作者近況2009.01 | 2007年以前の近況 | |||||||||||
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01/29 一日中スタジオのPCのセットアップ、取りあえず写真の事は全て忘れて、壊れたPCのハードディスクから取り出したデータを新しいPCに移したり。ソフトのインストールや環境設定など。
これはこれでなかなか大変で丸一日作業しても終わりそうにない。明日からの仕事に必要な最低限の設定がやっと終わったと言う所。 今回購入したPCはショップで製作した物でパーツを組み合わせてOSをセットしたような物。XPの認証から作業をはじめなければならない。今迄のようなメーカー品と違ってサポートに不安はあるが、今回の故障の件でそう言う期待は無くなってしまったので、むしろこちらの方が信用できるかと、、、、、、、、使われているパーツは全てわかってる訳だし、、、、、 このPCは意外とコンパクトにで重量も前のものよりいくらか軽い。音も静かだしと、今の所いい所ばかりだが、、、結果が出るのはずっと先か。あるいはすぐか、、、、 |
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01/28 やっと北海道で撮影した全てのフイルムの現像処理を終える。10日ほどフイルムの処理ばかりを続けたのはこれが初めてだろう。
撮影した全てのカットを振り返ってみると、こんな物か、、、と言う感じなのだが、ネガだけでうっとりするような物がない反面、プリントしてから失望することも少なそうだ。今回は新しい被写体や、条件に取り組んだ実験的なカットも多く、ネガだけでは仕上りが想像出来ないと言うのも事実である。多くのフイルムを消費しただけあって、同じカットに色々なネガがあり、勉強になりそうである。明らかに失敗と言う物も結構あるし、、、、、 暗室作業も大変な一日だったが、途中、コンピューターの販売店からアウトレットバーゲンのメールがあり、急きょ秋葉原迄PCを買いに出かけると言うハプニングもあった。電車で大型のデスクトップを抱えてもって返って来ると言うのも無謀だったが、中目黒に着いてからスタジオ迄の道のりも大変だった。 明日に予定している、スタジオのPCのセットアップに、新しいデスクトップが間に合ったことは不幸中の幸いである。新年そうそう壊れてしまったメインPCとモニターの憂鬱を一掃できれば良いのだが、、、、急場しのぎの予備に買った中古は無駄になってしまいそうだが、、、、 色々なタイムロスがあり深夜迄作業の一日だったが、全てのフイルムの処理が終わった事で、かなり気持ちが軽くなった。 |
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01/27 かなり体調が悪いがフイルムの現像処理を続ける。昨日よりは少し枚数が稼げた。簡単な処理の物を選んで進めるているが、上手くすれば明日一日で全て終了だ。ここ迄長くフイルムの処理だけを続けたことは今迄なかった気がする。
今回処理したローライのオルソフイルムの中で、稀に非常に細かいピンホール状のダストが乗っている物がある。テクスチャーの無い白い部分にそれがかかっていると恐らく使えなくなってしまうのだが、今の所は運良く、ぎりぎりでかわしているようだが、、、、 原因に就いて考えるのだが、まずはホルダーの劣化によリ、振動等でダストが発生しやすくなっている。もう一つはこのオルソのフイルムに限ったことで、製品の処理が見るからに雑なので、もともと細かいダストが含まれていること。 これは最初から非常に気になていることなのだが、フイルムのカットが乱暴で、エッジの部分などささくれている物が結構ある。大手のメーカーだと考えられないことなのだが、ひとまわり大きなサイズも手伝って、フィデリティーのホルダーでさえ、うまく入らない物があった。ささくれの部分が出っ張って1ミリ近くサイズが大きくなっているのである、、、、、 散光式の引伸し機だと気にならないレベルの小さなピンホールだが、フイルムに原因があるとすればもっと大きな物も出て来そうだ。一枚ずつむかしながらの敷き紙が挟んでである梱包も不安を助長させてくれる。 今回の件とはあまり関係ないが、トラブルで作品がダメになる場合、、、、非常に運に左右される場合が多い。大きなゴミでも画面の気にならない部分であれば、何の問題もない。ところが重要な部分で、目立つ階調に乗ってしまえば、どんな小さなダストでも絶対に使えない。この手の事故は、必ずある。完全に注意していてもネガがダメになってしまうことは当たり前のようにあるのである。 |
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01/26 午前中はスタジオへ。先日故障したモニターの代わりを取りあえず持って行く。中古で購入した安物だが、TFTは軽くて持ち運びという意味においても今迄の物とは随分と軽くなった感じがする。
そんなに時間は経っていないのだが、ずっと暗室で作業をしていたので、スタジオの中が妙によそよそしい。今度くる時は、予備のPCも持ってこなければならない。こちらも故障した物とはかけ離れたぽんこつの中古だが、どこまで働いてくれるのだろうか。仕事の流れが読めないのでできるだけその場しのぎの安物でその場をつくろっている。 暗室に戻ってからはオルソの現像処理。少しづつこのフイルムが見えて来た気がする。もちろんごく一部だが、、、、、 さすがに疲れてきて、多くの枚数はこなせない。 食費を節約して在り合わせの物だけで暮らしているのだが、今日は久しぶりに料理が上手くできて、よい夕食をとる。自分で言うのもなんだが、調理が得意と言うのは本当にすばらしい。人を喜ばすチャンスもあるのだが、何より1人でも幸せな食事ができる。たまねぎ1個とにんじん、安物のガーリック、忘年会で料理したさかなのアラがすばらしいレストランのメニューになった。めずらしく良い酒を飲む。 |
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01/25 アクロスの現像処理がやっと終わってオルソの処理に入った。使い始めたばかりのフイルムなので、仕上りの濃度にばらつきがある。フイルムの感色性とスポットメーターのギャップによる物だと思われるが、逆に言えばこの部分を利用して今迄と違う被写体にのぞめる訳で経験で埋めて行くしかないのだろう。
このローライのオルソフイルムがどのような分光特性なのかは資料が無いので解らないが、試しにコダックのno.29フィルターを使って風景を撮影してみたら、まったく露光されなかった。かなりシビアな特性なのだと思う。分光データが解ったからと言って後から納得できるだけの事。経験の中で被写体とのマッチングを探るしかない。自分としてはかなりの期待を抱いている。 人に会うこともなくずっとフイルムの現像だけを続けるもはとても辛い。私はラボワーカーや、プリンターには向いていないのだとも思う。 深夜になって旧い映画を観た。少し気持ちが落ち着いてくるのを感じる。自分なりの表現と言う物はまだ沢山どこかにあるのだと思う。どうしても今迄ある物の中から探してしまうのだが、それ以外の方法はなかなか思いつかない。ふとウォーカー・エヴァンスを思い出した。 |
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01/24 アクロスの現像処理。何日もフイルムの現像だけを続けているとさすがに疲れる。少し家事を進めてから始めようとしたのだが、なかなか手をつける気にならず、午後になって始めた。扱い易いアクロスだからと言うこともあるのだが、すこし作業が雑になって来た気がする。集中力が低下している。早く終わらせたいと言う焦りもある。
あまり使っている人にあわないが、アクロスはとても優れたフイルムだ。やや万能型で個性に乏しい感じはするが高い感度でどんな処理をしてもそこそこのシャープネスを維持してくれる。どうしようもない条件の時、たとえば風が強くて長い露光時間がかけられない場合などたすかる。ただ、ベースがよくないようで、1分近い露光をバキュームを使わずに撮影すると必ずフイルムが動いて使い物にならない。今回も予備として撮影した長時間露光の物はシャープネスがない。 フイルムの現像中は、暗室内で音楽をかける。聞き込んでしまい処理を失敗した事も少なからずあるので、微かに聞こえるぐらいの小さな音量で、(ヘッドホンステレオなどを使うと必ず聞き込んでしまって処理の手が止まってしまう)たいがいはバロックなのだが、器楽曲よりはカンタータやミサ曲などが、適度に気持ちを落ち着かせてくれる気がする。無音状態で完全暗黒中での作業が続くと、過去の自分の中へ、言い知れない狂気の方へどんどん引きずり込まれて行って、、とにかくよくない。 |
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01/23 昨日に引き続き一日中TPの現像処理。一枚づつ画像を思い描きながら完全暗黒中での作業なのだが、想像どうりのネガができるとはかぎらない。露出の許容範囲を超えてハイライトの面積が多かったりすると、一気にのっぺりした画像になってつまらない物になってしまう。TPを選択したことそのものに問題がある場合もあるのだが、なかなか対応しきれないその場の事情もある。たとえば現場で他のフイルムを使い切ってしまったとか、、、、より多くのコントロール方法を身に付けなければならないと思う。
やっとTPの処理が終了し、残るはアクロスとオルソ。今年の北海道は撮影枚数が多くフイルム現像だけでほとんど10日を費やす感じ。北海道での撮影期間は3週間だったが、天候の状態(吹雪や突風、最近ではかなり雨も降る)や、移動日で実際に撮影できたのは13日間、なかなか想像どうりの被写体に巡り合えずいら立ちながら車を走らせることが多かった。吹雪で何日も車内に閉じ込められていると運動不足で腰痛になったりと、、、、携帯電話はおろかラジオすら入らないし、、、、 使用するフイルムが世代交代の時期に入っているので、ついつい使用量も多くなる。赤外、オルソ、TP、アクロス、それぞれにフィルターワークが加わって現場で適格な判断ができる迄にまだまだ。プリントを繰り返し、今年中には全てを自分の物にしたい。 使ったフイルムや時間は多くても、撮れているカットは決して多くない。わずか数カット、、、、いや、、、、一枚でよいから自分の写真をつくりたい。 |
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01/22 一日中シートフィルムの現像処理。昨日迄の赤外シートフィルムと違い、テクニカルパンの処理に入っていくらか緊張がゆるむ。赤外のフィルムはシートベースが薄くとても神経を使う。ひさしぶりのコダックのエスターシックベースはものすごく厚く感じる。油断してミスをしないよう慎重に、、、、
通常シートフィルムの現像は、一枚ずつバットで行うのだが、ほとんどの場合、効率をあげる為2組のバットで2枚を同時に進行する。それぞれが同じ処理行程であれば良いのだが微妙に違っていたりすると気が抜けない。最近は資料とインデックス用に撮影したデジタルデータがあるので、その画像の撮影状況や、図柄をイメージしながら黙々と完全暗黒中での作業。 デジタルのデータはとても参考になる。フイルムの感色性や、ラチチュード、何より撮影時のイメージを思い出す良いきっかけだ。最近は記憶力が良くないのと撮影が長期間に及ぶ為どのような光線状態だったかなどが、走り書きのメモだけでは思い出せない。こんなに優れたシステムがあればすぐに写真が上達しそうなのだがなかなかそう言う物でもないようだ。自分の判断ミスを特定したり、技術的な未熟さ気付かせてくれたり、まだまだ自分の写真はこれからなのだなと思う。 午前中、使用不能になったスタジオのPCとモニターの代換えに購入した、中古のPCとモニターが佐川で送られて来た。最新鋭だったPCとは桁違いの旧型機だが取りあえず来週セットアップを始めよう。年が開けて都内に戻ってからはトラブルが続きやすまるひまがない。仕事の事は気掛かりだが、とにかく今できることを進めることで気持ちの平成をたもちたい。 |
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