作者近況2011 2011年11月 2011年05月
201109月 2011年07月

01/31朝 昨日に続けてフィルムの現像作業を進めている。フィルム以外の事で考えなければならない事がいくつかあり、完全暗黒の現像中にふっと考え込んでしまい、思わぬミスが出る、、、、、枚数が進まない、、、、

北海道の撮影中に壊れてしまった車を修理に出していたが、、、整備工場から電話で、修理を断念し、廃車にするようにと言う連絡があった。

うすうす覚悟はしていたが、、やはりダメだった。他にもダメージがあり、車検を通すのも難しいそうだ。多くの問題が次から次にやってくる。平静を装っていても、暗室の暗闇でふっと考え込んでしまって時間が止まる。

とにかく車を探さなければならないが、予算は予定していた修理代レベル、、中古の相場や、適合する車種などが頭の中で廻っている。そして、今の車の廃車手続き、、、千葉に来て初めての登録なので車庫証明とかの勝手も違う、、、


01/28 5月に伊豆高原で参加させていただく展覧会の打ち合わせで東京駅へ。写真家の春日広隆さんたちと。。

朝早く快速の停車駅迄車で向ったが、、、又しても車の故障でJAFを呼び、修理工場入り。年明けから修理工場に入っている撮影用の車ではなく、地元で足に使っている20年以上前のトヨタだが、、、このまま廃車になりそうだ。代わりの軽自動車を探してくれると言うが、おいくらですか、、と恐くて聞けないが、良心的な修理工場らしいので、頼んでみるか????トラブル続きで印画紙を発注する資金が、、、、、

打ち合わせには1時間以上遅れて参加。写真家の木戸孝子さんとは初めて顔をあわせる。同じ高知県の出身でびっくりだ。NYのICPで写真を学び、現在は仙台在住。私以外は文化レベルが高くて恐縮。今回の展覧会は面白そうだ。土居慶司さんを含めた4人だが、土居さんが古典技法で参加すると、ゼラチンシルバーは私だけになる。みな、作品の志向が違っていている。そして展示空間のすばらしさ。

その後は、gallery bauhaus [ GELATIN SILVER COLLECTION] 展へ。この展覧会は、想像以上に面白かった。それぞれの作家の、写真との距離感、何を生み出すのか、、、と言うような精神的な位置付けがはっきりと伝わってくる。プリント一点に注ぎ込まれたエネルギー!!!初めてオリジナルに触れた作家も多い。雑誌などのチープな取りあげられ方ででまったく誤解していた作品もある!!!

注ぎ込まれたエネルギー、、それが物質になり、強く語りかけてくる。私の作品は、この展覧会の中では少し珍しい抽象的な図柄だが、、そう言う、一人一人の作品に対する違い、、感覚、、何もかもが見える気がする!!!


01/27夕方 未だ夕方だが、少し早めに作業を終了、3日間で現像したフィルムは30数枚。いつもと比べるとずいぶんスローペース。今日も午前中は昨日のフィルムをチェックしてナンバリングや濃度の測定、テストからの本番処理を模索したりと実際は作業していない。時間があるのだから、、、と、余裕のペース配分だが、、、明日は5月の展覧会の打ち合わせで都内に出かける。。続きはそのあとだ。

先週から処理を始めたが、まだ、、半分以上のこっている。ペースは遅いが学んでいる事も多い。今年は各フィルムの、露光方法を変えた。

必ず同じ露光を2枚。以前は感度の違うカーブの設定だったが、今年はスケールごとに感度は振らず、同じ物を2枚露光する。これは、、あまりに多かったフィルムの汚染に対応する予防策でもあるが、昨年のフィールドワークで、ゾーン5をクロスポイントとする現像方法をいくつか用意した事に因る。ゾーン5を固定したカーブをそろえる事で、その一枚に対する処理法法はぐっと幅を持つ事になる。

たとえば、最初に一枚現像し、汚染やダストがなければ、ハイライト、シャドーの濃度をチェックした上で、もう一枚の処理法法を考えれば良い。もちろんおおまかな感度はいくつか設定しているが、、、概ね被写体と向き合えば、表現法法に因って、露光を変えると言うよりは、、フィルムを選ぶべきだろうと、、、

作業手順としては、まず一枚を現像し、濃度を細かくチェックする、、そしてゾーン5を中心にクロスしたトーンカーブに割り振って、もう一枚の現像方法を模索する、、、結果、、非常に似通ったネガが、2枚作れるわけだが、、、大きな違いは別のフィルムと割り切れば、、事故の確立は低くなる。、、撮影現場での判断ミスや、番記によるタイムロスも半分になる。

明日は出かけるのでので今日は早く休むつもり。夕食は何にするか考えながら、、、、


01/25朝 昨夜、遅い時間に電車で帰宅し、夜の間に暗室の温度を上げている。やっと20℃近くになった。作業環境が整う迄24時間くらいかかる。

身体が疲れていて何かエンジンのかからない感覚。現像したまま乾燥機に入っていたフィルムもナンバリングしてチェック。ピンホールダストは多いが、汚染は見受けられない。この乳剤はいくらか良好だ。ハイライトのディテールを見ていると、、、未だ、、銀塩をこえる物は残念ながら???、、、ないように感じる。光は銀へ、、物質に、滑らかに変換されている。すばらしい!!絵柄はいまいちだが、、、、、このフィルムさえ、もう手に入らないとは、、、

週末には戻りたい、、そんな考えだったが、パラパラとで撮影が続き、1週間以上スタジオで過ごした。22日は佐藤美術館のギャラリートークへ。先日見れなかったほかのフロアもゆっくり鑑賞。トークの中で、美術は美術から、、志すきっかけは、美術作品に触れる事から始まった、、、そんな話に、心が安らかになる。人は、、乾きを癒す物を探している。

撮影では、フランス人のオーボエ奏者、M・ブルグ氏を取材、学制時代好きだったいたハインツ・ホリガーと交流の深い人だ。管楽器の中で好きだったのはリコーダーとオーボエ、肉声に通じる音色の暖かさ、、、

撮影のない日はスタジオの模様替をして過ごした。いらない物を処分し、ある意味大掃除だが、ずいぶん広くなった。昨年末迄稼動していたホームサーバーが無くなった事でPCのレイアウト変更がずいぶん楽だ。デジタルになっていらなくなった物も多い。震災で壊れた電気スタンドも捨てた。18の頃、浪人していた3畳の下宿で、電気製品はこのスタンドだけだった。


01/17 10枚以上のフィルムを現像した。かなり疲れた。昨年テストした時より汚染が少ないように感じる、、、良い事だ。

昨年と比べて随分と、丁寧に、、時間をかけて処理する。どんな事でも、トラブルの原因を、、少しでも少なくする。フィルムそのものに原因があるのはしかたがないが、、、今回の乳番は昨年より良好。事前にフィルムをチェックして良かった。。。相変わらずピンホールダストは入っている、、、これは未露光でもフィルムを確認すると付いている。しかたがない。ブロアーで取り除いても、フィルムのどこかから新しいホコリが付いてくる、、、、、コードノッチが入っていないようなフィルムだからレリースペーパーやパッケージ、ノッチのかすなどが付着するのもしかたがないだろう。

今日の処理から液量を一枚当たり200ccに増やし、2分間の前浴処理を取り入れた。テストではいくらか効果がある。現像液の処方も今迄とはまったく違う。

昨年の今頃は東北で撮影していた、風が強くたいへんだった事を思い出す。

明日は午前中からスタジオに出かけ、19日からの撮影に備える。週末迄戻れそうにない。


01/17朝 水温は5度以上にならないが、現像作業を開始する。少しづつ、、、撮影の記憶が消えないうちに、、フィルムに仕上げていこう。一枚でも良い、、

まずは12月21日の分、、、道内に着いて、、初めて穏やかな天気の日。長い距離を歩いて腰を傷めた、、、いろんな事を思い出しながら、、、


01/16 昨日迄2日間は来客があり、博多より直送の鳥鍋のセットを御馳走になった。白濁した水炊きだが、すこぶる美味。デザートにいただいたプリンも当地の物で、これも最高。うちの料理はオイルサーディンや豆腐料理でなんとも安上がり。申し訳ない、、、

フィルム現像の予定だが暗室の温度が上がらず断念。外の気温が5度を切ったままで、昼になっても水温は5度を超えない。


01/14 都内で2件の撮影を終え、美術館で始まった彫刻の展覧会へ、そして電車で帰宅。

この展覧会は、昨年秋よりカタログの撮影を担当し、ブロンズの世界を堪能させていただいた二田原英二氏の個展だが、他のフロアでは、若手作家の作品も展示されている。今日はあまり時間がなく氏の個展のみ。他のフロアを含めて、来週一日ゆっくりと見る予定。

場所も、光もまったく違う空間で同じ作品に触れる事は良い体験だ。このギャラリーは必ずしもこの彫刻に最適、、と、言う空間ではないが、そんな中にあり、それぞれの作品の違い、スケール、迫力、、、、、、あるいは共通点、方向性、旋律の様な物、、、比較し、、感じ取る事ができる。一つの部屋の中で全ての作品が見渡せるおもしろさ、、、そして会場の暗さが新鮮だ、、想像力をかき立てる、、、あっという間に時間が過ぎる、、、光が影を生み出すのか??それとも闇が光を?


01/10 撮影したフィルムの整理がやっと終わった。思ったよりカット数が少ない。使用した量は予定の2/3ほど。旅を早く切り上げたぶん、、と言った感じだが、やはり、、、なかなか撮れる物ではない、、、、昨年と違って今年はゆっくりと現像する。撮った順に処理したいと思っている、、、一枚ずつ。

明日からは、gallery bauhaus [ GELATIN SILVER COLLECTION] 展が始まる。HABORO 2002 を一点展示させていただく。他の作家の作品のなかで展示される事は少ないのでとても興味深い。ゼラチンシルバーのオーラを感じたい。私の写真はどうなのか?????

今日からスタジオに出かけ(ある意味仕事始めだが)、撮影や諸々の用事を済ませて遅ければ週明け迄戻れない。

修理工場に入っている車は、安値な中古部品を探していて、、しばらく時間がかかるとのこと。来月には車検を迎えるし、今回の修理だけでもディーラーならけっこうな金額がかかるところだが、、、安くすめば、、とても助かる。。。


01/07 少しづつ旅の片付け。旅行中の洗濯など。

撮影旅行は17日のフェリーで本州を発ち、18日に苫小牧に入った。その後年末に車の調子がおかしくなり、どんどんひどくなる車を騙し騙し1000キロを走って苫小牧に戻り、4日のフェリーでやっと大洗に上陸。その後は修理工場に引き取ってもらい、代車のバンに荷物を積み換えて自宅に戻ると言うトホホな物だったが、何らかの成果はあったと思う。

奇跡的に(自分ではそう思うが)無事戻れたので、修理が完成したらまた出かけよう!!!


12/17〜01/05 北海道撮影備忘録、、

12/18 17日に大洗港を出て18日昼に苫小牧に着く。明るいうちに山を超え余市の道の駅に泊まる。思ったより気温が低い。荒天の日本海側から撮影を開始したい、、荒れてこそ日本海。

昨日、フェリーの船内でスタジオから持ってきたウイスキーのビンをゴミ箱に捨て、撮影旅行中の完全禁酒(禁ウィスキー、、禁ビール、、などなど、今迄いろいろあるのだが)を決めたのだが、撮影への意気込みはともかく、経済的には効果は大きい、、、だが、、あまりにも夜が長い、、、、いつ迄続くか???

12/19 余市から半島を廻りカムイ岬周辺へ。強風で岬へ向う道も閉鎖、周りの海岸も風が強い。カメラを出して1時間以上待つが雲が決まらない。岩内の道の駅に泊まる。

12/20 岩内を出て松前を目指す。途中カブト岩周辺で路肩に突っ込み前後輪ともスタック。周りをシャベルで掘り牽引ロープをかけて引っ張ってくれる車を待つ。難無く脱出し先へ進む。油断していた。思ったよりタイヤが減っている。未除雪の路面は厄介だ、、、

12/21 松前周辺の海岸線を歩く。岬迄、数キロ。珍しく風が弱く条件は良い。油断していて、、、腰を傷めてしまった。症状は軽く、来た時の倍の時間をかけて、、ゆっくりと車迄戻る。いろいろと注意の必要な事が、、、久しぶりだと、、

12/22 松前で堤防を撮影。夜明けは静かだったが、、、すぐに強風になった。岩海苔を採っていた人達も引き上げていく。風のあたらない海岸を探して江差迄70キロ程走ったが良い場所は見つからない。昨夜と同じ松前の道の駅に泊まる。ここはいつも風が強い。

12/23 一晩中風が強く車が激しく揺れた。波飛沫とごう音、、、余市迄戻りながら風のあたらない所を探すが、車から出られない所がほとんど、警報も出ているらしい。暗くなってから余市の道の駅に着いたが、途中の地吹雪は凄まじかった。ここは不思議なくらい風がない。明日からのスケジュールを考える、ここはネットに繋がり、天気図が、見れる。

12/24 道北に向う決心をし、稚内を目指し、余市を出る。小樽、石狩と海岸線を走るがその先は高波の為国道は閉鎖。迂回して峠をこえるが除雪されていない雪がけっこう深い。留萌を超えてからも未除雪の区間がある。除雪が追い付かない。羽幌迄来て地吹雪の為進むのを断念。天候の回復を待つ。あっという間に30cm程積もる。昨年はここで一晩に1メートル積もった、、そして雪崩で国道は閉鎖、、、今年はそんな事にならなければ良いが、、、いつもの道の駅に泊まる。

12/25 けっこう降ったが、何とか走れそうだ。ここの道の駅はなかなか除雪が入らず、自力で出なければならない。ショベルを出そうとしていたら、隣で泊まっていた焼き芋やの車が道を作ってくれた。いつもだが人に助けられて旅を続けている。すばらしくサバイバル仕様の焼き芋屋。ハブのロックに太いタイヤ、、、窓からは煙突。車内に泊まり、朝からイモを焼いていた。。。サロベツ原野をこえるが凄まじい天候。かなり深い吹きだまりをスタックしないように高速で通過していく。とてもカメラは出せない。稚内に着くといくらか風のやみ間がある。日没後、野寒布岬周辺で魚を干す台を撮影。昔から気になっていた所。明日もう一度チャレンジしよう。野寒布岬の駐車場に泊まる。

12/26 昨日の場所で夜明けからカメラを出すが風が止まらない。ここに留まって天候の回復を待つのか、天気の良いオホーツク海側に移動するべきか悩む所。試しに宗谷岬迄移動してみたら、いくらか天候が良い。一度、野寒布岬に戻り、サロベツを廻ったあと、オホーツク海を目指す。すっかり夕方だ。岬を超えて約100キロ、、、枝幸の道の駅に泊まる。少しドライの路面が混ざって車の状態がわかってきたが、、、ハブから音が出ているようだ、、、雪道にやられたか、、

12/27 天候は良好。オホーツク海側はいつもこんな感じだ。サングラスは必需品。野付半島を目指す。途中、紋別、サロマ湖、網走、などを通過するが、昔からあまり魅力を感じない。ドライの路面が混じり、走りやすい。300キロ以上走って2時頃、標津に到着。野付半島に向いトドワラ周辺の遊歩道を歩く。いつもより氷が多く状態は良好。ここは日没が早い。3時を過ぎるともう夕日だ。標津の公園の駐車場に泊まる。

12/28 ナラワラの中を歩く。コンディションは良い。ただ、、、空の表情は今一つ。空が決まらなければ見なれた風景だ。

12/29 昨日と同じ場所。晴天で光が単調だ。昼に一度切り上げて、違う林を探す。氷の状態が良いので、深く迄入れる。鹿の群れが多い。迷わないように目印をデジカメで撮りながら、、、明日の場所を決めて車に戻る。場所が変われば、気持ちも変わる。あとは天候。

12/30 夜、雪が降った。状態は良い。夜明け直後に期待できるカットを一つ。林にそって氷の上をひとまわり、、、だいぶ腰も良くなってきた。

12/31 昨日と同じナラワラを歩く。気温が高くなり雪も降らない、、昨日の足跡もそのままだ。天気予報に反して雲はなく、空の表情が良くない、、、そろそろ移動するべきか、、、、

01/01 午前中は昨日と同じナラワラの中を歩く。1カットを追加。その後は風蓮湖に移動。ここも珍しくみごとに氷っている。ただ、湖畔はつかみ所がなく撮れない、、、晴天だ。その後、、長節湖も見るが今一つ、、、キリタップの駐車場に泊まる。ネットに繋がらず天気は読めないが、明日はこの辺りで撮影しよう、、、珍しく雪がない。丘陵を歩くか、、、

01/02 涙岬より少し厚岸よりの丘陵を歩く。とても景色の良い所だが、断崖で、雪があると歩けない。今年はまったく雪がなく、気温も高く雨が降り出す始末、、、雨の中で撮り、びしょ濡れになって一度車で待機。昼には晴れて再び同じ丘陵を日没迄歩く。崖の放牧地はいつもは風が強く崖に近付くこともできないが、珍しく穏やかだ。長い距離を歩く。すばらしい所だ、、、今年は鹿猟のハンターが多く気を付けないと間違って撃たれてしまいそうだ。車から降りるなりいきなり発砲するのはどうかと思う。ゲーム感覚だ、、、一般の道路の脇から銃を撃っているのは常識では考えられない、、林道ではない!!厚岸の道の駅泊。ハンターの車が多い、、、

01/03 昨日の丘陵に出向く。今日は風が強く歩けない。釧路方面に移動を決めて国道に戻る。調子の悪かったリアのハブがかなり大きな音をたてる。これはもうダメかもしれない、、、旅を切り上げて帰る決心をする。ドライの路面だと少し安定しているが、、、、戻りながら、、、いくらかでもカットを加えたいと庶路の炭坑の廃虚に向い昼過ぎ迄、深い雪の中を歩くが、何も撮れない。ここは難しい、、、。カンジキを付けた足が深く沈み、一歩一歩、、無駄足だったか。。。

車に戻って走り出すとハブの状態が限界に!!、雪の多い路面に入ったのは失敗だった、、激しくロックし、打音、破壊音が、響く、、、ゆっくり、、ゆっくり、少しづつ進み、、港の駐車場でジャッキアップ。もう少し走れるか、、、ゴロゴロと唸るだけなら何とか走れそうだが、破壊音や、引きづり音が、、時折やってくる。ベアリングが一つづつバラバラになっていく感じだ。時折ジャッキアップして、車輪のガタを確認しながらゆっくり移動。どこ迄走れるか??

しばらく走ると、ウナリの音質が少し丸くなってくる、、50キロくらいは出せそうか??ハブの修理は、厄介だ。ディーラーに持ち込んでもすぐにできると言う物ではない。なんとかフェリーに乗せて大洗迄は戻りたい。車が少なく、、雪がない、カーブもダメだ、、ルートを考え、海沿いを走る。。。なんとか浦河迄走った。港に停めて、ゆっくり、動かしながら、冷ます、、焼き付いてほしくない。そのまま浦河の港に泊まる。未だ100キロ以上ある、、、

01/04 そこそこ冷え込んだ。恐る恐る動かしはじめると、状態は昨日と変わらない、、よかった。そのまま大洗の港を目指す。ゆっくり走って3時間程。安定している。。。大洗の街に入り、国道沿いの道の駅で休憩したあと、状況は一気に悪くなる。やはり、停めたあとが良くない。ごう音とともにロックし破壊音のあと激しい引きずり、、、もうダメかと思って脇に停めてバックし、ふたたび、少しづつ前進する。ガラガラ、バキバキ、ギーギー、凄まじい音だが、何とか動く。ジャッキアップすると。ガタはあるが、軽く廻る。うまくフェリーに乗せられるか???

正月明けのフェリーはとても込み合っている。予約を随分繰り上げる事になるが、キャンセル待ちで、少しでも早い便に乗せたい、いつ動かなくなるかわからないし、状態によっては乗船を断られてしまう、、、逆に言えば乗ってしまえばこっちの物なのだが、、、

運良く、すぐの便に空きができて、よろよろと乗船。船内に入っても混雑時期なので、移動が多く気がきではなかったが、、、、目の前にあるフェリー迄がとても、、遠かった。のどがカラカラ、、、150円の発泡酒を買って飲んでみるが、あまりうまくない???ビールにすれば良かったか??未だ旅は終わってないが、、、

長く禁酒していたが、、船内では無理だ。人間との距離があまりにも近い、、勿論眠れない。

01/05 昼過ぎに大洗港に着く。走りはじめにかなり緊張したが、異音の状態は昨日と変わらず無事下船。ジャッキアップして状態を確認したあと修理工場に電話する。

本日からの営業で、快く引き取りを引き受けてくれて助かった。代車のバンに荷物を積み換え、無事に自宅へ。途中、ビールを買う。千葉も思ったより寒い。

20日間程の旅だが、禁酒の件もあり、ふだんより節約できた気がする。走行距離は4000キロ程。スケジュールが短くなった分、ガソリン代は安くなり、年末年始にかかった分、フェリー代は高くなった。フェリーが56000円、ガソリンが80000円、食費その他が10000円と言った所。酒を飲まなければほとんど食費はかからない、、朝はうどんかラーメン、昼はチョコレートなどの携帯食料。夜はまた麺類か、レトルト食品、、時折、、やさいを買う。カセットガスやホカロンが、その他の出費。今年は通信のつながるエリアではFaceBookの書き込みに挑戦してみた。通信料なども今後の課題、、、

数年前より使っているEMの通信カードが、けっこう使えるようになった。エリア表示の無い地域でも、使用可能な所がある。それ以外の場所ではWillcomのPHS、これも昔から変わらない。メールならPIAF方式での使用が通信料が安い。旅行直前に、携帯電話をMovaからFomaに替えた。これはドコモからの通達でシステム終了による無料交換だが、エリアがわからず、少なからず不安はあった。未だにわからない事の多い通信端末だが、Fomaのエリアなら、スマホがあれば、全ての情報が見れるのだろうか?それともエリアは別なのか? iモードのエリアとはスマホの通信エリアは違うと言う説明を受けたので、、スマホにしなかったのだが???


12/15 昨日、撮影の準備を全て終えた。今日、車でスタジオに出かければ、数件の仕事が片付き次第そのままフェリーで北海道に出かける予定。

先週、フィールドでテストしたオルソフィルムのエマルジョン(702-1029)だが、今迄でコンデションが最も悪い。この乳番は一時期供給されたフィルム間にスペーサーのシートを持たないタイプでパッケージも作りが悪かった。フィールドでテストしたフィルムに多くのピンホールやブラックスポットが出た事で、未現像の乳剤の状態をチェックしたのだが、裏面のハレーション防止層から、乳剤面へ汚染が広がっているようにも感じる。

非常にもったいないが、残っている全てのフィルムはテストにも使用せず、状態をチェックした上で処分する事にした。これからもこのようなトラブルは続くのだと思うと気分が落ち込む、、、、

気を取り直して他の乳番(702-1024)をホルダーに装填。今度はスペーサーの入っているタイプだが、途中何枚かを抜き取って乳剤面をチェックする。異常は見られずホットする。通常のメーカーのフィルムからは考えられないが、、、、今回も他のトラブルはあった。今迄も、フィルムの端が折れていてホルダーに入らないフィルムがあったりするのだが、今回はコードノッチ。入っていないフィルムがある。この感覚はわからない。コードノッチが大きくずれて最初は微かに角が欠けている程度、、最後のほうでやっとフィルムにおさまる、、、カットも雑でうんざりさせられる。


12/10-13 月蝕の夜は赤羽で中華を御馳走になった。彫刻家のカタログが刷り上がり鋳造に関わった方々と打ち上げ。とても良い時を過ごした。スタジオに戻ってからは時折月が欠けるのを山手通りから見ていたが、明るい都会では少しつまらないと思った。これは御宿の月を知っているからなのか、、、

12日にスタジオでの撮影を終えてから車で帰宅。夕食に頂き物の良いワインを開ける。ひさしぶりの滑らかな感触。北海道の撮影用に冷凍してあるフィルムの解凍に取り掛かる。撮影旅行の準備を少しづつ始めている。

13日になり本格的に出かける準備。フィルムや機材関係は明日直前に進めるので、まずは生活用品。食料やコーヒーなど、、年末年始は意外な物が手に入らないので、ほとんどのものは持っていく。ブーツや手袋にオイルを入れても寒さの実感がわかない。

車にシュラフを運んだ帰りに、マンションのエントランスが賑やかだが、、、、何と鹿の足を解体していた。近所の山で罠にかかった物だが住人が足とヒレの部分を持ち帰り、、慣れた手付きで肉の塊に小分け、、、、悩んだ末に、、、もも肉と、ヒレを少しいただく。もう旅行に出るので、すぐに冷凍。ラップに包む肉が、、まだ暖かい。レシピはこれから考えよう。焼肉?ジンギスカン??、、カレー???

風呂から戻って夕食の準備をしていると今度は宴会の誘い。マンションの集会所で鹿肉の焼肉パーティー。。すぐに参加したが、、ヒレ肉は軟らかく、とても獣とは思えない。以前に住んでいた中目黒の自宅も1階にジビエの専門店があり、鹿肉やクマの肉をお洒落に料理していたが、こじゃれた雰囲気が肌にあわず入った事はない。参考の為に一度くらい入っておけば良かった。今日の焼肉は、想像をこえる良質の肉。まったく臭みはなく、とても軟らかい。。。北国で撮影中に見かける、かわいらしい鹿の顔が一瞬よぎるが、、、、、

獣、、生き物をいただくのだと言う、神聖な感覚が、、新鮮だが、、何かチグハグで、未だ自分の中に降りてこない、、、内澤旬子「空礫日記」三匹の豚とあたし 、、を思い出す。

ここのマンションのすばらしさは、環境もさる事ながら、人間のおもしろさ。若いサーファーから湯治客の老人迄さまざまで、、、プロの料理人、ペンキ職人、、大工、漁師、、、


12/10 午前中からスタジオへ、撮影は月曜日迄だが、できるだけ早く戻らなければ、、、、、

12/09 午前中は大波月の海岸で6枚のフィルムを露光し情報を細かく記録する。午後からは薬品の調合と現像処理。トーンカーブを実際の被写体に関連づける。途中壊れていたボイラーの修理が完了し、何とかお湯が使えるようになった。同じ日に作業する事で、できるだけ体感的に収得したい。

とても疲れた一日、月食だと思って外に出たが、明日との間違い。


12/08 昨日話に聞いた造り酒屋へ行ってみる。場所は検索してみるとすぐにわかった。御宿駅から歩いて数分のところ。

昔からの佇まいそのままと言った作りで趣のある酒蔵。今迄いくつかの酒造を取材した事があるが、ここはとてもバランスがよい。何より、、とても古い。ちょうど新酒の搾りの時期なのか、皆忙しそうで声をかけられない。なんとか一声かけて、、今回きっかけとなった、写真を展示してある記念館を見せてもらう。といっても、、開け放たれていて、勝手に入っても良さそうな感じだったが、、、、

とてもとてもこじんまりした洋館。そんな印象だが、旧さが程よく全体を支配している。どうやら、病院だったようだが、、、、


12/07 晴天で海は逆光だ。水平線あたりは白くかすむ。朝から、撮影できるポイントを探して近くの海岸を廻る。条件は悪いが一応カメラも用意する。昨夜地図でチェックした岩和田漁港付近。Google Eearth の画像では木立の中に微かに道らしいくぼ地があった。

昨日の雨でぬかるんだ山道は、崩れかけて沼に落ちそうだが、何とか海迄続いていた。最後は水路のように細く急なトンネル、そして崖の中腹に出てそのあとはロープと言う結構ハードな行程だ。とにかく雨のあとで足場が悪い。ロープで下るのは次回にして周辺の海岸を散策する。他のトンネルは事故があったらしくかなり厳重に閉ざされている。とにかく崩落、落石が多い。しかし、、、海岸線を防波堤や、テトラポットが覆っていないのはおそらくこの辺りだけ、、、、防潮堤がなければ侵食が激しく崩落を引き起こす、、、美しい場所は危険はつきものか、、、

昼前に自宅に戻りひと休み。夕方に再び近くの海岸へ。大波月。ここも美しい。思った通りこの時期の夕日は良い角度から入り江に差し込んでいる。雲はありきたりなので流木や浜辺を撮影する。フィルムのテストは次回でも良いし、、、釣り人の多い場所らしいが、、、人がいない事が条件だ、、、1時間程。

自宅に戻るとマンションの集会所で酒盛りが始まっていた。誘われるままに合流し、、遅く迄飲む。地元の情報収集には事欠かないな、、、面白い話を聞いた。

地元の作り酒屋。主人が写真好きだったらしく、御宿の観光ポスターの写真(結構話題になった)はそこの主人の撮った物らしい。昭和の始めの頃だと思うが、、、酒屋も古めかしくて面白いとのこと。。。。。場所を探して行ってみよう。


12/06 夜が開けてすぐに出掛けよう、、、そんな事を考えていたのだが、、天候に変化がないのでゆっくり朝食をとり、身体が温まってから、、8時を過ぎて出かける。6時に起きた時は未だ真っ暗だが、すぐに明るくなる。程よく雲が立ちこめている。

ここに越してきて2年になるが、機材を持って海岸に出かけるのは始めて。先月立寄った海岸が印象的だったのでまずはそこへ。フィルムのテストが目的なので、自宅のベランダより情報量が多ければ良いだろう、、そんなつもりで出かけた。車で10分程のところ。。。

夏とは違い、平日は人気もない。思っていたよりも、撮影地としても良好。フィルムのテストと言うより、撮影できる場所を探して歩き回る。いくつかの海岸を廻ったが、皆良い場所で、、結局、、天候がベストの時に撮影を、、、そんな事を考えてカメラも出さずに戻ってしまった。午後からは雨が降る。千葉も捨てた物ではない、、、

撮影に出かけたのか、フィルムのキャリブレーションに出かけたのか曖昧だが、、空のゾーンを相対的にどのくらいに設定するかを試している。最近集中的にテストしているオルソフィルムは、空のハイライトの表現がとても特徴的でメーターだけでは予測しづらい。最近製作したトーンカーブは10種類。それを身近な被写体と結び付ける。

カメラをセットせずに、トーンカーブと見比べて、露出のシュミレーションをする。この段階で自分の表現とかけ離れていれば、撮影しても再現する事は不可能だ。テストであれば、不可能な表現でもなんらかの情報収集にはなるのだが、、、なまじ被写体が魅力的だと、、なかなかカメラを構える気持ちになれない、、、暗室の窓からなら、テストと割り切れるのだが、、、、

トーンカーブと露出計、、、これで画像は決定されている、、、それを乗り越えなければならない、、、決められた絵の具、、、画像表現は、、複合的にいくつものカーブをかけ合わせていく、、、自分の表現したいゾーンをコントロールする事が、、感性であり、、技術である。見えている物がメーターの数値と食い違う、、それを、、乗り越えていく。

今日、、本当のフィールドワークの意味が分った気がする。何が必要なのかを学ぶ事、、、カーブを書く事ではなく、、、作る事。このように、、学ぶべきだったと思う。。。


12/05 週末は珍しく客人があり、夜遅く迄飲んだ。朝は、勝浦の朝市に行き、観光気分で過ごした。朝市ではカジキマグロの輪切りを買ってきて昼食は自宅でガーリックステーキに。小ぶりなので味は淡白だが、大きなカジキを解体するのを見たあとで、輪切りのステーキは気分が盛り上がる。店の人は焼肉のタレで焼くと旨いと言っていたのが、漁師町らしくて面白い。今日はスペイン風にガーリック。

大した料理は出さなかったが、いろいろとお土産をいただいた。高級な明太子や、ソーセージ、チーズ、、などなど、、、女性客は大歓迎だ。。。

先週から修理を頼んでいたボイラーだが、、やっと見に来てもらったが、原因がわからない。全ての部品を交換するのも高額なので、、明日、、もう一度メーカーのエンジニアと一緒に見に来てくれる。

しばらくボイラーが使えないので、暗室の流しのコーキング、台所の流しのコーキングををやり直す。そろそろ寿命だし、水を使えないので調度よい機会。コーキング材も、浴室に使った残りがちょうど良い量だった。夕方少し散歩。ここ数日、堤防でアジが良くつれている。

明日の午前中は、天候を見て、、近くの海岸でフィルムのテストの予定。いつもはベランダで済ませているが、、、せっかく海の近くに住んでいるのだから、、少し出かけてみよう思う。

とても良い浜辺があるのだが、すぐ逆光になってしまう。雲の流れも早い。


12/03 週明けからスタジオの生活が続いていたが、珍しく早く切り上げて帰宅。後半は自宅で過ごしている。前半、スタジオではずっと画像処理だが、久しぶりにプリンタドライバからクラッシュし、XPを何度か修復した。4年ぶりなのでいくらか手間取ったが何とか納期内に全てを仕上げて帰宅。

明け方の地震でかなり驚かされたが、特に被害はなかった。震源が近い。天気は大荒れだ。朝から風が強くなリ、今は台風のようだ。午後には晴れると言うが、、、、

先日から浴室の壁にに断熱材を貼り、いくらかの結露対策をした。その仕上げに、スタジオから使い古したアクリル板(5ミリ)B全サイズを2枚持ち帰り、窓のサイズにカットして2重窓にした。この効果は以外と大きく、寒さは窓からやってくるのだと確信する。車内で泊まる時もそうだが、、、、電車でたいへんな思いをして持って帰った甲斐があった。

冬場、自宅の浴室を使う事はほとんど無い。このマンションは最上階が温泉になっていて(小さな銭湯のようなこじんまりした物だが)住人のほとんどはは自宅の風呂を使っていない。部屋の作りも浴室とは名ばかりで、トイレと合わせても、現代のレベルでは洗面所としても狭いくらいだろう。一人暮らしにはちょうど良いのだが、、、、、そんな浴室だが、せっかく、手を入れたのだから、たまには使ってみようと、お湯を貼っていると今度は、、、ボイラーが壊れてしまった。

ボイラーそのものは数年前に交換し、けっして古くない、暗室の給湯には、欠かせない存在なので冬場は良く使う。メーカーのパロマに電話したが、なんとも対応が悪く、結局、地元のガス屋さんに来てもらう事にした。屋内型のボイラー(海沿いなので屋外はすぐに錆びてしまう)は機種も少なく、高価で、、不完全燃焼などの危険性も高い。もし、交換するならもう少し信頼性のあるメーカーを選びたい。

最近、家電や備品の故障が多く、いろいろなメーカーに電話する事が多かったが、パロマの対応は考えられない程悪い物だ。故障の理由が、内部の基盤やスイッチなら、一言、謝罪しても良いのでは???古い物ならしかたがないが、、、現代のレベルでは、未だ保証期間と言っても良いのでは????


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