vol.1 vol.2 vol.3

vol.1に引き続きNeopan Acrosを紹介します。
spot meter
今回はフジフィルムから供給されているミクロファイン
を使用した処理について解説します。

データシートのミクロファインによる20.Cでの現像時間は
EI.100で10.5分、これは連続撹拌によるデータなので私の
場合は撹拌条件を少なめにして13分現像しました。

撹拌は最初の90秒は連続撹拌2分目より5分目迄は15秒/分
5分目からは15秒/2分のさら現像になります。
データシートのトーンカーブとD76による現像データから
EI.50程度を想定して露出を決定しました。

露光はF32で60秒ASA50を想定し、vol.1のASA25より
露光時間により1ステップ切り詰めた事になります。

コメント:ネガの濃度は1.7程度、このスペックであれば標準的なネガです。私の場合はこのままのプロセスで、2ステップ程度
明るいハイライトを持つ被写体に適応するのではと考えています。
ミクロファインは現像能力の弱い現像液でやはり力のあるネガを作るにはかなりの露光と現像時間が必要です
ただ、シートフィルムに対して適していないと言うわけではなく繊細な長めのスケールを作るのには粒状性も良好です
ので試してみる価値はあるとおもいます。

作例:最近の展覧会の作品に、この組み合わせで撮影された作品がありますので参考にしてください。
recent works2002のこの作品は強い直射日光の中で反射する床のPタイルを撮った物でシャドーの描写の為に
ASA6程度で露光され11分現像しています。粒状性、シャープネス共に良好です。