作者近況2009.02 作者近況へ 2009年1月

12/20 撮影の準備。明日はスタジオで午前、午後、違った撮影を済ませた後、北海道へ出かける。

年明けの仕事のスケジュールが詰まっているので一日でも早く仕事に取り掛かりたい。とても悔やまれるのは先日購入した三脚の雲台が不都合が合って使えない事。久しぶりにネットで不良品をつかまされた。悪意のある詐欺行為で落ち込んでしまった。少しでも機材を軽量化できると思っていただけに悲しい。

それ以外の準備は全て順調、1週間ほどの撮影の予定だが、特に、フイルムの用意は万全。帰りのフェリーが確保できていない事だけが少し気掛かり。


12/06 ファインプリント展が終了し少し落ち着いた時間を過ごしている

御宿に転居して4ヶ月ほど、10月から再開した暗室作業による始めても作品を何点か出品させていただいた。作家5人による展示という事だったので、サイズの大きい私の作品は、4点ほど飾れれば十分だと思っていたのだが、予備を含めて仕上げた6点全てを展示していただきギャラリーには感謝するばかり。

今年撮影した作品も三点仕上げ、自分としてはそこそこの出来だと思う。

やはり、都内との往復には体力を使うが、こちらにいる時は作業に集中できる事、また休日には心からくつろげるすばらしい空間だと感じる。暮らし始めて様々な問題点もあったが、ネットの環境も無事復活、ほぼ半年振りにWebも更新できるようになった。


03/30 週末の2日間で御宿のマンションを下見する。房総半島に住まいを移そうと考え始めたのはかなり昔だが、この町には丁度4年前にもマンションを見に来たことがある。

町そのものは、その頃からあまり変わった様子はないのだが、物件によっては当時との印象が大きく変わっている物もある。善くもなるし悪くもなると言った感じ。

いつも海が見えていると言うことが自分の気持ちをどう変えてくれるのか不安もあり、期待もある。良い物件が見つかった。


03/25 確定申告や、ガラス工房の復旧も終わり、やっと暗室の作業を再開する。テストプリントのチェックを終えたら、引伸し機の改造に取り掛かる予定。

電球の明るさや、周辺の光量など、なおさなければならない課題は多いが何時手をつけるかが問題だ。暗室の引っ越しが何時になるかに左右される。

自宅の売却の為に連絡してあった不動産会社から多くの問い合わせがある。引っ越し先のマンションも探さなければならないし、落ち着かない日々が続きそうだ。ゆっくり作業のできる環境と、できるだけ経費のかからない作家活動がこれからのテーマ。この自宅は、駐車場も含めて費用が掛かり過ぎることと、中目黒に2つの場所を維持する必要性がないことが今回の引っ越しのもっとも大きな理由。

写真家として活動を続ける上で、本当に必要なのは、常に撮影に出掛けられる環境、同じテーマにすぐにもう一度チャレンジできる余裕だと思う。何度撮影してもうまくいかない被写体、季節、本当の自分の作風を見直したいと考える。ここ2年間で撮影した物は、何かうすっぺらく、自分のものになっていない気がする。フイルムが切り替わっていることも大きな要員ではないだろうか、とにかく創作の為の、資金と時間を作りたい。


03/03 夜遅く千葉から車で帰宅。3日間でガラス溶解炉のバーナー本体、るつぼの交換を終える。

先月燃焼異常の為に破損したテンペストのバーナーは、内部の隔壁が溶けてしまっていて完全に使用出来ない。ガスの配管や電磁弁などを取り外して本体だけを交換するのだが、何層もの断熱材で被われているのでたいへんだ。

火を落としたことにより、るつぼの交換も行うので窯の前面を全て分解し、やはり断熱材にまみれて2日間の作業が続いた。一層一層剥がした断熱材や耐火セメントの隔壁を組み付けて目止めのコーティングを済ませれば無事再着火できる。少し乾燥させて着火は5日の予定。

今回の作業の中、先日完成したガラス工房のHPの中にライブカメラのページを作った。ソフトの選択、カメラの設置等、構想を含めると低予算ゆえに長い道のりだったが設置そのもののはあっという間、ソフト関係は、微妙な相性があるので時間をおかないと結論は出ないと思う。ほとんどのPCに対応することを考えると、静止画も加え、再調整が必要。アドレスはhttp://garasuyafuku.jp

ブログと言う概念が浸透する迄時間がかかったように、ライブカメラも今の所そんなに一般的な存在ではないと思う。

読まれることを前提にした日記、見せることを前提にしたプライベートムービー、それほど違った物ではないと思うのだが、自分を見せると言うことには色々な意味で抵抗があるわけだし、映像の伝達、表現性にはまだいくらか神秘的なベールがかかっているののかもしれない。


02/27 一日中確定申告の為の帳簿の整理。昨日は画像処理の仕事が終わらず手が付けられなかったので、今日やっと目を通し始めた。今迄と比べ、売り上げ経費共に少なく、領収書の束もぱっと見、半分ぐらいしかない感じ。

その中でも特に感じることは、昨年の前半から、さかをおりるようにどんどん仕事が少なくなっていること。今後増えることはないように感じる。この業界は、広告もそうだったが、出版も同じでカメラマンの需要と言うのはどんどん減って行くのだろう。全てを考えてみれば、納得できる結果ではあるのだが、、、、、、

今迄は写真で何かを表現することはとても難しく、プロに頼まなければ出来なかったことが、デジタル化の影響で誰でも簡単にできるわけだから必要とされるプロの絶対数は極端に少なくなってしまっているのだと思う。

もちろん絶対的な専門分野での需要は変わらないと言い切れる部分もあるが、受け止める側が、写真に対する認識を軽い物にしてしまっているので、安易な流用や、再使用などと、厳密な結果を望まなくなって来ている。結局は作り手の感性、受け止める側の価値観か、、、、

ゼラチンシルバープリントの作家としての世界、、、、写真全般と言う意味でののテンションを維持させてくれた広告や専門分野での仕事、、、、、自分の満足、、、他人との接点、、、色々な意味で結論は見える。


02/25 確定申告の準備を始める。去年に比べすべてがスモールダウンしているのできっと簡単だろうと思うのだが、帳簿の整理が終わらないとはっきりしない。週末迄に仕上げられれば、ガラス工房のバーナーの交換に出掛けられるので、かなり無理をして先を急いでいる感じ。

去年撮影した教科書の仕事の写真のセレクトがやっと決まった。明日はそれも仕上げよう。経理の作業は慣れないのでとても疲れる。

時間に追われながら仕上げた北海道のネガに手が付けられなくて、かなりイライラしてる。とにかく確定申告を終わらせなければ、、、


02/24 久しぶりに書籍の表紙の撮影。立体のイラストを撮影する。黄色の発色にはいつも悩まされるが、今回はうまく加工できた。まだ新しいPCには移行できないので作業の効率が悪い。久しぶりに夕食の買い物をする。

02/23 10日ぶりに千葉から帰宅。先週の土日でweb用の写真を撮影し、ガラス工房のHPを仕上げる予定だったのだが、撮影の直後から溶解炉のバーナーの調子が悪くなり、ほぼ1週間、そのメンテナンスに費やすことになった。

ガラスの溶解炉は常に1000度以上をキープしていて本来ならば1年以上火を落とすことはない。中のるつぼに破損が生じたり、バーナー本体に故障が発生して初めてメンテナンスの為に火を落とす。今回は、着火後6ヶ月と言う短期間で消化することになってしまったが、これはバーナー本体の破損による突発的な事故。

空気とガスの混合比が使用状態に見合ってなかったことが原因のようだ。現在はゆっくりと炉の温度を下げ、1週間後にはバーナーを交換し、再び着火することになる。一度火を落としたことによって、中のるつぼも交換するので、費用、時間のロスは莫大な物になる。

温度管理や、化学的な反応など、写真とまったく似ていないとは言えないが、私自身はしろうとなので管理を手伝っていても情報収集のしようがなく、手の打ちようがないのが現状。

製作していたHPの方は時間にゆとりができたので、全てガラス工房内のMacで作った。企画、撮影、サーバーの構築迄、ほぼ2週間ちょっと。手作りにしては良い出来上がりで、見ていただいた方からの評判は上々。せめてもの気持ちのささえになった、ドメインの所得からほぼ1年。始めてしまえば早いのだが、この手の作業はなかなか手をつける迄時間がかかる。サイトはgarasuyafuku.jp


02/12 11日の祭日を挟んでスタジオにwwwサーバーを構築している。私自身のサイトは独自のドメインを持たないので、これは他の用途だが、1年以上前から資料を揃えていたのでそこそこ順調に進んでいる。

ほとんどの場合、ウェブで資料は揃うのだが、wwwに関して、またサーバーの仕組みについてあまりにも知識がなかったので、何冊か分厚い本も買った。レンタルサーバーが主流の現代なのでかなり廃れた感じのシステムなのだが、、、、、一度はためしてみたかった。

wwwの仕組みについては、未だにわからない部分も多いが、この一年間で少しは知識も増えた。良くわからないまま色々な恩恵に預かっているのだが、更にわからないのは検索のシステム。これ無しではもはや生活出来ない。

この3日ほどの努力でサーバーのおおまかな設定や、FTPサーバーは完成し、ほとんどの機能に問題はないのだが、DNSの設定やマッピングがうまく行かない。DNS情報が浸透する迄時間がかかっているのか、自分の設定が間違っているのかがすぐにわからないからである。

この点については明日もう一度設定しなおしてみよう。


02/07.8 カフェの撮影の為に那須へ。機材は照明のストロボのセットを加えても大した量ではないのだが、夕食の食材と小型のオーブンを持って行くのでそこそこの荷物。あく迄撮影はついでだ。

那須と言ってもふもとに近いので気候的には、富士山の裾野と変わらない感じ、夕方の外観の撮影を終えてから用意した食材で夕食を作り、ワイン、シャンパンを頂いた後、一人で車に泊まる。別荘に来てわざわざ車内で寝なくても、、、と寝床を用意してくれていたが空気の澄んだ高原なら、車内の方が寝心地が良い。北海道と違って随分あたたかい。雑木林の風の音は独特だ。

朝は昨夜からの強風で外観の撮影中は枯れ葉が舞う。昨日のカットの方が良い感じだ。午前中いっぱいで室内の撮影を終え、昼過ぎから温泉経由で帰宅。

那須温泉湯本の鹿の湯に、と思っていたが、新しい秘湯への期待もあって塩原の湯本につれて行ってもらうことにした。時間的に、塩原で最古の源泉には入れなかったが、細い山道を長い時間走り、温泉街の喧噪とはかけ離れた秘湯気分は十分。

撮影もしたが、気を使うこともなくとても良い気分転換の小旅行、何かに追われているような自分の感覚が浄化された感じがする。ふと思ってみると、「撮影をする」と言う行為がある方が、気持ち的にどんな時も、、、楽なのかも知れない。


02/06 午前中、先週現像した全てのネガに目を通す。

現像しているときは、時間に追われるように休みなく作業していたのだが、全て終わってみると随分と時間が流れて、当時の気迫からはかけ離れた感じがする。自分を追い詰めている感覚を忘れてしまっているかのようだ。随分むかしの事のように感じる。

これこそが自分の世界で、この中に自分がいるのだと言い聞かせるのだが、とても遠くで声が響いているような感じ。

それはともかく、良いネガもあれば、まったく使えない物もたくさんある。この暗室が使えるうちに何とか形にしてみたい。自分がどの作品をもって、写真家を名乗っているのか、そんな脅迫めいた妄想にも悩まされているので、一つでも良いから、早くプリントして仕上げてみたい。

昼前にスタジオに出掛け、昨日撮影した仕事ののデータを仕上げる。まだ新しいPCはつかえず、フォトショップのバージョンが低く使いづらい。作業そのものは簡単なので、さくさくと処理を進め夕方前には、明日のロケの準備を終え、今度は料理の買い出しに出かけた。

撮影は、カフェのウェブだが、友人も含めて招いていただいた手前、少しは料理のうでも振るいたいところ。深夜迄料理の下ごしらえが続く。


02/05 朝からスタジオへ。

しばらく撮影に使っていなかったので冷えきっていて、温まる迄かなりの時間がかかる。午前着の撮影用のクラフトの到着を待ちながら準備を進めていたが、手違いがあったらしく、荷物は宅急便でなく出版社のひとが急遽手持ちで届けてくると言うハプニングがあった。寒いなか大変だ。

撮影そのものは簡単で、午後から数時間の作業なのだが、まだ完全に新しいPCが軌道に乗らず、予備の旧いマシンで処理に時間がかかる。現像作業は明日することにして自宅に戻っていつになく早い夕食にする。とても疲れている。


02/04 千葉から戻ったのは昼過ぎ。スタジオに撮影の準備に出掛け、途中で髪を切る。床屋に「疲れていますね」と言われ、カガミを見て少し納得した。

夕方、急に自宅で打ち合わせをすることになり、少し片付ける。この打ち合わせは週末に那須のカフェを撮影する為だが、仕事と言うよりは知人の紹介なので、友人と集まる小旅行と言った感じ。撮影はついでである。

ずっと暗室作業ばかりをしていた自宅だが、使ってなかった部分は床に誇りがたまっており掃除機をかけたら随分スッキリした。気持ちを切り替えるには、まず身の回りから、、、そんな気がする。


02./03 千葉でウェブの撮影とHP製作。

前日の作業を夜明け前迄続け、少し休んだ後、夜が開けてから天気の良い室内でコンテンツ用の物撮を続ける。チープなデジタル一眼を使っての撮影は思ったよりも大変だった。無理してもちゃんとしたカメラを持って来た方が良かったかも知れない。ボディーはともかく、レンズが良くない。

久し振りに使う旧いマックにも少しづつ慣れて来た。思ったよりは軽快に動いてくれる。


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