作者近況2010 2010年3月 2010年2月 2009年2月


04/28朝 深夜から風と雨が強くなりベランダのいろんな物が飛ばされそうになる。実際の風はそれほど強くないのかも知れないが、珍しく南よりの風向きが影響しているのか?

朝の3時に洗濯機のふたが壊れた音で外に出ると、ベランダにおいてあった石油のタンク、すのこ、色々な物が散乱し、、、木の枝や枯れ葉も、、、、

各部屋の雨漏りのチェックをしながら夜があけるのを待つ。幸いにも今回は雨漏りはしていない。


04/26 久し振りに買い物に出掛け、バキュームイーゼル用に、エンビの曲がったパイプを購入する。今迄こういう発想は浮かばなかった。僅かな費用でうまく行きそうだ。

バキュームのイーゼルは、いずれ24インチ対応の物を自作しなければならないので、このプロバック2には関心がなかったが、うまく使えばまだ行けるとの感触。自作するバキュームイーゼルに関しては少しづつ部品を揃えているのだが、キーになる、バキューム板そのものの選別がまだできてない。良く使われる求音材のボードとか、パンチで穴を開けたボードなど出来合いの物も考えているのだが、基本的に、吸着パターンがキモなので、何かに自分で穴を開けて作りたいと思う。

今日は複雑な1日。空いている時間でチョコレートのテンパリング、1キロ弱。鳥の胸肉の下ごしらえ、2キロ。


04/25 天気予報よりも一気に回復しとても良い天気。朝7時には暗室を開放し、室内の湿度は60%迄下がる。ただ、気温は上がらない。家事を含めた色々な予定をこなすのだが、なぜかふだんよりスピードが早く、2時過ぎにはする事が無くなってしまた。シーツなどの大物の洗濯物も全て乾いて取り込んでたたみ終えている。

作品のセレクトやチェックをしようとするのだが、今日は気持ちが入らない。十分にノルマはこなしているのだが、後ろめたい気持ちの中で休まらない感覚。夕方から酒を飲む。とても加速する昨日、失速する感覚、、自分の時間の中に何かをはかる尺度がない。アクセルを踏み込み加速した後の惰力走行にからだがむずがゆく拒否反応を示しているような、、、、、、、


04/24 プリント作業の開始に向けて1日中暗室で作業。まずは1月のレイアウト変更で使えなくなっていたバキュームイーゼルが全ての引き伸し機で使えるようにポンプとホースをセッティングする。ダーストのプロバック2は決して高性能とは言えない代物で取り回しが厄介。後一歩の所迄できたが、残りはエンビのパイプを買ってきて工夫しよう。取りあえず使えるようにはなった。

そして、Devere504の台板をささえている台を3センチかさ上げ。これも結構たいへんだった。木材で足を作る。そして台板のみ平行調整。これも残りの平行調整は後日、、、、

一番たいへんだったのがMacのセッティングとスキャナーが使えるようにする事。これは最近ずっと気になっていて、なんとか乗り越えた感じ。ここに越して来てから、Macはワゴンの上に乗ったまま暗室の中をその都度移動しなければならなかった。もちろんスキャナーは使えない。

そもそもスキャナーが古い。スカジーである。10年前は百万以上の出費を強いられたが今となっては、、、、、とにかくスカジーはめんどくさい、、、これしかないので使わないわけには行かない。2台あるのでつなげるだけで知恵の輪のようだ。当時はIDいっぱいの6、7台のスカジー機器をつないでいたのでどれがどのケーブルだか解らない。これもセッティングは明日以降。とにかく先を急ぎ疲れた1日。気がつけば食事をしていない。そう言えば作業台の裏の結露対策、これも結構たいへんだった。あまりにいろいろあり過ぎて午前中にした事を忘れてしまう、、、、、、、、、、、


04/23 午後の電車で帰宅。気温が低く、路上を歩かなければならない時に限って雨が降る。電車に乗ると降り止むのだが、、、スタジオから洗剤や、クッションを持って帰り又してもけっこうな荷物。両手が塞がり傘がさしづらい。あらたに金継ぎが終わって戻ってきた骨董の皿も持て帰った。修理してくれたのは知人なのでいずれ支払いは、オリジナルの食品で、、、と考える。入手した時から欠けていた皿が、とてもすばらしく生まれ変わった。すばらしい文化だ。壊れない物を作る事など意味がない。愛される物を作れば良い。

昨日、いつも移動に使っているショルダーバッグの金具が壊れストラップが切れてしまった。重い物ばかり運んでいるので1年持たなかった。今回も他のカメラバックの丈夫なストラップに付け替える。何時迄持つのか?この皿が入ってなくて良かった。

夕食にかなり旧い明太子をアンチョビで香り漬けしてパスタにする。明太子も腐りかかっているのだが、最初にオイル漬けしたアンチョビは、塩分が低く、どうやら腐りはじめたようだ。ビンをあけるとかなり臭う。残り少なくなってきたのだが、先日迄の気温の高さと、ビンの中の最後の数cmは水分に押されてオイルが漬からない事も原因か?。どちらにしても腐ってしまうようでは失敗。塩気は強くなければダメか、、火を通せば大丈夫なのか実験を兼ねてたくさん食べてみる。とにかく味は良い。香りも良くなった。ビンを開けた時はすごく臭いのだが、火を通せば美味、、、、、、、、、、、、、、


04/21 朝8時から作業を始めコンタクトプリントは3時に終了した。とても良い天気で早朝から暗室の遮光パネルを外し空気を入れ替える。穏やかな海。気温は20度を超え、やっと房総らしい春を感じる。まだこちらの環境に慣れていないのだが、今年に限れば、中目黒よりここの方が常に気温が低い。この日記を書いていると急に外の風が強くなり、自然の中にいるのを感じる。天気の変化が激しい。

撮影の為、厳しい自然環境の中で車中泊や野宿をする事はあるが、それほどの恐怖を感じる事はない。2、3日前この部屋で寝ていて激しい落雷があり今迄感じた事のない恐怖感を味わった。閃光の残像でしばらくは何も見えない。最初は地震かと思ったが2度目の雷鳴で落雷である事を知った。自分のもろさを知る。目的の中で初めて強く生きられるのか。激しい映画を見終わった後のような複雑な感覚。朝迄眠れなかった

東北、北海道でこの冬撮影した全てのカットのコンタクトがやっと出来上がった。始めてのLed光源での作業。少しの快感。うまく行きそうだ。今日は廃虚とダム湖のカットを中心に作業した。被写体に負けている物がほとんどだ。少しは物にできるのだろうか。

夕暮れ迄、結露による玄関のカビの清掃。窓ガラスの清掃をする。ベランダの殺虫剤も新しいものと取り替えた。ゴールデンウィークには誰かが訪ねてくるかも知れない。明日はスタジオで撮影、諸々の雑用をこなし、何とか金曜には戻りたい。2週間ぶりだ。


04/20 1日中シートフィルムのコンタクトプリント。最近撮影したネガの約半分を終わらせた。残りは明日。ペーパーはフジのレンブラント。光源は先日完成したLedの散光ヘッドを使う。低コントラスト側の感度がやや低く感じるが、データの収集は余裕ができてから。相対的な感覚は無視して、直感的にこの光源を把握したい。とにかく使って覚えていく。レンブラントを使うのは、ただ、安定していて経済的だから。余裕があれば他の紙を使いたい。それぞれの絵柄に合わせて、、、経済的に無理だ。

フィルターは、イルフォードのシートを使っている。機種によってはフジのシートも使っているが、本心は統一したいのだが、全てのヘッドに全てのフィルターをそろえる事は経済的に苦しい、、、まちまちな部分もある。

今日は北海道の雪原で撮影したネガを中心に作業をした。いくつか新しい感覚の物がある。この感覚を自分の物にしていかなければならない。静かで緊張した空気感。今後の課題でもある。この表現にはどうしても完全散光のヘッドが必要だった。これからいろいろたいへんな部分もあるのだが、、、、、今迄のブリリアントな白ではない。面でその存在を現す、マス、塊としての白だ。この白は、グレーとのコンビネーション。未知の感覚


04/19 朝から引き伸し機の調整とロールフィルムのコンタクトプリント。Devereの散光ヘッドで初めて露光する。

何度となく測光用のプローブを使ったテストを繰り返し、初めて印画紙に露光する。露出計とのギャップがとても大きい。結果としてはとても良い方向にシフトしている。実際の感度はとても高く、Durstの138に遜色の無い作業が可能だ。そしてコダックのプリントスケールを使ったマルチグレードの露光テスト。各フィルターでの感度を試す。細かいデータは印画紙の乾燥が終わって明日になるが、好きな感触だ。ローコントラスト側の感度がやや低いのか???細かいチェックをしたい。

いろいろと比較テストをする事も考えたが、それはさておきとにかく使ってみる事にする。必要なのはデータではなくてプリントの結果だ。

ロールフィルムのコンタクトプリントを10本ほど処理し、明日はシートフィルムのコンタクトへ。この光源で作業をしよう。


04/18 午前中は買い物。暖かくなったので殺虫剤を薬局へ。昨年入居してすぐゴキブリが発生してたいへんな思いをしたので今年は気を抜かないようにしよう。中目黒の頃もそうだがとにかく虫が嫌いで本格的に駆除する。1万円程の買い物。

その後、衣料品の量販店で衣類を買い、ホームセンターで錆び止めのペンキ、スーパーで調味料を買う。魚屋に寄ったが今日は日曜で定置網の漁はなく、イワシは入ってなかった。午後からは暗室の片付け、とにかくプリント作業が再開できるように細かい作業。気がついたら9時過ぎで風呂に間に合わなかった。つい夢中になってしまう。

Devereが散光式に改造された事でいくつかのコンデンサーがあまってしまった。ダーストの138用の240ミリは合計4枚もある。必要としている人に譲るべきかも知れない。少なくとも2枚は必要無い。その他にも小さい物が数枚。使い方がシビアで安易に人に奨められない物だから考えてしまう。散らかっていた暗室だが1日片付けてかなりきれいになった。机の上の100枚以上のフィルムホルダーも取りあえず整理した。

ダーストの138のコンデンサーを200ミリと240ミリに組み換えた。分解して清掃。このコンデンサーは分解しにくく何時も手間がかかる。180ミリのレンズや210ミリのレンズを使う機会はあまりないと思う。Devereに使っていた200ミリをケースに組み込んでセッティング。少し光量が稼げるか?

この引き伸し気はとにかく揺れるので、作業中支柱を壁に固定する方法を考えたい。今の所、左右に移動する事があるので出来ないのだが、本格的に使いはじめたら、その都度固定すればかなり精度が上がりそうだ。フィルターポケットのロックピンも外した。この辺りはかなり改良したい。


04/17 とにかく久し振りに休んだ。昼近く迄寝てまず料理。食事がすんだら散歩に出掛け、家の前の港で、堤防に張り付いているなぞの貝を収穫。おにぎりを持って出た銀紙に包んでもって帰る。一足しかない靴を海水に浸けてしまった。

今は大潮で、ふだん見られない色々な生き物が見られる。たくさんの人が堤防で釣りをしていたが、だれも釣れていない。

散歩と言っても、結構寒かったので30分ほど、貝の収穫は結構多くて20個近い。カサガイの仲間らしい。食用できる事を調べて温泉に行ってからパスタに。アンチョビで塩味をつけてしめじを加え、仕上げはパルミジャーノ。ビールがないのでウォッカのレモンソーダを作りワイン、カルバドス、ウィスキー、、、、、この貝はとても硬いが、味は良い。内臓を全て捨てて調理したのが正解だった。


04/16 朝早くからブローニーのフィルムの現像。5本ほどの楽な処理。

ここ姑く、このブローニーにはPQの現像液を処方している。いままでに私が使った事があるPQはID68と、今回のPQ-FGFのみで、特性に関して、詳しい知識はない。以前、サクラのブローニーの赤外フィルムの処理にコニドールスーパーと言う指定現像液を使っていて、それに近い処方を探したのがきっかけだが、それにしても何か根拠があったわけではない。増感性と汎用性、経済性などでたまたまテストした物がそこそこ良好だった、と言うような感覚だ。

シートフィルムばかり皿現像で処理をしていると、処理液は使い捨てなので、希釈率の融通や、比較的簡単な処方の物に片寄ってしまう。今迄あえてPQのマニアックな処方を試す機会がなかったと言う方があたっているのかも知れない。クラシックな処方を中心に作業をする私にとってPQの現像液はとてもミステリアスで扱いにくい。そもそも主薬の範量がシビアで神経を使う。これこそ学生時代にでも研究すれば良かったと思うが、、、、まあ、私には正直、難しかった。

今回、トイカメラで撮影したフィルムばかり現像しているので、現像時間のみで色々な条件、フィルムの種類、などなどをこなさなければならないのだが、このPQ-FGFはそこそこ良好のようだ。9分から17分ほど、作業は楽で、かなり本数を重ねても能力の低下も少ないようだ。現代のフィルムは、現像液による粒状の変化は比較的少ないから、遊び感覚ならこれで十分。

これまで20本ほど、苦しめられてきたフィルム面のスクラッチがやっと消えた。カメラのあらゆるところを削り、巻き上げのテンションも軽くした事が効果をがあったのか。これでやっと本格的に撮影できる。これはこれで面白い

昨日迄昼夜の感覚がない状態で、慣れないマックを操作していたのでとても疲れたが、とにかく全て終了。午後からは硝子工房でチラシの印刷。旧式なインクジェットのプリンターで100枚以上両面の印刷をする。まだ動いているのが奇跡のようだが不思議に壊れない。少しの食材を買ってよる遅く御宿に戻る。温泉には間に合わなかった。がっかりだ。


04/13 先日修理に出した車両を引き取りに出かける。車検で多大な出費を強いられた直後だけに、今回の支払いはとても辛い。前回けちって車検整備をしたつけが倍になって帰ってきた感じである。車検には数十万、今回は数万円だが、私の車から考えれば猶に調子の良い中古車が買える金額。辛かった。

整備工場迄は往復3時間ほど、田舎の道のりは不愉快ではないが、体力を使う。疲れた。代車に借りていたダイハツの軽はとても良く走る。

今回とてもお金はかかってナーバスになったのだが、この軽の軽やかな走りがとても気持ちを明るくしてくれた。NAなのにリミットは8000rpmこれはまさしくスポーツカーだ。エンジンだけは、、、燃費も結構良い。私の車と比べればだが、、

昨日から、硝子工房の広告用のウェブのレイアウトで深夜迄の作業が続いている。後2、3日でこれが終わり、暗室の仕事に戻れるのかと思いながら慣れない作業を続ける。

これが終わるまでは休まないつもり。


04/11 昨日ほとんどの撮影を終わらせたので、残りのカットは午前中に終了。暖かい房総のドライブを30分、昼過ぎには御宿に戻る。先日、全ての部品が揃った引き伸し機の最終調整に入る。

光源の照度、バランスに関してはとにかく調子がよい。新しく揃えなおしたソケットをセッティングし、前回よりもさらに電球の高さを下げた。こまかい調整ができればさらに下げる事ができるかも知れない。メーターによる光量に限定すれば、集散光に遜色の無い明るさか、、、、

実際の露光テストに備えて、ヘッド内部の塗装、配線の調整をする。塗装が乾けば組み立てられる。外部の塗装や、細かい光線漏れは本格的なテストが終わってから対処しよう。

散光光源による新たな問題は、蛇腹や、ネガキャリアより下の部分のハレーション対策。結構たいへんだと思う。光の質と言う物はここ迄大きな変化をもたらすのか、、、、今迄は何もなかったネガキャリア周辺からかなりの光が漏れている。プリントに使えるようになるのはまだまだ先か、、、

それにしても結構順調に進んでいるのではないか、、、、、大型の電球、蛍光灯、ハロゲン、色々な物でことごとく失敗してきたヘッドが、ひょっとするとこのまま簡単に完成するかも知れない。今迄で一番大きな問題は、熱だった。これに関しては奇跡のように解決されている。ファンの振動を嫌って、露光中にクーリングファンを停止させてカラーヘッドを焼き付かせた経験がある、、辛い思い出だが、、、、


04/10 急遽午前中からガラス工房へ。予定では昼過ぎ迄暗室で作業のはずだったが急なキャンセルによる変更、、、車をとばす。ゴールデンウィークに向けた工房の広告用の宣材の制作。天気は良く、撮影は好調。風呂の空いている時間に御宿へ戻る。明日も午前中から続きを撮影する。

04/09 先日突然の故障で修理に出した車だが、今日電話してみるとけっこうな部品の交換でかなりの出費を強いられそうだ。車検で、限界まで支出した直後だけにかなりブルーな気分になった。又してもブレーキだ。ここ5、6年でブレーキの修理は10回近い。何度も同じような部品を変えて、一体何が悪いのか?????修理工場はとても善意で対処してくれている、あくまで運が悪すぎる。

部品代だけで数万円、うんざりだ。リアのブレーキをOH、それはしょうがないが、先月同じ作業をしたばかり、もちろん工賃はかからないと思うが、あまりに不具合が多すぎる。何かがおかしい。ただ、旧い車は自分でも修理しているので、同じ箇所が集中的に壊れていくパラドックスは理解できる。ただ、今でなくても良いのでは、、、、、ガラス工房の換気扇、浄水器、給湯の配管、、、出費続きでとにかく金がない。色々な問題を抱え過ぎてとにかくナーバス。いくつ乗り越えれば落ち着くのか、、、、、、、、、、これでは印画紙など注文出来ない、6月の撮影など不可能だ。

少しでも気持ちを切り替えようと代車の軽で引き伸し機のソケットを取りに遠い町迄出掛けたのだが、新しく届いていた部品は、先日サイズが違っていて使えなかった部品と同じ物だった。3日ほど前の品替えで、変更になったとのこと。品番が同じだから、相手を攻めるわけにもいかない。ついてない事は続く物だ。この部品に合わせて全ての調整をやり直そう。

朝、ネガを見ている時はそうでもなかったが、夜になると最低の気分だ。しかし、とにかく今できる事をしよう。


04/08 朝の電車でスタジオへ。千葉迄は通勤時間帯に重なるので結構混むが、都内に入ればそれほどでもない。午前中は準備と片付け、午後からの撮影は、立ち合いが少なく比較的楽だった。4時過ぎの電車で御宿迄戻る。ちょっと前から気にかかっていた、プリントのポートフォリオを持って帰る。混んでいる電車で大きなシッピングケースはかなり迷惑な乗客だ。無事持って帰れて良かった。御宿の駅から自宅迄も結構たいへん。くたくた。8時前に着いたので温泉の空いている時間。あわてて風呂に行く。施設内に温泉があるのはとても嬉しいが、終了時間が8時なのが厳しい。

夕食を済ませてから昨日現像したフィルムのチェック。これと言った大きなトラブルは見当たらないが赤外のイメージはネガだけではなんとも判断し難い。慣れてくればもう少し解るのか、、、、、トラブルはないようなので一安心。天気は良いがとても寒い1日だった。

先週、オイルに浸けた最初のアンチョビを試食してみる。かなり塩分を多くしたはずだが、オイルに浸けてみると全然塩気を感じない。水を含んでいる時の味見はあてにならないのか?つぎはもう少し塩っぱい状態で仕上げなければ、、、来週だ。

今日、お昼の差し入れにいただいたパンがとても美味しかった、スタジオのすぐ近くのカフェのオリジナルらしいが、外はカリッとしたチーズのコーティング、中はゴルゴンゾーラが空洞に膨らんでいる。これはなかなかこちらにはない。美味しいアンチョビのオイルができたら一緒に食べてみたい、、、、赤ワインで、贅沢だが、、、、、


04/07 気温が低く条件は良くないのだが赤外のシートフィルムの現像処理。途中郵便局迄歩いてみて、とても疲れている事に気付く。アレルギーのくしゃみもひどい。

昨日処理したオルソフィルムはピンホールダストが乗っている物が多くかなりショック。こればかりはどうしようもないのか、、、、ルーペで観察する迄は気付かない程度の小さい物は結構あり、はたまたコードノッチの欠片が張り付いた物迄ある。このフィルムは、ホルダーに入れておくだけでエッジからホコリを生むのかも知れない。昨年、ホルダーに入れたフィルムのホコリを取る装置を作ったが、撮影現場迄はもっていけない。あと、まるでロールフィルムの気泡が乗ったかのような黒点が少し。これは謎だ。臭化物の粒子が付着したのか?

期待していないカットが多いのだが、気に入った物が少しあった。ただ、やはりピンホールダストがある。プリントのイメージを空想する。モノクロはカラーに優る、、、そんなプリントに仕上げられれば良いが、、、、、雪の白さはゼラチンシルバーを超える物はない。

今日の赤外フィルムは、処理サイクルが短くリズミカルな作業。コダックのTMXーRSを希釈して使う。この現像液は現代的で高性能だが、やはり価格が高い。それでも現代の処理液の中では安い方かも知れないが、、、、このフィルムのベースの薄さにも少しづつ慣れてきた。これでこの冬撮影したシートフィルムの処理は全て終了。ゆっくりチェックして新しいポートフォリオの組み立て方を考える。

先日仕上げた引伸し機の試作機は、電球のソケットを交換すれば最終調整ができる。期待はあるが、印画紙との相性は未知のゾーン。使用出来ないかも知れない。ここ迄はうまく行っている。明日は朝早い電車でスタジオへ。できれば夜のうちに戻りたい。


04/06 昨日の引伸し機の制作作業とはうって変わってシートフィルムの現像。外気の温度が18℃迄上がリ、快適に作業できそうだったが、意外にも水温は低く昼からの作業となった。午前中は暗室の遮光板を外し、海からの風を入れる。久しぶりによい天気。最近は東京より房総のほうが気温が低い。

ずっと気になっている暗室の結露だが、湿度の高さは常習化しており、時折、天気のよい日に空気を入れ替え、フィルムやプリントなどの状態をチェックする。今日初めて気付いたのだが、フレームに入れたままのプリントに、小さなカビが発生していた。急遽、フレームから外しアルコールでクリーニングする事になったのだが、そう言う場合は、AGガードの処理で無くてよかったと思う。それとこれとはまったく問題が違うが、暗室内でプリントやネガも保管しなければならないので、色々な季節を過ごしてみて、最も適した空調のコントロール方法を学ばなければならない。まだ体験していない梅雨時は一体どうなるのだろうか?今迄はエアコンが絶対的な威力を発揮してくれたが、それとて、この空間では未知の世界だ。この季節でびびっているようでは、、、、、、

プリントケースの出し入れや、フレームの分解などですっかり時間を取られてしまったが、昼からオルソフィルムの現像をスタート。30枚ほどの処理を終え、残るは赤外のシートフィルムのみ。今回処理しているオルソフィルムだがアサヒのスポットメーターとの感光性のギャップが大きい。長波長に感光しないフィルムをSPDの受光素子のメーターで測定するのだから無理も無いが、撮影状況に応じて現像時間も調整するようになってきた。さらに経験を重ねたい。

明日は中目黒のスタジオに入る予定だったが、引き続き赤外フィルムを処理し、スタジオには撮影当日の8日の早朝に入る予定に変更。明日の処理の準備を済ませて本日の作業を終える。


04/05 昨日中断した作業だが、問い合わせてみると、結構遠い店迄行かないと部品が揃わない。取りあえず組み上げて、部品はまた交換すればよいと、、、作業を再開する。ソケットの長さは違っても、光源のムラはともかく、今日のテストでは、そこそこの情報は収集できるのでは無いのだろうか、、とにかく先送りにするのは良くない。午前中から部品を組み合わせ、何とか発光テスト迄こぎつける。

今回製作しているヘッドだが、直射式のDevere504 からの改造で、全高が随分低くなる。(直射式のヘッドは30cm程度、スペーサーを組み込むとそれ以上)天井高の低い暗室では今迄のように代板を低く設定しなくても大伸ばしが可能になる。とにかく散光。完全散光式の光源が1台は欲しい。そしてフィルターポケットにマルチグレード用のフィルターが組み込める事。そのへんがポイントになる。散光のヘッドはフィルターを入れる場所の無い物が多い。

ランプの高さの調整は、ソケットが揃わないので大雑把にしか出来ないのだが、点灯してみた感じ、光量、光源ムラ、とにかく感触はよい。光量に関してはダーズトの138の70%これは240ミリのコンデンサーをダブル、150ミリレンズで4x5の場合だが、(測定用のプローブでの数値でマルチグレードの印画紙に関しては来週のテスト)。意外な感触なのだが、散光度が高くランプの点灯位置による光源ムラが少ない。いろいろ試してみてシャープの電球を選んだのがよかったのか?レンズ側から見ている感じは、蛍光管のコールドライトとなんら変わらない。

4x5の四隅に電球を配置する散光方式もよい結果を生んでいる要因なのでは、、、、とにかLEDは発光方向への熱の放射がないのがよい。もっと光量の大きい物も作れるのではないか、、、

今回のテストで新たに気付いた事だが、電球の個体差は結構ある。もともとこれが今迄踏み切れなかった理由だが、大手メーカーの生産となっても、やはりその部分はネックになるのだろうか?箱にはそういうただしがきもあるが、、、、今回1個だけ、光量の少ない物がある。どのくらいが許容範囲なのかは解らないが、これも今後の課題。電球そのものを消灯状態で見ても、ガラス部分の色がけっこう違っているのも不安をさそう。

コンデンサーが無くなった事、大きなランプハウスが小さくなった事でバランサーのスプリングが強すぎてヘッドがうまく固定出来ない。これはウェイトを乗せなければ、、、そして。散光光源の問題。蛇腹や光学系のハレーション、まずは蛇腹を調整しなければ、、、、。


04./04 引伸し気の組み立てにかかるべく、全ての部品をチェックしていると、ソケットの長さが5ミリ以上違っているのに気付いた。同じ店で同じ品番の物を買ったのだが、仕様の違う物が混ざっていたらしい。ケースの組み立ては続行したが、配線類は新しいソケットが揃ってからと、取りあえず中断する事になる。

04/03 午前中はガラス工房へ出掛け、給湯のホースの引きなおし。足場の悪い屋根の上、作業はたいへんで何度も転び、指に3ケ所も怪我をした。先日から背中が痛くて今日でなくてもよいとは思ったのだが、日射しの強くなる前、暑くなる前に済ませたかった。炎天下だともっと辛い。

車で向う道中、なんだかいつもより加速が悪いように感じていたのだが、途中でチェックした空気圧も正常で、気のせいか????御宿に戻ってみて結構重大な故障に気付く。右の後ろのブレーキが引きづっている。かなり過熱している、、、発火するほどでは無いが、、、先月車検で交換したサイドブレーキワイヤーのせいなのか、???

何とか連絡の取れた整備工場へ。営業している土曜日で本当によかった。代車の軽はマニュアルできびきびと走り、たのもしい。随分昔に乗っていたイタリアの小型車を思い出した。それよりも遥かに早い、、、飛ばしたくなる気持ちを押さえながら安全運転で帰る。ダイハツおそるべし。

それにしても御宿からは遠い工場なので、時間もかかり、とても疲れる1日。すっかり夜になってしまったので適当に夕食を、、、と思ったところで、車が壊れる以前に買い物した夕食用の魚を思い出した。一匹290円の大きなイナダ。慌てて半分を刺身、残りを切り身、その他でアラ汁、、、この魚は安くてとても美味しい。アラでダイコンを煮ると、ぶりダイコンのような(あきらかに旨味は少ないが)も楽しめる。


04/02 強風で遅れているダイヤの中、千葉駅で1時間以上も電車を待ち、何とか御宿迄戻る。自宅迄の道も雨、とても辛い。ハンズでカットした引伸し機のヘッドの部品や、諸々の荷物は20キロ近い。ただ、予定度どおりに全てを済ませて帰る道のりだと言う事がせめてもの救い。他人に託した部分のみが揃わない。他人を当てにしてはいけないな、、、と思う。明日取りにいかなければ。

今週はほとんどの平日をスタジオで過ごしたが、いろいろと自分の為に時間を使った気がする。一つには昨日行った、ブラスのクヮルテットのコンサート。以前よく聞いたフランドルやバロックでは無いのだが、音楽に触れる事、アーティストに触れる事の大切さが心にしみた。今を生きる事。決してアマチュアにはない真剣な音を聞く。私の肌に触れなければならないのはこれなのだと思った。人の命のエネルギー、クヮルテット、デュオ、何故だかそんな物では無く個体の発するエネルギー。アーティストのエネルギーを感じた。(普通に受付で名前を言って予約のチケットを買ってしまったのだが、ひょっとしたら招待されていたかも知れないのだが、、、もしそうだったら申し訳ないが、、、)

スタジオからの荷物がとても重かったのは、いろいろと訳があり、仕事関係の諸々の荷物がほとんどなのだが、知人に金継ぎの補修をしてもらった骨董の大皿を持って帰った事、先日、撮影のお礼にいただいたシャンパンを持って帰った事、、、などなどと嬉しい荷物もいろいろあった。それにしても重かった。

戻って草々に、早い夕食をとったのだが、これがまた風呂場で熟成しているアンチョビのパスタ。そこそこよい味になっている。最初に仕込んだ物はそろそろ6週間。塩抜きして、オイルに漬け込むころ合いだと判断し、作業に取り掛かる。小さいイワシをクッキングペーパーできれいに磨きながら、ガラスのビンに詰めていく。オイルを注いで出来上がり。深夜迄かかりとても疲れる1日だった。堕落した魂に何を注げばよいのだろうか。



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