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vol.1 |
vol.2 |
vol.3 |
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今回はテクニカルパン4415とPOTAの組み合わせについて |
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解説していきます。 |
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全体に現像ムラのあるこの3枚のネガは全てPOTA現像液で |
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14分間現像しています。 |
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POTA現像液によるムラはこのようなテクスチュアの少ない |
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被写体に於いて顕著に現れます。 |
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物理的に高い圧力をかけて撹拌すれば幾らか軽減することも |
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できなくはないのですが私の経験ではドラムで連続撹拌 |
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した場合でも完全には除去できませんでした。 |
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このサンプルはホーロー製の底に波目のあるキャビネの |
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バットを使用して、各ふちの部分を順番に持ち上げていく |
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撹拌方法をとっています。 |
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現像液の量はバットの大きさに対してできるだけ少なくし |
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F16/120s.(ASA6) |
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理想的な撹拌の効率を得られる175ccにしてあります。 |
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撹拌の間隔は14分の現像時間を考え約1分のインターバル |
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を保ちます。最初の90秒は完全に薬品が移動するように |
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連続的に撹拌し続けます。 |
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もちろん処理は一枚づつ行います。 |
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個別の作業の細かい解説は別の機会に説明します。 |
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露光量と現像ムラの関係ではやはり露光量が多い程全体に |
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ムラが拡がっていきます。濃度が1.0ぐらい迄は比較的 |
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問題なく使えそうなのでこのような特性を考えながら |
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被写体との適合性を探っていく事が必要です。 |
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さて、現像ムラはともかく、この3枚の濃度の違いを |
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比較して頂きたいのですが2ステップの露光量の差は濃度 |
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F22/120s.(ASA12) |
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1.4程度迄はかなり大きくそれより高い部分では徐々に |
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圧縮され緩やかにガンマを低くしていきます。 |
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逆に0.7より低い部分ではかなり高くなりフイルムの特性 |
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を強く表しています。 |
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この特徴を活かす事によって中間調のガンマを保ちながら |
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POTAによるシャープなハイライトを持った長いスケール |
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の再現が可能になります。 |
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実写によるcalibrationではあまり長いスケールの被写体を |
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テストする事は難しいのですが、ステップタブレットを |
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使ったようなセンシトメトリー的なcalibrationであれば |
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簡単ですのでゾーンスケールを製作した時のデーターを |
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またの機会に掲載したいと思います。 |
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ハイライトの濃度は露光量に比例して緩やかに2.5以上迄 |
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上がっていきますのでムラの問題のない被写体あれば |
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F32/120s.(ASA25) |
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かなりのロングスケールが可能です。 |
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長時間露光による相反則不期について |
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このフイルムは相反則不期の影響を特別に受けやすいと言うわけではありませんがやはり2分を超えるあたりからは特別な配慮が |
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必要です。この影響は濃度の低い最もガンマの高いところに現れやすいのでcalibrationは露光時間別に行わなければなりません。 |
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ちなみに15分の場合では約1ステップの露光量の追加補正と現像時間の10%程度の短縮が必要です。 |
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30分、1時間の場合はさらに両方の補正を必要としますが、結果的にはかなり別のイメージを持った物と考えた方が妥当です。 |
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Last update 1/9.03 |
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