかの木が育って来たのだと思う。。。

私の感覚のなかで、、、、日本語の解釈のリアリティーは、、、最も芸術を疎外する物に感じる、、、私にとって、、、リアリズムとは、、、リアリティーを剥ぎ取った世界。。。


11/28朝 少し曇っているな、、、と思っていたら微かに雨が降っている。

昨夜遅く車で帰宅。。。スタジオで撮影があったわけではないのだが、月末の諸々の雑用をこなし、、先日の地震も気になっていたので、仮に設置してあったモニターの固定など。。。。。けっこう慌ただしい2日間。

昼間は、ギャラリーEM、帰りにはPGIで荷物を受け取る。EMでは、会期終了後に問い合わせがあって販売した作品を確認。。。泥のイメージだが、、今回始めて16x20のサイズを仕上げて、、、これが売れるのは嬉しい。。。価格は70000円だが、、ドルレートだと900USD 、高くはないのだが、、、安くもない。

抽象的な被写体を抽象的に撮る。これこそが写真だと思うのだが、、、当時は本当にそれだけが写真だと思っていた(泥や氷しか撮らなかった)。。。30年以上前のイメージだが、、最近なぜかこれが評判が良い。。。。昨年のbauhaus gallery でもこのシリーズはセールスが良かった。

始めてこの作品を発表した80年代、見せる側の自分と、見る側の人間との、、余りにも大きな感覚のギャップに、、、しばらく考え込む事になったのだが、、、今思えば、、受け止める側の感覚も、、、長い年月で少しづつ変化した、、、、そう期待を込めて考える。。。。。。

ある意味、、、他人の感覚など気にせずに、、自分を信じる事、、、


11/26朝 カゼの症状はけっこうひどかったが、少しづつ車の準備を進め、断熱関係は、、カーテンの取り付けを残すのみ。。。フックにするのか、マグネットにするのかで迷っているが、、問題になっているのは予算。。。マグネットなら過って引っ掛けても破れたり、フックがモゲたりする事がない、、、、

今日からスタジオに入るが、明日はハンズに出かけて、、プラスティック製のテープを購入。これがないと進まない。。。買い物は最小限。100均でさえ、、悩んだ末何も買わない事が多い、、、、、

着々と撮影に出かける準備が進み、、、気分が高揚する、、、と言う事はなく、、、色々な不安で少しづつナーバスになっていく、、、いつも撮影に出かける前はナーバスで、、、どんよりした雲が立ちこめているのだが、、、、、いざ、、人気の無い原野に向って車を走らせていると、、どんどん気分が盛り上がって、不思議な興奮に包まれていく、、寂しく、、人がいない、、暗闇に向って行けば行く程、、、何故???、、、準備を進めよう。

暗室の温度は10℃。フィルムをテストするには前日からヒーターを入れかなければ無理だ、、、、先日通販に注文した容量の少ないメスシリンダーが届いた。25mlと100mlのガラス製と50mlのプラスティック製。200円、300円、190円と言う物だが、、25mlは、まずまずの出来栄で使えそう。。。100mlは、水平な台に置いても、少し傾き、カタカタと安定が悪く、すぐ倒れる、、、、ま、、何とか使えるだろう。。PMKパイロの処方を試す予定。。

風邪ぎみで、スケジュールが少し狂ってしまったが、、来週には、冬タイヤに交換。機材の準備も始めなければならない。。。


11/23朝 静かな雨が少し。。。気温はそれほど低くない。数日ぶりに風邪薬を飲んだが、、頭痛はまだおさまらない、、カゼの諸々の症状。。。昨日ホームセンターをはしごして、いろいろ探し物をしたのが良くなかった、、、、、

車の作業は少し進んだ。昨日は、ガスコンロを取り付け、周りにステンレスのシートを貼った。今日はユニットをボルトで固定する作業や、バッテリー、インバータの配線など。。。。。。雨の日はテンションが下がる。。。これはいなかに引っ越してからだな、、、

ここ数日、夕食は、ブタのバラ肉のブロックを煮込んで作った肉豆腐(コンブのダシに味付けは醤油だけ)。。。味が良くしみ込んだ、、豆腐だけを食べる。。。ダシとなる肉の部分は最後の日迄食べずに、、毎朝豆腐だけを追加する(朝、ひと煮立ちさせておくと、夜食べる前に軽く煮込むだけで旨味がしみ込む)。。。。

ダシは薄くなっていくように思われそうだが、、、肉の旨味は、少しづつしみ出して来て意外にも旨味を増していく、、、3日目当たりになると濃厚なトンこつラーメンのスープのようだ。。。。。そして最後の日には、、、たっぷりの刻みネギとともに、、、肉を食べておしまい。。。。。。毎日豆腐だけを食べるあたりが、、、、ストイックで、、、何か自分的な感じがして、、、満足。。。


11/22朝 深夜に激しい落雷。被害はなかったが、風もなく、雨も激しくなかったが、、、、、突然だった。。。ここは高台なので時折落雷の被害があり、停電はもちろん、電話やTVが壊れた話を良く耳にする、、、、

スタジオの仕事が少し途切れて、今日も車の仕上げにかかる。。。こんな毎日だと気楽で良いな、、、

撮影に出かける車の準備は少し、進んだ。。。車検から戻って機関の調子は良好。。。暗くなっていたヘッドライトは中古品に交換した。この部品が2万円近くして、、、、予想外の出費だった(安い中古と交換、、、と言われていたので1万円くらいかな?と思っていた、、、、)。。。

車内泊の断熱対策として、サイドウィンドーのパネルを作った。。。これは市販の物もあるが、価格が高く、、なおかつ、、、窓があけられなかったり、かさ張ったり、、、この部分のノウハウは20年来の経験により、良い仕上り。。。。次はフロントやリアのガラス。。。車内のしきり、電気系統などなど、、、

今日も続けて車で作業。少しづつ、とにかく進める。。。

昨日注文したメスシリンダーの代金を郵便局に振り込む。。。。25mlのガラス製で、200円と言う安さに少し不安が残る、、、、、、


11/21朝 スナップショットのプリントに一区切り着いた事もあり、(印画紙も使い切ってしまった)やっと模様替。少しだが冬物を出し、部屋を片付けた。。。スナップのプリントは気持ちの区切りが着いたと言うか、、、いつもこんな感じで中断し、ほとんどのネガはまたお蔵入り。。。。せめて今回は、プリントした物は複写してすぐに見れるようにしておこう。。。気持ちが変わってすばらしいイメージに見えるかもしれないし、、、、、、、、、

今日は断熱材を買いに出かけ、車検から戻った車両に車内泊用の装備を取り付ける。撮影の準備だが、今年は始めての車なのでこの作業は、数日かかりそうだ。

撮影に出かける準備の一つとして、新しくパイロの現像液を試そうとしている、、、あまりこの処理に適したフィルムとは言えないが、、TP4415とRF102、、、この2種類を試す予定。。。少量の液体を測る事は今迄なかったので精密なメスシリンダーが必要になり、、、昨日注文した。

かなりの減感処理を考えているのだが、、必要な資料は見つけられず、、、いろいろ試す事になりそうだ。。。良い天気が続いているうちにキャリブレーションを済ませたい。。。


11/20朝 少し気温が上がって、暗室の窓を開けて換気している。。。エアコンが壊れているので、作業温度を維持する為に、ずっと閉め切ったままだった。

昨日迄に仕上げた35mmのプリントは作業台に並べてある。。。昨夜から、じっくり目を通し、色々な事を考える。。。枚数は15枚程。

もともとは、ことのはじまりは、、、ギャラリーの主催するモノクローム展に1点出させてもらう為にプリントを始めたが、、ひさしぶりの35mmのネガはそれなりに面白く、始めて目を通す物も多かった。今回プリントした物は、2002年前後に、ベトナムで撮影したネガの一部。。。。

先日迄は、どの写真を使用するか、、、と言う事を考えていたわけだが、、、今はそんな事はどうでも良く、何故これらのイメージを撮ったのか、、それを、ずっと考えている、、、、、どれか1点、と言う事ではなく、、みな一様に、、中途半端なイメージを背負っている、、、、、、、つまりどれでも良い、、、

何枚か続けて見ていると、旅の中の、イメージが何となく見えてくるのだが、、どれか一点と言う事になると、、何か曖昧な、、頼り無い感覚、、、

それぞれの1点に、、他のイメージを連想させる予感はある、、、それが写真であって、、、いつも複合的に、、、何かを連想させながら、、イメージを広げていって、、、スナップとはそう言う写真なのだろうか???

モノクロームの写真には、空間を緊張させて、、、、何か強い個性と存在感。。。たとえば1点部屋に飾れば、、、そこだけが、、、特別な意味を持つ、、、額に入った1点の写真。。。そう言うイメージとはまた、別の感覚、、、、、もちろん写真集と言う感覚は、、わかるのだけれど、、、、、つまり、、、写真集の表紙のような物を作ろうと思っているのか???


11/18朝 昨夜、整備工場から、車検の終わった車を引き取って帰宅。。。途中、買い物など。突然激しい雨が降り始め、しばらく嵐が続いたが、10時頃ふっと静かになった。おそらく低気圧が通過し、風向きが変わったのだろう。これから寒くなりそうだ。。。いよいよ冬か、、、

スタジオではけっこう忙しかった。撮影はアメリカ人のホルン奏者を一件。。。。1日中画像処理でPCに向っているのは以外と重労働。スタジオに寝泊まりしているものだから、朝8時には仕事を始め、夜迄だと12時間以上作業した事になる、、、、、

もちろん、サラリーマンのように人に言われた仕事をしているわけではないので、忙しいと言っても、自分の感性や、敷居に従って作業している。。。本来、会社なら1時間もかけられない内容を、だらだらと1日かけて処理している。これは自営業ならでは。。。言い換えればそれがこだわりだが、、、お金にはまったくならない。。。

データを仕上げながら、、、気になった所があると、、何度も出力する、、、時間をかけて、、何度もポラを切りながら、、、昔よくやっていた、、、一人でのスタジオでの物撮みたいな感じに、、、なかなか終わらない。。。。。

そもそも、制作会社から独立する人間は、自分のペースで仕事をしたい、、、そう思っている人が多い。。。スタジオ代や、材料費、、、こだわって、、仕事をすれば、結果よりも、経費の数字から、文句ばかり言われてイヤになる、、、

ある意味、そう言うストレスはないが、倒産寸前、、、、インクを交換するたびに、これでいいのか???との声が聞こえてくるが、、、もう少し頑張ろう、、、

昨夜は、特売の800g100円の鳥のレバー(養鶏場が多いのでとても新鮮)を2パック買ったので、圧力なべで調理(豆板醤とショウガで煮込む)。。。。これは2日かかるので今日は食べられない。。夏に一度作って、2週間くらい毎日食べていた。。。夕食は、、10日程前に、やはり圧力なべで作ったチリオイルのカツオの煮つけ(つまり、これはシーチキンだが)日にちが経つごとに味が良くなって来た、、、、カツオは夕方のスーパーなら200円で2キロ程の物が買える、、、、、、カツオと言う魚。。。これは産地以外では、買う気にならない、、、、、、、、

今日はこれから、35mmのプリント。モノクローム展の写真は、先日ギャラリーに届けたが、、、もう一度チャレンジ。先日のイメージが気に入らないと言う事ではなく、ダーストのコンデンサーが35mm用の時に、、せっかくだから35mmを、プリントしてみたい、、、、

長らく手許になかった、坂川栄治さんの本がアマゾンから届いた。手に入れてもすぐに人に貸したり譲ったり、、、最後の方のくだりが好きで、、早く読んでみたい。。。また誰かに譲ってしまいそうだ、、、、、「写真生活」


11/14朝 昨日プリントした35mmのプリントを見ている。

プリントを始めて、しばらくは、その手軽さに、、面白さに次々とネガを探していたが、、、、少しづつ色々な記憶、、写真を学びはじめた頃のことなどを思い出して来た、、、何故、自分はこういった写真ではなく、現在のイメージにのめり込んでいったのか???

普通に考えれば当たり前だが、、スナップショットと、現在の私の写真は視点が違う。。。たとえば、、、それは私がスナップショットを撮っても大きな視点のズレがある。。。。話のうまい人なら、、、適当に、、理論的にごまかせるのかもしれないが、、、、自分なりに、それを現す言葉を探している、、、、、物の見方だと言う事は判っているが、、、、、、、

写真を始めて、最初に学び始めたのが、スナップと言う感覚、、、あるいは表現なのか?、、、変化する空間を、、構成力で切り取って、作品に仕上げる。。。それは自分が動いていたり、、、あるいは被写体が複合的に変化していたり、、、おそらく、その構成力によって、、変化する被写体に対して、、特定の瞬間(これは空間だが)を切り取る事によって、、、、非個性的なレンズによる描写も、芸術になり得る、、、、こんな解釈を、、学んだと思う。

つまり、、、瞬時に空間を切り取る構成力、、、、それが作家の感性で、、、そこに個性もあった。

ロバートフランク、、ユージンスミスや、ブレッソン、、ドアノー、、思い出せばキリがないが、、それなりに、それぞれのスタイルや個性を持ち合わせている、思想も違う、、、

変化する空間、、、ある意味それは前提だ。。。私の解釈からすれば、、廃虚であろうと、、風景であろうと、、変化し続けている事には変わりがない、、、では、、何が違うのか???

曖昧だが、、、感じ始めているのは、、時間軸に対する解釈、、、自己との関係??

もちろんこれも、、、、嗜好の問題で、、被写体として何が好きか??と言う話になってしまえばおしまいだが、、、、

私は日本の学校で写真を学んだ、、これはICP でも同じだと思うが、24時間、みんなが写真のことだけを考えている不思議な空間だ。もちろん、、真剣なのは学生で、わずかな期間、その時間を最大限に活かすべく、、写真のことだけを考えている、、、、ある意味、教授たちにとっては日常だから、真剣さにギャップはあるが(悪口を言うようで気が引けるが)、、、、、、、

そんな中にあって、、、、スナップは十分に古臭く感じた。。。教える先生によっては、言葉との融合や映像としての複合的な表現に、新しい可能性を持ち出していたが、、、なぜ、、、そう感じタかははっきり判らないが、、、写真の独自性、、、それを突き詰め、模索していた当時の感性に、、、E.Weston やM.White の方が、納得のいく芸術だったのだと思う、、、、、

今回、ひさしぶりにスナップを体験している、、、好きな写真もある、自由な感覚、、軽く流れる言葉のようだ、、、が、、自分の芸術ではない。

今日の夜からスタジオに入る、、、モノクローム展にはどれを持っていこうか??それとももう1日プリントして来週??


11/13朝 昨夜はとても早く寝たが、すぐに激しい腹痛で目が醒めてしばらく眠れなかった。ひさしぶりにちゃんとした食事を作り、、、単なる食べ過ぎだと思う、、、

昨日午前中は支払いに銀行へ行ったり、発送に郵便局へ行ったり、、、何より、、、撮影に使用する車を千葉の工場に車検に出した。。。購入した2月に同じ工場で一通りの整備をこなしているので、今回は簡単に済むと思っているが、15万キロを目前にひかえた10年以上前の中古車なので楽観はできない、、、、、

来月、この車で初めて冬の北海道に出かけるわけで、、、不具合があれば命に関わる、、、、と、言えなくもないが、、、地元の人はもっとボロい車でも平気で走っているのだから、、、ムリをしない事。。。

最低限、気になっていたクーラントの交換。。。おそらくこのままでは氷ってしまう。

この車が車検から戻ってくると、車内泊の装備を取り付けて、各所に断熱材をはめ込み、、窓を埋めるカバーも作らなければならないが、、、いよいよ、、初めての冬の旅に出かける、、、、、、準備もけっこうたいへん。。。

今日はいよいよモノクローム展の35mmのプリントに取り掛かる、、、使用するのは一点のみだが(採用されればの話だが)プリントしたい物はいろいろ、、、エアコンの壊れた暗室でホットカーペットで室温を上げている、、、、水温は15℃くらい、、、冬が近付いている、、、、

この引き伸ばし機と、35mmの荒いネガとの組み合わせ、、、、期待しているが、、、、、、、、、、、、


11/12朝 天気は回復に向っている。。。しかし、、、昨日からの風がさらに強くなり、太陽がが上ってみると海は大荒れだ。ドラマチックな空に、沖から等間隔でやってくる大きな波が美しい。海からの風。。。。。

昨日は、少し体を休めるつもりでいたが、、、、結局、、1日中暗室で過ごした。

まずは床のカーペットの張り替え。これは大仕事で午前中いっぱい。。。接着されていたカーペットを剥がして、フローリングタイプのホッとカーペットを直接床に張り付けた。エアコンが壊れて、暗室の冬支度を考え直している、、、、今日は一枚450円の断熱材も買ってくる。

その後はモノクローム展の為の、35mmのネガ探し。。。。これは収穫があった。。。探しはじめは小さいネガにイライラしたが、、少し見始めると、、この比率にスナップショット、、、なかなか面白い。。。一度もプリントした事がない物がたくさんある。。結局夕方近く迄、、、昼食もとらなかった。。。

その後は、、引き伸ばし機のセッティング。。。これが一番厄介だった。。。昨年迄は35mm用が1台押し入れにしまわれていたが、、結局使わないのなら、、、と言う事でオークションで売却してしまった。。。今回は、、、ダーストのL1200に、、コンデンサーを組みなおして、バリポイントでのプリントを考えている。

最初はマニュアルどうリ、、80に50のサブコンを重ねて50mmでバランスをとってみたが、、電球の光軸がもう一歩下がらずバランス不良。あきらめて、80のコンデンサーで80ミリで調整して仕上げてみた。

結果は明日プリントしてみなければ判らない、、、電球のゴーストをうまくごまかせる絵柄を選ばなければならないと思う、、、、、

35mmのネガを手掛けるのは10年ぶりくらい、、、、かなり興味があるが、、、引き伸ばし機に関しては未知の領域、、、ムリなら、、、どこかにデフューザーを入れる事も考えよう。。。

そもそも初めて伸ばすネガだ、、、、ベタもない、、、不思議な写真がたくさん、、、、自分の新しい一面を見るようだ、、、しかし、、、懐かしさ?


11/11朝 昨夜スタジオより車で帰宅。片付いた部屋で目覚めてみると、やっと展覧会が終わった事を実感する。。。

ここのところ、戻ってはすぐスタジオへ、、、と言うハードなスケジュールが続いていて、、おそらく今日は、ひさしぶりの自宅での1日、、、、、予定では、、、ダーストのL1200のコンデンサーと光源を入れ替えて、モノクローム展用の35mmプリントの準備、、、

展覧会のセールスは今一つと言うところ、、、、、、顧客の感触はよいのだが販売迄は、、、なんて言っていられないので、仕上げたプリントを販売すべく、、さらなる活動を続けなければならない。。。暗室のエアコンが壊れたままでは仕事にならない、、、、、

プリントの販売のネックは、、価格ではない。。。コレクターならともかく、、普通の人にとって、、、たとえ美術愛好家であっても、、、写真を購入してどう飾るのか、、、生活空間にどのように取り入れれば良いのかは、、、あまりにもなじみがない。。。本当にすばらしいと思っても、どうして良いかが判らないのが正直な所。。。無責任に押し付けてしまえば、、、とも思うのだが、、それもなんだか、、、、

できれば購入者、、、写真を生活空間に飾っている人は、どんどん自慢して、、それがいかにオシャレで、、当たり前のことなのかを広めてもらいたいと思う。。。まあ、芸能人なんかだと、有名どころの作家のプリントになりがちだが、、、、、それではなくて、知らない作家が路上で売っていたやつとかをカッコよく飾って。。。。額は部屋に合わせて作ったりして、、、

あまり強く人に進められない、、、そう思う裏側に、、、自分の家の生活環境もある。。点々と引っ越しながら、色々な所で暮らしたが、、、写真を飾る、、、そんな空間には程遠く、住みはじめて、最初は何とか努力するのだが、、、そのうち、、飾っていた作品も、、少しづつ外して、、いつも、、、残っているのはトイレぐらい。。現在の家では洗面台のある所、、、一点だけ。。。

この家で気に入らないのは、、昭和の安っぽい住宅にありがちな、ストライプの壁紙。。。これを張り替えれば今度は古臭い木目の柱や梁が気になってくる。。。部屋を作り替えるのはムリ!そう考えながら、話をすすめるべきなのか???

ふと思いはじめている事だが、、、額は、、作品の一部と考えてきたが、、、部屋の一部と考えるべきかもしれない。。。これは写真を飾る上では、、とても好都合に思える。。。部屋の一部と考えれば、、、別の世界への窓わくのような解釈となり、、、空間を突き抜けていく、私の写真との相性は、、、、、以外と面白く思えて来た???

今日は少し前向きな自分を感じる、、、、、新しい事を考えている。作品を購入してくれたお客を取材する前に、、自分の家で、、フレームを作って作品を展示していく、、、これを、、やってみよう。。。まずは自分から。


今回の展覧会でとても大きな収穫。。。ひさしぶりのジャズ。

マイルスのkind of blue ひさしぶりに聞いた。。。印象がまったく違う!!! なにか、、、自分の感情を違うベクトルへ置き換えてくれる、、、、、ここ数日はスタジオでずっと聞いていたが、スタジオの中が一気にNYになった感覚で何とも不思議!!!


11/06 暗室のエアコンが壊れた、もともと壊れていて、、、夏場のプリント中は何とか動いてくれたが、、、力つきたようだ。。コンプレッサーが起動しない。

11/05朝 あまり眠れなかった。昨日ほどではないが、良い天気。たまった洗濯をしながらこの日記を書く。

昨日、ギャラリーの撤収は順調で、3時くらいに終了し、早く戻りたい所だったが、工房のモデムの交換や、ポートの設定などで結局、、、自宅に着いたのはけっこう遅い時間。搬出した作品は今朝車から下ろした。

とにかく、、、片付けなければならない。そんな事に1日、、、と言う感覚はいつもあるのだが、、2つの展示を終えてほとんどの部屋が物で埋っている、、、

11/05夜 やっと片付けが終わった。。。。と言ってもプリント関係だけだが、、、、、ケースやプリント、、、フレームも分解してケースにおさめる。、、、伊豆のミュージアムは地面が砂だったのでフレームに砂を噛んでいて、プリントにキズを付けないよう最新の注意が必要、、、ガラスの清掃にも気を使う、、、

最近は朝、仕事を始める前に日記を書く事が多い。。。ある意味、、、朝は前向きで、、、1日の仕事を終えた夜には、、、少しナーバスになる。。。もし、、、誰かに見られているなら、、、前向きな自分を、、、そんな事を考えているのか、、、、、、、、

片付けだけだがとても疲れた。。。

現像液のパイロのことを調べている。。。30年以上前、、図書館の資料でしょうせいもっしょくしさん、と記憶していたが、、なかなか、、、調べても出てこない、、、、試そうとしているのは、ABCではなくPMK メトールを含んだ処方、、、、、、荒野に沈む太陽を再現したい、、、、、技術には、、技法には、、、必ず目的がある、、、、、、


11/04朝 昨夜遅く電車と車を乗り継いで帰宅した。2週間の展覧会を終えたが、感覚的にはまだ終わっていない。。。。。これから車で撤収に出かける。

おそらく、、、、今日、深夜に自宅に戻り、、作品のケースを片付けながら、、、やっと、、気持ちの整理をする事になると思う。。もう少しだ、、、

会期中、、よく、、、次の予定は? 何か、計画は?などの質問があり、、今はまったく考えていないとこたえたが、、、、、展覧会の会場では、、そう思っているのだが、、何も考えていなくても、、、あまりにも手掛けた途中で、、、やらなければならない事があるのを、、、いま、、、この日記を書きながら思い出している。。。

今手掛けていること、、、やりかけのことがたくさんある。。。製作中のWeb,先週入手したパイロの現像液(この現像液への期待は大きい、、テストに取り掛かる)、、、資金調達も、、、、考えはじめるとキリがない。

とにかく今日。。これから会場の撤収に出かける。。そして、、明日は片付。今日の夜はゆっくりできるといいなあ。ワイン、ピザ、、、、、


10/30朝 夜明けの太陽が眩しい。、、、、、これから横浜へ。その後ギャラリーに向う。会期終了迄戻れないか、、、、

10/29 伊豆の展覧会の撤収を終えて8時間の道のりで御宿に戻った。深夜に着いたが、明け方から良く眠り、、今、起きたら、、、もう昼になろうとしている、、、すぐに眠れば良かったが、、休みなく運転したあとは寝つけないので、冷凍のピザを焼いて、酒を飲んで寝た。

金曜、土曜、の2日間は個展のギャラリーに。。。絶えまなく訪れる人がいてずっと話をしているが、まったく疲れない、、、このギャラリーはとてもくつろいでいられる。それは来てくれる人にとっても、、、そうかもしれない。。。たとえ、、、話をしなくても、、、ずっと作品を見ているし、滞在時間がとても長い。

たとえば、、、他のお客さんと話し込んでいても、、、そさくさと、帰ってしまう事はなく、、、一緒に話しに入って来たり、エイミー(ギャラリーのボーダーコリー)と遊んでいたり、、、、始めて来た人もとても落ち着いて見てくれる、、、

今日は車を整備して、明日の車検の準備、、、、、、そろそろ取り掛からなければ、、、


10/25夜 何とか仕事を片付けて電車で戻って来たのだが、これからすぐに車でスタジオに戻る。。。

28日の伊豆の搬出に車が必要だが、駐車料金もばかにならない、、、できるだけギリギリで車を取りに、、、そう思っていたが、ギャラリーのスケジュールもあり今日戻るのが最適との判断。駐車料金との兼ね合いだが、、、、

まさに、、、貧乏暇なし。。。。各駅停車で3時間以上かけて戻り、、、一般道を4時間かけてスタジオに向う。。。


10/23朝 少し眠ったが、、、一晩中嵐だった、、、そして今も海は台風のようだ。激しい雨が叩き付けていて駅迄の道が心配だ、、、、、

昨日のWebやリストのバックアップをとりながら日記を書く。。。これからスタジオを経由してギャラリーに向う。販売する小さなサンプルプリントも手持ちで持参するが、、、、この雨が気になる、、、、、、

何とか早い電車にのりたいが、、、家を出るタイミングが読めない、、、激しい雨


10/22夜 昨日ギャラリーの搬入展示を終えた。夜のうちにに自宅に戻り今日は1日中 Web の更新作業。、。。そして作品リストを作った。、、、だが、、、プリンターが壊れて出力出来ない、、、、明日オープン前にスタジオに寄らなければならない、、、、、リストは必要だ。。。


10/21朝 今日のギャラリーへの搬入の為にエディションとプライスをチェックしている。全てが新作ではなく、、過去の展覧会の作品が何点かニュープリントで含まれている事や、、国内では販売された事の無い、サイズとエディションの作品が含まれる為、、、微妙に価格が違う。。。。間違いやすい。。。。

プリントの価格は、エディションのナンバーによって、販売された枚数が増えると高くなっていく。同じサイズの同じシリーズの作品でも微妙に、あるいは、、極端に値段が違うのは、その為だ。。

そして、、、本来、、全てのプリントの価格は、、、(たとえばエディション20の作品であれば、、全てのナンバーごとに)一枚目が売り出された時に決まっている。

大きく影響するのが、為替レートや税金の問題、、、ドル換算の価格が付けられている事が多いので、、、ある意味、、日本でのアートの価格は円だと割安に感じる、、、、

私のプリントの場合、、レギュラーサイズ(16x20インチ)で、、900ドルから始まり8枚目、9枚目当たりから1100ドルになる設定。今回は70000円から90000円の価格帯。。。

それとは別に、、、別のエディションとなるスモールサイズが用意されているのが特長。。。これは販売当時からサイズが2種類と言う事になっていて、、11x14インチ以下のサイズが25点のエディションでオーダーできる。。。これの価格が450ドルから、、、、こちらは日本では一般的なサイズなので、、ドル換算ではなく国内ではギャラリーによって値段が決められる、、、、昨年ののBauhaus Gallery では、50000円から(一部45000円から)のスタート、、、、

こと銀塩に関して言えば、、、ここ数年、、他のプロセスと違って大きく事情が変わって来た、、、この価格は買う側には格安で、、、売る側には厳しい設定である、、、

印画紙の製造がどんどん縮小されていく中、、、日本では、、、先取りブームでオルタネイティブプロセスばかりがもてはやされている、、、銀塩が無くなった時のことを考えるあまり、、、銀塩の息の根を止めてしまう、、、真空管やレコードや、、、良さに気付くのは、、、いつも消えてしまってから。。

それぞれの良さを知りつつ、、、自分の好きな、、、あるいは作品にあった技法を選択するべきなのだが、、、つねに、、時代とからめて判断しなければならないのは、まるでビジネスマン、、、、それぞれの良さを理解する感性を育てたい、、、、、

言葉ではなく、、、本当のゼラチンシルバーの魅力を、理解する日本人は、本当に少ないと思う。。。これは写真家に、、、悲しい事だが、、特にそう感じる。

アクアラインがマラソンで通行止め。。。そんなニュースも、、、たぶん、私の通る一般道は関係ないと思うが、、、早めに出かけよう。。。。。。夜には戻ってDMの宛名書き、、、、、、財布にまったくお金が入ってないのが少し気になるが、、、、途中でおろすか、、、


10/20朝 昨日全ての作品のマットを切った。大きなサイズのドライマウントから始まり、深夜迄。。。力仕事で今日は体中が痛い、、、昨日は鼻風邪なのか、、何かのアレルギーなのか1日中鼻水が止まらず、、、薬もいろいろ飲んだが、、、とにかく辛い1日だった、、、

ミスもあった、、少し、、作業が雑になった部分もあるかもしれない、、、今日チェックしてやりなおせる物はやり直す、、、、、、、、、

深夜になってからの作業、、、、小さなマットでミスがあった。集中力の限界だったと思う、、、、、マットボードに予備がある、、、そう思った予備の分だけミスをする。。。昔から、、、うまくできていると言うか、、、自分の限界だと思う。。。

マットカッターも30年以上使っていて、すり減って使いづらい、、、、、作業中、色々な事を思い出した。。このマットカッターは学生時代に購入した物だが、、、その後、80年代の個展では、、このカッターは使っていない、、、それを思い出した。。。

当時は、、学校やギャラリーに作品を持ち込んで、、サークルタイプのカッターで、切らせてもらった。。。当時住んでいた部屋は狭く、、どんなに頑張っても、、、たくさんの作品のマットは切れなかったと思う。。。そして、、、当時の感覚だと、、自分のカッターの仕上りにも、、不満があった、、、

今はかなり大雑把だ。。。少しぐらいまがっていても気にならない、、、目が悪くなった、、、それもあるかもしれない。。。細かい所は見なくなった。。。。何故、、、あんなに神経質だったのか???それは判らないが、、、とにかく、、、写真を仕上げると言う行為が、、とても特別な物だったのだと思う。日常のスタジオでの仕事とははかけ離れた世界、、、、、

今はこれが日常だからか、、少し肩の力を抜いている、、、、

やっと体が動くようになって来た。。朝は辛い、、、

これから昨日のオーバーマットをチェックして、手直しをしながらブックマットに仕上げていく。。。これはまる1日かかりそうだ。。作品リストも仕上げたい。

明日は搬入だ。


10/19朝 昨夜は遅く迄作業。スコッチを飲んで眠ったが、すぐに目が醒め、もう一杯飲んでふたたび床についた、、、夜は嵐だったが今は少し落ち着いている。。。、起きる前に他の人の作品を頼まれて仕上げている夢を見た、、、、、

昨日、、全てのレタッチを終えたのは昼の3時頃。それから16x20サイズのタッキングを終わらせた。。。集中していて、、コーヒーも飲まなかったらしい、、、今、、ポットのコーヒーを暖めて飲んでいる。。。そう言えばしばらく風呂に入っていない、、、気ままな生活だ、、、、、

レタッチに時間がかかったのは、エッチング作業を伴うプリントがある事と、、各イメージを2点ずつ仕上げているから。。。トナーをかけたプリントを展示して、それ以外はストックする。比べながらレタッチしていても、、トナーをかけたプリントとの差はほとんど判らない。。。

逆に、、ここ迄僅かなトーニングだと、効果も期待出来ないのではないか??との疑問もあるが、、とにかく今回は作業する事にした。そして16x20サイズはドライマウントで仕上げる。ティッシュはカラーマウント、、このティッシュは強力で剥がす事はできないが、、、逆に、、、剥がれて来た事はなく、最も安定した鑑賞状態を維持してくれる。作品は美しく見せてナンボ。。。鑑賞と、保存はある意味相容れない。その為、2種類のプリントを仕上げる事を心掛けている。。。

レタッチは辛い作業だが、、、プリントが滑らかに、、、美しくなっていくのは気持ちが良い。。。肉眼では見えない細かいゴミをうめる事で、、階調はさらに滑らかになる。。。

これはコンデンサーでプリントした場合の最後の仕上げにあたる作業だが、、滑らかな空や、水面など、、このシステムに向いていない部分も、、、この作業でぐっと美しくなる。シャープな部分、滑らかな部分、、、その両立は以外とたいへんだ。

今年の展示作品から、引き伸ばし機のキャリアを改良し、ガラスを使わなくなったので、スポッティングの量は一気に減った。。。。。それとは関係ないが印画紙のカット。。。これもなぜか楽になった。。。

印画紙のカットにはこだわりがあり、カットしたエッジを見せる場合、カンナをかけるように最後にわずかを削り取る作業をする。これはカットしたエッジの美しさへのこだわりだが、、、ここに越して来て、、、高い湿度の為なのか、サークルカッターでカットして印画紙のエッジがそこそこ美しい。

昨日は16x20をカットしたが、サイズの大きさもあり、十分美しい、、、と、判断して、サークルカッターのエッジのままでマウントした。今日は11x14を仕上げるが、、、これはやってみなければ判らない。。。

今日は、、昨日タッキングした16x20のドライマウントから、、、、これも、、、慎重な作業だ。。。


10/18朝 昨日は湿度の変化が大きくプリントの仕上げに気を使った。フラットニングは湿度が高いと、プリント内の水蒸気で表面をいためる事がある、、多い時は3回にわけで作業する事もあるが、、、、昨日は通常の一度のプレス。。。朝はとても湿度が低く(75%ここではこれがほぼ最低値)安定した作業で捗った。。。

その後一気に湿度が100%近くになり、あわてて窓を閉めて、、スポッティングは慎重に、、。。。スポッティングは湿度が高い方がインクの通りが良いのだが、やはり、、湿気を含んだ印画紙は、破損しやすい。。。。スポッティング作業はあと一息、、、今日の午後には終了したい。。。

昼前から天気が荒れて、時折激しい雨が降る。波も高いので天気予報を見ると台風が南の海上を通過中。。。そして別の台風が西から少しづつ近付いている、、、早めにマットボードを受け取って来て良かった。。。しばらくは天気が悪そうだ。。。

マットボードも湿気を含むとカッターの刃が通らなくなる、、、スケジュールと、天候管理はとても重要。。。

天気予報は、、あまりあてにならないが、、、、空の雲が美しく、、作業の合間に気持ちが和らぐ。。。


10/17朝 どちらかと言えば良く眠れた、、、昨日は午後からPGI へ。マットボードを受け取り、川田喜久治展を見る。。昨夜日記に何か記憶をしたためようかと思ったが、、、あまりにも期待道理の展示風景、、、、、、、、

川田喜久治を見るのはひさしぶり。たしか。。。以前に見たのもPGI だった。。。

これが日本の写真だと思う。。。私が写真を学びはじめた頃、、、、あるいはそれ以前から、、日本の写真はこういう感じだ、、、世の中に書かれた文字列を美しく自分の表現で読み上げていく感覚、、、、、、、雑誌の中に、、、ある時はグラフ紙のグラビアに断ち切りで、、、あるいは写真雑誌の特集、、、、、、

つねに言語と結びつき、時代とともに解釈も変化していく、、、時代の中の視点、、、

当時そのままに、創作活動を続ける作家は少ないが、みな一様に古臭くなっていく、、、新しい表現を取り入れれば入れる程、、、、、おそらく、、それで良いのだと思う。。。彼らの芸術は、一本の映画のようだ、、、、、、、

奈良原一高や東松照明、、、もちろん好きな作家もいた。美しく時を切り取っていく、、映像感覚がその作家のスタイルとしてはっきりと現れている感じ、、、これが写真だ、、、、、そんなふうに感じていたのは、、、まだ、アメリカの写真を知らなかった頃。それだけが写真ではない事を知って、、あらゆる意味で表現も、、解釈も、、広がった。。。

写真には、、他にも、、芸術としての存在方法がたくさんある。。。日本人はそれに気付かずに、、、50年の歳月でそれを、伝統にしてしまったのか?日本の伝統的な写真、、、そんな感じがした。。。

今日は、フラットニングとスポッティングなどの仕上げ処理。。。フラットニングは、、トーニングしていないプリントとできれば2点ずつ、、スポッティングも。。。ムリかもしれないが、、、明日迄かかるか、、、そしてマットを切れば完成だ。。。

私が手掛けているのはアメリカの写真だと思う。。。アメリカの伝統的な写真の一つ、、、それはあまりにも日本人にはなじみが薄い。。。

先日FBのリンクから E.Weston の記録映画を見た。1948年だったと思うが、当時の制作風景や暮らしぶりを実際の映像で見る事ができるのはすばらしい事だ。この時代、、、私が生まれる10年程前、、、日本人には、、この、、芸術的感覚はあり得ない、、、変動する時代、、消えていくもの、、、自分の存在と社会との関係、、、、映像の持つ力、、、、、

そして、、、日本の伝統的な写真は生まれていったのだと思う、、、、、


10/16朝 昨日は1日中トーニング。この作業が最も辛く緊張する。。。以前は当たり前のように、その日の作業が終了してから全てのプリントをトーニングし、、また、、翌朝作業をを始める前には、、そのプリントのフラットニングとチェックをしていたのだが、、、

現況として、一旦乾燥してチェックし、、ストックしておいたプリントを、まとめて仕上げの前にトーニングするようになった。つまり、、フラットニングもトーニングが終わるまで作業出来ない。。。

これはプロテクトの為のトナーが、とても入手しづらくなった事と、廃液の問題から。。。できるだけトナーを使わないようになった事、、基本的にドライマウントするプリント以外はトーニングしないで保管する、、、、

トーニングはしなくて良ければそれに越した事はない。。。。最近の紙はただでもセレニューム系のの発色が出るのに、、さらにセレンの色がのるのは鑑賞と言う意味では、、好きではない。。。ただ、、、強い紫外線にさらされる場合、、、ハイライト側には、、少なからず劣化を食い止める効果を期待する所、、、

ただ、、、銀塩であるだけで、いくらか重宝される現在のプリント事情を考えると、、、ギャラリーも昔のように、、通り一遍のアーカイバルプロセスを求めなくなったようにも感じる。。。

もっと、よい処理はないのか??と言う疑問はいつも出てくるが、AG ガードのような水溶性の薬品は、長い保管機関を考えると個人的には疑問がある。しかし、、、トナーを使うのも考えもので、、今どき処理後1時間もの水洗処理を強いられると言うのは、環境への影響も含めてどうかと思う、、、、、、

ともかく、、、各イメージごとに、、1点をトーニング。そして今回はドライマウントの予定。。。そして、、トーニングしないプリントも、ストック。。。これが最近のパターンになっている。。。。

良い天気になった。片付けが終わったら、PGIにマットボードを受け取りに出かける。。。送ってもらっても良いのだが、、少し気晴らしに車の運転。。。そしていくらかの情報収集。。。。DMの宛名書きも少しづつ進めている、、、


10/15朝 この2日間でレイアウトの確定しているプリントは全て終了した。先日はサイズを変更し、Foma の12x16の紙で椅子が並んでいるイメージを仕上げた。何度手掛けてもスッキリしなかった椅子のイメージは一気に良くなった。まずはサイズ。。。密度が画面の強さにマッチ。大きさは重要だ。そして、紙のナチュラルな白さ。これがよかった。。。これでレイアウトに加えられる。

もう一点は8月に撮影した雲のイメージ、コンデンサーのダーストからLed ヘッドのDevere に引き伸ばし機を変えて仕上げた。サイズも2種類。。。このプリントは、水洗中(おそらく乾燥時)のスクラッチがネガの半分程に入っていた。もちろんかなり注意してみても、判る人にしか判らないが(おそらく、気付いたとしても、プリント上のキズだと思うぐらいの)。。。

コンデンサーヘッドでもレンズの絞りが解放付近ならほとんど気にならないと思ったが、思いきって散光ヘッドでプリントしなおした。これに関しては、今のところOK だが、今日もう一度じっくりプリントをチェックして、どちらを使用するか考えよう。散光のヘッドでスクラッチはまったく見えなくなったが、喪失した情報も多いと思う。ぱっと目にコントラストが同じでも、何か重要な部分が喪失しているかもしれない。同じ状態で見比べて決めたい。。。

昨日、明るい和室にプリントを並べて最終的なセレクトを始めたが、あまりにも天気が悪く、プリントを決められない。。。今日もう一度やり直す。部屋の明るさは十分。程よく晴れている。

枚数をチェックしてPGIにマットボードを注文しよう。


10/13朝 昨夜遅く迄作業したが、今朝は天気が良いのであまり眠らず寝袋の洗濯などをしてから、、、昨日のプリントをチェックしている。8月の撮影で車内で使ってそのままだった。普通ならそんなに気にしないのだが、、ここに引っ越してからは、何でもすぐに洗わないと、、、凄まじくカビが生えて、、使えなくなってしまう。。。おそらくその一歩手前だった、、、昨日買い物に出かけた車内の異臭で、、、ハッと、、、気付いた。。。

昨日のイメージ、、、これは、マスタープリントが一枚も残っていない。2009年の展覧会で展示し、販売してしまった。普通はサンプルとして、また、オリジナルマスターとして展示したプリント、あるいは、その前のエディションが残されるのだが、このプリントは一枚も残していない。。販売したのも例外的にエディションNo.1 。

この展示の時、他にもエディション1を販売したが、他のイメージはエディション No.2のマスターが保存してある、、、このイメージにサンプルが残っていないのにはいろいろと理由がある、、、つまり一点しかプリントを仕上げなかったわけだが、、、、

当時使用していたローライのフィルムはとてもロットが悪く、、とてもたくさんのピンホールダストが入っていた。そしてとにかくホコリがつきやすい。。。このイメージは主要な空の部分に無数のブラックスポットが入り、糸屑のようなダスト迄付着していた。

とにかくネガの状態が良くない。。。諦めかけていたが、それでも一点だけは仕上げておこうと、、、プリントし、まる1日かけて、、、プリント上の黒点を削り取り、、ホワイトスポットもスポッティングのレタッチでスムージングして、、、

つまり、、、ダストだらけのイメージを2点もプリントする気にならなかったと言う事なのだが、、、そのイメージは、、意外にも、、と言うか、、きれいに仕上がった。丁寧にスムージングした空は不思議な奥行きと、立体感があり、水平線はとてもシャープだ。

もちろん、、周辺には、いと屑のダストがそのまま残っていたり、、無数のエッチングの痕が光にかざせば見えるわけだが、、それらの欠点に、視点が行く事はなく、、全体のイメージ、不思議な奥行きで満足してしまう、、、、少なくとも自分では、、、

あらためてプリントしてみると、、、これをレタッチするのかと思うと、、、凄まじい物がある。今回は数枚プリントした。。。当時のプリントはどのくらいの空の濃度だったのか想像するしかないが、、ある程度濃度がのっていないと、さらにたいへんなので、、、おそらく同じ感じでは、、、、、、

以前からたびたび思うが、、、プリントを見る時に、、自分の作品だと、つい、、欠点から見てしまう。。。他人の物は、、、おそらく良い所から引き付けられて見ると思うのだが、、、自分のはダメだ、、、

なんだか細かい所を気にする日本人的な感覚だと思うが、、学校でも間違っている所から指摘されるので、、ついつい、、、そう言う人間になってしまうのか、、、でも、なぜか、、、人の物は、、、欠点ではなく、、魅力的な所ばかり見てしまう。。。

この手のダメージのあるイメージを手掛ける時に、たびたび思い出す事がだが、、、、A.アダムスのローンパイクのイメージ。。。岩肌の落書きが削り取られて修正されている事に気付いたのは、、比較的最近の事。ある展覧会の解説分で知る事となったが、、、確かに、どんなチープな印刷の写真集でも良く見ると、ネガを削り取り、書き込まれたレタッチがはっきりと判る。

この件に関して、A.アダムスは、彼の自然に対する視点からすばらしいコメントを書いていて、もちろんそれにも感動するのだが、、、とにかく、、、私自身、オリジナルも印刷も、、、何度も見ていてそれには気付いていなかった事、、、それから少し世界が変わったと思う。。。

物を創る時に欠点を見てはいけない、、、魅力を増幅する事に精神を集中するべきだと思う、、、

今日はサイズを変更して、椅子が並べてあるイメージを仕上げる。暗闇に並べられたたくさんのパイプ椅子。。。どこか自分のイメージでないように感じて、、何度も仕上げなおしているが、今日は少し小さく、、深い黒の出る紙を使ってみよう。。。

朝洗った寝袋がほとんど乾いている。ほんとうに気持ちの良い秋晴れ。


10/12朝 昨夜深夜に帰宅。1日中撮影、画像処理と休みなく働いた後、大きな荷物を持って終電に近い電車と言うのはさすがに疲れる。いつもなら、翌日の朝帰宅、、と、する所だが、気持ちが張り詰めているので、背中を押される。。。

スタジオでの撮影は、とても順調でまったくストレスを感じなかった。自分には、この仕事が向いている、、、そう感じる。適度な量、適度な密度を維持する事が理想だが、まったくそのようにならないのが現実。。。

前日は2つのギャラリーを廻り、西麻布では最終的な打ち合わせ。今回はかなりイメージが見えて来た。横位置のイメージがもう少し必要だ。。。点数は、十分カバーできそうに感じる、、、今日から3日間、、最終的に追加するイメージを仕上げる、、、これは、予備も含めて、、

先日から何度も試している椅子のイメージはFoma の紙で仕上げなおそう、、、今日は、野付半島の桟橋を手掛けるつもりだ、、、2009年に一枚だけプリントして販売してしまったので手持ちのプリントはない、、、テストプリントは残っている、、、少し変えてみたい、、、そんな気もするが、、、、仕上がってみると同じかもしれない。。。

西麻布のオーナーとの打ち合わせで、私の写真から、アメリカの写真のイメージ、、、と言う話になった。私にとって、これこそが写真だが、、そう、、これは、アメリカの写真だ。

ヨーロッパからアメリカへ。。。。1900年代前半から、、、写真を芸術として認知する為に多くの試行錯誤の中、アメリカでだけ展開されてきた特徴的な試み、、、、

被写体への視点、感覚があきらかに違う、、、敢て言えば、、、日本人には、めったにこういう感覚を見つける事はない、、、

先日、FBからのリンクでE.Weston の記録映画を見た。学生時代からこのフィルムの存在は知っていたが、見るのは初めて、、、

今、この時に、、動いているWeston の映像はとても嬉しい、、、、彼を見た事で、、自分にもまだ、これから、、、さらに良い物が、、創りだせる予感、、暗示を感じる、、、、、、私の中では、これは写真にしかできない物の見方、、、、、、


10/10朝 暗室を片付け、窓を空けて空気を入れ替えている。気温は20℃を切り、肌寒い。。。日記を書きながら、全開にしていた窓を空けたり閉めたり、、気持ちが良いのだが、、冷たい空気に体が慣れていない、、、、昼前に都内に出かけよう。。。着ていく服に悩む季節。。。

昨日は辛い1日だった。今迄のプリントを和室の床に広げて、サイズやバランスをチェック。。最終的に、後、何が必要なのか??予定していたレイアウトでいけるのか???最後の数点が決まらない。レイアウト上は納まりが良くても、サイズが、しっくり来ない、、、

いつも、思う事は、作品は一点で完結しなければならない。それぞれに、最適なトーン、最適な大きさがあり、、最適な展示とは、さらにそれらを相乗効果で高める物であってほしい、、、、

色々な被写体。色々なトーンを、、、6mほどの、一番長い壁面で迷っている。その次にくる4mの壁も、、、、いつも、出だしは良いのだが、壁面の最後が決まらない、、、、

さんざん悩んだ末に、99年のイメージを一点。廃虚のドアだが、、硬く、ざらついたタッチ。これで16X20のサイズの作業を終了した。。

今後は、13x17など、中途半端なサイズを少し試したり、11x14に戻って隙間を埋めていく。

今日は、、ギャラリーを2つ。バウハウスから作品を引き上げ、Gallery EM へ。2つの展示を見る事で新しい発想、直感に期待。。。電車だが、、、数点持参して合わせてみたい。天気が良くて良かった。。。


10/09朝 昨日のプリント。そこそこに仕上げたが、、撮影時の印象とは何か、かけ離れた感じがする。以前からいろいろ試しているのだが、夏の植物を含むイメージはうまく仕上がらない、、、、壁に絡まるツタ、青々とした木の葉の鮮やかで強いエネルギー、、、、

永年の経験でそれらは傍役として扱っているがそれでも、、、何とかならないか、、、、、何故印象が変わってしまうのか??と言う疑問は無くならない、、、

色彩でなければ表現出来ない感覚、、、他にもいくつかうまくいかない被写体はあるのだが、その理由、自分が見ている映像がどのような物なのかすらまだ掴めない、、、、それは、、夕暮れの赤みを帯びた空だったり、植物の緑だったり、、、

以前は銀の感色性の物理的、化学的な視覚とのギャップと、思っていたが、、デジタルで加工してみても、「これだ」と言う画像には仕上がらない、、、何故、モノクロなのか、何故カラーなのかと言う疑問は、いつまでも無くならない、、、、、

明日からスタジオでいくつかの仕事をこなす、、、、今日で一旦暗室を切り上げる。。。

今日1日、、、16x20でプリントするのだが、昨日のスッキリしない印象が、、、、ネガが決まらない、、、、、


10/08朝 廃虚のイメージを仕上げるはずだったが、現像液で迷った、、、、他のイメージを2点仕上げた。自然物。。。2点とも満足のいく仕上りだが、今回の展示のバランス、16x20のサイズの影響などが微妙で、レイアウトは決定していない。。。。画面いっぱいに広がるイメージが強すぎて、フレームに入れないと他の作品とのバランスが判らない、、、、

今日、明日は廃虚のイメージを仕上げなければならない、、、2点とも新作だが、ほぼ、データは揃っていてイメージはまとまっているのだが、これも、、サイズの影響は判らない。どちらかと言えば大きくすると映える絵だと思っているが、、、、とりあえず難しい方から始めよう、、、、、

新しいネガキャリアの扱いにもすっかり慣れて来た。この手のものは慣れた頃に失敗してネガをダメにしたりする可能性もあるが、すっかり馴染んでいる。今迄ガラスを使っていた事が信じられない、、、と言うぐらい、シャープで平面性が良い。当たり前のようにガラスを使っていたわけだが、、発想を転換して本当に良かった。

両面にガラスが入れば、4面の反射の影響があるわけで、これは撮影時のフィルターどころではない、、、無くしてみてその違いがはっきりと判った、、、

レンズについても今迄色々な事があった。たとえば撮影時のレンズで引き伸ばせば、、表面反射などの諸事情はあるが、、光学系の収差は、相殺される部分が大きい。これは同じレンズを使用して同じ倍率の場合だが、撮影用のレンズは本当に引き伸ばしには使えないのか??

引き伸ばしレンズの性能はあく迄価格に対する物で、一般の物は理想とは程遠いのではないか??試しに撮影に使ってみると、あまりにもコントラストが低い、、、、

カラーのプリントを手掛けていた頃、良い引き伸ばしレンズはとても高価で使えない、、、撮影用のマクロレンズを改造して使用すると色々な面でとても使いやすかった。何よりコントラストが高く、焦点移動もまったく無い、、、

ニコンのAM ED シリーズ。中古で安くてに入ったら使ってみたいが210mm はとても良いレンズだ、、、


10/07朝 最近プリント用の現像液ばかり作っているのでブロムカリが少なくなり、あわててヨドバシの通販に注文した。今回は500g。なかなか減らない薬品なのでいつもは50g。。。少し試してみたい事があり、大量に注文した。劣化しない薬品だと思う、、、

カブリ防止剤なんて言われているが入れなければ必ずカブるわけでもなく、処方全体のバランスを安定させる為あらかじめ少し酸化させておく、、、ぐらいの役割だと思っている、、、、廉価版の印画紙を使っている限り主薬の種類以外ではあまり大きな変化はなく、、主役の次は何か???と言う事になるとおそらく抑制剤、、、種類はあまりにも限られているので、、とりあえず量を調整する事が、道筋。。。

最高濃度が上がりにくいならば入れない方が良いのか?逆に入れなければすぐに飽和濃度に達してしまうのか、、、などと言うような事はグレードペーパー時代にさんざん試したが、、マルチになってアプローチはまったく違うわけだから、、、この辺りを、新たにはっきりさせる必要を感じる。。。

と、、、ここ迄書いたところで昨日頼んだブロムカリが宅急便で届いた、、、、

何ごとも自分のやり方で試してみるべきだと思っている。、たいがいは、、ありきたりな結果に辿り着くのだが、、、道筋は重要。、、、、あまりにも無駄が多いのだが、、、

これはレンズでも言える事だが、、優れたレンズ、、、それも、人によってまったく違う、、、何本も買ってみて、、ああ、、これか、、、とあっけない。


10/06 伊豆の搬入は無事終わった。4日の深夜に帰宅したが、都内を通過する頃から凄まじい豪雨で冠水した道路を迂回するなどけっこう時間もかかった。またまた小銭をケチってほとんど一般道を走ったが、この雨ならどちらでも同じ。。。かえって走りやすかったと、、少し得した気分。。。。。片道6時間以上。さすがに疲れた。

搬入展示は、ほぼ、まる1日。。。すばらしいスペース、良い展覧会になったが、個性的な空間はまだ完全には活かしきれていない。土色の壁、乾いた砂の床。随所にあるアフリカンアートミュージアム時代からのオブジェ。このスペースに合わせて作品イメージを展開すればさらに盛り上がる展覧会にできると思う。小さな作品も用意しても良かったのでは、、、そんな感じもする。

運転の疲れ、身体を休めつつ昨日はキャプションを考えたり、個展の資料のイメージを仕上げたり、、、今日になって少し疲れはとれてきたが、、、、そろそろ昼だが、まだプリントははじめられない。。。そろそろ、、、と、、、思いながら先日の16x20のプリントをチェックしている。。。。印象は良い。。。うまく仕上がっている。こういうのを伊豆で展示しても面白い。アフリカのプリミティブアートの間に泥のイメージ、、、そして廃虚。。。。

Ilford MG FBのある特定の濃度にあらわれる、セレニウム系の青っぽい発色。タングステンでは見えないが、自然光にかざすと青みが増して、気に入らない。。。以前程ではないが、RSトナーで処理する時注意しないと一気に青くなりそうな感じ。

これを避ける為にKodak D52を処方してみたが、その違いはわずか、、、あらわれる濃度が違っている???区別出来ないくらい、、、今迄のイメージではそこそこだが、これから手掛けるイメージはどうなのか?

廃虚のイメージを手掛けなければならない。これはこれで面白いのだが、新作は、伸ばした時は満足しても後から印象が変わってしまう場合もある、、、早く始めなければ、、、、、


10/02朝 昨日のイメージは思ったより簡単だった。何度かのテスト、、、データどうりに作業したら自然にイメージが浮かび上がって来た。。。いつもこうだと良いのだが、、、最後に一枚D52で作業してみた。。。大きな違いはなかった。いや、、、少し違うのか、、、今日も泥を1点仕上げる。

今日の夜からスタジオに向い、4日には伊豆高原ミュージアムに搬入。プリントが終わってから車の運転は、少しきつい、、、、深夜に出る事も考えられるので、ガソリンも入れてある。燃費が良くなリ、伊豆迄の往復600キロを前回は給油せずに戻って来た。今回も期待している。。。

銀塩のプリントはとても楽しい。今の自分には他の手段は考えられない。逆に思う事は撮影は別にデジタルでも抵抗はない。重要なのは結果だ。もちろん、、現時点でどちらが楽かと言えばフィルムが簡単だ。何が写り、何が写らないのか、、、自分の感性とのギャップは、デジタルの場合、あまりにも大きい。。。


10/01朝 珍しく明け方迄作業した、、、眠りたいのだが、、日射しが暑い。。。仕方なく作業の準備を始める。

16x20にサイズを変更し、最も難しいイメージをプリントした。1980年のネガはとても繊細で、試すたびに新しい表情が生まれてくる。今迄11x14にこだわっていたが、拡大すれば何かが生まれてくる、、、そんな期待。。。

泥のイメージ。。。このネガはとにかくシャープだ。しばらくプリントを続けているがこんなにシャープなネガを見た事がない。PXPだが、、TPより、シャープに見える。このネガにはコンデンサー以外考えられない。ネガに直接彫り込んだように繊細な線が描かれている。被写体がリフレクションだと言う事。そしてNo15のフィルター。繊細な現像処理。そして20歳頃の自分、、、、、

11x14のデータを16x20にコンバートして慎重に作業をすすめるが、仕上がっても大きさに慣れていないので、印象が掴めない、、、これで良い、、そう思って何枚か仕上げた後、乾燥してからやり直す、、、そんな事を繰り返した。たとえば黒。面積の影響が大きい。濃度計では判らない、、、、、、そして、、繊細なイメージだとフラットニングしないとディテールは見えてこない。。。

今作業した事は良い結果を生んだと思う。昨年の個展で11x14を仕上げた記憶がまだ新しい。少しづつ感覚が蘇って来た。

とにかく、、仕上げた。欠点を潰していく、、そんなやり方だが、、、11x14のイメージに近づけていく。これは大きなフレームに入れて初めて完成する。。。

1980年のネガは、3枚を展示予定している。全て今迄にない大きなイメージに仕上げる。。。気持ちを切り替えて次のネガへ。。

台風は、思ったよりあっという間に通り過ぎてしまったらしい。以前雨漏りした部屋に置いてあったプリントケースや額装した展示用の作品をわざわざ他の部屋に移す事もなかったようだ。。。崖の下に停めたままの車が少し心配だ。何かあっても、もう遅いのだが、、、、



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