2012年03月 2012年01月
作者近況2012 2012年07月 2012年05月

09/30朝 昨日のプリントをチェック。午後からの作業で簡単な物を一点だが、昔から少し深みが足りない、、、そんなふうに感じるイメージ。小さなコンタクトプリントは、とても良いイメージなのだが伸ばすと急にゆるくなる。。。暗い室内に並ぶ、古いパイプ椅子、、、

階調、、最高濃度の関係、、などと考えてみたがいろいろ試しても変化がないので、、構図や光線のコントラストの影響かもしれない、、、

2002年の展覧会に使用したが、、フレームに入れて展示してみると、、、急にさまになる。。。ただ、、強さが足りないように感じて作業しなおしている。。。少し暗めに仕上げた方が良い印象。。。

そう感じるようになったのは、、酸化鉄で調色したコンタクトプリント。確かオリエンタル系のグレードペーパーなので、、あまり青みは乗らないが、深くて良い味わいがある。このイメージ、、、と思って試しているが、そこ迄には至らない。。。コンタクトの黒ふちと、8x10のマットがかかった見栄えの良さに惑わされているのか、、、

完成したデータをもとに、他の現像液を試してみる。ネガ濃度が0.5から1.5、、、標準的な濃度のTP4415。1時間近い露光を軟らかい処理で自然な質感へ、、、悪いネガではない。。。中外のリキッドからやや温黒調のD52に変えてで処理してみるが、、画像のイメージに大きな変化はない、、時間や温度の変化程度、、、

これを、16x20にプリントして展示する予定だが、少し考え直すかもしれない。。。たとえば少し小さなFoma の紙。20X24のフレームなら、そのくらいのイメージがちょうど良いのでは。。。

今日からサイズを変更して16x20の紙に切り替える。一点試せれば良いが、、準備で1日かかってしまうかもしれない、

イーゼルのブラックマスクの制作、、引き伸ばし機のコンデンサーやアライメントの調整、、、まずは、余白を切り落とす事が前提になっているもっとも大きなプリント。これは80年のネガからだが、初めてのサイズ。プリントデータは2011年の展覧会用から、、、、、このプリントはいずれ、、30x24のフレームに入れてみたい。昔のネガは密度が高い、、、、、、自分用に一度は伸ばしてみたかった。。。


0929朝 天気は悪いが昨日より穏やかな海。。。。昨日飲み残したポットのコーヒーを飲みながら。。。

昨日は身体を使う作業を一日中。。。。ホコリの出る作業を集中してこなしてから、、全ての部屋の掃除。。。家事も。。。5キロの小麦粉を調合、小分けして冷蔵庫へ。これでパンが焼ける。。。

暗室の作業台を片付けて伊豆の展覧会の額装。使ってないガラスの清掃が最もたいへん。そして何より、、しまい込んであるので出すのが大変。ストックは、暗室の作業台の下。100点近い額が分解して箱に入っている。これを出すだけでたいへん。早めに仕上げておけば、個展のプリントに集中できる。

いずれは、小さな和室をリフォームしてストックと仕上げ作業ができるようにしたいが、、エアコンの取り付けなどを考えると10万くらいの出費になりそうでまだまだ手が付けられない、、、、、きっと楽になると思う、、、、、仕上げは別の部屋でやりたい、、、ストックも、、、

今日は11x14のテストプリントを1点。あすからの16X20に備えてデータを作らなければならない。11x14の紙が最後のひと箱、、、400枚使ってしまった、、、、16x20の紙も100枚以上用意したが、これもすぐに無くなりそうだ、、、、


09/28夜明け 昨夜遅く戻って少し眠った。もう夜明け。日帰りで出かけたわけだが、あまりにも色々な事をこなしたので、ずいぶん長い旅行から戻ったように調子が狂っている。

スタジオでは立体のオブジェの撮影が2本。その後今回のプリントを複写した。。。長い電車を乗り継ぎ途中から車。月末の経理や、スタジオの契約更新、あるいは、いくつかの画像処理の仕事などをメモリーに入れて持ち帰る。

あまりに多くの人間を見て気持ちが落ち着かない、、、どちらが現実なのか判らないような感覚、、、

プリントの複写は、好きな作業だ。もちろんストロボだが、昔ならタングステンのフレネルタイプのスポットを使うところ、、、グリットスポット2灯で撮影。バライタ紙の表面は滑らかな凹凸があるので拡散光は使いたくない。デジタルの描写はシャープだ。銀塩で複写した頃では考えられない部分まで再現される。おそらく4x5のフィルムより多くの情報。バライタ紙の微かな凹凸も、、、、、多くの情報を取り込むと言う意味では、こんなに手軽な手段はない。。。

日本独特の仕上げ方だと思うが、バライタ紙のゼラチンを平面に焼きつけて光沢化するフェロタイプと言う処理があった。これはおそらく。製版カメラに取り込む時に最大限の情報を記録する為に開発された?と、思うが、それが一般的な写真プリントにも普及したのは日本人の独特な嗜好からなのだろうか???

スタジオでの仕事が好きなのは光にこだわるから、、、たとえ平面の絵画であっても拡大すれば立体。写真のプリントでもそうなのだから、絵筆で描かれたマチエリは光のあて方で別の物に変化する、、、、作家の意志を可能な限り引き出せる、、、、スクロール、、あるいはドラムのスキャナーでも、、それは難しい。ライティングには意味がある。。。

ポートレートでも同じように感じる、表情が、、、なんて言うが、、基本は光。

電車の中で、写真展のタイトル、、キャプションについて考える。「光の造形」これはナジの論文のタイトルの一部だが、むろん当時は、色彩としての絵画、光としての写真、、、そう言う道筋もあったわけだが、現代のように全てを再現するデジタルカメラが生まれても、、その理念の本質は変わらない。。。

写真術と言うとても「非個性的な手段」、、、これがいかにして芸術と位置付けられるか、、問いかけるのはその部分。。。

写真家である事、、まず、何を撮る写真家?そんな答えから説明しなければならない、、、そこで、、、たとえば砂漠だったり、、海だったり、、山だったり、、、人物なら子どもだったり、、、言葉にできる被写体の種類によって写真家は分類されている、、、

それがまったく間違いだとは思わないが、、何とも説明しづらい部分がどんどん膨らんでいく。。。それをどうすれば良いのか写真家自身もあまり知らない。。。


09/27朝 ほぼ3週間暗室に隠っていたが、今日はスタジオで撮影。書籍の表紙のレギュラーをこなす。夜遅くても今日中に戻りたい。新作をスタジオのデジカメで複写する為、プリントも持参する。

昨日手掛けていた新作の一点は、何とか思いどうりに仕上がった。トリミングが難しい。昔に比べて大雑把になったが、昨日は慎重に作業した。

同じデータで撮影された2枚のネガ。ネガも変えた。データは同じだが、雲の表情が違う。先日の方がドラマチックだが、柔らかな階調が出る方を選んだ。自分の記憶、自分自身の視点。仕上げ方で作品は一気に変わる。十分仕事をした、、、そう思える所まで辿り着きたい、、、

個展のDMのデザインが決まった。オープンまで一ヶ月を切っている。。。良い展覧会になりそうだ。昨年、、あるいは今年の5月とはまったく違う。。。


09/26朝 日記を書きかけていたが、天気がが良さそうなのでまず洗濯。水が冷たい。とてもひさしぶりの感覚。確実に冬が近付いている。

風邪ぎみで薬を飲んでいるので家事はひかえていた。家事と言うのは以外と体力を使う。後でぐっと疲れが出る事が多い。しかし洗濯もしなければと暗室のタオルが足りなくなっている。。今日も作業が続いているので白衣や黒衣は洗えない。

昨日はいくつかのネガを試したが、あきらかにダメ、、、午前中は無駄に終わってしまった。午後からは違うタイプのイメージを一点。こちらは脈があり、20枚以上の紙を使ったが、今日見てみるとやはりダメだ。、、、ただ、この感覚に惹かれている、、、今日も試す。。。ネガを変えて、、トリミングも変えてみよう。今日はこれ一点が仕上がれば良い、、、、、ムリかもしれないが、、、、

少し違う感覚の物を展覧会に加えたい、、、何か、、、自分の物でない感じもする、、、他人のふんどしで相撲をとる、、、なんて言うが、、、自分の相撲をとれば良い事だが、、、、


09/25朝 昨日のプリントをチェックしている。データに従って作り込んだイメージはそこそこの仕上りだが、、、少し暗いような気もする。

これはドライダウンと言うより日没後の暗がりのイメージがオーバーラップするからだ、、、暗く滑らかに仕上げたい、、、その中で桟橋の手すりが浮き上がって見える、、、そんな感覚で仕上げているから???印画紙の余白が邪魔をして印象を沈めているように感じる。。。

昨日はもう一点。同じく野付半島の立ち枯れの木。これは今年の1月の撮影。これはすばらしい!何故今まで気付かなかったのか、、2月にテストプリントしているがその時は沈んだ印象に見えた、、、今回は画面の中で浮き上がってくる感じ、、、、2月のテストの時はとても再現性の低い紙を使った。紙は重要だ。まったく違う。10cm程のテストピースを現像しただけで全体が浮き上がって見える。。。このプリントはそのまま展示に使おう。

写真のすばらしさはこういう被写体に尽きる。今まで多くの写真家によって何度も繰りかえされている事は十分理解できるが、、これが写真だと感じる。画面は写真そのもので他の何かを感じない、、、光の存在さえ。。。

今日は今年の撮影の中からさらにイメージを探す。2月にテストしているがチープな紙のせいで見えていない物があるかもしれない、、、

麻布の個展では新作に加えて80年代のアーカイブからサイズを変えたプリントを出展する。これは昨年、bauhaus gallery で展示したイメージだが、その3点を初めて大きくプリントする。これにあわせられる自然物のイメージを探している、、、、、新作から。


09/24朝 あまり眠れないまま朝になってしまった。最近少し酒を飲むようになったが、寝付きは良くてもすぐに目が醒めてしまう。さらに昨夜は気温の変化??朝までくしゃみが止まらない。プリントを始めてから鼻風邪の症状は続いていたのだが、ここに来て一気に悪くなってしまった。。。暑さから一気に寒さに変わった事が原因か。。。

暗室の温度はやっと下がりはじめた。入ってみるとエアコンが効いているようにひんやりする。今日は作業しやすいかもしれない。

昨日はかなりムリをして作業を続けた、調子の再現性は良いのだが。画面構成がなんだか幼稚で気に入らない、、、、そんなネガをどうにかならないかと、いろいろ試す、、、、あまり期待はしてなかったが、、やっぱりダメ。

あるいは逆光の林、日没頃、、、これは何度試してもうまくいかない。その都度、、、いろいろ考えて、可能性のあるネガの濃度を構成するのだが、まったくイメージに近付かない。こんな写真、、と言うような、前例のある物は良いのだが、、私の感じている物がどんな映像なのか、やみくもに試し続けている感じだ。。。そう言う絵を見た事がない、、、、、カラーではない、、、その中に入っていけるような雄大な軟らかさ、、、、そして太陽だ。。。。。ダイナミックレンジではないように感じている。遠近感が欠如している事???

夜明けの砂浜の雪の風紋と流木、、、極度の低温で雪の輝きが違う。ネガをルーペで見ていると、プリントにはあらわれない輝きのスポットがたくさんある、、、これも美しく仕上がるのだが力がない、、、、、写真にするにはもう一つの要素、、、感覚を超越したフォルムが必要なのだと思う。何時か撮れるのだろうか、、、、、生涯に美しい写真は、、何点も撮れる物ではないと思う、、、、、まずは被写体と出会う事、、、それを生かせる技術、、、

今日は引き続き同じネガをプリントする。これは野付半島の日没後の映像。昨日テストしてだいたいのバランスは掴んでいる。ドライダウンをチェックして新しいデータを考える。日没を過ぎた空の階調、、それを写す水面。微かに見える遠景の木、、、シンプルな風景だが、、この絵は使えそうだ、、、現像液も変えてみよう、、


09/23朝 ひさしぶりにしっとりした雨。激しい雨は1日に何回もやって来たが、どんより曇って風の無い雨の日は久しぶり。暗室の窓を空けると気温が低くもうすっかり秋。肌寒さを感じるとなんだか旅の途中の感覚。寂しさのようだが、、、あきらかに違う、、、、、どちらかと言えば懐かしさ、、、

外の気温は20℃くらいだが、暗室は25℃以上。屋内の温度はしばらく下がらない。エアコンを使わなければならないのはなんだかもどかしい、、、

昨日は少し体調が悪くプリント作業ではなく新しいネガをチェックした。今日はその中から2点を試す。2日間作業が途切れたので、いくつかのず薬品を作りなおさねばならない。体調が悪いと言っても先週作業していた頃とくらべるとまったく元気なので、、倦怠感、、、

麻布の個展は全体的にローキーで統一されている感じだが、、明るく静かな作品をもう少し加えたい。ただ、最近の紙は白すぎるので、、いつも柔らかな処理液を使うのだが、、白に関してはまだ不満がある。アーカイブのプリントを見ているとやさしく穏やかな白さがある。30年程で紙の白さが落ち着いて来たのもあるが、、、もともと落ち着いた白だったと思う、、、

カブリと言うのではないが、、何か一つ乗せてしまいたい感覚。色だと思うが、、、Art300と言う紙があるのだが、、試してみるにはあまりにも高価。長く使ってないが国内でも発売再開されたGallery はどうだろう、、、、昔は良く使った紙だが、、、、、

昨夜は何度も同じような夢を見た。スタジオやロケで広告の仕事をしている現場、、、、ずいぶん前の自分なのか、、あまりに色々なシーン、、、眠るたびに似たような夢、、、なんだろう???

早く仕事に取り掛からなければいけないのだが、、気持ちが入らない、、、始めてしまえば、、それなりに盛り上がると思うのだが、、


09/22朝 昨日、伊豆の展示の為のプリントを確認。20x24のマットで8点。風景に類する物が4点、廃虚から4点。展示会場が、比較的暗い印象だったのでその雰囲気で重たい物を選んである。アートフェスティバルの展示のような明るい自然光、、と、言う感じではない。場合によっては少し点数を増やしても良いが、、その辺りは春日さんと相談か、、、

南向きの和室にプリントケースを10個並べて他のプリントもチェックしている。麻布の個展の方はかなりレイアウトを絞り込んだが、、、どうも、、思いどうりに仕上がりそうにない物もある、、、全て新作ではなく使える物はアーカイブからそのまま展示したいが、、、、、

マットがかかっている物でそのまま使えるか、、、と、思った作品も、、、以外にも18x22というなんとも半端なサイズの物が多く、プリントストックからブックマットに仕上げるか、ベースボードを残してブックマットを創るか、、あるいはプリントまで新しくするか、、迷うところ、、、、、、アーカイブのプリントは90年頃だったりするとそれなりに良い味があるのだが、、、

先月の銀座の春日さんの個展で気付いた事が一つ。プリントの紙質でエンボスのある物が何点か混ざっているのだが、、、これが特定の階調にのみ現れて画像全体の雰囲気が一気にまとまる。紙の僅かな凹凸のパターンが良く見ると柔らかな中間調に被写体の質感のように加わって見える。プラチナなどのハンドコートの紙質のように全体に、、と言うのではなく、特定の階調では画像に重なって見える、、、、

先日のうまくいかないプリントだが、、壁のパターン、、、もちろん、、マチエリのある紙ならそこそこ見えてくるかもしれないが、、ゼラチンシルバーの滑らかな紙でこれを表現しようと思った場合、、何か、網点状の質感をぼかして重ねればイメージが見えてくるかもしれないと、、、、、どこかの質感が、、とにかく邪魔をしている。。。

以前、8x10でコンタクトプリントを手掛けている友人が、コンタクトがラスに直接鉛筆で質感や明暗を書き込んで修正して、、それがとても自然に仕上がる、、、私は手書きは苦手だからやらないが、、、

部分的なハイライトにデジタルのマスクを重ねる時、インクジェットで創るマスクの解像度を敢て72まで粗くすると、マスクの効果がとても自然に馴染んだりする。。

何か、、一点、、先にすすめれば、、新しい表現が、、いくつも可能になる時がある。技術偏重の誤解を招く事も多いが、、、、

技術はいつも感覚に附随し、感性がなければ生まれる事はない。どのように優れた機械も、使い手がいて初めて完成する。それは古典的な引き伸ばし機も、、、最新のデジタルカメラも同じ、、、

昨日買い物をしたので、冷蔵庫がいっぱいだ。特に麺類、、豆腐、、そして昨日は鳥のレバを買ってみた。1キロ100円で2キロ。下茹でして圧力なべでかなり濃い味付けに。今日は食べれると思うが、、、少し多かった。1キロで良かったか、、、物価の安さがとても嬉しい。中目黒とくらべると外国のようだ、、、


09/21朝 昨日のネガはまったくうまくいかない、、、、色々な方法を試したが、、今迄と同じ所をぐるぐる廻っている。

ネガも変えてみた、このイメージはTP4415とアクロスがあり、昨日はアクロスを中心に試す。TPとは濃度のレンジが違い、期待もあったが、、つまりまったく同じだ。今迄何度もこのイメージを試している。。。。。引き伸ばし機の光源を変えた時、、新しい紙が手に入った時、、新しい現贈液、、それらのプリントも、、、見比べるが、、、あまり違わない、、、何がイメージを疎外しているのか、、、何故見えてこないのか、、、、

濃度の変化による線の太さ、、視点の移動、、、プリントサイズの影響は大きいが、、それ以前にパターンが見えない。印画紙のコントラストもクロスワードのように全て試した。。。あまりにも紙を浪費し、、、少し考え直す事にする。ゼラチンシルバーとの相性??

なんだろう、、、肩の力を抜いてRCでプリント、、、あるいは、、スキャニングしたらフワッと浮かび上がったりして、、、、、撮影時の記憶が強すぎるのかな、、、

今日は午前中少し画像処理の仕事があるが、ひさしぶりに買い物に出る。2週間近く隠っていたか、、、車のエンジンもたまにはかけないと。。。。午後からは伊豆の展覧会に出店する作品をストックから出し手チェックしよう。。。。早めに額装しておけば個展の方に集中できる、、、、


09/20朝 昨日もプリント作業は見送りフラットニングやプリントの複写。個展のインデックスを見直しレイアウトを修正する。タイトルや作品の流れが決まり、手が付けられないでいた伊豆の企画点の方も出展する作品を絞り込んだ。

伊豆高原ミュージアムの企画展は会期が迫っていて10月の頭に搬入しなければならない。このミュージアムはメンバーシップで運営され、そのスタイルも独特。アフリカンアートのミュージアムとして運営されているが、伊豆高原に在住、あるいは由来のあるアーティストのメンバー寄付で運営を維持している。日本にもこうした施設がもっとあっても良いと思うが、、、、、地元の千葉にも、、、、役所絡みの物はどうも中身が希薄で、、、、

こちらは、個性的な建物や展示館全体の雰囲気を考え2000年頃のアーカイブから4点、近年の作品から4点を考えているが、、、作品の方向性をはっきりさせるにはもう少し増やすかもしれない、、、、、

先日久しぶりに自然物、、(野付半島の流木)をプリントした。この手の被写体はある意味とてもありきたりで、仕上げる迄には至らない物が多い、、、これも撮影した時はとても興奮し、4枚もフィルムを使った。アングルも迷いがなく、、、まるで平面のようだった、、、、しかし、ネガを見てみると、、背景とのバランスが悪く、、、現場のフォルムの迫力が見えてこない、、、

今回プリントするにあたり、背景とのバランスを何度も調整してみた、、、少しづつ、、フォルムが見えてくる、、、何か僅かな要素だと思うのだが、、、資料として撮影したデジタルのデータも参考にするが、こちらはまったくモチーフが見えない。そしてプリントを複写。このデジタルデータはどうなのか???その違いは。

感じる事は、、、気付く事は、、、とても僅かな違いだと言う事。何かが見えてしまっていて、、、逆に何かが見えていない。心理的な要素はそれぞれの被写体にとても微妙に関わってくる。

写真は本来とても化学的な感光材と、機械的なレンズの描写、、、、それ故に、、、逆にそれを扱う人間によって、、芸術として位置付けられて来たと思う。つまり、それら全てを扱う人そのものが芸術なのだと。

デジタルの画像の難しさ、、、これはそこに尽きると思う。カメラの造り出す映像に満足できる人、何も見えていないと感じる人、、、コントロールするべき物、要素が、、あまりにも多い。。。

今日も難しいネガをプリントする、、、2002年の個展にも使ったが、、、まだ納得が行かない、、、、、今回こそ、、あの日、見た物に辿り着きたい、、、


09/19朝 昨日はプリント作業は4時迄。長い間迷っていたが、、タイトルのイメージでDMの写真を決めた。。。夕方は、地元の店での宴会に誘っていただき、外出。

プリント作業は先月撮影した空の雲。ネガの状態ではまったくイメージが見えない。コンタクトで目星をつけてとにかくプリントし、、濃度によって見えてくるフォルムの違いをチェックする。。。

この作業中、ネガにスクラッチのある事に気付いた。これは30℃をこえる水洗中の温度で膜面、あるいはベース面が軟化し、セルロースで付いた物かと思われる。引伸し機の光源によっては印画紙にあらわれる事はないが、、コンデンサーではプリント表面のキズのようにうっすらと見えてくる。。。途中、引伸しレンズの絞りを解放に近付けるとほとんど判らなくなった。勿論の事だが、、、ライトボックスで高倍率のルーペを使っても、まったく見つけられない、、、、ガラスキャリアを使っている時の、、肉眼では見えない磨き後、、、そのレベルだ、、、、、、

引き伸ばし機の光源は、画像への影響力が大きく、電球の大きさによっては、レンズの絞りでも集光率が変化する、、、、、、、

マイナーなメーカーのフィルムを扱うようになって、とにかく事故が多い、、、、、、フィルムにスポンジを当てるのは長い間の経験で、ホコリの癒着を減らす効果は大きいが、、、他の方法を考えよう、、、、近年ネガ濃度を低く押さえる事があり、、そう言うネガは特に、、、、

DMのイメージだが、、96年のインデックスから。タイトルのイメージに沿った物を選んだ。新作から、、、と、思っていたが、、このイメージなら新鮮な物に仕上がると思う。。。廃虚だ。

初めての地元の食堂での宴会。私にとっては想像を絶する豪華な物だった。この地に越して来て4年目だが、、特産と言われる高級海の幸は、、、何も食べた事がなかった。激安のイワシやアジ、カツオなどの、季節の魚で十分楽しんでいるわけだが、、、

イゼエビ、アワビ、サザエ、炭火で焼いて豪快にかじる、、、食べ慣れない豪華な食在で、それぞれの味は、かえって印象に残らず、、豪快に食ったと言う事が、夢でも見たように記憶に焼き付いた感じ、、、、、もちろん、、特別サービス。料理人も、、このマンションの住人で奮発してくれたらしい。。。。。焼いた伊勢えびは、マヨネーズが欲しいな、、、それは言えなかったが、、2尾目をかじりながらふと思う。豪快なエビマヨ、、、、、


09/18朝 昨日は自然物、、流木を一点。工場の内部の写真を一点。

流木のイメージは、、以前コンタクトプリントを試した事があるが、、撮影時の強い印象とはかけ離れた物で、すっかり諦めていた。少し手を入れるだけでぐっと撮影時のイメージに近付いた。。。ただ、この手の被写体はあまりにも見なれているので、、、すぐには善し悪しの判断ができない感じだ、、、、、工場の内部はコンポジション、、階調は面白いが、、、、、、魂を感じない、、、、、

最後に一点、、今日の作業のテストとして、先日の空の雲をプリントしてみたが、、、これは一番印象が強かった。。。これも、ある意味とても見なれたイメージだが、、銀塩の滑らかさが効果的。。。。今日はこのシリーズを少し試そう。。。


09/17朝 昨日はプリントせず、午前中はフラットニング、その後はデジカメでプリントの複写、インデックスに追加する作業など。久しぶりに少し本を読み、展覧会のタイトルを決めた。少しだがFBにイメージをアップしてみた。今回のプリントは、クラシックやレトロを通り越してなんだか古臭い感じ、、、

窓辺で本を呼んでいると、1日の時の流れを感じる。光の色が変わっていつの間にか暗くなる。。。都会とは違う感覚。暗室にこもっているとどこにいても同じだが、、、、、ずいぶん日が短くなった。

今回の個展のタイトル「光の造形」タイトル訳文をつける場合はドイツ語だが、その辺りはデザイン次第で、、、あまりにもありきたりだが、、、モホリ.ナジー に写真芸術の原点を、、、、、、前回の個展では却下されたが、、、、

今日は引き続きプリント作業。一点、自然物を伸ばしてみたい、、、、やはり、、、、初めて手掛けるイメージ。現贈液はD52を試してみる予定。


09/16朝 久しぶりに熱いうどんで朝食。朝はいつも麺類だが、冷たい物ばかりだった。。。窓を空けて暖かいうどん、、、夏は終わったかな。

一週間以上プリント作業が続くが、、そろそろタイトルとDMの作品を決めなければならない。

今日はフラットニングして、、全体像を取りまとめた方が良いのだろうか、、、、今回プリントしているイメージは初めて見る物ばかりだが、、、作品に仕上げるには、何か、、、大きなハードルを超えなければならない、、、確かにモチーフは見えて来たのだが、、、作品と呼ぶ事のできない感覚、、、、、何か普通の写真に仕上がっている事が気に入らない、、、、、、、

おそらく自分だけが受け止めている何らかの感覚。それはまだ姿を現さない、、、、、これからなのか、、、やっぱりダメなのか、、、、、たとえばWeb 上やインクジェットのプリントならこれでも十分だと思うのだが、、銀塩ならではの輝きのような物が感じられない、、、あるいは細部、、、一言で言うならば「重さ」。

ゼラチンシルバーの印画紙がが活かしきれてない独特な感覚もあるか、、、、

これもいつもの事かもしれない、、、少しましなやつを、、より良くなるように仕上げているうちに、、、何となく全体の道筋が見えて来たりもする。。。新しい被写体は、、、そんな道筋を辿る物なのか、、、、、

一つには、、、錆びた鉄の質感。、、、この紙は白がきつすぎる、、、、、そう言う事かもしれないが、、、少しづつ見直していかなければならない、、、しかし、、今回の展覧会には少なくとも一点は加えたい。。。。。

がむしゃらに突き進んでいる感じだが少しリセットした方が良いのだろうか、、、そう言えばしばらく、、、音楽も聞いていない、、、

プリントを始めてからずっと鼻水が止まらない。風邪薬や鼻炎の薬をのみ続けているが、、、アレルギーが酸で助長されるのか、、、エアコンやバキュームファンの風が何かを巻き上げるのか、、、、、体調が悪いほど、、、ムキになって続けてしまうが、、、

とにかくタイトル、、、そしてDMのイメージ。。。。。。。。


09/14朝 昨日は比較的早く作業を切り上げた。処理が難しい割にパットしないイメージ、、、そんな画像で、、撮影時のモチーフが見え始めたところで終了。何とか見えてくるとほっとする。次のネガを試したが、、、これも難しそうだ。今日、これから色々なアプローチ。。。

撮影時のイメージがネガに反映されない理由はさまざまだ。センシトメトリーは心理的、生理的な要素を含まないので、濃度計だけではネガは判らない、、、たとえば、、、ある一ケ所をちょっと暗く、部分的な質感をわずかに変える、、、そんな事で見えてなかったイメージが急に見え始めたりする、、、センシトメトリー、、、これは基本なのだが、、まったく、、、万能ではない。

そう言う意味で、、時代遅れと言われても、、たとえば印画紙の号数を固定して、、ネガの作り方を現場から暗室へと導くアンセル.アダムスのゾーンシステムは、、、イメージを掴むにはかえって近道を教えてくれたりするわけだ、、、、

昨日はひさしぶりに酒を飲んだ。プリントが続くと、、、禁酒して集中力をあげる、、、なんて事を心掛けているが、、、夜遅く迄眠れず、タイトルも決まらない、、、少し気分を変えて、、、飲んでみれば良いタイトルが思い付くかもしれない、、、、そんなわけはなく、、ただ、、気持ちよく早く寝てしまった。深夜の地震には驚いたが、、、、、、、

薬品の調合から作業を始めたが、、ヨドバシの通販から届いたメトールの袋が破損している!床も作業台もメトールが散らばって掃除しなければならない、、、


09/13朝 昨夜10時に休んだのだが、結局眠れず、、、色々な資料を出して来て夜明け前迄写真展のタイトルなどを考えていた、、、、日本語で響きのよい言葉が見つかれば良いが、文章に接する事が極端に少ない自分にとって、、、息苦しい時間、、、、、

昨日は2点のイメージを試した。撮影は2009年だが、、、一度もプリントした事はない。撮影した時の空間の迫力、、エネルギーのような物が、、ネガから見えてこない、、そのイメージはネガの中に、、、と、言うより自分の記憶の中にあり、、、、、そのギャップがなかなかプリント迄気持ちを進ませてくれない、、、、、

ネガを見る、、、イメージがわかない、、、コンタクトプリント、、、あまりのギャップに、、やる気を無くしてしまう、、、そんなパターンだったかな、、

そんなネガでも、とにかく、、イメージが見える所迄、、何日か作業する。もし、、見えてくれば、、、自分の記憶にどんどん近づけていく、、見せ方もある。大きさ、、プリントとの距離、、質感を活かすのか殺すのか、、、、、、、この一枚を必ず仕上げる、、、強い意志が必要。。。若い頃より、集中力が低下したのは感じるが、、このスタイルは昔からだ。。。

面白いと思った事は、、、、昨日作業したイメージは2009年の撮影だが、、翌年のネガにもまったく同じと言っていいネガがあった。古い納屋の中で、錆びたボトルの立体構成、、なかなか同じアングルにはなりそうにないのだが、、、ネガは数ミリしか違わない、、、、光迄そっくりだった。

イメージは偶然でなく、、必然の中で導かれている。なんとか仕上げなければならない、、、、


09/11 昨日と同じようなイメージ、、、プリントを続けている。今日のネガの方が難しい、、、、、水洗中で切り上げて、、、、田園の美術館へ向う。E.K.Brown の湿板写真展へ。コロジオンは独特な技法でネガは本来とても美しい、、、、

いつも買い物や都内に出る途中に通っている道だが、、、美術館、?資料館があったなんてまったく気がつかない、、、湿板ネガからの巨大なプリント、、、それはNYで見る巨大なプラチナプリントのような存在感を持っているのか?もちろんコロジオンはネガプロセスなので、どうやって拡大してあるかにも興味があった、、、その反面、、、地方の役所絡みの展覧会、、、と言う事を考えれば、、、アートと言うよりはイベント、パフォーマンスと言う事も考えられる、、、コロジオンの美しさはすばらしい物だが、、、、、、

結果として、、展示はとてもチープな出力に過ぎなかった。もちろん、、写真としてのレベルは満たしているのだが、、、湿板、、、と、言う部分は懐古主義的なパフォーマンスで、独特の美しさはまったく感じられない。もちろん、、カメラや機材が展示されていたり、、、ガラス板のネガが展示されていたりするのだが、、、湿板写真、その美しさを伝える物は何も無かった。せめて一点でも良いから、オリジナルと言えるプリントを飾ってほしい物だ、、、あるいは目立たない所に飾ってあって見落としたのか???フライヤーの印刷は美しいのだが、、、、

もちろん、パフォーマンスとしては、十分効果的に出来上がっている、、、この場所ならばこれで十分、、、そんな感覚は、、、この地に住む私ならではだろうか、、、、、。

フライヤーには。。。アートと言う言葉が使われているが、、、この展示では、、芸術としての存在感を感じ取る事はできない、、、これは、、、アートに対する認識の問題なんだろうか???


09/11朝 珍しくシーツを洗濯中。けっこう久しぶりだ。昨日のコーヒーの残りを飲みながらこの日記を書く。

昨日早朝、珍しくAgfa 105 を調合した。アンスコのA 120 とわずかしか違わない処方だが、30年前のノートに、、ハイライトに少し違いがある、、そんなメモがあり、とにかく試してみようと思った。アンスコのA 130 を試したい所だが、、グリシンの手持ちが無い、、、、、

原液処理の処方なので、安定するのを待って、、、夕方少し使ってみたが、、現在プリントしている暗部の多いイメージではA120との違いがまったく判らない、、、露光量もまったく同じでシャドーの色、濃度は区別がつかないようだ、、、、ハイキーな絵柄なら少し変化があるのか。。。あるいは、、フラットニングを済ませ、、ゼラチンが平面化すると違いが見えてくるのか、、、とにかく区別がつかなかった。。。。。

現像液も、つい、慣れている物で済ませてしまうが、、、印画紙の銀塩は、、同じブランドでも昔と比べるとずいぶんチープだ。入荷の安定した紙を使いこなすには、プリントの技法は、昔覚えた物だけでは不十分。新しい方法も、、探さなければならない。

昨日、マルチグレードのイルフォードを注文していたら、、、国内でもGallery のグレードペーパーが発売されている事を知った。円高の恩恵??これが使えれば、、、そんな事を考えるが、、価格はあまりにも高い。

モチーフを模索するうちは、マルチグレードの紙を使い。。。全ての部分に結果を見い出してから、、最高の紙を使う、、、そんな方法論もあるかもしれないが、、、

黒の濃度はとても相対的だ。そして、、、その感覚を理解しなければ現代の紙は使えない。濃度計で測ればあきらかに違いがあっても、、、周りの明るさとのバランスで、、明るくも暗くも、、、どちらにでも見えてくる、、、、、、、

質の高いグレードペーパーを使っていた頃、、シャドーのデティールを消してしまう事はとても難しかった。黒をつぶして滑らかにしたくても、、、どんなに焼き込んでもざらついた質感は出てしまう、、、今の印画紙にはまったく考えられない事だ。。。

当時の印画紙では、、ゾーンシステムのゾーンゼロを決めようとしても、、露光をあげれば濃度はどこ迄も上がっていく、、、これがゼロだな、、そんな見きわめを反射濃度をチェックしながら決めていた事が当時のノートに、何度も出てくる、、、、、、、

今日は午後、、作業を中断し、買い物に出かける。夷隅市のの民族資料館で、E.K.Brown の湿板写真展、、、と言うのが気になっている。。。

気にはなっているが、、少し懐疑的な所もあり、、地方の資料館でやっている事を考えると、、、アート、と言うよりはイベント性、、、デジタルマスタリングの、、インクジェットだったりしたらがっかりだが、、、もちろんそれでも、イベントとしては十分だが、、、、、いつも買い物しているスーパーの裏にあるらしいが、、、まったく気付いて無かった、、、、、、、田園美術館。。。。勉強不足、、、と言うか、、、情報不足だと思う。。。双方の、、、、、


09/10朝 今回の個展は今迄のネガを整理する上で良い方向に向っている、、、この作業にどんどんのめり込んでいく、、、新しい作品、新しい感覚ををレパートリーに加えたい。

昨日迄2日間は、2009年のイメージ一枚を手掛けているが、この一枚は撮影した時のモチーフがまったくプリントに反映されない。何度も諦めかけたが、、少し見えて来た。。。。このようなネガがけっこう枚数があり、たいがい諦めてお蔵入りなのだが、、、

2日間、色々なアプローチを試していると、、、やっとモチーフが見えてきた。作品に仕上げるのはまだまだ先になりそうだが、、、まずは見えてこなければダメだ。見えてくれば、、、それをどんどん磨き上げていく。これは彫刻のような感覚。

撮影のような直感的な作業では無く、、地道な作業が必要なのだと、、、アプローチは、、、とても見つかりにくい所にある、、、安易にテストプリントを繰り返してもモチーフはまったく見えてこない、、、、、強い意志で色々な方向から作り込んでいく、、、長い時間、、、そのうち見えてくる。。。。。

プリントを始めてからまったく酒を飲まないので、作業が終わっても深夜迄眠れない、、、少しづつ、、会場の図面に作品のイメージをあわせはじめている。今週末にはレイアウトを完成させ、、タイトル、DMのイメージを決定しなければならない。

今日も新しいネガを試す。、、、、今迄諦めていたネガを、、少しづつ形のある物へ、、、、、、、、、、


09/08朝 昨夜遅く帰宅し、あまり眠れなかった。いろいろと考えなければならない事がある。一つは打ち合わせを終えた伊豆の展示の件。そして、、、急に決まった西麻布の展覧会。

先日解凍したフィルムは、工房の冷蔵庫に移し、再冷凍する事になった。。。。しばらくは、プリントだ。

下見を終えたギャラリーの写真をもとに、これからインデックスを作成する。西麻布のインデックスが決まってから、伊豆の展示のテーマを決める。個展を優先しよう。

西麻布のギャラリー。昨日下見に伺った時は。小さめの額が間隔を詰めて40点近く飾られていたが、、、私のプリントだと、細かい物を合わせても30点弱。おおまかな印象では約20点を基本構成して、後はスポットのコーナーを埋めていく感じ。。。。

昨年の bauhaus gallery の展覧会との重複したイメージを避ける、、、、全て新作で、、とは思わないが、、、、今迄とは違ったモチーフ。。。サブジェクトに捕われず、画面のイメージで構成する。。。廃虚もあれば泥のイメージ、、ひび割れた壁、枯れた植物、、全体的に暗いイメージで構成する事になるが、この辺りは、、ゼラチンシルバーの重みと言う事で、、、、、いろいろ悩むがこの方向しか無いかな、、、、、、

タイトルも決めなければならない。、、、ふと頭に浮かんだのは、、、darkly noon、、、?意味ありげすぎる感じで、、ダメか、、、もちろんサブタイトルだが、、、


09/04 10月の展示の打ち合わせ、、、春日さんの展覧会も兼ねて銀座へ。

午前中に先日の撮影で気になっていたカメラの蛇腹をチェックする。一ケ所挟み込んできれているところを見つけたが、、ハレーションの原因では無さそうだ。スタジオから補習用のテープを持って帰るのを忘れないようにしよう。

ごく、稀にあらわれる、画面隅の薄いライン。たいがいはフィルム直前の金属部分や蛇腹のハレーションだが、、、フレームギリギリの数ミリのところ、、、、、良く考えてみると、、縦でも横でもあらわれると言う事は、、、蛇腹側では無く、バックフレーム側か、、、


09/02 工房の冷凍庫からいくつかのフィルムを解凍する。解凍、冷凍作業で最も心配なのはオルソフィルム。レリースペーパーの入っていない印画紙のようなパッケージ。このフィルムは痛みやすい。100枚解凍したが、、、無事使えるのか?

銀塩のフィルムそのものが希少な存在なので少々のピンホールダストなどは気にしなくなったが(あきらめだが、、、)数ミリのブラックスポットが入って使えない物がけっこうある、、、解凍したフィルムの数枚を、、、もったいないけど明室でチェックする必要がある、、、、、

それ以外では、赤外のシートが4箱、TPが、後期のパッケージでひと箱。ずいぶん前のアクロス。また、、、撮影に出かけるべきか悩んでいる。。。。


08/31 昼前にスタジオを出た。モデルの撮影などドタバタと忙しかったが、、、、、自宅に戻る、、と、思うと朝6時くらいから仕事をはじめ、少しでも空いている時間帯の電車をえらぶ。

スタジオの賃貸契約の更新期限が迫り、存続させるかどうか、ギリギリ迄悩んでいるが、、、、続けなさい、、、と言う声のように、、少しだが仕事は入ってくる、、、、、、、来週には決めなければならない。。。。。若い頃は2足のわらじ、、、なんて思っていたが、、暇になってみると、、、片足づつチグハグなわらじを履いているようにも、、、、

何故、、続けたいのか???中目黒の暮らしに未練があるのは事実、、、街を歩いていると、、やっぱりここが落ち着くな、、、そう感じる事もある。たとえどこにも出かけなくても、、都会にいると言う気持ちは、、、まだ、自分にとっては、何かの支えになっている、、、、スタジオと言う空間。光を創って写真を撮る、、、その行為も、、自分に染み付いていて、、人物でも、、やっぱり、、、安心して思いどうリの仕事が出来ているように感じる。。。。。スタジオを持たないカメラマンが圧倒的に多くなったけど、、、、

途中、漁師町の床屋で髪を切る。ここで髪を切るのは2度目。なんだか中目黒より、、落ち着くから不思議だ。いつものスーパーで買い物。豆腐を6丁。ビール(ビールのような物だが)6缶。卵とゴーヤ。50円で5本のキューリ。明るい時間に自宅に戻るのはひさしぶり。まずはキュウリをピクルスに(今回はキムチ風)。続いて豆腐2丁を丁寧に水切りしてゴーヤチャンプルの準備。夕暮れ前に風呂に入ると、、スタジオで見たのと同じ満月が見えた。


08/29朝 昼前の電車でスタジオに向う予定。少し頭を切り替えなければいけない。。。。。。。

08/28朝 昨日は結局プリントしなかった。さすがに身体が辛く、風邪薬を飲んで、買い物など家事を少し。。。エアコンで夏風、、と言うより、足がむくんで動けない感じ、、、ひさしぶりに料理。鳥ハム風の蒸鳥を2キロ。胸肉だが豆板醤やゆず胡椒をつけて夏には良い逸品。1週間分はあるな、、、、、食べるのは明日から。夕食は貰ったナスでマーボナス。5時の時報を聞く頃には70円で買って来た発泡酒をあける、、、、、、、、早く寝た。

ここ数日は台風の影響で海水浴場は遊泳禁止。天気が良いのでにぎわっているが、海に入っているのはサーファーだけ。沖では海女が潜って何かを採っているのが見える。涼しくなったら散歩しよう、、、夕方になったら、下の堤防へ降りてみよう、、とか、、、いつも思っているが、、近くの海が気持ちの中ではとても遠い。。。夏の始めには寂しげなカナカナゼみが鳴いていたが、最近は盛大にアブラゼミが鳴いている。

最近はバッハばかり聞いているが、、、音の出る小さな箱が発明されて小さなディスクに入った演奏をどこでも聞けるようになるとは、、、バッハも考えなかっただろうなんて、、、馬鹿げているが、、、、、音の出る箱、、、、、100年以上前の芸術、、あるいは1000年以上前の、、、芸術に触れる事ができる、、、、

液晶モニター、、この光る板がラファエロやゴッホを部屋の中で見せてくれる。今は見せかけの3Dなんかでごまかされているが、、、、、すぐにモニターは質的な進化を遂げて、絵画のマチエリさえも再現するようになる、、、、もちろん、、その為に最適化された新しい芸術も生まれてくる。。。。美術は変わるのか?美術における物質的な物の意味は、、、、、、

オリジナルと言う考え方。それ以外の物は複製なのか?、、、、自身の銀塩プリントをスキャンして限定版の写真集を作る写真家がいる、、、私にはその感覚はあり得ない。。。。。そのプリントは、、つまりもともと、銀塩の両分など満たしていなかったと言う事、、、、

たとえば、、粗末な印刷ならば写真集も良いと思う。見る人の想像力はつたない網点を補ってオリジナルへの道筋を作る。精度が高ければ高い程、、複製は複製で完結してしまう。銀塩の魅力を知らない人にはこの感覚は判らないと思うが、、、、そんな事を言っていると、インクジェットの再現力を知らない、、、などと言われてしまうが、、、、オリジナルの意味を、、破壊してはいけない。特に今は、、、、、


08/27 昨日、遅く迄作業して全てのネガのコンタクトプリントを作った。プリントしてみようか、とも、思ったが、雲や空ばかりではネガを見てもイメージが掴めない。

コンタクトなら判るのか?、と言う疑問もあったが。結果的に少しはイメージが掴めた気がする。コンタクトと言う作業は好きでは無く、ふだんはやらない物だからよけいに疲れる。

これからプリントしなければならないのだが、、、ずっと暗室が続き、さすがに疲れた、、、


08/26朝 昨日のフィルムにナンバーを入れてチェックしている。昨日は23枚全てを処理しフィルムの現像は終了。朝8時からほぼ12時間。途中からエアコンの具合がよろしく無いが、、、作業終了迄なんとか動いてくれた。

先日、トーンカーブを書いていて、ああ、そうだった、、、と思った事がある。TP4415のキャリブレーションだが、日陰と直射日光を含めるかではカーブに大きな違いがある。このフィルムは長波長側の感度が高く一段以上のシフトがある。

極端なショートスケール、高いガンマで使用するフィルムなので直射日光下で使用する事は少なく、今迄あまり考える事は無かったが、、、ショートスケールゆえ、1ステップ以上シフトすると画像のイメージは一気に変化してしまう。露出の難しさを今さらながら考えさせられる。

露光の法則は、一律では無く被写体によってまったくバラバラ、、、今回は空の雲だけ、、、情報収集の為にふだんより多くフィルムを使った。TP4415には、Kodak のNo.29を使用。スポットメーターとは感色性が大きくずれているように感じるので(あるいは便宜上)暫定的な露出倍数を決めて使用している。オルソのRF102はKodakのNo.15フィルターを使用。赤外のR1410にはFuji のsc68を使用した。

現像したネガを見て、、、「確かに、そのようになっている」、、、と、いう感覚は濃度を測らなくても十分感じるが、、、、特に今回は、、、プリントしなければまったくイメージが判らない。立体としての雲、、、そのような表現は可能なのか?

ここに引っ越して来て、毎日空を見る。自分の表現とはまったく違う、、、何層にも重なる美しい雲、そして、、、雲にも、、大きな違いがることも感じ取れるようになった。

デジタルのカメラから、表現域の広い液晶モニター、、、そう言うモチーフだと、、、感じなくも無いが、、私にはもっと物質的表現、、銀塩の紙で見てみたい、、、

液晶モニターの表現力には感心させられる。印刷物以上の解像度、、、現実世界のようなダイナミックレンジ、、、Web 、あるいはFBの500ピクセルに満たない画像でもそのイメージはけっこう伝わっていく、、、、、、、しかし、、私にとって、原点は紙だ。


08/25朝 昨日は水温が30℃を超え、処理を躊躇ったが、10枚を処理。今チェックしてみるとそれほど大きなダメージは無いように感じるが、、、、

予定ではこれから20枚の処理。


08/24 10日ぶりに帰宅。信州の山中からまずはスタジオへ。さらに一仕事終えて自宅に戻る。

16日の夜スタジオを出て夜明け前に万座。白根、小串、米子、、、2000メートルの尾根を歩く。大気の状態が不安定、、、これを狙って出かけたのだけれど、カメラ以外まったく準備をしなかったので、雨具は都内で使っている折り畳みの傘一本。何より靴が無いのが辛かった、、、、

A.アダムスのコメントの中に、、「、、、雲に対して山頂を配置する、、、、」、、、、これがなかなかできない。。。。立体として、存在としての空。それを、背景として捕らえない、、、、そんな事を考えながら空ばかり見る。

自分の解釈で、写真とは、輪郭を持たず、、、、すなわち画面は一つで、、背景はない。、、、、風景の中の空はどうしても地上と分離されてしまう、、、A.アダムスのもっとも写真的なところは、、、それを一体に表現しているところ、、、、、、、

大型のカメラで空を撮るのはとても難しい。その辺りのスキルは、、今回、、1日目、2日目、3日目と、、、日にちを重ねるうちに少しづつ慣れてくる、、、すばらしい空間に出会えるのはいつのことになるか判らないが、、、物の見方、、、それを少しづつ、、、積み重ねて、、活かしきれるように、、、問題は自分の中にある。

最初3日間は何度か雨に降られた。歩いているうちに乾く程度なら良いが3日目の雨は辛かった。翌日には、、濡れたままの装備で歩かなければならない。

日焼けも辛い。持っていた日焼け止めは1日分で、ほとんど効果がなく、、空ばかり見ているので顔だけがどんどん日焼けする。顔全体がはれて目があけられない、、、その後は、皮膚が剥がれて落ち着いてたが、見た目はけっこうな迫力で、昨日の撮影スタッフにはどん引きされてしまった。医者に行け、と言われたが、今さら、、、と言う感じ。

顔に関しては、痛みが無くなってきたので結構気にいっている。もともと、ひび割れていく、、、剥がれていく、、大地やペンキ、、そう言う物が好きなのかもしれない。そして、今迄には見えなかった自分の表場が見える。ゴッホの自画像を思い出す。

昨夜、4本のトーンカーブを書いてみた。濃度を測っただけで済ませがちだが、、、、、やはり、、カーブを書くとわかりやすい。

テストレベルだが、、、、撮影したフィルムの処理を決める。被写体の記憶、メーターの数字、今迄のネガ、、、、、、、どのカーブにのせれば良いのか、、、


08/14 明日からの仕事の為にスタジオに向う。ついでに信州辺り迄出かけてみようか、、、そんな事を考えてホルダーとカメラを用意している。6月に整備したカメラだが、、もう錆び付いていた。ホルダーには冬に入れたままのフィルム、、、非常用の食料からカップ麺とレトルト食品を探し出してバッグにつめる。

別に行くあてはないし、、、ただ、、準備をしているだけかもしれない、、、、、


08/13朝 ひさしぶりにコーヒーを飲む。スタジオで10日程すごしながら、仕事の合間にWeb 用のイメージを仕上げた。

70点程だったが、それでも3日間の作業。。。自宅に戻ってチェックしながらアップの作業を続けているが、、、スタジオの優れた環境から一気にチープなモニターになるとスタジオで最適化した画像も普通のPCユーザーにはコントラストが高すぎるかもしれない、、、などなど、、色々な事も感じている、、、、一度新しいMac で見てみたい、、、、、

自宅に戻ってからは機械的にページを組み上げているのだが、、単純作業の疲労の為、、だんだん速度が落ちていく、、、、眠りたいのだが、、まったく眠れない。


08/12 サーバーの移転を完了。少し不安定だが、、新しいサイトと平行して別々のドメインでスタート。

08/02 先日やっとモノクロのインデックスを仕上げ、サイトをアップした。昨年の10月に全ての作品を複写してから半年以上。Win への作業環境の変更も含めて、なかなか捗らない。今回はサーバーにアップする途中でhome の階層を変更しなければならず、この作業だけで丸一日、、、、早めに気付いて良かった、、、、

アップしたと言っても、モノクロのインデックスだけ、、、、だが、、これから一気にイメージを仕上げていく。とにかくセレクトに時間がかかった。各イメージのページはエディションやストック情報を含めるかどうかで少しもたついているが、決まってしまえば進みは早そうだ。。。そして、、、FBと連動して制作は進める予定。この部分も初めてだが、FBではひとまわり小さいイメージをアルバムで公開し、Home への道筋を作りたい。

とび石のスケジュールに惑わされ夏の撮影になかなか出かけられない、、、又しても変更があり、結局、御盆の時期しか時間がとれなくなった。一昨年、その時期に出かけた時は大渋滞、、、そしてどこに出かけても人が多く、、、時間を無駄にした印象が強かった、、、今年はどうなるのか、、、、しかし、どうしても旅に出たい。

水温が25℃を超え、プリントにはよい条件だ。2点だけ仕上げたいイメージがあるのだがなかなか手が付けられずにいる、、、夏が終わってから、、、そして、Web のポートフォリオに合わせてポートフォリオセットを製作する構想も持ち続けている、、、どうせ売れないのだから、、とても高額なセット???そんな事を考える。確実に銀塩の紙は無くなっていく、、、、、、、、一気に仕上げる事はスキルアップにはとても良い、、、

明日からスタジオに入り、撮影と、Web のイメージを仕上げる。。。しばらく過ごしたらもう御盆の季節に入る、、、撮影に、、、と言う気持ちではなく???、、旅には出かけよう。昨日は伊豆高原に誘われていたが、仕事のスケジュールが見えず、出向く事ができなかった。春日さんのアトリエで Peter.Miller 氏にお会いするチャンスだったのでかなり残念。フォトグラビュール、、、かなり繊細な銅板転写プリント、、、それぞれの技法に、それぞれの表現。



mail home
更新履歴