クーリングウェイトと電磁調理器を組み合わせたフラットニング作業

以前、クーリングウェイトは、建材用の大理石を使っていましたが、取っ手が取り付けられない点が使いづらく、
鉄板で製作した事で違う用途を試して見る事が出来ました。
家庭用の電磁調理器で温度を上げ、ドライマウントのプレートのようにフラットニングに使用します。
かなり乱暴な処理ですがアーカイバルな点を考慮しなければかなりの効果を発揮します。
あく迄実験的に試した程度ですがプレス機をお持ちでない方には興味のある部分だと思いますので紹介します。
下に作り方は説明してありますが、2枚合わせて10ミリの鉄板は補熱効果が非常に高く、逆に温まるのに
少し時間がかかります。調理器の形状や性能に影響されますのであく迄目安ですが、写真の1400Wの機種の場合
中心部分を5分程過熱し、その周りの4隅を1分ずつ過熱して温度をできるだけ均等に保ちます。
意外と過熱される部分の面積が狭く、広い面積を過熱するには移動して部分的に暖めて行く事が必要です。
この機種の場合、プレートの縁の部分に5ミリ程の盛り上がりがあり、鉄板に密着していませんので
その為に効率がが悪くなっているのかも知れません。
温度に関しては経験的に管理するしかないと思うのですが、温度計などで裏面から管理する方法もありますので
実用性は大きいと思います。

その他の点としてフラットニング時に下に敷くマットは意外と柔らかい物が効果があり下の写真ではマウントプレス機のマットを使っていますが、熱に強いコルクボード等で代用できるかも知れません。
圧力はやや不足しているような感じがありますが、そのへんはいろいろと工夫のできる部分ですし、このままでもかなりの効果がありますので試してみてはいかがでしょうか。

製作行程


あく迄クーリングウェイトとして使用する場合ですので過熱する場合は安全面も含め、強度を考えた方法をとらなければならないと思います。基本的には一枚の鉄板に取っ手を溶接するのが確実な方法でしょう。私の場合、溶接手段が身近になかった事や、5ミリの厚さの鉄板しか入手出来なかったので以下の方法で作ってみました。
使用した鉄板は1枚が約5ミリで2枚で1cm程の厚さになり、45x60cmの大きさがありますので重さは20キロ程になります。
鉄板はホームセンターで購入しましたが、錆のひどい物が多く、反りの少なさと合わせて、かなり慎重に選ばなければなりません。全体をまず100番程度の耐水ペーパーで磨き、最終的なプレス面は最も錆の少ない面を選び、更に細かいペーパーで磨き上げます。
この状態で取っ手を取り付けなければなりませんので、2枚の内の一枚に穴を空け、タッピング等のネジを埋め込んでおく事と、接着の為の足付けを荒めのペーパーで済ませておきます。
アルタイト等の強力な接着剤と併用し、完全に取っ手を取り付けた後2枚の密着度を確認し、私の場合はアルタイトで全面を接着してしまいましたが、電磁超力に頻繁にかけるような場合は厚手の鉄板一枚に取っ手を溶接して作ってもらった方が安全で確実だと思います。

5/12 .05