フィルムについて

このフイルムは使用説明書にも完全暗室内でのみ取り扱われるように書かれています。
実際にどの程度で感光してしまうのかと言うと蛍光灯よりはタングステンの方が感度が高いようで
100w程度の電球から2m程度の距離でも1分程度でスリット状のかぶりがかなり多くのコマに迄
入ってしまいます。一概には言えないのですが蛍光灯の方がややかぶり方が少なく比較的明るい
ところでも3コマ程度ですんでいるような感じです。

パトローネの状態で感光しやすい原因はこのフィルムの色を見ていただければ分かるのですが
ハレーションを防止する色素が入っていないようで、そのためにパトローネのスリットから入った
光が何コマも透過して感光してしまうようです。

私は今回の撮影時にはダークバッグは持参せずトイレなどの暗いところを探してフイルムを交換する
ようにして、最初の3枚程度は撮影しないようにしてみました。
また空港でのX線の問題ですが今回は駄目もとで6回以上通してしまうことになったのですが奇跡的に
大丈夫でした。

現像処理についてはプロセス以前の問題としてフィルムベースが薄くリールに巻き込むには細心の
注意が必要です。現像そのものは普通のフイルムと同じなのですが、私は赤外線の写真によく見ら
れるようなハイコントラストなイメージにしたくなかったので現像能力の弱い現像液を使用し、
赤外線による感色性の違いのみを強調する処理を考えてみました。
現像処理について

現像タンクについて:私はリールについては市販のものを使っているのですが、タンクに関しては完全暗黒中で処理を行うため
シリンダー状の容器をいくつか並べて行っていますこれは撹拌の効率と各処理の移動を速くするためです。

Developer:T-max Developer 1:9 20.c 10mn. (撹拌はやや少なめと考えて下さい)
感度、露出等についてはカメラのページで説明します。 Last update 11/12 .02