2012年03月 2012年01月
作者近況2012 2012年05月 2011年11月

07/31 先週はまるまる一週間スタジオで過ごした。撮影が数件。データ処理と月末の経理。それ以外は新しいWebの制作。8月前半に考えていた東北の撮影は飛び石に撮影が入りなんだか無理そうだ、、、、

Web の制作はインデックスの3ページ目。Landscape 2 のインデックスを組んでいるが、、、、、作品がスッキリ納まらない、、、と言うか、納まる作品が見つけられない。

たくさんあるように見えても、、、、、、自分の作品はとても少ない、、、新しい作品を創る、、、そう思って撮影を進めているのだが、、、、あるいは、、、まだ仕上げられていないネガの中にそのイメージはあるのかもしれない、、、、、

ずいぶん昔からだが、、、作品は一点で完結していなければならない、、、あるいは一点あれば良い、、、そう思っている。それは同じような作品がたくさんあっても意味がない、、と言う事ではなく、何点か組み合わせて見せなくても、独立して最大限の効果を持つと言う事。

もちろん、何点か組み合わせてその効果が相乗される物もあるが、逆に相殺されてしまう物もある、、、、そう言う意味ではポートフォリオ全体を見渡すインデックスは最も難しい、、、、、


週末に終了したオークションの発送の為に帰宅したが、梱包作業は全て終了。

ほぼ一ヶ月かかったがオークションはひとまず終了。暗室の作業台の下はスッキリし、新しいプリントケースが入れられる。。。処分した酒は30本程。期待以上の成果があった。近年の展覧会の売り上げよりも多い、、、考えさせられる。

ともあれ、、、経済的には救われた。70年代のアードベッグは軒並み高値をつけた。イギリス本国程ではないが、、、ほぼその半分。ビンテージ、、そんな感覚に人間は弱いんだな、、、そんな事を考える。ゼラチンシルバーに値段がつくのは、、、悲しいけれど、、印画紙が全て無くなってからだ、、、、、、世の中の事は無視して、、、今作れる物を創れと言う事か、、、、、、、、、、、、売れなければ作れない、、、それは言い訳だ。


気になって読み返したい本があって自宅を探してみたけど見つからない、、、、C・ウィルソンの「アウトサイダー」。アマゾンで注文しようと思って調べたら、まだ文庫も出ていなかった、、、、、、けっこう高くて買うのを躊躇っているのだが、、、、

バイブルのように読まれた本だと思うが、、中古の出品もごく僅か、、、これを愛する文化はどこへ言ってしまったのだろう、、、LOVE と PEACE 、、それ以外にも美しい物はたくさんある、、、、、、、


人間は進化する生き物だ、、、進化する以上、、必ず消滅する。

パーマカルチャーと言う概念を知った時に、人間のDNA が、死に向っている事に初めて気付いた。止められない。

理想ではなく、、直感的にでその概念を受け止める極少数の人達、、、、、、パーマカルチャーは人類にとっては理想の概念でしかない、、、救いにはならないと言う事、、、

地球にとって、、、、人類も、、、原子力も、、、さほど大きな問題ではない。


07/21 連休が終わってしばらくは妙に落ち着かない日々を過ごしていたが、、、今朝になってやっと調子を取り戻した、、、、

連休前半は女性の友人が一人、ここらではもう季節外れになってしまったホタルを見にやって来た。この辺りは源氏ボタルが有名でで6月前半で見ごろは終わってしまうのだが、平家ボタルは農薬散布の前の田んぼなら7月中ごろが見ごろ。とても地味で見つけにくいが、目が慣れてくると田んぼの畦から微かに白い光が流れるのが見つけられる、、、これはこれで味がある。持参してもらった赤ワインもなかなか美味、、、ふだん飲んでいるものとはまったく別物、、、、、、

後半には、小さい子どもを含めた家族づれと昔の仕事仲間がたくさんの食材を持って遊びに来てくれた。歩き始めたばかりの子どもがうちの中をうろうろしているさまに、最初はとまどったが、、、慣れてしまえば、、妙にさまになっている空間にかえって落ち着く、、、、、、映画のシーンのようで、、、不思議な感覚。

ここ数日はなんだか調子が狂ってしまった、、、、音楽を聞いても気持ちの平静が得られない、、、生活と、創作のギャップがとても大きなものに感じられて、、、平行線を辿る虚無感、、、創る、、と言う事が想像出来ない感覚、、、自分にとって、、おそらく、、創造とは、具体的なイメージではなく、、とりつかれた快楽へのベクトルなのだが、、、それが、、、何を、、、と言う言葉に置き換えられてしまったような感覚、、、、、本来『何を創る』と、言う感覚はまったく必要無いのだが、、、そこに考えが向くと言うのは、、、自分には、、ありえない、、、

2日程眠れない夜を過ごしたが、、、その快楽への欲求は、、自然に復活した。鬱、と言う事を考える時、、、快楽への道筋が喪失する、、、そんな感覚だと思うが、創作への鬱、、、そんな感覚、、、、、、


07/21 何故だか、、子どもの頃から、人類を一つの生き物のように感じている。この生き物は、人間と言う個の細胞の生と死を繰り返しながら成長し、そして衰えて死んでしまう、それ以外の感覚はどうしても持つ事ができない、、、原子力と言う癌細胞、、

組織で生み出された癌細胞にひたすら養分を送るほかの細胞、、、それを体外に排出する為の新しい免疫力、、、色々なプロセスはあるが何時かは衰えて死んでいく。

この世界は、人類は、たとえ、核を否定しても、近い将来必ず破滅する。この感覚は子どもの頃から私の傍らにずっと存在していて、それに対しては、今に始まった危機感など感じない。それは人類のDNA、、、こんな生き物が存在し続けるわけはない。物理法則が何か新しい定義を生み出す為の一つのプロセスなのか。おそらく、、、宇宙から地球を見た人が、大きく考えが変わってしまう、、、そんな感覚の一つみたいなものなのか、、、、

もちろん、虚無だけではない。死があって始めて存在の価値を感じる、、、反原発もパーマカルチャーも、宗教も、、、、、、

アーティストにも、、さまざまなタイプがいるのだと思う。物理的に考えれば、、、問題を地球に置き変える事もできるが、、、私にとっては人間のDNAの中にしか考えが進まない、、、、、何かが加速しているのだが、、方向を見つけられないでいる、、、この世が毒に満たされているのなら、、その毒を食らって美を生み出してこそ、、、そんな事も感じる、、、

人間と言う人類の細胞、、、みなが一様ではない、、、ベトナム戦争、ロック、ドラッグ、、色々な物を見ながら育った。


07/14午後 オークション出品の第一段の出品物は全て発送を終えた。続いて第2段で10品程を出品し連休最後の日に終了し、また出品する、、、、。3段階に分けているのは発送や管理が限界だと言う事と、数回に分けた方が少しづつ盛り上がっていくのではないかと言う、微妙な戦略から、、、、、、

商売や賭け事が好きな人なら、微妙な駆け引きで値が上がったり、、、、楽しめるのかもしれないが、生まれつき賭け事や、ゲームなども一切苦手で、ただハラハラして早く終わってくれ、、と祈るばかり。高値がついても嬉しいと言うよりはオロオロする。

人は自分の範疇から一歩出ると、あまりにも無知だ。写真関係の物を出品していた時は出品物に対する客観的な評価や、それを探している人の見当がだいたいつくのだが、他の物になるとまったく判らない、、、ただ、今回は少しでも高く売って、経費の穴埋めを、、、目的ははっきりしている。

目の前に見える海水浴場が今日から海開き。朝は曇っていたが午後から晴れて来た。今日からの連休は来客が続き、今夜はホタルを見に行く予定。雨が降った方が良く飛ぶのだがそう言う意味では天気が良すぎる、、、、、


07/10 オークションで売却した品物の発送の為に帰宅しているが、これが結構、、、作業的にはきつい。そして次の出品作業。写真関係の物を出品した時とは違うストレスを感じる。明日も発送、、、お金の為なので、、、仕事と割り切っているのだが、、、、、、、、

帰宅途中にスーパーで安く売っていた(3束100円)ネギを切って冷凍したのだが、この作業はこたえる、、、ラップをかけずにフリーザーで氷らせなければならない、、、。冷蔵庫をあけるたびに、強烈なネギの匂いが、、、、、、、、、、、、、、

貧乏の、、、いや、、、貧乏性の宿命的なものだが、、、、、

久しぶりに良い酒をのんでいるが(売却しなかった)、、、月は下弦で美しく、、、窓の外にはカメ虫がびっしり。微妙。。。。


07/06 昼からスタジオに向う。すっかり長居してしまったが、このペースはちょうど良い感じ。車で一の宮迄出かけて。そこから電車。この時期、自宅に車を置いておくと、湿度の高さで車内がカビだらけになる。

先日持ち帰っていたカメラもあるのでけっこうな荷物。最近の気温から、スタジオはかなりの暑さだと思われる。エアコンは使いたく無いが、、、こればかりはしかたが無い。


07/05 オークションには、ちらほらと入札。出来るだけの事はやったつもりだが、結果は運に左右される、、、とりあえず見守っている。3回に分けて30点の出品をを予定しているが、来週は連休があるからずらした方が良いのか?などと、、、作戦も考える、、、、、、

FBに、以前から気になっていたVinegar Syndrome の書き込みをした。そこそこのシェアやコメントは得られているが、どのフィルムで何年頃、、と言った、特定する情報は少ない。さらに突っ込んで、どのフィルムは危ない!と、はっきり名指しするべきだと思う。

この問題は、メーカー、研究機関、大学の知識人などに、責任の一端があり、処理の不手際による酸の残留などと、適当にごまかされがちだが、、特定のポリエステルベースに、発生しやすい事はあきらかで、本来ならばメーカーがそれを公表するべきだ。学者も研究機関も、メーカーの言いなりだった当時のツケ、、、なんともお粗末な展開を見せている。最後にはフィルムは褪色し劣化するものだと言う結論で問題定義はかき消されてしまいそうだ。

日本で、この件に関しては、報道、記録というジャンルの問題として取り上げられているから、フィルムをスキャンしてデータ化する必要性などに転化されているが、ラージフォーマットを多用するアーティストにとってはどうなのか?

1970年代以前、世界的に見れば、大型のカメラで作品を作るアーティストは沢山いたと思うが、日本国内と言うレベルではごく僅か、、、ともすれば故人の可能性も高い。。。。問題がロールフィルムから発展しないのもしかたが無い事なのか、、、現在でも、(あるいは現在なら)8X10のカメラはこだわりのアーティストの道具だが、、、、

メーカーから供給されたものを使っている以上、その将来に完全に責任をもつ事はできない、、、これは、、デジタルでも、銀塩でも同じ事。ならばハンドコートの否銀塩なら大丈夫なのか、、、そんなところに話が行ったのでは、アーティストの表現領域はどんどん狭められていく、、、、

昨年の展覧会で、70年代のネガを全てチェックし、症状が出ていたのは Ilford HP4のみ。酸の匂いは、コダックやILford FP4 などに移っているが、膜面に変化は見られない。

Ilford HP4 1978年頃、、、このフィルムは、主に室内で静物の習作に使用していたので、変質しても、ショックを受ける事は無いが、これが、、まだプリントのイメージを完成させていないメインのモチーフのネガだったら、、、、やはり、、ショックは大きいだろう。

私にとって、ネガは物質であり、ビット数の限られたデータでは無い。今見えている以上の情報がそこには詰まっていて、私の感性がそこに到達するのを待っている。70年代と言えども、アーティストにとっては、、、昨日の事と同じである。そのイメージは今でも鮮烈で、ネガはその原型をいつまでも与えてくれる、、、、、今のところ、、、貴重なネガにダメージは無いが、、、今後の事を少しでも知りたいと思うのは自然な事。。。。

一つの原型から何度も鋳造を繰り返す彫刻家のように、、、あるいは、、、おぼろげな楽譜から何度もその曲のイメージを探る音楽家のように、、、自分はネガと接している。私にとってネガは自分の経験の一部であり、他人がプリントすると言う事は、、まったくあり得ない、、、私自身が、そこから美を引き出してこそ、芸術が生まれる。他人の手に渡ればその芸術は消滅する、、、、、

まだ仕上げられないネガがたくさんある、、、10年、、、20年、、、30年経っても、あのの感動には辿り着けない、、、、


07/02朝 土日はオークションの出品に終始した。先日整理を始めた暗室の酒だが、処分する30本をチェックして出品の準備、、その後写真を撮ったり相場を調べたり、コメントを考えたりと、、、、、そして10本の出品を終えた。

これは慣れない作業でとてもたいへんだった。今迄写真関係の物は出品したが、酒は一応食品、、、良品、普通、と言った基準が判らない。自分勝手なコメントではあるが、ある程度周りの出品物を見て基準を決めなければならない。とにかく時間がかかり、土日の2日間は、これに掛かりきり、、、こだわりのシングルモルトに関して資料を調べたりするのは、そんなにつまらない事では無いが、売る為、、、となると、、なんともたいへんだ。これは写真もいっしょデスネ。

夜中迄PCに向い、この3日間は珍しく酒を一滴も飲んでいない、、、、

ひところは200本以上、中目黒のクローゼットはシングルモルトで一杯だったが、今は50本ほど。まずは売れそうな30本を処分するが、その中の10本を第1段として出品した。そこそこ高価な定番の人気モルトは安価に、、珍品で希少性はあるが人気が今一つの銘柄はそこそこの値段に、、、効率をあげる為には手順を学ばなければならないと思う、、、、人気モルトで周辺に検索が及ぶのを期待している。

やっと重い腰を上げたのには理由がある。今年になってから、車両の入れ替え、伊豆の展覧会、、、、、いつにない出費に対してプリントセールスは無く、経済的に限界。この酒が全て売れれば、展覧会で使った経費を埋め、滞納している税金が払えると言う筋書きはできている、、、、、、


06/29朝 慌ただしく仕事を終わらせ昨夜遅くに帰宅した。週末迄スタジオ、撮影が終わってからはWebを制作、、、との予定だったが、、首都圏の地震予知なんて不安な材料もあり、撮影が終わったら、、、なんだか慌ただしく荷物を持って電車に乗ってしまった。昼頃の地震でちょっとナーバスになった、、、、、、そしてやっと寝付いた深夜にそこそこの地震。緊急地震速報は地震が終わってから鳴った、、、、、、、

後で調べてみると震源は、我が家の15キロ程沖。千葉県南部震度3との事だが、、、けっこう揺れた。逃げる人の方に、、犬は追い掛けてくるものだが、、、トホホな感じ、、、、、

今週はけっこう忙しかった。火曜にはソムリエ、T氏の事務所で料理とワインの撮影。この人のスケジュールはほんとにハード、、、撮影もすこぶるタイト。Vが同時に入る事が多いが、リハ無しで全ての説明が一発で決まるのは、ソムリエならではの並外れた記憶力によるものなのか、、、、

3セット5灯の照明をスタジオから持参するので(ワインのボトルと料理のの2セット組んでなおかつインタビューやポートレイトも撮るから)、、うちの機材もけっこうな量、、、、、、その後2日間はスタジオでアーティストの作品を物撮り、、、最近あまり物撮りをやらないので、これはこれでセッティングのチェンジが多いと疲れる。

今日はこれから自宅で画像処理、、、仕事を持って帰って来てしまった、、、、、

PCは新しくなったがモニターは古いので、、、Macでもチェックしなければ、、、、Webもここで少しは作ってみるか、、


06/24朝 今日の夜にはスタジオに入る。今週はぱらぱらと撮影。空いている日はWebを進める。先週見つからなかった、ファイルの整理番号や、カラーデータを用意した。

ずいぶん長く自宅で過ごした。PCの入れ替えが終わった事で一つストレスが減った。今のところ中古だが調子は良い。FBが、固まらない!これだけでもうれしい。

重い腰を上げて始めた事がもう一つ。暗室の収納を占有していたモルトのコレクション(そう言える程珍しいものは無いが)整理してオークションに出す準備を進めている。このところプリントのセールスが無いので家賃もままならない、、、

シングルモルト、、、30代の頃、、酒で貯金する、、なんていいながら、余裕があると珍しい酒を買い込んでいた。ここ10年の貧困でその貯金をほとんど飲み尽くしてしまったが、まだすこし残っている。それをオークションで処分しようと思う。オフィシャル以外は全てカスクで、度数が60をこえるものはかなりの液面低下がある、、、

出品するにあたり、相場や、流通状況を調べたりしている、、、日本国内ではあまりオークションの流通が無いが、イギリス本国では絶版や、品薄になった酒はすぐに値が上がる。特定の人気銘柄に限られるが終売になったとたんに数倍の値がつく事もしばしば、、、

酒の値段はとても面白く、、、価格よりうまい、、、と、自分が思っていたものは確実に流通量が不足して値段が上がった。20年以上前だが、、、、晩酌はだいたいロングモーン、アイラならラガブリン、、ローランドなら、ローズバンクやリトルミル、、、今ではちょっと高い部類に入る酒が、3000円前後だった。いつも大量に買ってのみ尽くすとまた、箱で買う、、、出かける時はシングルモルトの普及の為?に持参するなど、、、けっこうな消費量、、、

詰まるところ、、、飲んでいた酒は残っていない。当時からすこし贅沢だった酒や、珍しい銘柄、、、30本程を処分すればプリントケースがもう一つ納まるはずだ。

アードベッグは日本でも人気があるようだ、、、この酒にはこだわりがあるが、、、(特にイギリスでは高価だが)すこしでも生活費に、、、オフィシャルは30年と17年、、、ボトラー物は珍しいアデルフィーが数本。これは最高のバランスで70年代のアードベッグを良く現している、、、カスクのまま飲んで最高のモルトと言える。

懐かしいシリーズでは、Cadenhead,s Authentic Cllection 緑のボトル、、、今は無い、コンバルモアも、このシリーズは最高。マッカランはオフィシャルの1980、、、、、グレンリベットの70年代もあるが、、、これは飲んでしまいそうだ、、、、、、スプリングバンク、ハイランドパーク、カリラ、、、、、、、飛び抜けて高価なものは無いが珍しい銘柄もたくさん、、、、数千円、、、一万円?????

買いだめた酒でいつかバーをやりたい、、、なんて事を考えた時期もあったかもしれない、、、、酒はまやかしだ、、数日飲まないとすぐに味が判らなくなる、、飲む順番も重要、、、香りの良い、、、華やかなモルトが好きだ、、、、適度なシェリー感、、、、


06/20 夕方迄に作業を終え、早い時間に食事。風呂に入ってくつろいでいる、、、、10日近くかかった車両の改造は、一段落。大工仕事はほぼ、、、終わった。何をしたのか???と、考えてみると、、見た目では大きな変化は無く、車内の座席が1列無くなり、机のような台が据え付けられていて、電子レンジがその下に納まっている。

もともとあった座席を折り畳んだ状態とあまり変わらないが、、、この中には100Aのバッテリー1000Wのインバーター、、、バッテリーに電源を供給するアイソレーター、保護回路のプロテクターなどが納まる。小さいながらシンクや飲料水のタンク、ガスのコンロなども、、、、、

その台をすこし広げると、60cm幅のベット、リアのシートの後ろには、スタックした時の必需品のショベルやウィンチ、ブースターケーブルや牽引ロープ、コンパクトな冷蔵庫、、、そして機材や90cmの脚立などを収納、、、3脚は2本が椅子の下に納まる。。。いつも使う機材は決まっている。ホルダーは100枚前後、フィルムはハリソンのダークテントで入れ替える。カメラは旧いリンホフ。

車はもっと小さくても良い、、、、昔は大きなキャンピングカーに憧れたが、、、どこにでも出かけられる、、、それは小さな、、、小舟のような宇宙船。。。日本はとても狭く、、ひっそりと、旅をする事に、、、美しさを感じる。誰にも気付かれないような身軽な旅、、、、、、、、車など無ければもっと良い、、、、

以前の車は20年間の長い歳月を過ごしている。一台では無いが同じ車を2台、、、その前は、、大きなタイヤのジープにも乗った。どこにでも行ける行動力、、、それは、道具の性能では無い、、、気持ちの中に、旅をする人の気持ちの中に、、、可能性はある、、、

ふと思う事があるが、、、日本には、、、車で行ける秘境など無いと思う、、、ずいぶん前から、、、車を降りて歩く事が多くなった、、、それは林道で、、砂浜で、、、その脇を、通り過ぎていく車がたくさんいる、、、、、、みんなもっと先迄進んでいく。。。私が行きたいのは、、、もっと遠く、、、どこ迄歩けばよいのだろうか


06/19朝 おそらく晴れているのだと思うが、深い霧に包まれていて海が見えない。光の中にいるようで部屋の中が妙に明るい。

梅雨の晴れ間を逃さないように、集中して作業をしているが、、、体調はすこぶる悪い。傷めていた腰はすこし良くなったが、鼻風邪なのかアレルギーなのか、、、しかもけっこうな熱で薬をのんでも下がらない。力仕事にはきつい、、、、

日が長いこともあり、作業そのものは順調に進んでいる。電気系統は昨日全て設置が終わり、後は、バッテリーに接続すれば終了。昨日はあまりに体調が悪く、配線のミスがあるといけないので通電は見送った。

今日、全てをチェックして通電するのだが、、、トラブルが無い事を祈る。バッテリーはとても危険な存在、、、、ガソリンより安全なイメージがあるが、、、電気自動車も、バッテリーをエネルギー源にしているのだから、理解した上での安全対策が必要だろう、、、、、

いろいろな設備を追加しているステップワゴンだが、10年以上の車齢ゆえ、オルタネーターの劣化など、今後のトラブルも気になるところ。使ってみなければ判らない。ただ、いろいろな意味で良くできた車両で、10キロを切らない燃費には感心させられる。

以前の車両に比べて、室内の幅、奥行きは10cm以上小さくなった。その為、ベッドなど全てのものを小さく設置。。。。とにかく、コンパクトに、、、パズルのように、、、軽のキャンピングカーをネットで良く見るが、小さなものに全てを詰め込むのはとても楽しそう、、、冬の北海道でも軽自動車で旅をしている人を時々見かけるが、その身軽さには憧れる。私の運転スキルでは無理だ、、、、

順調に進めば、大工仕事は今日で終了、、、、、、そろそろ取り掛からなければ、、、、


06/17朝 自宅に戻って一週間が過ぎた。今日もこの日記を書き終えたら車の改造に取り掛かる。すこし先が見えて来た。

2日前にPCの入れ替え作業を終了し、車両の改造を再開したが、デスクワークからいきなりの力仕事で腰を傷めヨロヨロ、なかなかペースは捗らない、、、、、

10年ぶりにPCが新しくなった。予算が無く2万円の中古とは言え、一気に性能はアップした。必ずフリーズしていたWebサイトや、FBの書き込みも可能になった。とにかく不調だったのである。FBは、ほとんどのページで書き込みができず、やっと書き込んでもかなりの時間が経たないと変換、表示されない事がほとんど、写真のコメントはまったく書き込めないか、英語の直接入力のみ可能、、、、スタジオでは早いPC(現代的には普通の)を使っているのでよけいにイライラさせられた、、、、

ほとんどのソフトはインストールし、設定も終わったと思うが、実際に使いはじめると、ダウンロードや、クーキーの認証など、面倒な事もありそうだ。。。。再生部品による中古だが、、、、、、あまり根拠は無いが、、、今のところ信頼感を抱いている。、、そう思わないと使えない。

車の改造は、のろのろと、、、進んでいる。前の車から外した部品を流用するので、金属の加工や、木材の切断など、、とにかく時間がかかる。図面を作っても、材料が無ければダメなわけで、、、実際に在る素材で、パズルのように、実物上で組み合わせて加工している。。。。

それでも、ベットのステーが完成し、バッテリーや電源関係を固定するところ迄辿り着いた。インバーターやアイソレーターなども、とりあえず設置。今日はエンジンルームからサブバッテリーへのケーブルを引き込む予定。場合によっては、エンジンルームに配線用の穴をあけなければならない、、、、、


06/12朝 自宅に戻ってからほとんど眠れない。おそらく、、なれないPCの作業の為?だと思うが、、、。一歩も外に出ていない、、、散歩がしたいのだが、、、

2万円の中古の再生PCを購入した。これが先日届いて、不調だった自宅のPCと入れ替え作業を進めている。自宅のPCは、Win XPだが、ほぼ10年。それ以前は98だった。一度も初期化する事無くバージョンアップを繰り返したので、これを入れ替えるのは、たいへんな作業。

不調の原因は判らないが、グラフィックが立ち上がらず起動出来なかったり、突然画像が落ちるなど、、、と、、、末期的な感じで焦っていた。CPU以外全てグレードアップしているので、もう限界だと思う。フェイスブックなど、キャシュを必要とするブラウジングは必ずフリーズする。起動出来なくなってからでは遅い、、、これはスタジオで何台もPCを入れ替えて来た経験から。。。

ハードディスクは3枚。それぞれのデータを移すのに2日。いつもの事だが、この作業もスッキリとは進まない。必ず、何回かひっかかる。そのたびに、やり直しや検証、ひっかかるファイルは一様ではなくロックされているわけでもない、、、これにはスタジオでも悩まされている。

中古の再生PC。これもけっこうくせ者だった。リカバリーディスク付き、とのことだが、もちろん正規版ではなく、ライセンス認証はできるが、OEM版なのであきらかに不正コピー???ハードそのものはDellの620なので信頼性は高いと思うが、Winのアップグレードやソフトのインストールも、一筋縄では行かない。いくつかのドライバを入れなおし、すこしずつソフトもインストールしている。。。。ソフトもアップグレード版だったりすると、、前のディスクを探さなければならなくて、、、10年分のツケが廻って来た感じ、、、、、


06/10朝 昨夜電車で帰宅。自宅は霧に包まれていた。今朝は晴れている、、、風はないが荒れた海。こういう日はサーファーが多い。ほぼ一週間をスタジオで暮らした。今週は効率が良く、ほぼ毎日ロケや取材、スタジオ撮りが続いた。

金曜にはホルンのラデク・バボラークを撮った。管楽器は苦手でホルンなど聞かないが(いつもその話になるが、、、)バボラークにはバッハのチェロ組曲がある、、、バッハつながりで彼だけは知っている、、、、

1時間程の取材だが、特にフランクと言うわけでもなく、背負ったところがあるわけでもない、、、淡々としている。天才と言う人もいるが、、、突き抜けて磨き上げた世界の方を感じる、、、、、息を入れるとあの軟らかい音が長く、響く、、、、ホルンに関する印象が変わった。

今迄あまり考えなかったが、、、音楽家は孤独だ。どんなに磨き上げても、甘過ぎるだとか、若いとか、深みがないとか、勝手な事を言うやつがいる、、、何かあるごとに故人と比較され、夭折でもしない限り頂点のままで伝説になる事はない、、、ある意味、、、変化し続けなければならない、、、

まあ、、、全ての芸術に言える事だったか、、、などと、、思ってみても、、、音楽はCDなんて物があるから、、、ショップの店頭に今迄の全ての名演奏と同じ値段で並ぶ、、なんとも、お手軽な世界観にも支配されなければならない、、、、

確かに演奏会と言う空間は存在し、特別な時間を共有する事もできるが、、、その演奏が、真にに迫れば迫る程、、、それを体験する機会はあまりにも限られる、、、実際の存在はデジタルの音源の中に、、、、、それは否定出来ない、、、、

どこの世界にも、生み出されるものと、受け止められるものには大きな隔たりがある。自分を修正する事、、、媚びる側へ、、さらなる孤独へ、、、時代の中へ、、あるいは何も変えないのか?

リヒテルのバッハを聞きながら、この日記を書き、洗濯を終えた、晴れているが湿度は100%近い、、、早く干さなければ、、、梅雨に入った。


06/05朝 車の改造で力仕事が続き、今朝はなかなか起きられなかった。身体のあちこちが筋肉痛、、、外での作業で、蚊にさされてとにかく不愉快だが、、、、今日も夕方迄作業して、夜にはスタジオに入る予定。週末にかけては、撮影が続く。

車両の改造は、ベッドの骨組みを創っている。普通なら、ホームセンターで材料を図面通りにカットして、組み立てる事になるのだが、今回は、徹底的に予算を削っているので、(と言うかまったく使わない)全てを前の車から外した部材、在り合わせの材料を加工して組み立てている。ボロいノコギリではなかなか図面道理にカット出来ない、再利用したネジクギは締まりにくい、などなど、、、、、、、材木の色もまちまちで、なかなか貧乏臭い仕上りになりそうだ。ベッドの骨組みには、サブバッテリー、インバータ、アイソレータ、電子レンジや、飲料水のタンクなどが納まらなければならない、、、、、

来週末ぐらいには、すこし形にしたいのだが、、体力が追い付かない、、、ジグソーを使っても一枚カットするとグッタリで、続けてカットするとすぐにまがってやり直し、、、Web同様、苦手な作業で歩みは遅いのだが、、、ここでは車を仕上げる、、、スタジオではWEBを仕上げる、、、しばらくはこんな暮らしが続く、、、、


06/03朝 昨日から車の改造に取り掛かっている。今年草々に、前の車両を廃車にしたために、急きょ購入した11年落ちのワンボックスだが、撮影に使う為には長期間の旅行の為の装備を追加しなければならない。まずは車内泊の為のベッド、簡単な調理の為のシンク、夏ならば網戸、、、、今日も午後から力仕事、、、

自分の気持ちを整えるには、、、何よりも、、撮影に、旅に出る事が必要だ。

写真と言う芸術の特殊性として、現実の、存在や現象に依存している、、、と言う事を話す人がいるが、(伊豆の展覧会でもその話が多く、わざわざ有名な写真家の撮影時のエピソードを取り上げて説明してくれる人までいたが、、)それは別に写真に限った事ではない、、、

空想や理念からすべての音楽や美術が生れていると考えれば、そう言う見方しかできないが、少なからずどのような芸術もインスピレーションの源を経験や現実に依存している、、、、そう考えれば、、、これは写真に限った事ではない、、、、

ただ、、、私にとって、、自然界の現象は、空想や想像を遥かに超えて美しく、それ以上の物を考え、また、創作する事は不可能に思える。そこに写真のすばらしさを感じるし、、、、(そこに限界を感じると言う人もいるだろうが、、)世界を観察し、物の見方を極めていく事は、、、写真だけでなく、全ての芸術にとって、最も重要な感性を育んでいるように感じる、、、、、、旅に出たい。



mail home
更新履歴