2010年4月 | ||||||||||||||||
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11/30 朝の9時を目安にレンズテストの準備を進めていたが、カメラの焦点距離のメモリが剥がれ、昼前までずれ込んでしまった。
最近全てにおいてタイミングが悪いが、、今日は、遅れた事で日射しが強くなり、より良い結果が得られそうだ。気になっているのはニコンの180ミリ。このレンズは赤外側での焦点移動が大きい。大雑把にでも修正値を掴みたい。その他のレンズはおまけ程度に試す。 今までの経験だが、標準的な使用で優等生のレンズの方がアポクロマートの特性を有していないように感じる。特にニコン。解放値から最小絞りまでそこそこの描写で近接も何とかこなすのだが、なぜか長波長側が良く無い。最初からアポをつかえとレンズおたくの人には言われそうだが、、、アポなら全てに優れていると言う物でも無い、、、、私感だが、、、、 |
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11/29 スタジオでは3日ほど過ごしたが、あまり眠れない日が続いた。御宿に戻り、つい、1日は休んでしまう。
今日は2時間ほどの道のりを経て内房までラーメンを食べに行く。竹岡と言う漁師町のラーメンがなんとも素朴で、、、、そこそこ、、、、うまい。昔からラーメン好きで、色々な名店もまわったが、、、そう言う物とはまったく違う。極めると言うような、、進歩をまったく感じない。。。しかしとても独創的で、、、、何とかラーメンになっている、、、そんな感じだ。研ぎすまされた感覚、、工夫、、、進歩、、、それらはまったく感じられない、、、、これ以上の物はきっとここでは必要ないのだと感じる逸品。 暗室の3枚のホッとカーペットをやっと敷き詰める。明日から試す。 |
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11/24 昨日に引き続きガラス溶解炉の坩堝の交換作業。本日終了し明日再着火予定だったが炉内の温度を測定する熱電対が破損しており部品を注文する事になってしまった。納期が10日以上かかりそうで、しばらくは火を落としたままの状態で待機する事となる。急いでいた作業が一気に失速する。
ガラス工房は一段落付き、明日からはスタジオへ。それはそれでけっこう忙しい。2日間の力仕事で身体のあちこちが筋肉痛。 全て揃った暗室のホッとカーペットをセッティングしたいのだが、しばらくは手が付けられない。3枚全て色が違っていて美意識としてはかなり苦しいが、、、、 |
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11/23 ガラス工房で溶解炉を開いて坩堝の交換。一日中力仕事。明日には終了予定。 | ||||||||||||||||
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11/22 ガラス工房の坩堝の交換を手伝う予定だったが溶解炉の消火スケジュールが遅れて作業に入れない。明日の予定を変更して何とか日にちを調整する。自分の事で手一杯な時に他人の不安まで背負い込むのはつらい。少なくともスケジュールくらいは守ってもらいたい。
あまりにうまく行かないセレクト作業にかなり息苦しく夜は同じような夢を何度も見る。暗室はソラリスの海のようだ。記憶の一番嫌な部分を繰り返し送りつけてくる。逆なでされた感情でどんどん追い詰められていく。そんな状況だからか暗室はとてもきれいになった。イライラしていろんな所を片付けてしまう。 明日は坩堝が交換できるのだろうか?溶解炉の温度が下がり切って無くても外壁の作業くらいはできそうだが、、、、 |
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11/21 昨日試したホットカーペットを全て注文する事にした。少しでも多く敷き詰め、室内の温度差を無くそう。結露の為に額装してあるプリントにまでカビが生えるのだからネガやポジの危険を少しでも少なくしたい。この出費の穴埋め先をしばらく考える。
今年になってからの創作活動の印象は全てにおいて一歩進んで3歩さがる、、、と言った感じで確固たる進展を得ない。新しい感覚は見えかくれするのだが目印になるような明るい光に出会えない。 湿気の影響をチェックする為に古いフィルムを整理しているのだが、今まで実に沢山の方法を試している。技法的にもモノクロのネガだけでなく、70年代はシートフィルムのネガカラーからタイプCのコンタクトプリント、、、これはアメリカの作家の影響が大きい。その後ロールフィルムのポジからチバクロームのダイレクトプリント。90年代に入るとスキャニングデータ、、、当時はとにかく最終形態の印画紙がお粗末だった。チバクロームもダイトラも今のインクジェットに比べたら遥かに劣る。35ミリのネガ、ポジもかなりの量だ。ちょうどスキャナーのタイプが入れ代わる時期だったのでデータ化していない物が沢山あるのだが、、、当時のネガはコダックのEktar25。現代のスキャナーならかなり良い結果が得られそうだ。私にとって写真は、カラーとモノクロ、、、この括り意外はあまり意味が無い。 今、カラーを撮るならデジタルを選ぶ。スタジオで使っているカメラはかなりの性能だ。ただ、あまりにデリケートで持ち歩くには不安がある。そのうち試そう。 そう言えば、180mmの焦点距離をはからなければならないのだが、なかなか天候がすぐれない。別に曇りでも良いのだが、どうせなら他の情報も収集したい。先日まであんなに晴れた日が続いた事思えば、、早くやっておけば良かったと後悔する。現像液がダメになってしまいそうだ。何か、、とてもタイミングが悪い、、、 |
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11/20 先日注文した防水仕様の1帖分のホットカーペットが届く。商品名はかんたん床暖となっていて、部分的な荷重にもけっこう耐えるらしい。
しかし質感的には昭和のビニールマット。先日暗室の貧乏くささを嘆いたばかりなので姑く黙ってしまったが、、、、フローリングの木目が印刷されたビニールはけっこう存在感があり何とかならないかと思うのだが、防水のホットカーペットは、色々さがしたが木目調の物しか販売されていなかったのである。 この一枚を試してみて最終的にはサイズの違う3枚を敷きつめる予定だが、とにかく作業台の前に設置。この作業に半日。微妙に迫り出している作業台の足を切り取ったり引伸し機が置いてある台のキャスターを動かさずに1個だけ外したりと、、、、地味な作業、、、で何とか予定していた場所に設置完了。 結果としてはどうなのか?現段階で全て敷き詰めるかどうかの判断をしなければならないのだが、とりあえずもう一枚は注文しよう。1枚では解らない。けっこう高価だが、費用対効果としては納得できる範囲、、、、、 エアコンと併用しながら空気の循環を押さえれば、結露は少なくなると思う。寒い時期の作業はそこそこ楽になるのではないか。ビニールの木目、、、これも見なれてしまえばそんなに気にならないかも知れない???もともと和室みたいな部屋だし????? |
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11/19 プリントの周りにマスクフレームを付けてプリントしたサンプルがあるのだが、(印画紙の無地の白地を見せない為だが)サイズの合うオーバーマットに入れてみるとどうもしっくりこない。色々な考えが交錯して振り出しに戻った気分だ。画像によってその影響がチグハグで統一感のあるポートフォリオを仕上げるにはどうすれば良いのか考え込んでしまった。
一日中ひどい咳で苦しい。作業が出来ないほどと言うわけでは無いのだがすっきりしない。胸の痛みは昨日、隙間に不自然な姿勢で断熱材を貼ったからだと思うが、、 |
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11/18 セレクト用に散らかっていた暗室のプリントを取りあえず片付け、結露対策。しばらく改装中だったホームセンターへ材木を買いに行き玄関に先日取り付けた2重のカーテンの枠を作る。玄関は完成。効果のほどは?
建物の構造上暗室と玄関、風呂場が北向きの壁に接しておりこれからの季節、恐ろしいほど結露する。風呂場は諦めたが、玄関と暗室は何とかしなければならない。玄関は壁から流れ落ちた水滴が常に床に溜まっており、壁紙は掃除してもすぐにカビだらけ、床はせっかく張り替えたタイルが剥がれてしまった。ロッカーの中は全ての物にカビが生えた。クリーム色の不思議なカビで、もとの形が解らないぐらいフサフサに生える。とにかく空気を遮断する為に、暗室用のカーテン(中目黒で使っていた物がけっこう余っていて、部屋中のカーテンがゴム引きの暗幕である)を2重にはる事にした。 そして暗室。暖房方法に問題がある。極寒時のストーブの使用は問題外だがエアコンで常に空気を循環しているのも良く無い。床暖房を考えたが、スペースが細長く作業台が複雑に絡んでいる為うまくはまるユニットが無い。さしあたり、キッチン用の防水の暖房マットを作業スペースの分だけ敷いてみる事にした。エアコンと併用すればいくらか効果があるのではないか?とりあえず一枚注文する、、、、けっこう高い。 作業台の隙間や、棚の奥など、壁が露出している部分が結露するので断熱用に発泡スチロールを貼る。この作業はかなりたいへんだった。そもそも発泡スチロールが余り物で、形がめちゃくちゃ、、、モザイクのようにつなぎ合わせる。思えば車の断熱用や、引伸し機の散光ヘッドを作った時のあまり物。広い面積にはスタジオのレフ板で作業する予定。隙間が埋まってちょっと安心。 暗室について考える。学生の頃から、はたまた実家にいた中学の頃から自分なりに暗室を作ってきた。しかしどれも使用期間は短く、何か仮住まいのような感じが当たり前になっている。使い込んだアトリエのような、、、作家の素顔が見えるような、、、美しい(これは表現が微妙だが)空間には出来ない物か?貧乏臭さの塊を何とかしよう。 |
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11/17 午前中にスタジオを出て昼過ぎに帰宅。撮影は1日だけだが画像処理に丸一日、その他の雑用ですっかり長居してしまった。夜遅くなると寒さに負け、つい、帰宅する気が失せてスタジオに泊まってしまう。そうこうするうちに雑用ができて、ずるずると帰れない。
小雨の中、傘を持たずにスタジオを出たのだが、3時間近い電車の道中、予想に反して雨は止む気配が無く御宿に近付くにつれどんどんひどくなる。駅の近くで傘を買おうと覚悟を決めていたのだが、いざ、電車から下りようとした瞬間、電車のドアの脇に誰かがおいていった(忘れたのだと思うが)ビニール傘があるのに気がついた。周りを見回し、およそ3メートル以内に他の乗客がいない事を確認して、さっと手に取り電車を下りたのだが、、、誰かが追ってこないかとしばらくはどきどき。ビニール傘1本、、、されど、、、なんとも小心者だと思う。自宅まで20分の道中、得したような後ろめたいような複雑な心境。 暗室のドアを開けて、たくさんのプリントが部屋中に散らばっているのに一瞬驚いたが、、先日自分で散らかしたのを思い出した。 |
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11/11 昨日に続き暗室作業を進めようとしたが、いつもの微熱と言うのでは無く、けっこう熱があり、風邪の症状もおさまらない。暗室で他の仕事を進め、お茶を濁す。少しづつ冬支度を進めている暗室だが、基本的には湿度対策が課題。ネガを保管してあるボックスの乾燥剤をチェックするのだが、あまりに効果が無い。何度入れ替えても1日で湿度を吸ってしまう。1キロのシリカゲルを入れ替える。気温の低い時期なのでかろうじてカビは生えていないのだが、、、、今年は暖房方法を考え直さねばならない。とにかく結露対策をする。
午後からは冠布を縫う。先日ドアに使った暗幕の残りでカメラの冠布を作る。針仕事は苦手なのでけっこう辛い。しかし、、、単純作業と言う意味では意外とのめり込める。気がつくとすっかり夜になっていた。カメラ側と、布に、それぞれマジックテープを縫い付けて風の中でも使いやすくする。カメラ側のテープにホコリが付着しない事を祈る。マジックテープは冬場、とても嫌な存在だ。何もかもが張り付いてしまう。本当はマグネットを使いたいのだが、取りあえず、在り合わせの物で作らねばならない。フィルムテストで感触を試そう。 悩んだ末に、昨日飲み尽くしてしまった赤ワインを通販で注文した。12本で3600円。価格は安かったが、、、、チリワインなら旨いかも知れない。あまり仕事が捗っていないので、、夕食は質素に、、、うどんにした。 |
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11/09 朝早い電車でスタジオへ。午前中は床屋へ行ったり急ぎの画像処理をこなしたり。午後からは書籍の表紙を1カット。
強風の為朝から電車が遅れていたが、夕方になってさらにダイヤが乱れている。それでも何とか御宿まで電車で戻る。なにも今日戻らなくても良いのだが、少しプリント作業を進めたい気持ちが働く。先週よりは少しだが、、、、暗室が苦痛では無くなった。 今月に入って暗室の湿度が90%近い日がある。できるだけ窓を開けるようにしているのだが、、それでも一時的に70%までしか下がらない。外気の湿度は70%ぐらい。中目黒だと今頃は50%を切るのだからけっこう高く感じる。気温が下がっているのでエアコンの除湿機能はあまり効果が無い。 窓から見える景色はほとんど海なのだから湿度が高いのはしょうがないが、、北向きの壁に面した暗室は特に冬場、結露によるカビがひどかった。この土地と上手く付合っていく方法はまだ解らない。 そう言えば、セッティング時にかなり慎重に平行調整をしたダーストの138が支柱ごと少し傾きはじめた。恐らく床のカーペットの沈み具合だと思うのだが、、できるだけ早くカーペットをカットして鉄製のレールを入れようと思う。頻繁に左右にスライドするので、窪んだところで傾くようだ。 |
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11/08 久しぶりにフラットニング。ドライマウントがスペースの関係で暗室の作業台に格納されているのである程度まとまってから作業するのだが、、、以前は、プリントした翌日、次の作業の前に必ず処理していた。
バライタ紙はフラットニングして本来のダイナミックレンジを発揮するのでプリント作業の一環、たとえテストであってもこれが終わらなければ判断は出来ない、、、、と思っていてもあまり乗り気のないイメージだと、つい、、作業台の周りにほったらかしにされている。半日の作業中、イメージが変化するのを見て反省した。 今回はじめてテストに使用した、ケントメアはとても失望する紙だったが、取りあえず、使い方を模索し、何とか自分なりの基準を決めた。ふだん使っているMQの現像液を止め、アンスコのA-120を使用、テストのフィルターはイルフォードのNo1を基準にした。何とかネガのイメージを判読するレベルのテストが可能か?? たとえば1カットのイメージに3枚のネガがある。標準的なネガとしてオルソのOR25、長波長側を活かした物としてTP4415にフィルターNo29、そして赤外域としてローライIR(820/400)。これらのイメージの中から自分の記憶にマッチするプリントを模索する。その為に沢山のテストをプリントするわけだが、コンタクトプリントではどうしてもローカルのコントラストが解らない。 この夏に撮影したイメージの中から、なんとか2カットを仕上げたい。 明日は朝からスタジオへ。今年は時間の経過が遅い。しかし、、、すでに水温は低く、午前と午後でかなりの変化がある。少しづつ冬支度をはじめる。 |
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10/29 スタジオから電車で帰宅。前回、帰宅した日記を書いたが、その後すぐにスタジオへ撮影に出掛け、、、朝までの飲み会などを経た後、、、全ての仕事を終えて帰宅、、御宿。経理も含め諸々の仕事を片付けたので、しばらくははこちらにいられそうだ。 | ||||||||||||||||
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10/26 久しぶりに、、、本当に久し振りに帰宅。すっかり寒くなった。立寄ったガソリンスタンドで、灯油を買う人が並んでいる。
出掛けた当初は、、あまり長くスタジオに滞在するつもりは無かったのだが、パラパラと断片的に撮影が続き、上手くいっていない暗室作業から逃れるように、、、、戻れない?日々が続いた。その間、色々な人に会ったり、ギャラリーから写真が戻ってきたり、、、、また色々なギャラリーをまわったりもした。 撮影も様々。書籍の表紙だったり、教育書籍や、、、アーティストのコンサートのフライヤー、、、人物の撮影も多かった。。。カメラマンとしては絶好調、、と言うほどでは無いが、まずまずの調子。 国内に在庫が無く発注をかけていたフィルム、(赤外のシート)が届く。パッケージ、ブランド、共に変更になった。同じくオルソも届いたが、こちらは、発注以来4度目のパッケージ変更。乳剤もテストした方が良さそうだ。初代の箱に戻っている。シート間に古めかしいはさみ紙が入っているタイプなのか?(初代はそうだった)今思えば、、、(それなりに、乳剤に詳しい専門家なら)このフィルムの乳剤が、汚染や、ダストの影響を受けやすい事は、紙が入っていた事から予測ができるのかも知れない。、、箱はけっこう重い。 先週、ガラス工房まで戻り、長く動かしていなかった車を車検に出す為都内まで運んだ。40年近く前のイギリス車なので、都内まで100キロの道のりはかなり命知らずな感じだが、、、、、そこそこの点検でバラバラと壊れそうな音を立てながら、、品川の整備工場に何とか辿り着いた。そして、、、今日はその車で帰宅。調子が良くなって、とても快適だ。趣味も必要なのか、、、、そんな自分を見ていると、、、あきれるほど贅沢で、、、全ての人にやさしくしなくては、、、、、と思う。 体調はとても悪い。急な寒さで風邪をひいたようだ。先週、不思議な夢を見た。友人が死刑になるのを見送る風景。名前も思い出せない高校時代(たぶん)の同級生のようだが、、自分もすぐに行くからと言いながら遠くまで見送っている。 |
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10/13 コンタクトプリント、、、何かとても間違った行為のように感じて、先日やっと届いた8x10のバライタにテストプリント。ベタで解る物ならネガを見れば解る。そんな感じ?、あるいはベタでは何も解らない、、、、、
この夏は、初めて扱った被写体が多くネガを見ても感覚が掴めず、、、また、、、満足のできるネガも見当たらない、、、、。気持ちを改め、このダメなネガと、もっと丁寧に向かい合いたい。一点ずつマスキングテープでキャリアに張り付け光を通しながら見ている。 雲も、木々も、どう表現されるべきなのか見当がつかない。あまりに調子が掴めず、、今日はまだ明るいが、、、プリントを止め、この日記を書きはじめた。 暗室から出て空を見てみるとすばらしい雲の階調、これは何故再現出来ないのか?ここに越してきて、最も良かったと思うのは、何時も空を見ていられる事。空の雲を、真剣に見る事は以前はなかったように感じる。雲は、以前想像していたような単純な階調ではなく不自然で、無作為で、変化に富んでいる。、、、それを知った。 プリントの感覚をチグハグな物にしている原因はもう一つ。新しく届いたケントメアの印画紙。この紙は馴染まない。8x10でテストプリントをする為とにかく価格の安い物を、、、という事で取り寄せたが、この紙を使うのは辛い。今回用意した現像液との相性が悪いのか、ハイライトとシャドーの階調が無い。特にハイライト、まるでRCのようだ。主薬の多いタイプの現像液、A120やAgfa105などならこのハイライトは何とかなるのか?現像液中の画像の形成速度も調子が狂う。アクチベーターのように一気に現れる、、、、、、、、 この紙とどう付合っていくかはこれからの課題だが、印画紙の特性ほどわかりにくい物は無い。ドライダウンはどんな感じ??現代的に階調が圧縮されたネガには相性が良さそう?濃度的にzone6〜7は再現性が良いように感じる。 明日からしばらくはスタジオで仕事。撮影は一件だが、入稿の迫ったデータ処理や打ち合わせ。気分を切り替えなければ、、、、 |
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10/11 連休の3日間は友人と過ごした。当初は女性が2人。夜になってさらに一組の夫婦。初日は激しい雨。2日目は小雨、2日目に帰った夫婦には申し訳ないが3日目はすばらしい快晴だった。前日に連絡、、、という急な誘いだったが来てくれる人がいるのはとても、嬉しい。
昨夜、、、最近、ふと思い出して気になっていた映画、フェリーニの「道」を見た。麻布十番のツタヤからわざわざ借りてきてもらったビデオはとてもタイムリーで閉じかけていた感覚を少し押し広げた。 人はどこまで無関心になれるのだろう?愛情でも憎しみでもない冷たい世界。そこにはどんな結末が、、、、今ではそんな事にすら無関心になりつつある。 |
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10/08 都内で予定されていた打ち合わせが2件とも延期になり、週末までずっとこちらにいられる事になった。スタジオの事は少し気になるが、交通費の節約などを考えると好都合。先日注文した色々な品物も宅急便で届きはじめているし、、、
先日、加工をお願いしたしたガラス板が宅急便で届いた。ネガを挟んだりマスクをのせたりする為のガラスの発注先を探していたのだが、高価な石英ガラスや、高透過ガラスでなくても良いのでは??と思いはじめ、普通のガラス店に見積もりを取ることにした。正確なカットは断られるところが多く、取りあえず一般的な3ミリのフロートガラスで額縁などに入れる用途として制作を依頼。特殊な用途でないと、1.5ミリや2ミリは扱わない店が多い。 必要にに迫られていたのはダースト138のネガキャリアのガラス。2枚の内の一枚にごく小さなキズが入っており、画面によってはプリントにも影響するので最近では上面のガラスは外して使用していた。どんなに圧力を調整してもなかなかニュートンリングが消えない事もあるので、昔から外してプリントする事もないわけではない。代わりの物が入手できたら実験的にセリウムで磨いてみようと思っているのだが、、、、 4x5のDEVERはいろいろなガラスを入れ替えて使用しているが、138になるとサイズの関係で一気に入手が困難になる。問題になったのは3ミリという厚さと、加工による表面のキズ。2枚もあれば良いと思っていたのだが、とにかく5枚注文し一枚でも使えればラッキーという感覚だったが、、、意外にも届いたガラスは無傷でさほどの色掛かりも感じない。なにより加工が正確でびっくりした。組み込んでみると意外と使える。 プリントはビックカメラに注文した薬品がなかなか届かず一旦中止。入荷後発送、という説明だが、まったく目安がなく5日目になるが連絡がない。たいして珍しい薬品ではないのだが、、、、、 |
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10/06 昨日は1日だらだらと仕事をしたが、気持ちは何も進展しない。気分転換に色々な物を通販で注文した。印画紙や薬品、生活用品などは解るが、久しぶりに少し高価なシングルモルトを5本。これは少し贅沢だったと反省する。
そして、今日は朝早くから魚釣り。まずは夜明けとともに自宅前の堤防で竿を出すがまったく釣れない。港の中にとても小さな小魚の群れが沢山入っていて、魚はそれを食べているようだ。伊勢えび漁の漁師に聞いてみるとシラスらしい。シラス丼にすると美味しいと言う事なのでバケツですくおうとするが一匹も入らない。目の細かい網があれば、、、、1時間ほど頑張ったが成果がないので、隣町の勝浦港へ車で移動。 午前中で切り上げるつもりだったが、色々な魚が釣れてけっこう面白い。普通なら逃がしてしまわなければならないような小魚ばかりなのだが、せっかくの食料なので全て持ち帰る。フィルムサイズで言えば6x9ぐらいの大きさだが、様々な形、模様にとても興奮する。初めて目にしたのはイトヒキアジ、、昔ニュースで見た竜宮の使いのような形。結局買った350円の餌を全て使いきり、5時頃帰宅。スーパーでビールと新米を買った。 気持ちが切り替わる、、そんな感じを体験した。随分軽くなった。 炊飯器で新米を炊き、アジは刺身に、カワハギは味噌汁に、その他の様々な魚はきれいに並べて大きなフライパンで煮つけ。食べきれない。 |
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10/04 昨日は朝から酒を呑み、昼寝、起きて又酒を飲む、、、と言う1日。今日は少し立ち直り、午後4時までは仕事、、、そして飲みはじめながらこの日記を描く。
先日までの2日間で全てのフィルムの現像を終えたが、とにかく調子が良くない。ほとんどはフィルムの保管状態に起因する物だが、実験的な現像処方もほとんどは裏目に出たようだ。フィルムの入手が困難になるにつれ、あまりメジャーでないメーカーの物を使いはじめているのだが、品質管理、、、これはしようがないが、、、、原因不明のステインやブラックスポット、乳剤面のムラに悩まされる。しっかりとした保効能力のある安定した現像処理を考えた方が良いのだろうか???とにかく原因が解らないトラブルが多い。夏の湿度、温度が乳剤面の不安定さを助長しているように思う。小さなダストの汚染から、大きなスポットへと異常は広がっている。 デリケートな特性のフィルムを使う。これはとても重要な事だ。汎用性のある物に面白さは感じない。アクロスなど。常に持ち歩くが、ここ2年ほど露光した事がない。自分の感性と感材のカーブが一致した時初めてオリジナルと言う物がうまれる。フィルムのトラブルは、あまりに個人的で、メーカー、、、あるいは他人に相談してもまったくわからない場合が多い。どのカーブをどういう風に使う、、、どの光源でチェックする、、、そんな事で随分変わってくるからだ。そして、、理由は解らないまま突然改善されたりする。そんな、、、繰り返しだ。たとえば、、今でも愛用しているPOTA現像処方、これにしても恐ろしくフィルムや処理との相性があり、初めて上手く使えた時はとても嬉しかった。しかし、トラブルはとても多い。 原因を解明する為に徹底的にテストするのか、、、、各フィルムと薬品の相性、安定性、、、そんな方法等2日間を考えていたのだが、、、テストは止めた。これは怠慢ではなく、、経験的に、、、、少しずつ、ごまかしながら、次の方法を考える。自分の感性を疎外しない方法、そして、このネガを修正して仕上げる方法、、、 誰にも会いたくない気分で考え込んでいたのだが、、、、今週は少し予定が入ってきて気持ちが落ち着いてきた。仕事の打ち合わせも多いが、、ゾーンシステム研究会の中島さんからメール。彼のようにオーセンティックなスタンスで感材と付合っているのはうらやましい。今週、、会えれば気持ちが楽になりそうだ。 |
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