作者近況2007.10-12 2005年06以前の近況

12/20 先月ターゲットを露光したフィルムの現像処理。一日で終わらせるように朝早くから始めたのだが、終了間近にローライのR3のシートフィルムで乳剤面に気になるスクラッチのような箇所を見つけて処理を中断することになった。フィルムの不良なのか、何か処理上のトラブルなのか//????

今回、ローライのフィルムを多くキャリブレーションしたのだが、幾つかやり直さなければならない物が出て来た。冬の撮影には間に合いそうに無いので、使える物だけ、実写テスト迄進めることになる。この処理を終わらせてからの徹夜明けで明日の作業なのだが、、、、INFR400も意外と赤外域の感度が低く、760nmカットのフィルターでは思ったほどの露光が得られない。R3は、トラブルの結果が出る迄は使えない。赤外域への期待が大きいだけにかなりショックだ。

オルソに関しては5種類のルーラーを作ったので何となく感じが掴めそうだ。いつもの事だが新しいフィルムを使いはじめるのは期待もあるのだが、ストレスも大きい。実際の所コダックのTP4415の代用になるほどの解像度があるのだろうか?もう少しフィルム固有のガンマ特性があっても良いような気がするのだが、、、、?今のところ普通のフィルムに感じる。


12/18  先月末から新たに手掛けていた20枚のバキュームホルダーをやっと完成させた。

先月仕上げた物は確立が悪く2〜3割も不良品が出来た為かなり苦しめられたが、今回は全ての物が最良の状態に仕上がった。最終的に原因の特定には至らなかったが、考えられる全ての点を改良する事で、結果的に不圧の漏れは完全に無くなった。効率としては微妙な感じで釈然としないながらも、一段落と言った感じ。

最近はプライベートな時間が少なく途切れ途切れの作業だったので何か達成感のない、曖昧な終了を感じる。後はやはり先月からテストを進めているフィルムのデータを仕上げれば、年末の撮影への具体的なプランが見えて来るはず。

体調の不調は連日のハードワークのせいなのだが特に風邪を引いていると言うこともなく、気力でカバーできる範囲。現像のシュミレーションと、プランを考えてから寝る予定。年末迄に微妙に時間が足りないのを感じる。

北海道行きのフェリーの時間を、キャンセル待ちが取れて少し繰り上げた。


11/14 ここ数日よい天気が続いたので、直射日光を含めたフィルムのキャリブレーションを続けている。何日も同じ条件の晴天が続く事はめったにない。

同じ条件でゾーンルーラー用の露光をしておかなければならないのだが、スカイライトならまだしも、日射しを含めた露光は都内ではなかなか得られない。近くの公園迄ターゲットとカメラを運んで日射しのある時間帯は段階露光を繰り返す。条件が良いので日にちを重ねているとかなりの枚数がたまってしまった。現像のプランニングが出来てない物もあるので、これからいろいろと考えなければならない。

現状のテクニカルパンやアクロスに加え、ローライから供給が始まったマコのフィルムなどもまとめて露光する。R3やオルソはまだ良いのだが、INFR400はそのベースにも特長があり現像方法もかなりの問題を解決しなければならないと思う。

赤外のフィルムに関して擬似的なゾーンルーラーを作ったことは今迄ないのだが、かなりの頻度でロールフィルムを使う機会を重ね、何かしらの尺度がつかめるのではないかと考え始めている。一番の問題は撮影するターゲットの条件。どのような分光特性を持った物が自分の撮影に適しているかが掴みにくい。

問題点を上げていればきりが無いので可能な範囲で少しづつテストを進めて行く、自分なりの判断で、あく迄たたき台として、、、、いつもこれがはじまりかもしれない。メーターやフィルムの分光感度、可視光との視覚的なバランス配分などは化学的な視点からだけで解決できる物ではないだろう。何れにしても、実際の撮影を始めることによって少しづつ見えてくるかもしれない。

ここしばらく、撮影に関する色々な問題に取り組んで、解決できたことは何もなく、、、、その問題の奥深さを教えられることだけが続いている。ただ、今の時間は自分にとって大事な意味を持っているように感じる。


10/21 昨日充填したホルダーの調子を見てみるとあまりにも結果が良くない。バキュームのかかりの悪い物が3割近くあり、使用不可と言う訳ではないのだが原因を調べた上で廃棄する、トータルで7枚の不良はとても苦しい。以前よりも悪い結果だ。

カッターやペンチでバラバラにしてそれぞれの原因を探すのだが、何処にも充填の不十分な場所はない。全てシリコンは隅々迄いきわたり完全にシールされている。シリコンの粘度や相性が悪く、不圧がかかった時にだけ隙間ができて空気を吸ってしまう箇所があるのだろうか?完全に気密された物とそうでない物の機能的な差はあまりにも大きく、見た目はまったく同じなのである。

フィデリティーのホルダーは比較的精度が高くその構造も非常に丈夫である。その点は今回10枚近く分解したので感心させられたのだが、、、、、分解作業は結構大変で、廃棄するとは言え、原因を特定する為には色々な所をカットする必要がある。カッターでなんども手を切り、最後に少し深いキズを負ってから作業を中止した。

もう少し効率の良い違った製作方法も考え始めているのだが原因が特定出来ないことが腹立たしい。それにしても重要なのは充填材のコンディション。色々な種類を試したいのだが、それらの物は販売されている容量が多いのと、必要な説明情報が得られないのがつらいところ。とりあえず先日使ったホワイトの充填材を今度はネットで注文し、次回の作業に備える。とても辛い一日だった。無駄なことばかりしている気がする。


10/20 昨日に引き続きホルダーの製作。足りなくなったシリコンの充填材をハンズの開店を待って買いに行く。今迄使っていた物は在庫がなく、粘度の表示は同じで無色の物を購入。品番は10年前に使用した物と同じなので大丈夫だろう。

自転車で戻る途中99ショップによってみる。明治通り沿いの間口は狭いのに中は広く、その品揃えに驚かされる。何種類かの乾電池と延長コードを買う。食品が充実している話は聞いていたが、実用品なら殆どの物が揃う。都会にあってこの価格は魅力的。

スタジオに戻ってからは一日中細かい作業を続ける。昨日迄の物より少しシリコンの粘度が高いように感じるので、多めに充填するのだが、あまり感触は良くない。とにかく購入した量を全て使いきり今日の所は終了。結果は明日にならないと判らない。今日も電話を待って遅く迄起きているのだが連絡がない。忙しいのかもしれないので他をあたった方が良さそうだ。


10/19 昨日あまり作業が進んでいないので早めにスタジオへ。10枚ほどのホルダーへシリコンを充填し、新たに15枚のホルダーにバキューム用のピンホールをあける。夕方になって午前中充填したホルダーをチェックしてみると早くも一枚不圧の弱い物がある。使用可能なレベルだが諦めて分解してみたが、原因が釈然としない。シリコンの粘度が高すぎたのか????ホルダーは高価な物なのでとてもショックだ。

穴を空ける作業は慣れて来たせいかかなり早くなった。いくらか雑になった気はするが、それほど神経質になることもないだろう。シリコンは粘度が上がって来るようなので、明日新しい物をハンズで買って来ることにする。充填不良になってはもとも子もない。

深夜に知人から電話があるはずなので、遅く迄作業をして帰りの時間を調整したが、一時を過ぎてもかかってこない。頼みごとをしているので急かす訳にもいかないが、他の知人に頼まれたことなので早く連絡をとってあげたい気持ちもあり複雑。この時間になると眠くてもなかなか眠れない。今日も酒を飲む気にならない。作業があまり進まないせいなのか、、、、、


10/18 午前中にショップからカーペットが届く。最近は貧乏なので新調する予算はなかったのだがこれは頂き物でとても助かった。以前の物と入れ替えてみると部屋の雰囲気が落ち着いた感じになり想像していた以上に私のイメージにあっている。なんだか豊かな気持ちになった。最近買い物をしてないので新しい物が入ると新鮮だ。、、、、と言っても2畳に満たないスペースなのだが、、、、

その荷物の到着を待ちながら午前中はフルーツとラガーの瓶詰めをする、これは忘年会用。小さいビンを沢山洗ってさすがに疲れた。午後遅くなってからスタジオで昨日のホルダーのチェック。概ね良好でほっとする。とても疲れて酒を飲む気にもならない。知人からの電話を待って遅く迄起きていたがかかってこないようだ。


10/17 午前中は依頼のあったデータの資料を作成。午後からはバキュームホルダーの製作作業。

やっと全ての材料や道具が揃い、本格的な製作作業に入る。実際に完成させてテストしてみないとその良否は判らないので流れ作業の行程ではなく、取りあえず2枚のホルダーを完成させてみる。偶然かもしれないが今の所結果は良好。続けて幾つかのパーツ別に製作を開始する。それにしても今日も体調が悪くこのような軽作業なら良いが、撮影だときつそうな一日。

このホルダーを作り始めたのは15年ほど前。当時長時間露光や輝度差の大きな被写体で画像のズレがありとても辛い思いをした。絶対的な必要の中、十分な時間もなく試行錯誤を繰り返し、なんとか完成させた時はとても幸福な気持ちだった。

毎日緊張感の無い中、少しづつ作業を進めていると色々なことを考える。目的の特定出来ない作業、絞り込めないテーマ、、、、無理に作り出したテーマなどでは良い写真は撮れないのではないか、、、、、私自身は自分が、言葉や、企画書のような物ではモチベーションを維持出来ないことを良く知っている、、、、撮りはじめれば必ず気持ちは変わって来る。新しいフィルム、新しい被写体、、、、、

さしあたってすぐに撮影するテーマが絞れないまま、フィルムや機材の調整を進めることが最善の策なのか。。。。。プリントのポートフォリオを進めるよりは良い判断、、、、ただそれだけが今の結論、、、、、


10/16 朝から鎌倉に出掛けて溶接のワークショップ。前回に引き続きキッチン周りの小物を作成する。少しは技術的が向上したのか余裕を持って作業ができる。と言ってもかなり低いレベルだが、、、、

鎌倉を出た後夕方東急ハンズに出掛け、バキュームホルダーの製作に必要なドリルの部品を買う。久し振りに作るので、紛失している作業道具等が結構あり、意外と物入りだ。キャンプからの疲れと風邪のせいでかなり体調が悪い。こういう日の渋谷はとても辛い。


10/15 本栖湖の冷気にあてられたのか風邪ぎみで体調が悪い。

セレクトの終わったデータを処理した後、引き続きバキュームホルダーの製作準備をする。前回製作した物で不調だった物は、かなりの確立で原因を突き止め、良いレベルに修理できている。今回作る物はその経験を活かし、できるだけ精度の良い物に仕上げたい。

細かい所では、前回使用したドリルの大きさが用途によって違っていたりして、なかなか全ての道具が揃わない、何度か東急ハンズ迄自転車で出かけるがそれでもまだ、たりない物が出て来てしまう。なかなか要領を得ない。


10/13,14 朝一番で本栖湖のキャンプ場に入り手続きを済ませる。昨日近くの道の駅に泊まったので渋滞などのストレスがなく、良い休日になりそうだ。

久し振りのメンバーは正午頃に集まりはじめ、私自身は料理の担当なので次から次へと色々な料理を作る。夕食のメインのカモ鍋は屋内で食べるよりも気温の低い方が遥かに味が良い。途中からホウトウを入れて富士山の雰囲気を存分に味わう。これこそキャンプのだいご味か。色々な酒を飲んだのだが、程よい時間の11時頃には皆テントに入り、私は前日同様、自分の車の中で眠る。

朝も気持ちよく目がさめて、普段より快適な一日。朝食の用意はメンバーがそば粉のクレープを作ってくれたので私はエビでスープを作る。自分の料理と違って人に作ってもらう物は感覚も新鮮でとても旨い。午後はダッヂオーブンでベーコンのスープ。

暗くなる迄時間をつぶし、渋滞を避けながら大月インターから高速に乗る。自宅に戻ったのは結構遅い時間だが、何とか調理の道具だけは部屋迄運ぶ。1人では辛い作業だ。


10/12 夕方迄打ち合わせの後、キャンプの料理の買い出しに出掛け、深夜に本栖湖に発つ。出発そのものは幾ら遅くても良いのだが、買い物は店が閉まるので時間に追われて慌ただしい。

打ち合わせは先日の北海道ロケの原稿の件。この連載も今回が最終回なので何とか良い物に仕上げたい。最低2年はつづけたかったのだが引き継いでから9回の短い連載になってしまった。とても残念だ。

明日からのキャンプは2日間の予定だが、場所取りと料理の準備の為私だけは前日泊で朝早くキャンプ場に入る予定。今回のメンバーで集まるのは10年以上振りで、楽しみだ。


10/11 まとまった時間が出来たので撮影用のバキュームのホルダーを作る。材料の4x5のホルダーは中古で購入したので、原価は少し安く仕上げられそうだ。以前作った時から10年以上の年月がたっているので、作り方そのものの勝手が判らないことに加え、シーリングに使うシリコンなどの材料も、手に入る物が様変わりしているかもしれない。

ただバキュームをかけると言うだけなら、市販のバキュームホルダーでもよいのだが、1時間前後の露光を日常的にかけるので、少ないポンプの容量で、長い時間、完全にフィルムを固定することが最大の課題となる。

以前作ったホルダーの中にも、ややバキュームの掛かりの弱い物や、使用するに従って気密性を失った失敗作があったので今回はまず、それらのホルダーを分解し、何処から空気を吸っているのかを調べる事から手を付ける。

かなりの枚数が不良品となっているのだが、今回は潔くそれらを洗剤で浸し逆にエアーを送って、空気の漏れている場所を特定することから始める。殆どの物に関しては原因が特定できたのだが空気の漏れている場所は判っても、分解してみても、何故そこからもれるか判らない物も一点あった。

結局、当時の製作方法には問題はなく、最後に細かいシーリングを行うツボの様な物が不十分だったことが伺える。それに加え、ホルダーそのものの個体差があり、構造的に流しこんだシリコンだけで、全ての物が完全に気密できるとはかぎらない宿命もあるのかもしれない。

以前は粘度の違う2種類のシリコンを充填したが、今回は取り合えづ1種類のみで作業を進めてみる。できればできるだけ記録を残し、また、HPにも紹介できれば何かの役にたつかもしれない。


10/10 昨日一日中スタジオにこもっていたせいで、少し身体を動かしたい。予定は何件かの納品や打ち合わせだが、今日は初めてスタジオからかなり遠い出版社にも自転車で納品に出かけることにした。自転車と言っても折り畳み号なのでそんなに楽ではないのだが、、、、

以前、立ち仕事の多さから膝の関節を痛め、診てもらった整形外科で自転車に乗るように言われた。そう言われてもその頃はあまりに忙しく、車の移動か電車、そして歩く時はいつも小走りに、、、と言う感じだったので固まってしまった足の筋肉を治療するすべはなかなか思い付かなかった。それでも寝る前のストレッチを非常に真面目に続けたので、膝はいくらか回復し、今でも正座は出来ないが、そこそこ見た目だけは普通に動かすことができるように回復している。

最近の暇な状況からすれば、これ程よい機会は無いので、時間のある時はできるだけ自転車に乗って、健康とお金の節約の両立をはかりたい。中目黒を出発してまずは表参道、その後は六本木、そして日比谷の出版社の後は銀座のショップ、気合いを入れて御徒町、上野へと足を伸ばす。さすがにこの辺り迄くると帰りの事が気になるのだが、、、、、、最悪どこかに置いて、電車で返っても良い訳だし、、、、、

最近手近な都市を撮ると言うことも考えているので、下見も含めて日本橋周辺をかなり走ってみる。構図的には面白いのかもしれないが光線の具合が平坦で、撮るとすれば夜だな、などと考える余裕もあるが、、、、人工の町はあまりに殺風景だ。これを美しく表現するにはやはり、人工の、夜の照明が適しているのかもしれない。昼景の都市の写真をあまり私は知らない。決してつまらない空間ではないのだが、、、、、、、、、

気付いたのは、殆ど電車と移動時間が変わらないこと、今の季節なら汗だくにならないので取引先に気付かれることもない。夏場と違って、車の排気ガスもいくらか少ないように感じる。また、意外に多くの人があたり前のように自転車で移動していること。思ったよりも疲れることもなく夕方前にはスタジオに戻り残りの仕事を済ませてから歩いて帰宅。

自宅の戻ってから週末の料理の仕込みでゆで卵を50個作る。たれに漬け込んで日曜頃が食べごろか。最近入手した新しい蒸溜所のモルトを飲む。価格がこなれて来たので買ってみたのだがこのアランと言うモルトはすばらしい。久しぶりに良い酒に出会えた。


10/09 昨日に引き続き、朝からスタジオでデータの処理。意識して溜めた訳ではないが連休で気がゆるんだせいで2本分の処理がかさなり、かなり気合いを入れないと終わりそうにない。

画像処理、特にフィニッシュワークと言うのはむつかしい作業で、きれいに仕上がったと思っていても思わぬ所にノイズがのっていたり、カラーがモワレ状になっていたりする。そのチェックのためにそれぞれの印刷条件に近いプロファイルで紙焼きに出力し、もう一度データを更正する。最近の傾向としてモニターの精度よりも、プリンターの方を信用しているのはいくらか情けないのだが、、、、、。

セレクト前の画像に関してはどの写真をどのように使うかが未定なので、あまり思い入れの強い味付けはしない。自分の中で現場の状況から、この写真をメインに使いたいと言うような希望はあるのだが、この段階ではできるだけ控えめに主張して、第三者の客観的な視点を通した上で最終的な画像は選んでみたい。撮影時の印象に左右され過ぎるのも後から見てみると随分片寄っていて、作り手の意志が見え過ぎてなんだか汗臭かったり、前号と似通っていたり、、、やはり、、さめた目で見てみたい。

電話もなくとても作業に集中できる一日だったおかげで8時前に作業は終了。一度も外の空気を吸うことの無い一日だったので暑い一日だったのか寒い一日だったのかもまったく判らない。


10/8 暗室でベルギーのクリークの仕込みをしているので、家中がフルーツのあまい香りに包まれている。窓をあけると秋の冷たい空気と相まって独特な季節感が気持ちを満たしてくれる。こんな都会で無くて田舎の自然の中で暮らしていればもっとすばらしい気持ちが味わえるのだろうなどと考えながら、、、、田舎暮しに畏縮している自分の姿が幻のように見えたような気がした。昨日からの筋肉痛は納まる気配が無く、、、つらい。

スタジオに出掛けて先週のロケの画像処理を進め、夕方友人の誘いで恵比須迄食事に出かける。初めての店だが、少し前に知人の主催した飲み会で知り合った店長の店。人気のワインバーだが、とてもリーズナブルで食べ物も私の好みにぴったり。ただ、、立ち飲みなので筋肉痛と腰痛にはちょっと、、、、、。


10/07 予想外に筋肉痛がひどく床に落ちた物を拾うにも苦労する。最近身体を使うことが多いのに、このような筋肉痛になったのは初めてかもしれない。よっぽど普段使わない筋肉を使ったのか。

2週間程前に仕込んだビールの瓶詰め作業の為、朝からビンを洗うのに忙しい。今回は珍しくイギリスのキットを使いピルスナーとラガーを瓶詰めする。続けてフルーツ系のベルギービールとこれまた別のラガーを仕込み冬の準備をする。丸一日作業に費やしたのだが、ビール作りはしばらく続きそうだ。ビンを洗っていて手にマメができ、潰れて消毒用のアルコールがえらくしみる。


10/06 恵比須から湘南ライナーに乗って鎌倉に出かける。数カ月前から、鉄を加工する溶接のワークショップに通っているのだが、学校と言うのでは無く、個人指導でそれぞれに必要な溶接の技術を作品を作りながら学ぶことができる。

以前からDIYの技術には色々な分野に関心があるのだが、昔は車の修理、最近では部屋のリフォームで、鉄を加工する溶接の技術に関心が高まった。しろうとには手の出せない危険な作業と言う印象もあるのだが、最近はホームセンターなどで溶接機やバーナーなどがとてもリーズナブルに売られているので、もしかしたら、、と、ネットで検索したら唯一それにぴったしのワークショップを見つけることが出来た。そんな訳で毎週では無いのだが、時折、鎌倉まで出掛け、午前、午後のコースを両方予約して、丸一日その新しい技術の洗礼を受けている。そんな大袈裟な話では無いのだが、、、、、

作っている物は当たり前の実用品で台所のフックだったり、スタンドだったり小物ばかりなのだが、自分の必要に応じた形や大きさに作ることができるので、どんなに不細工に仕上がっても自分にはぴったしのオーダーメイドなのでとても使い易い。前回から引き続きの作業で完成させた、鍋敷きとお玉のセットは、鉄で出来ていることも不自然だが、とても満足のいく、、、、、、、、

結構力を入れて鉄をたたいたり、バーナーで炙って曲げたり、お面をかぶって溶接したりしているとあっという間に一日が過ぎてしまう。知らない間に普段使わない筋肉を使っているらしく奇妙な所が筋肉痛になったりするのだが、なかなか達成感のある一日。いつか田舎で暮らす時にはきっと役にたつ。そんなことを考えながらいつもより早く眠りに着く。


10/05 午前中からスタジオでロケのデータをチェックする。その前に動物病院を取材した記事のセレクトがメールで届いている。昨日の写真をチェックするのにいささかくたびれて、こちらの原稿は週明けに仕上げることにする。

午後になってメールで連絡のあった知り合いのカメラマンのスタジオを訪ねる。途中、穴が空いてとても歩きにくかった靴を買う。まるでデジャブのように同じ所がすり減って、、、いつものようにどのくらい前に買ったのかが思い出せない。ただ、今回は店は同じなのだが、いつもより少し高い靴を買ってみる。

久しぶりに訪ねたスタジオは以前にも増して空気が淀んでいる感じ。この業界はどんどん活気が無くなって行くのだろうかと、他人事で無い現状に気が滅入る。何か活力を呼び込む風の通りが悪くなっている。何かがよくない。単なるカメラマンの仕事場と言うのでは無く、スタジオで撮ることには、何か共同で一つの物を作り上げるようないきいきとした気の流れがあってこそ自分には必要な空間なのだと思う。最近自分もスタジオで撮ることがめっきり減ってしまったが、自分の中にも何か重要な気力が消失しているのだろうか?風水では無いのだけれど、、、、玄関が片付いていないとか、看板が汚れているとか、、、、、勿論そんなことでは無いのだけれど、、、このままでは良くない。


10/04 森の中のホテルはとても環境が良く何時になく良く眠れた。駐車場で久しぶりにカブト虫を見る。元気の良いメス。

水越邸までは車で30分程。途中、道をリスが横切る。シカやキツネは良く見るのだが、リスは久し振り。とても良い季節だ。昨日に引き続き、インタビューをお願いし、編集部から依頼のあったカットなどを追加する。人柄に甘えてついつい長居してしまったが、午後からは知床へ鯨の撮影に出かけるとの事。忙しい中、とても長い時間を割いていただいて申し訳ない。

最近いろいろと考えていることが頭の中で渦巻いている。テーマと言う物は行動や感覚よりも先行する物なのか、テーマを消失し、人は老いていくものなのか????いつまでも新しいテーマ、新しい表現を追い続ける人。その原動力は何なのか????

午後からの空いた時間で久しぶりに野付半島に向う。屈斜路湖から車で1時間程だから真冬とは距離感覚が全然違う。この場所に関しては、厳冬期の方が鳥や生き物たちが多い。過ごし易い今頃は観光客が多く、動物は殆ど見かけない。網走を通過してサロマ湖の方へ少し走り日没を過ぎてからサンゴ草の群生地に辿り着く。あまりに弱々しく今にも消えてしまいそうだが看板だけはとてもしっかりと日本一の群生地、、、、、、、、、、

最終の飛行機で羽田に向い、機材を持って何とかスタジオへ。データのバックアップを終えて日付けが変わる頃、自宅に向う。感覚が混乱し、新しいことがどんどん通り過ぎて行く感じ。色々なことが、、と言うのでは無く、、、色々な考えが頭の中を通り過ぎて行く。


10/03 始発の飛行機で女満別に発つ為かなり早い時間に電車で空港に向う。担当のライターとは6時50分の待ち合わせだが、いつものように30分程前にターミナルに着いてしまう。

いつもリ機材を軽量化しているので何か忘れているのではないかと気になるのだが、、、、昔から物撮の取材が多かったので、照明機材が少ない時は何時も何処か、心もとない気持ちになる。カメラがデジタルになった事で昔のように大量のフィルム諸々の消耗品を持ち歩かないことにも未だに馴染んでいないのだろうか。

女満別の空港は団体のツアー客が多く、また、平均年令がかなり高い。皆、旗を持った人につれられて観光バスの方に消えて行く。自分達は歩いて近くののレンタカー屋迄向い、いつもより少し大きめのトヨタを借りて取材先に向う。あまりに小さい車では峠道はきついのではと言うライターの心遣いがうれしい。

今回の取材は写真家の水越武さん。自然の中にひっそりと、且つ優々と暮らしている様がすばらしい。長い時間ライターとのインタビューの会話を聞きながらこちらも少しづつカメラの中でその人柄に近付いて行く。私には話すことは何も無く、ただその人の話を身体で聞く。


10/02 撮影のない一日。明日からの取材の準備で、機材のメンテナンスと、充電等のこまごました作業を進める。空いた時間で自転車のグリップを交換する。

明日の始発の飛行機で北海道へ月刊誌の取材に出かける。一応2日間の予定。以前の取材と違い最近は全てデジタルなので、バッテリーの管理やメディアの準備が作業の殆どだ。照明機材も商品撮りと違ってバッテリーのライトが主体になる。随分コンパクトで昔では考えられない。と言っても2、3年前の話だが、、、、、、

北海道は女満別の空港への直行便。ハイシーズンなので始発の便で出掛け、翌日の戻りも最終便しか手配出来ていない。仕事が以前より少ない事が良い方に影響して、余裕を持ったスケジュールがくめる。冬の撮影の下見のような、、、その土地も空気を久し振りに感じたい。


10/01 気まぐれに2年以上更新を中止していた作者近況だが、何かをきっかけにまた始めようと思いつつ、、、、、、、少しづつまた書きはじめる事にした。

自分の実態とは別のキャラクターが一人歩きしているようで、落ち着かない気持ちが続いて書けなくなってしまったのだが、、、、自分自身を見つめる事の一つの手段として、、、、今の自分にとっては必要な行為なのか、、、、、、、。

更新を中止していた2年程の間に、自ら自宅と暗室をリフォームし、生活環境はすっかり様変わりした。環境の整った暗室でさぞかし創作活動も捗るのかと思いきや、なかなかそう言う物でも無い。むしろうつろな虚無の中でどんよりとした時を過ごしている。行動では無く。頭の中だけで全てが動いているようなどうどうめぐりの感覚から何とか抜け出したい。



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